• 私立大学等 経常費補助金について

    私立大学の経営に関する不祥事が報道されると、「大学は税金から補助金をたくさんもらっているのにけしからん」と関係者以外も憤るという図式になっていますが、実際どの程度の金額が使われているのか気になったので調べてみました。

    まず、2020年度に補助金の交付を受けた大学は577校(大学院大学含む)で、交付総額は291,330,742(千円)つまり3000億円近くが支出されています。まとめると結構な金額ですね。一番交付額が多かったのは早稲田大学で約93億円、2位が日本大学の90億円、3位が慶應義塾大学の82億円と続きます。4位の立命館大学は関西では1位の60億円。医学、歯学、薬学、保健と医療系の学部しかない昭和大学が5位の59億円と続きます。

    さて、学生1人がどれほどの恩恵を受けているのかがわかるように、2020年度の学部学生数で補助金の合計を割ってみました。すると、1位の早稲田大学は一人当たり約24万円。学生全員が毎月2万円ずつ頂いている事になります。ありがたや。そう考えると2位の日本大学は医学部もあるのに一人当たり約14万円ですので、補助金が多いとはいえません。5位の昭和大学は189万円ということは、もし補助金が無くなったら学費が189万円値上げになる理屈ですので大変です。もっとインパクトがあるのが日本医科大学。一人当たり389万円は大きいです。私立の医学部は学費がとっても高いのですが、実は国も頑張って補助しているわけです。

    逆に一人当たりの金額が低い大学も見つけてしまいました。

    秋田県のノースアジア大学の補助金は757万円、学生数は792名と一人当たり年間9千558円ほどです。大阪経済法科大学も4237万円の補助金に対して学生は5354人ですから、年間1万2千円。月1000円ずつのお小遣い程度となっています。就職支援や資格取得で定評のある学校ですので、もっと国も支えてあげてほしいものです。

    因みに東京大学の「国立大学運営費交付金」は822億円、学生は27,011人ですので、学生一人当たり304万円となっております。13億円と国立で最も交付額が少なかった鹿児島の鹿屋体育大学でも学生数は768人(2021年度)ですので、一人当たり169万円となります。そう考えると私学の補助金なんてかわいいものに見えてきます。景気対策も大切ですが、私立大学に対する補助金のための予算を増やしましょうよ、という議論も国会でしていただきたいものです。

    (私立大学の補助金に関しては、「日本私立学校振興・共済事業団」のホームページ令和2年度 私立大学等経常費補助金交付状況の概要|私学振興事業(助成業務)|私学事業団 (shigaku.go.jp)から引用。国立大学の運営費交付金については、文部科学省のホームページ【資料1-2】国立大学法人運営費交付金の配分状況 (mext.go.jp)を参考にしています。大学の学生数については旺文社の螢雪時代編集部『大学の真の実力 情報公開BOOK』及び各大学のHP等を参考にしています)

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  • 【今年も好調】追手門学院大学 公募制推薦(前期)志願状況【狙い目はここだ!】

    今はまだ安威キャンパスと総持寺キャンパスに分かれていますが、総持寺キャンパスへの統合を目指して新たな建物も建築中で、利便性と学習環境もさらに充実していく追手門学院大学についてです。

    昨年度入試日程の変更で大きく志願者数を伸ばしました。移転によって通学圏が広がったことも手伝って合計すると2022年度入試では2020年度入試の1.26倍の志願者を集めました。特に調子が良いのが社会学部。根強い人気の地域創造も続伸しています。経営学部は昨年の揺り戻しで減少しましたが、それでも2020年の1.3倍以上の志願者です。このグラフには表れていませんが、新設の文学部も1400名以上の志願者を集めました。

    ここでコロナ禍の影響で国際学部だけ大きくマイナスになっていますが、逆に言えば一般入試も含めて今後の入試での狙い目となることが考えられます。若干続落の経済学部も併せてお勧めしておきます。

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  • 近畿圏 2022年度中学校入試当日に関する注意

    先月、同志社中学校の「2022年度入試に関する注意」を紹介しましたが、

    同志社中学校 2022年度入試に関する注意 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)

    他の中学校からも同様のお知らせが届くようになってきました。

    保護者の付き添いは1名まで(明星)、学習塾からの応援は3名まで(大阪女学院)など、出来るだけ来場する人数を抑制するお願いと、感染の疑いや濃厚接触者の場合2週間後の追試験が行われることなどが案内されています。昨年も各校から同様の要請がなされていましたが、情報が伝わっていなかったのでしょうか、当日門前に集合している学習塾もあったそうです。確かに国内の新規感染者数は落ち着いてきました。しかし、新型株の発生などまだまだ予断を許さない状況ですので、安心・安全、かつスムーズな入試運営のためにも、当社では入試直前の激励は、当日ではなく、事前に各教室で行う方針です。

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  • 【高校入試に】智辯学園奈良カレッジ 高等部編入【本格参入か?】

    大阪上本町から近鉄大阪線に乗ると、「大阪教育大学前」の次の駅「関屋」が最寄りの智辯学園奈良カレッジ。中高6年間一貫教育により、国公立大学に卒業生の半数近くが進学するという、高い教育力を誇っている学校についてです。

    これまでは、この学校に入るためには主に中学入試から、という流れでしたが、高等部への編入試験という方法もあります。しかし、募集人数が「若干名」、しかも「専願」のみといった枠組みですので、それほど多く受験していたイメージは無いのですが、今回「若干名」の横に(約40名)の文字が・・・。いきなり間口が広がっています。しかも今年は「専願」のみですが、もしかすると今後「併願」を認めるようになるかもしれません。奈良の高校受験生は当然として、大阪の高校受験生にとっても別日程併願の選択肢が広がるかも、というお話でした。

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  • 【ほぼ昨年並みだが】摂南大学 公募制推薦(A日程) 出願状況【狙い目はここだ!】

    まだ、A日程だけですが、摂南大学の公募制推薦入試の出願状況も発表されていますので、まとめてみました。全体的には昨年の98%とほぼ同じ出願数ですが、学部ごとの推移には大きな差があります。2020年度同日程の出願数を1として、その後2年分の推移をグラフ化してみました。

    多くの他大学と同じように「国際学部」が2年連続マイナス。2020年に開設した「農学部」も同じくマイナス傾向が続いています。しかし、2020年度からのへこみが一番大きいのが「理工学部」。学部内での詳細を見てみると、減少幅が大きいのは住環境デザイン学科(理系入試)、次が電気電子工学科となっています。出願者の学力分布が不明ですので、実際どの程度の人数の公募制推薦での合格者が出るのか分かりません。しかし、これらの学科は今後の日程の入試で狙い目になる可能性が高いと考えられます。これからの出願作戦の参考までにどうぞ。

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  • 【絶好調】龍谷大学 公募推薦 出願状況【志願者連続増加】

    11月27日、28日に行われる龍谷大学の公募推薦(2科型)の出願状況が確定しました。

    大学HPによりますと、4年制で昨年の約15%増の合計20,288件の出願があったようです。昨年来のコロナ禍の影響でしょうか、私立大学入試に関しては一人当たりの出願数が減少する傾向があり、昨年も多くの大学が志願者を減らしましたが、龍谷大学は一般も含めて志願者増、今年も公募推薦では増加に転じています。

    そこで、コロナ禍前の2020年度入試の志願者数を「1」として、その後2年の推移をグラフにしてみました。

    ご覧のように社会学部は2年前の1.6倍以上、法学部も続伸で2年前の1.46倍となっています。他大学では国際系の学部が志願者を減らしている中で、龍谷は昨年の微減から、ことしからの「英語資格利用方式」の導入もあって昨年比で1.4倍と一気に回復しています。特に留学必須の「グローバル・スタディーズ学科」での増加が特徴的です。

    一般的に大学は、公募推薦に関しては、歩留まりも考慮して公表されている募集人数よりも多くの合格を出しますので、志願者の変動が難易度の変動に直結するものでもありませんが、この学部ごとの傾向は一般入試でも予想されますので、学部間併願の作戦にも生かしていきましょう。

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  • 【梅田会場】大阪女学院中学校 高等学校 evening説明会【対面実施】

    大阪女学院中学校・高等学校の恒例イベント「evening説明会」が今年も開催されます。大阪女学院はオープンスクールもオンラインで行うなど、コロナ禍対応シフトを敷いてきましたが、このイベントは対面での実施となっています。

    開催日時は12月10日(金)18:30~20:00となっていますが、事前予約制となっております。学校に気軽にいろいろと質問できる絶好の機会です。受験生学年はもちろん、それ以外の学年でもお出かけになってみては如何でしょうか。お申し込みは27日からweb上でどうぞ。

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  • 【朗報】関西学院大学 一般選抜枠拡大か?

    関西の「関関同立」の中で、一般選抜による入学者の割合が一番低かった関西学院が、方針転換しつつあります。2020年度入試では一般選抜の「合格者数」は9,644名だったのに対し、2021年度入試では12,444名と2,800名も増加しています。また、受験日程も2月1日、2日の両日で全学部受験可能となり、地方会場も含めて拡大されました。文系学部に共通テスト利用の7科目型を追加し、さらに出願しやすくなりました。

    というわけで、関西学院大学を志願する受験生は、これらの制度も活用して出願しましょう、というお話でした。

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  • 【今年入学して】昇陽高等学校 入試説明会【100周年を迎えよう】

    卓球の伊藤美誠さんの出身校としても知られる大阪市此花区の昇陽高等学校についてです。コースの再編や強化クラブのさらなる強化に加え、食堂の改修や体育館の冷暖房化、トイレのリニューアルなど、毎年のように快適な学習環境が充実していっています。

    学校にお邪魔して驚くのは生徒さん方の気持ちの良い挨拶。先生方との良い人間関係が表れているようにも感じます。

    実はあまり公表されることはありませんが、高校というところは残念ながら途中でやめてしまう生徒も少なからず居るものです。今では広域通信制の充実もあり、むしろ以前よりも高校入学後の変更がしやすい環境になっているのですが、9月に昇陽にお伺いした時にその話題となり、「そういえば今年1人やめた子がいましてね、家庭の事情ですけれども。」という先生のお話。「え?ということはやめた生徒はほぼ居ないってことですか!?」と驚愕する私。このことからも、生徒さんの満足度が驚くほど高い学校だということがわかります。

    それはさておき、2024年には100周年という大きな節目の年を迎えます。2022年度高校入学者は高校3年生の時に迎えることになります。ひとまず、来週末に開催される入試説明会に参加してみましょう。詳しくは学校HPをご覧のうえ、お申し込みください。

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  • 【徳島県】(私立)「神山まるごと高専」2023年開校【高専新規開校】

    大阪から車で3時間弱、徳島市の眉山の南、国道438号線を進んだ先の山の中に「徳島県神山町」という、スダチの生産量では日本一の人口4,500人ほどの町があります。位置的には吉野川町の南ですが、直接行く県道は車の離合も難しく、落ち葉で覆われていて、雨が降ったらすべるすべる。やめた方が良いです。

    と、ここまで書くと不便そうな山の中だろうなぁ、と思われそうですが、2004年からケーブルテレビ兼用の光ファイバー網を構築し、全戸に光ファイバー網がめぐらされているというハイテクな町なのです。今では「神山バレー・サテライトオフィス・コンプレックス」という共同作業場があり、都市部のIT企業や研究機関の人がリモートで仕事をする拠点ともなっています。(1泊朝食付6,000円!)ところで、この町の「神山町立神山中学校」は今では空き教室が多く、(生徒数は昨年度で55名)ダウンサイジングと学習環境の向上を目指して、現在の神山町立神領小学校の横に新築移転することになりました(現在建築中)。で、その古いほうの中学校の設備を頂いて「高等専門学校」を開校しようという話が持ち上がりました。何と高等専門学校の新設は20年ぶりになるそうです。高等専門学校といえば工業系や商船系など技術系のイメージが強いのですが、この高等専門学校はなんと「起業家育成」というのがコンセプトです。ベンチャー系の創業者が集まり、町を巻き込んで設立する学校名も「神山まるごと高専」。メルカリやサイボウズといった複数の企業の寄付も集まり、星野リゾートやスノーピークといった企業の代表も講師を買って出るなど、盛り上がりを見せています。

    初年度募集は男女約半数ずつの40名。もちろん全寮制です。ご興味ある方はこの学校名で検索してみてください。多くのビジネス系の雑誌にも紹介されています。如何でしょうか。

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