入学者に占める選抜方法の割合分析(関西大学・同志社大学)

2023年5月26日 金曜日

昨日のネタは1回で終わるつもりだったのですが、関西学院と立命館の話を読んだら、関大と同志社も気になるとの声をいただきました。そりゃそうだ。というわけで、同じように関西大学も調べてみました。

おお、こちらも指定校推薦が減って、 関西学院ほど極端ではありませんが、 一般選抜による入学者割合が増えています。一方で占有率は僅かですが、総合型選抜も増えつつあります。

次に同志社大学は・・・

こちらも一般選抜による入学者が増えていますね。 大学入試は早期化している、という都市伝説は関関同立には当てはまらないようですね、というお話でした。

入学者に占める選抜方法の割合分析(立命館大学・関西学院大学)

2023年5月25日 木曜日

関西の8大学(関関同立産近甲龍)の中で、一般選抜による入学者の割合が一番高いのは立命館大学だというのはこの業界では常識(?)なのですが、それを確認するために、2020~2022年度入学者に関する選抜方法割合をまとめてみました。

うーむ。立命館は安定しています。コロナ禍の影響下でも安定して一般選抜で6割以上の学生が入学しています。

では、逆に8大学で最も一般選抜による入学者の比率が低い関西学院大学も調べてみよう。

おおお。何ということでしょう、一般選抜による入学者割合が半分近くまで来ているではありませんか。で、よく見ると指定校推薦による入学者割合が下がっています。なるほど、そういう作戦に出ているのね、というわけで、関西学院に行きたい高校生諸君、指定校推薦が叶わなくても、一般選抜に向けて頑張りましょう。立命館大学を目指す諸君は元から指定校推薦の枠が少ないわけですから、一般選抜に向けて頑張りましょうね。中間テストが終わって羽を伸ばそうと考えている君たち、カラオケボックスの代わりに自習室に来たまへ。

【スクープ】桃山学院教育大学 ついに桃山学院大学と統合【堺キャンパス閉鎖】

2023年5月23日 火曜日

1950年に、現在中高のある桃谷駅近くに開学したプール学院短期大学は1982年に堺市の泉ヶ丘に移転し、1996年には同じ場所に共学のプール学院大学を開学するなど発展してきましたが、2018年には設置者が変わり「桃山学院教育大学」として新たなスタートを切りました。教育系の単科大学として教授陣も充実させ、計2年分の卒業生の100名以上が教員として活躍しているようです。

というわけで安心していたのですが、2025年度から桃山学院大学の人間教育学部(仮称)として統合されるという情報が飛び込んできました。つまり「桃山学院教育大学」の名前はわずか7年で消えることになります。また、それに合わせて校地も泉北高速鉄道和泉中央駅近くの桃山学院大学和泉キャンパスに統合されるようです。

従ってプール学院時代から使われていたレンガ造りのおしゃれな建物もある堺キャンパスはあと2年弱で閉鎖となる見込みです。学生さんにとっては規模の大きなキャンパスへのお引越しは課外活動の充実などメリットは大きいと思いますが、あの落ち着いたキャンパスが使われなくなるのはちょっと寂しいような気がします。何らかの形で活用していただける事を願っております。

追手門学院大学 公式インスタグラム、フォローのススメ

2023年5月22日 月曜日

この文字の少ないチラシ、もう文字で語る時代ではなくなったのですね。このブログでごちゃごちゃと文字で書いているのが恥ずかしくなってきました。

インスタフォローという軽い(?)広報手段ですが、内容は結構硬派です。高校生の皆さん、追手門学院大学をフォローしてあげてください。

【大阪に】大阪公立大学 学費無償化【いらっしゃい】

2023年5月15日 月曜日

現時点で、大阪公立大学、大阪公立大学高専は以下の二つの条件を満たす世帯年収590万円未満の学生・大学院生には入学金、学費の免除を行っています。

  • 学生本人及びその生計維持者(原則、父母)が、入学日の3年以上前から引き続き大阪府内に住所を有していること。
  • 在学時における基準日(毎年度4月1日)において、学生本人及びその生計維持者(原則、父母)が、大阪府内に住所を有していること。

さて、今回大阪府は高校の全面無償化に合わせて、大阪公立大、大阪公立高専の授業料減免制度に関する世帯年収の基準撤廃も検討中であると報道されました。2024年度の4年生から段階的に始まり、2026年度入学者から4年間無償になる方針のようです。つまり大阪公立大学は大阪府民であれば学費が無料、つまり国立大学に行くよりもお得になるというわけです。因みに今の国立大学の入学金は282,000円、学費(年額)は535,800円。4年間総額は2,425,200円となりますので、大阪府民が大阪公立大学に行くことで250万円近くのお金がおうちに残る、という計算になります。

この補助金は大阪府の予算から支払われるわけですから、大阪府民が対象になる(3年以上在住)という制度は変更しないと考えられます。というわけで、現在中学生以下のお子さんをお持ちの全国のご家庭は大阪府へのお引越しはいかがでしょうか。

(本当にお引越しをするかどうかは、大阪府からの制度の詳細が発表されてからご検討ください)

立命館大学(理系学部) 2023年度入試結果分析(その2)

2023年5月12日 金曜日

(昨日の続き グラフは同じものです)

理系難関グループだった「薬学部—薬学科(6年制)」は伸び悩み

2008年に創設された薬学部ですが、近畿大学のように理系最難関(医学部を除く)とはなっていません。今年3月24日に発表された第106回薬剤師国家試験の合格率ランキングでは立命館大学は15位(新卒のみの合格率でのランキング)でしたが、受験生が大学選びに使った(?)であろう1年前のランキングでは、なんと立命館大学が全国の私大で1位だったのですよ。しかし今年当グループからの合格者のうち半数が京都薬科に入学していきました。もしかして学費の差(立命館は234万、京都薬科は180万(いずれも年額、授業料のみ))でしょうか。企業努力をお願いしたいところです。

「理工学部数理科学 データサイエンスコース」には要注意

理系学部の中で、2021年度には中程度、2022年度には最も合格最低得点率が低くなるなど、情報分野の活況の裏でねらい目になっていたこのコースですが、この春、なんと合格最低得点率が1割近く上昇し、理系最難関グループとなりました。情報理工学部の併願として考えている受験生もいるかとは思いますが、もはや狙い目だとはいえません。理工学部の電子情報工学科も含めて幅広く併願先を考えておくことをお勧めします。

立命館大学(理系学部) 2023年度入試結果分析(その1)

2023年5月11日 木曜日

立命館大学から合格最低点などの資料をいただきました。そこでいつものように合格最低得点率の一般選抜全日程の平均と実質倍率の平均で相関図を作成してみました。

2021年度=青→2022年度=オレンジ→2023年度=灰色のマーカーで示しています。

理系最難関の「理工学部建築都市デザイン学科」は実質倍率、合格最低点共に上位を維持

ご覧のようにここ3年合格最低得点率最高を維持しています。実質倍率も2.9から4.8まで高い水準で推移しています。当グループからの合格者の約半数が神戸大学や京都工芸繊維大学などの難関国立大学に進学しています。このように受験者の学力層は高いので要注意です。

キャンパス移転予定の「情報理工学部」は大きく難化

2024年度から大阪いばらきキャンパスに移転予定の情報理工学部ですが、発表された昨年度はなぜか合格最低得点率が下がるという不思議な動きとなりました。しかし今年は実質倍率も上昇し、一気に難化しました。当グループからの合格者の3分の1ほどが京都工芸繊維大学、滋賀大学、電気通信大学、大阪公立大などの国公立に進学しています。こちらも合格者の学力ラインが一つ上がったといえるでしょう。

「理工学部ロボティクス学科」は易化

合格最低得点率を見ていくと、2021年度には64.4%の得点が必要だったのに対し、2022年度は59.0%、2023年度は56.6%と低下しています。実質倍率には大きな動きがありませんので、学力上位層が減少していると考えられます。情報処理やプログラミングと密接にかかわるロボット工学については、情報系の学部の新設や先に述べた情報理工の活況の裏で、学力上位層がそちらに流れているのではないでしょうか。当グループからの合格者の内、数名が同志社大学に入学しています。(続く)

【大学入試】超安全志向は2022年度で終わっていた?(その2)

2023年5月2日 火曜日

次は私立大学の3月入試を受験した受験生割合を計算してみました。

そもそも関西大学のように3月入試が無くなってしまった大学もありますので、その影響もありますが、こちらは次第に低下していっています。つまり3月になると受験生が残っていないわけです。ご覧のように当グループでも受験生のわずか2%という状況です。

さて、昨日の内容と重ね合わせると、年内は減った、3月も減った、となると1月末から2月にかけての一般選抜に受験生が集中していることになります。そういった意味で大阪会場の回数を増やした関西学院大学などのように、この時期の受験生にとって受験しやすくなる施策がありがたいというわけですね。

次年度に向けて一部日程の受験科目数の変更などを考えている大学もあるようです。最新の募集要項を確認するようにしましょう。

【大学入試】超安全志向は2022年度で終わっていた?(その1)

2023年5月1日 月曜日

大学入学センター試験が最後となる2020年度入試では、既卒になると不利になるとの憶測から安全志向が広まりました。その安全志向の広がりを数値化できないかと思い当グループの受験生の受験動向を分析してみました。毎年4000名弱の大学受験者が在籍していますが、その受験生がどの時期の入試を利用したかを分析してみました。

この「年内入試」というのは総合型選抜や学校推薦型選抜(公募)も含んだ割合です。すると、見事に2019年度のから2020年度にかけて年内での受験率が上昇しています。さらにコロナ禍直撃の2021年度入試では、一般選抜で自分が罹患したら、もしくは再び緊急事態が発令されたら、との緊張感から早めに行先を確保する志向が強まり、結果的に46%もの受験生が年内受験を利用しています。

2022年度入試も同様の傾向が続きますが、2023年度入試では何と激減し、2020年度水準を下回っています。実際に受験生を見ていても、何だか強気の生徒が多かったように感じていたのですが、数字によっても裏付けられた形です。

今年の受験生はもっと強気になるか・・・?

【ピアノ初心者でも】大和大学白鳳短期大学部 ピアノレッスンご招待【大歓迎】

2023年4月25日 火曜日

奈良の王寺町、西大和学園中学校、高等学校の隣に1998年に創設された「白鳳女子短期大学」は2015年には一部のみ共学化して「白鳳短期大学」と名称変更し、この4月から法人名を冠した「大和大学白鳳短期大学部」という校名になりました。短期大学には「学部」がありませんので、組織の直下に「学科」が置かれていますが、こちらでは「総合人間学科」の1学科制で、その中に子ども教育専攻(2年制)、リハビリテーション学専攻(3年制)、看護学専攻(3年制)がある、という組織になっています。

さて、子どもが好きで、保育士や幼稚園の先生になりたいよ、という受験生にとってネックになるのがピアノだという話を聞いたことがあります。確かに子どもと一緒に歌ったり踊ったりするためにはピアノがある程度弾けた方が良いのですが、今までに習ったことが無いという受験生のために、なんとこちらの学校ではオープンキャンパスのプログラムの一つとして無料のピアノレッスンが用意されています。是非参加してみましょう。その前に、今週末(4月29日)の午前中にもオープンキャンパスがありますので、そちらもお勧めです。