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開成教育グループ


【当たるかな?】関西8大学 難易度予想①

2020年11月18日

前期入試に関して、当グループでも受験希望校の調査をしていますが、その結果を元に、2021年度入試の難易度を予想してみました。 まず、2019⇒2020というのは、前期入試(センター利用含む)の志願者数の2019年度と2020年度入試の比較です。そして、2020⇒2021というのは、今年度の志願者動向です。 その二つを掛け合わせてみると、2年間での志願者の変化率が出ます。模試の判定基準は過去の追跡調査を総合的に判定して作られているので、2年通して志願者が減少している場合は判定のほうが現実よりも厳しめにつけられていることになります。つまり強気の出願をしても合格できる可能性が高いと考えられます。

【関西大学】 全体的には易化の予想です。昨年志願者が集まった経済やシステム理工も多少落ち着くとみられます。一方昨年易化した社会や社会安全は昨年並みと考えた方が良いでしょう。

【関西学院大学】 昨年易化した総合政策や教育はほぼ昨年並みだと思われますが、昨年やや難化した国際は、逆に今年の特殊事情もあり、強気の出願がお勧めです。学部再編となる理工の志願動向は全体的にプラスですが、募集単位ごとの差が大きくなることが予想されますので、出願には注意が必要です。

【同志社大学】 昨年難化した政策や理工・グローバルコミュニケーションはいずれも落ち着くと思われますが、逆に商や法は昨年の揺り戻しが考えられますので、複数出願をお勧めします。

【立命館大学】 全体的にはほぼ昨年並み。言葉を換えれば模試の判定を信じましょう。昨年難化した文・経済・理工・情報理工は今年も厳しめの戦いとなりそうです。一方食マネジメントは昨年に引き続き易化の予想です。経営志願者は食マネ併願がお勧めです。(続く)

コロナ禍と公立高校入試(その2)

2020年11月17日

昨日の続きです。次はこの表の一番下の集計行をご覧ください。(昨日と同じ表をもう一度貼っておきます)

これは47都道府県のうち、どの単元が試験範囲として採用されているのかを表した数字です。ご覧のように、公民の(私たちと国際社会の諸課題)、数学の(資料の活用)、理科の(自然と人間)(下に★印をつけています)は半分以上の都道府県が試験範囲にしませんよ、ということになります。いずれもこれからの社会の諸課題を考えるうえで大きな意味のある単元で、答えのない課題を扱うという意味でも指導要領改訂の看板の一つであったような気もするのですが、教科書の最後のページになっているためか、このような扱いになってしまいました。確かに今年はコロナ禍の影響による授業時数の減少という異常事態ではありますが、時代の変化に合わせるべく数十年にわたる議論とそこで決められた指導要領に基づいて作られた検定教科書の単元が、軽く扱われているようにも見えます。もちろん、都道府県によっては、これらの単元は勉強しなくていいわけではなくて、学校では扱いますよ、と大きく注記されているところもありますので、年度末の忙しい時期ではありますが、何とか入試から除外された単元についての学習も促すような機会を中学校でも卒業までに作っていただきたいものです。

ところで、山口県は、除外範囲が無い(正確には選択問題を作って乗り切る)ばかりか、新指導要領に含まれる移行措置の内容まで一部入試の試験範囲に含まれています。山口県、攻めてます。

一方、福井県は英検の加点制度を取りやめました。これも英語4技能を重視しようという今の流れと反対向いているように見えますが、実は代わりに独自のスピーキングテストを導入する準備をしているとのことですので、こちらも一歩先に進んでいます。と、このように義務教育であっても地域ごとの特色が出ています、というお話でした。

コロナ禍と公立高校入試(その1)

2020年11月16日

2021年度公立高校入試の試験範囲についてのお話です。 公立高校入試の出題除外(入試問題に出さない単元)についての情報が、各都道府県の教育委員会から発表されていますので、その情報をまとめてみました。(教科書のページ数のみの表記など、表現方法がまちまちですので、一部表現が不正確な部分があるかもしれません。各地域の受験生は必ず各都道府県の教育委員会発表の文書で出題範囲をご確認ください。) 〇というのは出題範囲、△はその単元の中の一部が除外、▲は複数日程のうち、一部の日程では除外、×は全日程で除外という意味です。地域による差がある5科目18単元のみこの表に記載しています。

まず、都道府県別の除外状況を見てみましょう。(この表の右端に〇の数を記入しています。〇が多い場合は青く、少ない場合は赤い色を付けています。たとえば秋田県では除外範囲は無い、つまり例年通りの試験範囲ですよ、という意味になります)北海道・三重・埼玉・大阪が最も〇が少なくなっています。これらの道府県は中学校での授業の遅れがあまり取り戻せていないと判断したということですが、入試範囲から外れている部分は、学校の授業で取り扱うといわれても、演習量は明らかに少なくなると思われますので、その道府県の高等学校はその単元の学びなおしが必要になると思われます。特に、数学で「三平方の定理」が除外されている地域では、私立高校も範囲除外にするケースも多く、高校での数学の理解度に差が生まれる可能性があります。また、2年生の3学期に扱うことが多い「確率」の単元に関しては長崎県が除外としています。3月1日から突然全国で休校となったわけですから、他の地域でも同じように授業時数が不足していると思うのですが、3年生に入ってからその単元に時間を取った学校はあまりなかったのではないでしょうか。そう考えると、むしろ試験範囲から除外している都道府県が少ないことにも疑問を感じます。(続く)

【ことしもやります】薫英女学院中学校高等学校「留学フェア」【30年の歴史】

2020年11月13日

阪急正雀駅、JR岸辺駅から徒歩圏内の「大阪薫英女学院」は英検合格者を多数輩出していることで知られている女子校です。(現時点で、86.2%の生徒が英検準2級以上に合格、英検1級合格者も4名!)と、ほぼ全員上級合格という、学校ぐるみで英検に真面目に取り組んでいます。もちろんこの学校では30年も前から本格的な留学制度が整備されていることでも有名です。

今年はコロナ禍の影響で、お隣の阪急正雀工場での「阪急レールウェイフェスティバル」は春・秋とも中止という悲しい状況ですが、薫英の「留学フェア」は例年通り開催されます。スカイプを使って留学先とのライブ中継や先輩による体験談など盛りだくさんなイベントです。今は海外への移動は大変ですが、長い目で見れば国際化・グローバル化の流れは止まることはありません。事前申し込み制となっていますので学校ホームページからお申し込みください。 お帰りの際は正雀工場の横を通ってみましょう。運が良ければ運び込まれたばかりの新型1300系を見ることができるかもしれません。

アサンプション国際中学校 今年最後のプレテスト

2020年11月12日

中学入試プレテストもそろそろ終盤となってきました。

英語イマージョン教育(英語の時間以外も英語漬け)+PBL(課題解決型学習活動)+ICT活用(情報機器などの利用)といった最先端の教育が特徴の、箕面市のアサンプション国際高校の3年生がなんとフランス語の全国大会で15人しか選ばれないファイナリストにエントリーされたとのこと。この学校はいろんな力を身につけてくれるようです。こういった学校には中学から入学したほうが得るものが多いと思います。

というわけで、今年最後の中学入試プレテストのご案内です。詳しくは学校のホームページをご覧ください。

各地域の公立高校入試 出題範囲について(というよりそのお知らせページの体裁について)

2020年11月11日

ところで、大阪府の教育委員会のホームページにあるのは、このような表です。

http://www.pref.osaka.lg.jp/attach/6221/00000000/syutudaihanni.pdf

まあ、教科書ごとに具体的なページ数まで記されたわかりやすい表です。ところが、埼玉県教育委員会から示されたお知らせはこちら。

明らかに中学生が見ることを意識して親しみやすいデザインで作られています。公文書の雰囲気を出すためか角印が押してありますが、その角印でも遊んでいます。

https://www.pref.saitama.lg.jp/f2208/documents/r3rifuretto.pdf

因みに東京はこちら。こちらも中学生向けのデザインです。(画像はなくリンクだけです)

https://www.kyoiku.metro.tokyo.lg.jp/admission/high_school/exam/files/r3_leaflet/03syutudaihani.pdf

同じように神奈川県もイラスト入りです。(こちらもリンクだけ)

https://www.pref.kanagawa.jp/documents/24739/r3syutudaihanni.pdf

千葉県も2021年度から公立高校入試制度が大きく変更されますが、そのための説明ページも中学生が見る前提でのデザインです。ほんの数年前までは中学生以下はスマートホンなどの情報端末やパソコンを持っていない前提で、ネットでは保護者向けの発信が主だったのですが、これからの時代は直接中学生や小学生が見る可能性が高いため、このような表記やデザイン上の工夫が必要なのかもしれません。

各地域の公立高校入試 出題範囲について(数学)

2020年11月10日

2020年2月27日に、政府から3月からの一斉休校要請が出されました。その後、5月の段階的な分散登校を経て、学校の授業が平常通りに戻るまでの間、多くの学校ではいつものような授業を行うことができませんでした。夏休みの短縮や土曜登校なども行われましたが例年より授業時間数が減少するのはやむを得ない状況です。 各地域の公立高校入試に関してその状況に対応すべく、各都道府県の教育委員会から試験範囲の削減が発表されています。そこで首都圏の4都県と近畿圏+当グループが展開している徳島の公立高校の状況を調べてみました。 その中で、特に差があるのが数学の単元でしたので、表にまとめてみました。 (表の中の記号の意味:〇=出題範囲、△=一部日程で削減対象、×=全日程で出題範囲外)

ご覧のように、首都圏では埼玉県、近畿圏では大阪府が最も削減単元が多く、和歌山県が最も少ない(例年通りの範囲)と差があります。空間図形の重要ポイントの一つ、「三平方の定理」の有無によって、高校入学後の三角関数の理解度に差が出る可能性もありますので、範囲から除外されている地域の受験生は入試が終わってからでもいいので、三平方の勉強をお勧めします。3年後に迎える大学入試は全国区の戦いとなりますので・・・。

(出題範囲の詳細は必ず各都府県の発表をご確認ください)

【文武両道】昇陽高等学校 コース リニューアル

2020年11月9日

卓球の伊藤美誠さんの出身校としても知られる、大阪市此花区の昇陽高等学校ですが、確かにスポーツの盛んな学校です。男子サッカー・バスケットボール、女子も卓球は当然としてソフトテニス・新体操・などの強化クラブもあり、プロアスリートも多く輩出しています。 このような学校ですが、次年度からさらに大学進学とITビジネスの分野を強化する方向でのコース制のリニューアルが行われます。 その中で注目すべきなのは進学コースが、難関大学を目指す「進学Ⅰコース」、アスリート進学を目指す「進学Ⅱコース」、文武両道を目指す「進学Ⅲコース」と、 同じように進学を目的としていても、その作戦によってコースを分けるというのは大変合理的だと思います。

以前このエントリーで紹介した外部施設「城山キャンパス」に水捌け抜群の人工芝を敷き詰めたサッカーコートも完成し、本格的なトレーニングに励むことができる環境も整っています。というわけで、体験入学は次の週末から。詳しくは学校HPをご覧ください。

【祝】拡大路線の京都橘大学【3つの新学部】

2020年11月6日

京都市の南東部、JR・京阪・地下鉄の山科駅からバス、またはちょっと坂を登ることになりますが地下鉄椥辻(なぎつじ)駅から徒歩圏内の京都橘大学に関するお話です。 2021年4月から何と一気に3学部(経営学部・経済学部・工学部)を新設する認可申請を行い、この度認可されました。問題なく定員増と併せての認可です。初めて理工系の工学部を設置するというのも驚きですが、専門分野は実験・実習設備が比較的コンパクトな情報工学と建築デザインからのスタートとなります。

京都橘大学は1967年の「橘女子大学」の開学から含めると53年の歴史がありますが、2001年までの34年間は文学部のみの単科女子大でした。それが2005年の共学化あたりからいきなり攻めまくる大学に変身します。

次年度の新学部を含めると、改組を含めこの15年の間に9学部を誕生させたことになります。つまり2年に1学部よりも早いペースです。つまり京都橘大学の学部新設ペースは、以前このエントリーで紹介した大和大学(7年間で5学部!)並みということになります。 時代の変化に合わせて学部の設置を進めていくのは歓迎されるべきことですが、決して簡単なものではありません。その準備をハイペースで継続しているということからも、関係する皆様の並々ならぬ熱意を感じるのでした。

浪速高等学校・浪速中学校 「サテライトミーティング」

2020年11月5日

今年は、例年開催されている合同説明会や、学校ごとのオープンスクール・説明会など学校を知る機会が、特に年度の前半では少なくなってしまいました。しかし、学校の特徴をあまり知らずに入学することによって、学校生活が楽しめないという事態はできるだけ避けなければいけません。しかし、学校の実力テストや定期テスト、模擬テストの準備など、受験生にとっても忙しい時期になってきました。 そこで、人気急上昇中の浪速高等学校・浪速中学校は、逆に先生方が各地域に出張して個別相談に応じていただける「サテライトミーティング」を開催します。 7会場で開催予定となっています。学校の良いところや入試に関する疑問などを直接聞いてみましょう。詳しくは学校のHPでご確認ください。