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開成教育グループ


帝塚山中学校・高等学校にお邪魔してきました(「男女併学」編)

2016年9月7日

奈良県学園前の帝塚山中学校・高等学校は学校法人「帝塚山学園」が運営する学校です。大阪の「帝塚山学院」という女子校と名称が似ていますが、実はルーツは同じで、75年前にこちらは男子校としてスタートした学校なのだそうです。今では大体男女比は1:2ですが、今の中1で男子4クラス、女子6クラスという人数バランスです。学園前の駅を降りると専用歩道橋を渡って1分ほどで学校に到着です。

この学校の特徴は、「男女併学」。同じ校地ではありますが、男女は別々の教室で学びます。ホームルーム教室も分けて配置され、授業の合間も男女が混じることが無いようになっています。

まず、中1の授業を見せていただきました。こちらは女子の教室です。プロジェクターを使った理科の授業ですが、後ろの生徒まで身を乗り出すようにして授業に集中しています。私たち見学者を全く気にすることもありません。

こちらのクラスでは数学の授業です。中2で学習する連立方程式の文章題を早くも扱っていますが、先生の説明がスムーズなので、難しそうに見えないところが不思議です。無駄な板書を省いた効率的な授業に生徒たちも集中しています。

次に中1男子の授業です。男の子たちも、楽しそうに授業を受けています。数学の授業では女子のクラスと同じ連立方程式の文章題を行っていますが、板書の違いを見て気が付きました。この年代の男子は活動量も多く、ノートをとるときもあまり手間をかけようとしないものですが、それを補うためでしょうか黒板の説明は女子に比べてこちらのほうが丁寧です。


世界地理の授業は東南アジアの宗教についての解説ですが、すでに高校内容です。宗教史に入り込んでいます。このようにより詳しい内容から教科に対する興味を引き出そうとする、男の子受けしそうな授業でした。この年齢の男女の特性の違いを見越して、男女を別クラスで授業しようと考えたこの学校の教育は、実に合理的だと実感しました。

 

授業では分けられていた男女ですが、放課後の部活や生徒会活動、学校行事は男女が一緒です。もちろん種目によって男子のみや女子のみの部活もありますが、文化部の多くは男女が混じって活動しているそうです。(続く)

 

 

大阪府立高校文化祭開催される

2016年9月6日

9月に入って初めての週末、多くの大阪の高校で文化祭が開催されました。

北野高校のように6月にすでに終わっている学校もありますが、大手前高校や天王寺高校などこの時期に開催する高校も多いようです。昔は11月の文化の日に合わせて開催される学校もありましたが、大学入試も公募推薦など11月に行われる入試も増えてきましたのでこのような日程になったのでしょう。

 

その中で土曜、日曜と2日間とも文化祭で盛り上がる大阪府立高津(こうづ)高校にお邪魔してきました。校内の至る所に展示や模擬店が並んでいます。SSH(スーパーサイエンスハイスクール)やSGH(スーパーグローバルハイスクール)に認定されている学校ですから、お勉強系の展示ばかりかと思いましたが、むしろお化け屋敷や迷路など、生徒も楽しんでいるコーナーが多くありました。漫画アニメーション研究部は缶バッチを売っており、茶道部は野点を開催、ホームメイド部といった手芸のクラブは手作りの小物入れなどを販売しています。それにしても部活の多い学校です。

中庭の仮設ステージではダンスや漫才などがやっています。体育館では演劇部やアンサンブル部など音楽系のクラブが演奏しています。軽音楽部はまた別の場所にステージを設けています。このような盛りだくさんの展示や発表のそれぞれの内容について、パンフレットに紹介文が載っているのですが、その数なんと63枠!この全20ページの手作りパンフレットの編集、制作も相当力が入っています。さすがトップ校の生徒として能力の高さを感じさせます。

進学実績や授業内容、部活動に加えて、このような学校行事を実際に見ることで校風を感じることもできますので、HPで日程や詳細等を調べて出かけてみてはいかがでしょうか。

(学校によっては公開にしていない場合や、事前の申し込みが必要な場合などもあります。ご確認ください。)

 

 

立命館守山中学校・高等学校 創立10周年記念式典に行ってきました

2016年9月5日

9月3日(土)立命館守山中学校・高等学校の創立10周年記念式典が挙行されました。

場所は滋賀県立芸術劇場「びわこホール」の大ホール、1,800人以上が収容できる立派なホールです。

立命館守山中学校・高等学校 創立10周年記念式典 

全校生徒と来賓や保護者などでほぼ満席になっていました。

 

最初に「学園歌斉唱」。吹奏楽部の伴奏ですとアナウンスされましたが、舞台の上は御覧の通り。どこにいるのかといえば、実は舞台の後方の暗闇の中にすでに整列しており、照明が当たると浮かび上がるという、普通のホールの4倍の広さの舞台を持つびわこホールを生かした憎い演出です。

 

このスクリーンには後方のカメラで撮影された演者の画像もアップで映し出される仕掛けです。この規模のホールには必要なのだなと思って見ていましたが、学園代表のあいさつのあと、守山市長や近江鉄道社長などの祝辞があり、続いて校長先生のお話です。その中で、台湾高雄市の協定校からの言葉もいただきますとあり、画面が台湾の中学校に切り替わります。実はこの画像はホールの中のためではなく、海外にもライブで配信されていたようです。英語での応答が続きます。続いて今ニュージーランド、アルバニースクールで研修中の中3生に映像が切り替わります。将来の夢を校長先生に聞かれ、流暢な英語で答える姿には、会場からも驚きの声が漏れます。この映像の使い方も、世界とつながっていることを実感させるものだと思います。

 

JAXAの川口淳一郎氏による記念講演の後、来年から変わる制服の紹介です。まるでファッションショーのように在校生がモデルとなって、中・高、男・女、夏・冬、の8種類の制服を着た8人の生徒が場内を、時折ポーズを取りながら歩きます。生徒たちも初めて見るのでしょうか、大盛り上がりです。

 

そのあと吹奏楽部とバトントワリング部の講演があり、そのあとピーススタディー(平和学習)についての発表が行われました。最後に中3女子、高3男子による「立命館守山10周年宣言」で締めくくられました。

 

創立してから10年という節目に、これだけ充実した学校に成長しましたと内外にアピールする素晴らしい式典だったと思います。今回参加した生徒たちも、学校に対する愛情や信頼をさらに強めたことでしょう。

 

 

中学受験にも英検等の民間試験利用広がる

2016年9月2日

9月1日の新聞などで2020年から始まる、大学入試センター試験に代わる新テスト(大学入学希望者学力評価テスト)に英検やTOEFLのような民間試験をそのスコアの一部として認定する方向であることが報道されました。実際、すでに千葉大学や神戸大学といった国公立大学、青山学院、立教、法政、立命館、関西学院といった難関私立大学ではすでに出願資格やみなし得点(センター利用の場合の英語の点数を資格によって満点にみなすなどの方法)で利用されていますが、実質この方法が新テストを利用するすべての大学に適用されるようになるというわけです。

大阪府の公立高校でも英検準1級なら満点換算など、高校入試にも次第に取り入れられてきています。

さらに、近畿圏の中学校入試においても英検等の民間試験の活用が広がってきました。これまでは中学入試では帰国子女枠など特殊な例を除いて英語力を問う入試は少なく、したがって本格的に中学入試の準備に入る4年生、5年生になると、それまで習っていた英語をやめてしまう例が多かったのですが、これからはそれまでに得た英語力も武器になるというわけです。近畿圏の状況をまとめてみました。

現時点での情報ですが、近畿圏で12校が英検等の利用を表明しています。詳細な加点方式や条件については各中学校の入試概要をご確認ください。

(9月29日追記 :「常翔学園中学校」の方法の記述が誤っていました。加点ではなく、みなし得点となります。お詫びして訂正いたします。)


【開成教育セミナー】英検3・4突破ゼミ

 

 

 

平安女学院中高 入試へ向けた各種イベントが開催されます

2016年9月1日

平安女学院中高の塾対象説明会に、参加してまいりました。
春の説明会(こちらのエントリー「平安女学院中高 学校の特徴を活かした取り組みと高い人気のRSコース」でご紹介しています)は本校での開催でありましたが、現在耐震工事中ということもあってか、京都市大学のまち交流センター(キャンパスプラザ京都)にて行われました。

京都御苑の近くに位置し、市内でも指折りの好立地である同校。その恵まれた環境の中で、キリスト教学校としての使命や建学時から女子教育・英語教育に力を入れておられます。創立142年で社会に輩出したOGは24,874名とのことで、多彩な分野で活躍されていると副校長先生のお話にありました。

今年度入試に向けてのイベントについてです。

中学入試では、プレテストが11月3日(木・祝)と11月19日(土)の2回実施されます。テスト科目は、2科型は国語と算数、3科型は国語と算数と英語となります。受験の申し込みは、FAXまたはWEBからとなっています。同校の入試区分にある「自己推薦入試」の出願資格を補う材料ともなるそうです。また、同校の入試では受験科目に英語を選択することが可能です。本番の入試問題傾向を感じることができますので、受験希望の生徒さんは受験されるほうが良いでしょう。

高校入試についても、オープンスクールなどの各種イベントが10月以降に多数実施されます。本校以外での場所でも開催されますので、受験予定のみなさんは事前にしっかり確認しておきましょう。キリスト教学校の同校らしい行事としましては、クリスマス行事見学会がカトリック河原町教会で行われます。本校とはまた一味違った雰囲気を感じることができそうです。

以下は、同校のイベントがまとまったリーフレットになります。お時間の合うイベントがあるようでしたら、足を運んでみてはいかがでしょうか。

以上、平安女学院中高の塾対象説明会についてでした。

なお、今回説明会にお邪魔しました平安女学院中高も「開成進学フェア」に参加されます(9/18・滋賀会場、9/22・大阪会場)。学校の先生方に、直接お話を聞くことができるチャンスですので、是非こちらにも足をお運びください。
特設HPはこちらから⇒(http://www.kaisei-group.co.jp/sc/kaiseifair/

 

 

近畿圏 中学入試 プレテスト情報(9月)

2016年8月31日

近畿圏の私立中学には、「プレテスト」と呼ばれる中学校ごとのテスト会が開催されるところがあります。実際に受験予定の中学校で、その中学校の先生の作るテスト問題を解くというイベントです。中にはそのあとで解説を行ってくれる学校もあります。1月の中学入試の前に、本番さながらの環境と問題に触れることができるのは、受験生にとって大きなメリットだと思われます。

今回は9月に行われます中学校を紹介します。

9月3日(土) 建国中学校 和歌山信愛中学校
9月10日(土) 初芝橋本中学校

9月は大阪の1校と和歌山の2校です。10月にはもっと多くの中学校がプレテストを実施します。プレテストを受験したからといって必ずその中学の入試を受けなければいけないわけでもないので、力試しや学校見学も兼ねて、実際にその中学校の先生と触れ合う機会を作ってみるのはいかがでしょうか。

中学入試をお考えの皆さんは各中学校のホームページなどで日時などの実施要項や申込方法など詳細についてを確認しておきましょう。

 

 

今年もインターハイが終わりました(水泳関連競技)

2016年8月30日

 

今年の夏の高校総体(インターハイ)も終わりました。

以前この欄でも紹介しましたインターハイですが、日程の遅い水泳関連の競技も終わりました。

近畿の高校に限りますと、次のような結果になりました。

●「競泳」の学校対抗得点

男子 全国2位 報徳(兵庫) 全国8位 近畿大附属(大阪)

女子 全国3位 近畿大附属(大阪)全国6位 大成(大阪)

特に男子800mリレーでは報徳が1位、女子では、400mリレー、800mリレー ともに近畿大附属が2位と素晴らしい戦績を残しています。

●「水球」

水球は近畿圏からは滋賀県立長浜北星高校が準々決勝まで勝ち上がりましたが、残念ながらそれが最高でした。学校のHPを見ますと6名の3年生を含む14名の部員だそうですので、7名必要な水球では練習試合も厳しい状況のようです。水深の深いプールなど特殊な設備が必要なスポーツですので水球部を持っている学校は少なく、指導できる先生も限られると思いますが、水中の格闘技といわれるこの難しい競技でここまで勝ち上がったのは素晴らしいことだと思います。

●「飛込」

特別な設備が必要だという点では飛び込みも同じですが、こちらでは男子は大阪の桃山学院の生徒が、女子は兵庫県の甲子園学院の生徒が健闘しています。桃山学院の男子は高飛び込みで1位、板飛び込みでも3位。甲子園学院の女子2名は、板飛び込みで4位と7位、高飛び込みでは1位と3位という驚異的な戦績を残しました。しかし実はさらに素晴らしい選手がこの学校にはいるのです。リオデジャネイロ五輪10m高飛び込み決勝で8位に入賞した板橋美波さんは甲子園学院の2年生です。

4年後の東京オリンピックでも板橋選手だけでなく、今回入賞した皆さんの活躍も期待できそうです。

水泳が得意な中学生の皆さん、これらの高校は如何でしょうか。これらの学校で通用すると、将来のオリンピック選手になれるかも(?)しれません。

 

 

「開成進学フェア(大阪会場)」イベント紹介③ 『Kaisei Autumn Music Fair ♫ 準備編』

2016年8月29日

開成進学フェア2016 大阪会場

日時:2016年9月22日(木・祝)10~17時(但し、シリウス模試は9時30分より)
場所:マイドームおおさか
(大阪市中央区本町橋2-5・地下鉄堺筋本町・谷町四丁目駅より徒歩7分)

内容:

●私立中・高進学説明会
●高校入試分析会(大阪・兵庫)
●中学入試分析会
●公立高校・公立中高一貫校 教育講演会
●シリウス模試、開成親学(おやがく)セミナー
●ためしてハッケン!まなびステーション
●開成NET体験コーナー
●Kaisei Autumn Music Fair
●ザ・開成大抽選会
●英俊社・赤本販売コーナー
●コクヨ・体験コーナーなど

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今日は、引き続き大阪の「Kaisei Autumn Music Fair」の準備状況についてお伝えします。

今年の出演予定校と団体は下記の6団体となります。大阪会場では13:30より、各団体20分の演奏をしていただく予定となっています。いずれも実力派の音楽系のクラブです。

参加予定校

団体名

東大谷高校

吹奏楽部

城星学園中学・高校

聖歌隊

清風中学・高校

邦楽部

大阪女学院中学・高校

吹奏楽部

帝塚山学院中学・高校

オーケストラ部

金光藤蔭高校

和太鼓部

今回はオープニングを飾ってくれる東大谷高校の練習風景です。

 

この高校の吹奏楽部、編成は小さいのですが、この夏の吹奏楽コンクールでも大阪南地区大会で小編成として出演し、優秀賞を獲得した実力派の団体です。

普段は気さくな、生徒から絶大な人気を誇っている顧問の先生ですが、練習は厳しいです。少しでも気になることがあれば容赦なく演奏を止め、音程や息の使い方など細かいところを指摘していきます。編成は小さいながら、オーボエという演奏の難しい高音楽器もあり、その楽器も含んで他の金管楽器なども構え方の角度が揃っていて、先生の指導と生徒さん方の練習量がうかがえます。

 

皆さんはコンクールが終わってお疲れのはずですが、厳しい残暑の中、進学フェアでもいい演奏を聞かせたいという皆さんの熱い思いが伝わってきました。

 

今回は進学フェアのために「ルパン3世のテーマ」や「ディズニーメドレー」など普段吹奏楽を聞きなれていない皆さんでも楽しめるプログラムを準備していただいています。大阪会場の開成進学フェアにいらっしゃった皆さんは、ぜひ2Fのお祭りスペースに13:30にお越しください。

 

 

開成進学フェア 申し込み状況(8月26日)

2016年8月26日

以前お知らせした、毎年、開成教育グループが総力を結集して開催します「開成進学フェア」の申し込み状況です。

現時点で大阪会場の「開成親学(おやがく)セミナー」が締め切りになりました。公立高校の講演会も順次締め切りになっていくと思われますので、お早めにお申し込みください。

滋賀会場の「開成親学セミナー」はまだ余裕がございますが、このように人気の講演ですので、ご興味のある方はお早めにお願いします。

http://www.kaisei-group.co.jp/sc/kaiseifair/

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【開成進学フェア 滋賀会場】(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。

開成進学フェア2016 滋賀会場

日時:2016年9月18日(日)10~16時(イベントによって時間は異なります)
場所:ピアザ淡海
(滋賀県大津市におの浜1-1-20・JR膳所駅より徒歩12分、京阪石場駅より徒歩5分)
内容:
●私立高校進学説明会
●京都公立高校個別説明会
●高校入試分析会(京都・滋賀)
●滋賀公立高校・先輩に聞いてみよう!
●笑ってタメになる!サイエンスショー
●開成親学(おやがく)セミナー
●開成NET体験コーナー
●ザ・開成大抽選会
●Kaisei Autumn Music Fair
●英俊社・赤本販売コーナー
など

昨年までの内容に加え、今年は「滋賀公立高校・先輩に聞いてみよう!」「Kaisei Autumn Music Fair」「笑ってタメになる!サイエンスショー」を新たに実施することにしています。

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【開成進学フェア 大阪会場】(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。

開成進学フェア2016 大阪会場

日時:2016年9月22日(木・祝)10~17時(但し、シリウス模試は9時30分より)
場所:マイドームおおさか
(大阪市中央区本町橋2-5・地下鉄堺筋本町・谷町四丁目駅より徒歩7分)
内容:
●私立中・高進学説明会
●高校入試分析会(大阪・兵庫)
●中学入試分析会
●公立高校・公立中高一貫校 教育講演会
●シリウス模試
●開成親学(おやがく)セミナー(締め切り)、
●ためしてハッケン!まなびステーション
●開成NET体験コーナー
●Kaisei Autumn Music Fair
●ザ・開成大抽選会
●英俊社・赤本販売コーナー
●コクヨ・体験コーナー
など

昨年より開成進学フェア大阪会場のラインナップに加わった「ためしてハッケン!まなびステーション」「KAISEI Autumn Music Fair」が、大好評につき更にグレードアップして実施することにしています。

http://www.kaisei-group.co.jp/sc/kaiseifair/)お申し込みがまだの方はこちらからお願いします。

 

大学入試センター試験に代わる、新テストについて

2016年8月25日

センター試験は1990年から実施されてきた大学入試に関わる試験ですが、2020年1月実施分を最後に廃止されることとなりました。それと同時に、大学入試制度も一新されることが決まっています。では、大学入試はどのように変化するのでしょうか。

まず、新しくスタートするのが「新テスト」とも呼ばれる「高等学校基礎学力テスト」と「大学入学希望者学力評価テスト」の2つです。前者は、高2・高3での学習到達度を図るテストで、後者は、実質的に現在のセンター試験に代わるテストです。

では、この新制度による入試はいつから実施されるのか、誰が対象になるのか、ご存知でしょうか。答えは、大学入試に関しては「2020年度から実施される」「2021年の春に大学に入学する生徒から対象になる」のですが、高等学校基礎学力テストは先行実施されます。つまり、今の中学生は新制度の対象になるのです。

 

文部科学省も十分な準備を行った上で実施するものと考えられますが、受験生や保護者の中には、大学入試制度の大改革による混乱を避けるため、内部進学で大学に進むことができる附属や系属の私立中学・高校を希望するケースも増えるかもしれません。

従って、今の中2生が高校を受験する2018年度の高校入試や、中学入試の動向にも変化が見られる可能性があります。

まだ決定していないことも多い新制度。今後、どうすればいいのか不安に思っている人もいるでしょう。とにかく今は、関連情報にアンテナを張り、状況が変わっても焦らず対応できるよう学習面の準備が必要になるでしょう。