2018年8月2日
公立の中高一貫校では、あくまでも「公立」ですので、学力の優劣で入学者を選別するのは好ましくない、とされています。そこで、その学校に「適した」人を入学させるとし、入試も「入学試験」と呼ばずに「適性検査」と呼ばれます。そして、その内容も教科ごとではなく、教科横断型(または融合型)で、思考力や表現力を重視したものが多くなっています。
神戸大附属中等教育学校でも入学に際しては「適性検査」が行われていますが、親和中学校でも昨年から適性検査を導入しました。しかし、私立では適性検査型の入試を取り入れている学校は少ないため、市販の問題集も少なく、その対策が難しいというのが実情です。(開成教育グループが得意とする大阪市立「咲くやこの花中」をはじめとして各地域の公立中高一貫校でも「適性検査」がありますが、傾向がそれぞれ異なるため、それに向けた対策が必要となります。詳しくはこちらをご覧ください。)
http://www.kaisei-group.co.jp/seminar/course/chukou_ikkan/
そこで、今回は親和中学校では適性検査型の問題を実際に解いて、解説するというイベントを開催します。親和のような難関中学といえば受験専門塾に通っていなければなかなか合格できないようなイメージがありますが、今からのスタートでも教科型ではない入試であれば力を発揮できるお嬢さんもいるのではないでしょうか。

以前このエントリーでも紹介しましたが、広くて明るい食堂や、神戸湾が一望できる校舎からの眺望も併せてお楽しみください。

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2018年8月1日
奈良女子大と奈良教育大が法人統合を目指すというニュースが入ってきました。岐阜大学と名古屋大学の法人統合も驚きでしたが、今回のニュースは「女子限定の工学教育課程」という新たな学部を創ろうという、前向きな話です。法人統合といっても大学の合併ではないので、両大学は今の形で存続します。
将来的には奈良先端科学技術大学院や奈良工業高等専門学校、奈良文化財研究所、奈良国立博物館とも協力しようという壮大な構想もあるそうです。奈良高専から奈良先端科学技術大学院までの9年間一貫教育もできるのでしょうか。また、教育と研究の融合が進み、考古学上の新たな発見を生むのでしょうか。期待は高まります。
奈良の大学も面白くなってきました。

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2018年7月31日
昨日は美術展を紹介しましたが、吹奏楽も熱い夏を迎えております。現在地区大会真っ最中ですが、高校でも吹奏楽を続けたい、または高校に入学したら音楽を始めてみたいという受験生の皆さんの為に、北地区と南地区の結果が開きましたので、金賞+代表の学校をご紹介しましょう。
★北地区 高等学校A

代表6校中4校が大阪府立高校です。また4校が課題曲4を採用しています。
★南地区 高等学校A

代表5校中3校が大阪府立高校です。精華高校は敢えての課題曲5という難曲を選択、生野高校もリズムの取りにくい課題曲3に挑戦しての受賞です。
★北地区 小編成

こちらは逆に代表5校中、私立が4校、元気な学校が並んでいます。
★南地区 小編成

代表4校中、府立が3校。4校とも日本人作曲家の作品での入賞です。
(続きはまた後日発表いたします)

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2018年7月30日

このエントリーで紹介した「大阪私学美術展」出品作品の審査結果がわかりましたのでお知らせします。美術に興味がある小学生、中学生は、ここに出てくる学校名を覚えておきましょうね。学校団体賞以外はもちろん個人受賞なのですが、ここでは個人名ではなく、学校名だけで紹介します。

団体では帝塚山学院が高と中、毎度のダブル受賞です。作品の質・点数とも充実していました。以前このエントリーで紹介した大阪信愛学院高も受賞多数です。校舎内の廊下が美術館になっているだけのことはあります。進学校のイメージが強い大阪国際大和田中も堂々の入賞です。好文学園高は版画・デザイン・イラストなど様々なジャンルでの作品が多数出品されており、見ごたえがありました。
絵画だけでなく、立体や工芸作品もユニークなものが多く楽しめました。オープンスクールで学校に訪れたときに、このような作品が展示されている場合も有りますので、要チェックです。

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2018年7月27日
学生にとって、お楽しみの一つ「学校食堂」についてです。一昔前までは弁当持参を前提としていた高校もありましたが、今ではかなりの少数派です。大阪の清風中学校・高等学校も新たな校舎には明るい食堂とカフェテリアが作られました。


(写真は学校HPから借用しています。)実際に見せていただきましたが、開放感のある気持ちの良い空間でした。食材も有機栽培のものを使うなど、味だけでなく、安全性にもこだわりをもっているとのことです。
ほとんどの学校では昼食の時間帯は皆同じですから、食堂は込み合うことになりますが、それ以外の時間帯はもったいない空間にもなっています。そこで、放課後の自習室として活用している学校もあります。冷房の効いた食堂で、水分補給しながら友達と教え合いをしている姿を見ることもあります。
チェーン系のファーストフード店やカフェがある大学もあります。関西大学や立命館大学、龍谷大学、関西外大にはスターバックスが入っていますし、ハンバーガーのマクドナルドは関西外大、武庫川女子大にあります。

先ほどカリフォルニアのSaint Mary’s College を訪問中の方から、学生食堂の写真が送られてきました。隣の部屋がビュッフェになっていて、こちらの席運んできて食べるというシステムです。この画像は食事時間帯ではありませんが、学生たちが思い思いに談笑している姿が映っています。しかし、木の机といす、周囲の壁面の絵画や高い天井など、大学でもここまでお金をかけているのは見たことがありません。根本的に設計思想が日本と違うようです。
というわけで、オープンスクールでは学校食堂も見に行きましょう、というお話でした。
ところで、9月17日(月祝)には開成進学フェア(大阪会場)が開催されますが、来場の皆さんにはできるだけ多くのイベントに参加していただきたいので、軽食用に「ミスター・ドーナツ」の臨時店舗をマイドームおおさか内に設置します。こちらもお楽しみに!

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2018年7月26日

現在、大阪市立美術館では大阪の私立中学校高等学校の美術作品が集う、「第67回大阪私学美術展」が開催されています。高等学校60校、中学校29校からの出品作品によるこの美術展の面白いところは、1校あたり○点まで、といった制限がないため、とても多くの作品が展示されているところと、絵画のみならず、版画や立体・工芸、イラストなど多岐にわたっているところで、飽きることがありません。美術系に興味のある中学生は、学校選びのヒントにもなることでしょう。御覧のように入館は16:00までです。
9月17日の開成進学フェア(大阪会場)でもKaisei School Gallery(開成スクールギャラリー)として、美術作品を展示します。この私学美術展で展示された作品も出品されるかもしれません。お楽しみに。

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2018年7月25日

部活動体験入部は7/23~8/23 という、あまりにシンプルな告知に、驚いた次第ですが、実はクラブごとに体験できる日は異なります。御覧のように一つのクラブで1日か2日しか体験機会はありません。時間も結構短かいため要注意です。学校のホームページにはこのような一覧表が付いています。

申し込み用紙も同じホームページにありますので、ダウンロードして記入し、ファックスで申し込んでください。運動部のみならず、文化系のクラブや同好会も含め33のクラブが体験できます。数学研究同好会の体験って何をさせてくれるのでしょうか。個人的に気になります。
そのページのURLはこちら
それはさておき、自分の興味のあるクラブを体験し、現役高校生の生の声を聞いてみるのもいい刺激になることでしょう。

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2018年7月24日

中学校・高校でもよく誤解されるケースがあるのですが、同じ住吉区の帝塚山という地名をルーツとする学校ではありますが、奈良の「帝塚山」と大阪の「帝塚山学院」は、別法人です。どちらも幼稚園・小学校・中学校・高等学校・大学のフルラインナップで似ていますし、奈良の「帝塚山」を運営している法人名は「帝塚山学園」と一文字違いですので注意が必要です。唯一大きな違いは大阪の帝塚山学院中高のみ女子校で、他は共学(奈良の帝塚山中高は厳密には男女別クラスですので、「併学」ですが)となっています。
と、ここまで読み進んだ方で、「あれ?大学も女子だけですよね。」と思った方、ちょいと古い。奈良の帝塚山は1987年から、大阪の帝塚山学院は2007年からと、今ではどちらも男女共学となっています。
大阪堺市泉ヶ丘の緑が多く落ち着いた住宅街の中に「帝塚山学院大学」はあります。電車の駅から遠いのですが、バスは頻繁に出ていますので、実際にはそれほど距離を感じさせません。歴史や韓国語、美学も扱う「リベラルアーツ学部」はユニークな学部です。人間科学部では心理や食物栄養といった資格取得が可能な学科もあります。というわけで、もう少し詳しく知るために、ひとまず学校に行ってみましょう。チラシには女子が大きくレイアウトされていますが、もちろん男子も大歓迎だそうです。
8月12日(日)、8月18日(土)の詳細は、大学の入試情報サイトをご覧ください。

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2018年7月23日
いやぁ、毎日暑いですねぇ。暑いときには涼しい所に行くのが一番、というわけで、本日の最高気温が23度、最低気温は16度と別世界の札幌・北嶺中・高等学校のオープンスクール・学校説明会のお知らせです。

創立から32年という、比較的新しい、1学年120名前後の男子校です。全員ラグビーと柔道が必修で、中1~高2まで5年間、毎年6月の「全校登山」が行われるなど、体と精神を鍛えてくれる学校です。その効果もあるのでしょうか、進学実績も素晴らしいものです。東大13、京大2など難関大学に合格者を出していますが、特徴的なのは国公立医学部に40名、現役で18名の合格者を出しており、現役での国公立医学部医学科合格者占有率(18名÷卒業生数123名)でのランキングでは、灘、東海、久留米大付設、愛光、ラサールに続いて全国6位です。もちろん寮がついており、約1/3の生徒が寮生です。こちらでは専属の補習の教員に加え、北海道大学医学部の学生がチューターとして勉強などのサポート、外国人スタッフも時々訪れるなど、充実したサービスが受けられます。
8月18日は大阪でも説明会がありますが、やはり8月25日のオープンスクールに行ってみるのは如何でしょう。今から予約すると航空券もお安く手に入りますよ。

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2018年7月19日
河川が引っ越すわけではございません。学校のお話です。
西宮の夙川近くにあった女子校「夙川学院」は2016年にポートアイランドに移転して、共学化しましたが、今回さらなる移転が発表されました。昨年秋に須磨学園との業務提携が発表されると、進学校になるのでは、という期待感から中学受験者も増加しましたが、今回ついに運営法人自体も「須磨学園」に変更することが発表されました。
従来の「夙川学院」はスポーツ強豪校として知られていましたが、それに加えて須磨学園中高のように学力伸長もさらに強化する方針のようです。
現在のポートアイランドの校地は、短期大学と合わせてお隣の「神戸学院大学」に売却し、代わりに夙川中高は神戸学院大学付属中高のあった兵庫区の校地を取得・移転します。つまり校地の交換をするわけですが、「夙川」がすでに超えていた生田川ラインより、さらに西の湊川を超えて移動するわけです。また、校名変更(「学院」の文字が無くなる?)も予定されているようです。
詳細は今後発表されると思いますが、どのような進学校になるのか、期待が集まります。

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