• 安全が学べる大学

    我々は自然災害やテロなどの危険に常にさらされているはずですが、特にその危険を意識することなく生活しています。しかし、いざ何かが発生した時に、その対処をする人材が必要なはずです。例えば火災なら消防、事故なら警察、災害は気象庁とそれぞれ別の組織が対処しているわけですが、横断的にそれらを併せて研究しているところはありませんでした。

    2004年、千葉科学大学に日本で初めて「危機管理学部」が設置されました。危機管理といえば危険から逃れる、危険を防ぐといった意味が強い言葉ですが、危機が起こる前の管理を「リスク・マネジメント」、危機が発生した後の管理を「クライシス・マネジメント」と呼んで区別し、さらにその中で場面に応じての対処法を研究するという学問分野です。

    2010年、関西大学に社会安全学部が設置されましたが、2011年に発生した東日本大震災の検証と復興に大きな役割を果たしました。またその後の調査や研究は、報道が災害発生後の被害状況を伝えるだけでなく、そこにいる人にさらに被害を拡大させないような避難情報を流すようになるなどの影響を与えました。このようなことから、防災にかかわる人材育成の必要性が注目されるようになってきました。今年度には日本大学に「危機管理学部」が設置されましたが、さらに来年度には倉敷芸術科学大学にも「危機管理学部」が設置されることになっています。

     

     

     

    倉敷芸術科学大学のパンフレットによりますと、安全管理や情報セキュリティーなど企業に関連するものと、防災や災害時の支援など地域にかかわるものといった二つの視点から危機管理が学べるようです。

    まだ歴史の浅い学問分野ですが、これからはこのような知識と経験を有する人材の需要はさらに高まってくることでしょう。

     

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  • 医学部と学費のお話

    先日も地方の医師不足に関する対策を、政府が検討するというニュースがありましたが、今回は医療の質を長期的に維持するための医学部を学費の面からみてみましょう。国立大学では何学部でも学費は同じなのですが、私立の場合、医学部の学費が極端に高くなっています。

    そこで、どの程度違うのかを一覧にしてみました。入学金も100万、200万といった金額になりますので、学費だけでなく、初年度納入金という比較をしてみました。初年度納入金が高い方から順番に並べています。

    ※学費は年額です。国立では入学金と学費を合わせた金額が初年度納入金になりますが、私立は「教育充実費」等の名目での金額が加わりますので、初年度納入金はそれ以上の金額となっています。

     

    初年度で1000万円を超える大学が4校あります。設備や環境も良いといわれる大学ですが、それにしても大変な金額です。入学金が20万円と、ほかの学部と同じ金額に抑えている慶應義塾大学は医学部の最難関と言われ、東京大学理科Ⅲ類が滑り止めだといわれています。かつては1千万円級だった順天堂大学は290万と私立大学最安値を付けたために難易度もはるかに上昇しました。

    参考までに公立大学2校と国立大学の学費も載せておきましたが、これで国立の医学部の難易度がなぜこれほど高いのかがお分かりいただけると思います。

    医学部を目指している皆さんは、私立大学と国立大学の初年度納入金の差を、自分の1年間の勉強時間で割ってみましょう。自分の勉強の「時給」がどれほど高いのかがよくわかります。いい仕事をしましょう。

    ちなみに防衛医科大学のように、学費は無料なだけでなく給料までいただけるところもあります。もちろん最難関です。卒業後9年間は自衛隊に入隊しなければならないという縛りがありますが、学費のために医学をあきらめなければならなかった人でも医師免許を取ることができるわけです。

    大学を学費という観点からみると、難易度の違いや変化を知ることもできます。色々な方面から大学を調べてみると良いでしょう。

     

     

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  • いよいよ!! 開成進学フェア2016 大阪会場 9/22(木・祝)開催‼

    開成進学フェア2016 大阪会場の開催がいよいよ9月22日(木・祝)に迫ってまいりました。

    今回は、開成進学フェア2016 大阪会場で実施されるイベントの中でも、注目が集まっている企画の一つである「ためしてハッケン!まなびステーション」の参加校と発表内容についてご紹介いたします。

    開成進学フェア2016 大阪会場

    日時:2016年9月22日(木・祝)10~17時(但し、シリウス模試は9時30分より)
    場所:マイドームおおさか
    (大阪市中央区本町橋2-5・地下鉄堺筋本町・谷町四丁目駅より徒歩7分)
    内容:
    ●私立中・高進学説明会
    ●高校入試分析会(大阪・兵庫)
    ●中学入試分析会
    ●公立高校・公立中高一貫校 教育講演会
    ●シリウス模試
    ●開成親学(おやがく)セミナー
    ●ためしてハッケン!まなびステーション
    ●開成NET体験コーナー
    ●Kaisei Autumn Music Fair
    ●ザ・開成大抽選会
    ●英俊社・赤本販売コーナー
    ●コクヨ・体験コーナーなど

     

    【ためしてハッケン!まなびステーション】
    英会話や看護体験など、私立中高が実践されている魅力ある独自の教育プログラムを体験し、楽しく学校を知ってもらうブースになっています。

    ・追手門学院大手前
    「プログラミング体験・宇宙旅行」簡単なプログラミングの体験
    ・大阪偕星学園
    「気軽にグローバル」ネイティブの先生と気軽に英会話を楽しもう
    ・金蘭会
    「バイタルチェックをしてみよう!」血圧計や酸素濃度計で実際に計測してみたりできます
    ・好文学園女子
    「マンガ・イラスト体験」Gペンを使って実際のマンガ原稿にペン入れ体験ができます
    ・堺リベラル、香ヶ丘リベルテ
    「プロ美容技術とネイティブの英語」英語でゲームしたり、あみこみフラワーなどを作ろう
    ・昇陽
    「夢に直結する8つのコース」進路に応じた8つのコースを感じてみよう
    ・城星学園
    「カラフルなアルミニウム」人気スマホのボディにも使われているカラフルなアルミニウムを作ってみよう
    ・城南学園
    「赤ちゃんのお世話」赤ちゃんの抱き方・オムツのあて方などを実習します
    ・東大谷
    「スペイン語・フランス語体験」簡単な挨拶と自己紹介ができるようになろう!
    (50音順)

    これまでに発表していた内容に加えて、新たに参加される学校の情報も今回初めて掲載しています。
    学校ごとに様々な取り組みが行われていますが、それを一度に体験できるチャンスになっています。ぜひ、開成進学フェア2016 大阪会場へお越しください。

     

     

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  • 近畿の高校と「まんが甲子園」

    今や日本発の文化として世界に知られるようになった「まんが」ですが、この分野でも高校生が競い合っている大会があります。今年で25回目を迎える「全国高等学校漫画選手権大会〜まんが甲子園〜」が今年も高知県で開催されました。 学校ごとのチームでの参加です。最初に書類審査があります。今年は44都道府県319校と韓国2校、台湾3校から応募された作品をもとに、本選に出場できる33校が選ばれました。 本選では決まったテーマとコマ数の範囲で、制限時間内に作品を完成させ、その出来栄えで優劣を決めるというものです。まんがの制作は多くの手順が必要ですので、それをチームで手分けしながら共同で仕上げていきます。アイディアと画力、スピード、そしてチームワークが要求されるわけです。 審査の結果、最優秀賞、第2位、第3位、協賛企業名の賞といくつかの賞が与えられます。 ここ10年以内に近畿の高校でそれらの賞を受賞した高校名を選び出してみました。

    開催年

    高校名

    15

    2006年

    京都芸術高校

    16

    2007年

    兵庫県立香寺高校

    17

    2008年

    大阪府立松原高校

    19

    2010年

    京都芸術高校

    23

    2014年

    京都精華学園

    24

    2015年

    京都芸術高校

    25

    2016年

    京都文教高校

    回数で飛んでいるところは、近畿圏の学校が受賞できなかった年です。御覧のように、「京都芸術高校」が3回も受賞しており、圧倒的な強さを誇っています。まんがは一人で黙々と描くものと思われがちですが、絵画や造形、イラストなど美術系の生徒だけが学ぶこの学校では、お互いに刺激を受けることも大きいのでしょう。同じような夢を目指す生徒が集まっているという環境が大切だということがわかります。ところで、この「まんが甲子園」では、出版社によるスカウトも行われており、そこからプロの漫画家になる人が毎年生まれているそうです。そういった意味では高校野球の甲子園と同じように職業にもつながるイベントとなっているわけです。 未来の漫画家を目指す中学生は、このコンクールによく出場している学校を調べてみてはいかがでしょうか。
     

     

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  • 大学入試関連、お得な説明会情報

    大学がオープンキャンパスと呼ばれる見学会や説明会など、実際に大学入試を考えている人に大学を見てもらい、その魅力を感じてもらおうという企画を行うことが一般化してきましたが、最近ではさらに手厚い企画も見られるようになってきました。

    ①オープンキャンパスに無料の模試をセットにした摂南大学

    資格取得に強いといわれる摂南大学。今年の定員も1,810名と大きな規模を誇っていますが、その約半数は公募推薦やAO入試といった日程の早い推薦入試での募集となっています。ただし、公募推薦入試は科目数が少なく、範囲が限られるなど出題傾向も学校によって大きく異なるため、どのような準備をすればいいのか、何を勉強すればいいのか、なかなかわかりにくいという欠点があります。そこに目をつけた摂南大学では、公募推薦の出題傾向に対応した模試を無料で実施するという、受験生の心を掴む企画を考えてくれました。模試といっても判定が出るわけではありませんが、実際に受験する大学の中で、本番と同じ傾向の問題に取り組むことができるのは大きいです。もちろん模範解答と解説の冊子も配布されます。先着1,000名限定ということですので、公募推薦受験をお考えの受験生はお早めに。

    ②公募推薦対策講座を大学で実施する京都産業大学

    今年度から理学部の中に「宇宙物理・気象学科」を増設し、次年度から「現代社会学部」を新たに設置するという、話題に事欠かない京都産業大学ですが、その話題性のみならず、公募制推薦入試対策講座を無料で開催し、併せて個別相談会も行うという、受験準備のお手伝いまでしてくれるという催しが開かれます。
    これも公募対策の制度説明のみならず、出題傾向からそのための勉強法まで説明してくれるという手厚さです。しかも、会場が近畿圏を中心に11か所、遠くは香川県の高松、岡山といった広い範囲の外部会場を借りての開催ですから力が入っています。京都産業大学が第一志望の受験生はもちろん、併願として公募推薦を考えている受験生も受講するとよいでしょう。こちらは事前申し込み不要とのことですが、会場ごとの日程や時間を確認して遅れないように参加するとよいでしょう。

    このように大学のHPを細目にチェックしているとお得な情報が得られます。ほかの大学を志望している受験生も、大学独自の入試関連の説明会などの催しを情報収集しておきましょう。

     

     

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  • 追手門学院中高 様々な取り組みで生徒をサポート&2019年春から新校地に移転

    追手門学院中高の塾対象説明会に、お邪魔してまいりました。
    春の説明会は、こちらのエントリー(追手門学院中高の学校説明会に行って来ました。)でご紹介しています。

    学院が創設されて128年目の同校。「独立自彊・社会有為」という教育理念に基づき、こども園や幼稚園から大学まで有する、歴史ある総合学園となっています。時代の変化に応じた教育として、社会に求められている力の育成を行うべく、様々な取り組みを行われています。

    追手門学院中では「新追中宣言!」を掲げ、「生徒のための教育ベスト1!」を合言葉に取り組まれています。特進Sコース・特選SSコースそれぞれで、生徒一人ひとりにきめ細かく学習指導を行うことを心掛けているとのことで、中学入学時に比べ高1夏段階での模試偏差値が最大24.4ポイントも上昇している生徒の例を挙げられていました。またユネスコ国際教育を行っている同校では、英語で独自のプログラムである「Power English」を導入していて、「英語を英語のまま習得すること」を目標に、すべて英語で行う授業やオンラインを利用した英会話の講座、海外への修学旅行や中長期の留学制度など様々な研修プログラムを用意されています。結果として、特選SSコースでは英検3級を中2で91.4%、中3では100%が取得(全国平均18.4%)し、準2級を中3で65.2%が取得するなど高い成果として表れています。

    追手門学院高は、国公立大や難関私立大への進学を目指すコースからスポーツコースや表現コミュニケーションコースなど、多様な学びに対応できる環境を整えられています。生徒それぞれの進路設定・進路実現のため、定期的に丁寧な個人面談が設けられ、それに加えOB/OGを迎えた講演会や生徒自身の将来についての志を発表するプログラムなど、しっかりとサポートされているとのことです。また追手門学院大学への特別な内部推薦が用意されていて、高校の在籍コースにもよりますが、追手門学院大学へ専願で進学を希望する生徒は、評定平均値の基準を設けずに進学することも可能とのこと(自己推薦文や面接などの査定)で、安心の進路保証が用意されています。

    今年度入試に向けてのイベントについてです。

    中学入試で、プレテストが10月22日(土)と11月19日(土)の2回で実施されます。テスト科目は、国語と算数の2科目となります。受験の申し込みは、「申込書(以下に添付しています)」をFAXで送付する形式になっています。同校の入試にある「特待生制度」を利用するには、プレテストの受験が必要となります。受験希望の生徒さんはもちろんですが、力試しの気持ちで受験されてみるのも良いのではないでしょうか。

    最後になりましたが、同校は2019年4月から新しい校地へ移転する予定になっています。場所は、2018年春開業予定のJR京都線・総持寺駅(仮称)や阪急京都線・総持寺駅から徒歩圏内とのことで、現在にくらべアクセスが格段に向上することとなります。2017年入試を受験した生徒が、それぞれ中3生・高3生となる年から新校地での開学となりますので、受験を検討されている方はこのあたりも念頭に置いて通学後のイメージを浮かべられると良いかと思います。

    以上、追手門学院中高の塾対象説明会についてでした。

    なお、今回説明会にお邪魔しました追手門学院中高も「開成進学フェア2016」に参加されます(9/22・大阪会場)。学校の先生方に、直接お話を聞くことができるチャンスですので、是非こちらにも足をお運びください。
    特設HPはこちらから⇒(http://www.kaisei-group.co.jp/sc/kaiseifair/

     

     

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  • いよいよ!! 開成進学フェア2016 滋賀会場 9/18(日)開催‼

    開成進学フェア2016 滋賀会場の開催がいよいよ9月18日(日)に迫ってまいりました。

    今回も、滋賀会場の開催日や会場などについて以下のとおりご紹介したいと思います(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。

    開成進学フェア2016 滋賀会場

    日時:2016年9月18日(日)10~16時(イベントによって時間は異なります)
    場所:ピアザ淡海(滋賀県大津市におの浜1-1-20・JR膳所駅より徒歩12分、京阪石場駅より徒歩5分)
    内容:
    ・私立高校進学説明会
    ・京都公立高校個別説明会
    ・高校入試分析会(京都・滋賀)
    ・滋賀公立高校・先輩に聞いてみよう!
    ・笑ってタメになる!サイエンスショー
    ・開成親学(おやがく)セミナー
    ・開成NET体験コーナー
    ・Kaisei Autumn Music Fair
    ・ザ・開成大抽選会

    ブースによる個別相談が可能な「進学説明会」ですが、滋賀会場に関しましては「京都・滋賀の主要私立高校」に加えまして、「京都府内の主要公立高校」にもブースでご対応頂けることになっています。また、京都府・滋賀県それぞれの地域に合わせた内容とした「高校入試分析会」も開催しております。
    ※滋賀県高校入試分析会はお申し込み多数のため満席となっており、申込受付終了とさせていただいております。

    他にも、各地で大好評の、子育てにお悩みの保護者の皆さんすべてにお贈りする「開成親学(おやがく)セミナー」も開催。加えて、今年から「滋賀公立高校・先輩に聞いてみよう!」「Kaisei Autumn Music Fair」「笑ってタメになる!サイエンスショー」を実施いたします。
    ※開成親学(おやがく)セミナーはお申し込み多数のため満席となっており、申込受付終了とさせていただいております。

    ぜひ、開成進学フェア2016 滋賀会場へお越しください。
    特設HPはこちらから⇒(http://www.kaisei-group.co.jp/sc/kaiseifair/

     

     

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  • 阪南大学にお邪魔してきました。

    大阪府松原市の阪南大学は、51年前の1965年に設立された文系の大学です。創立当初は商学部からのスタートですが、今では「経済学部」「流通学部」「経営情報学部」といった商業系の学部に加えて、「国際コミュニケーション学部」「国際観光学部」の5学部を擁する、学部学生だけで5000名を超える規模となっています。(「国際観光学部」のみ少し離れたキャンパスです。)実学を重んじる「キャリアゼミ」などの教育によって就職率も高く、実就職率では関西で4位だそうです。どのような大学なのでしょうか。

    大学設備をいくつか案内していただきました。

    まず、人工芝のグラウンド。この日はアメフト部が練習をしていました。最近は建物ばかりの大学が増えてきましたが、このように校地の真ん中に配置されたグランドのおかげで周りの建物からの見晴らしも良くなっています。

     

    50周年記念館という真新しい建物の3階に学生課があります。銀行の窓口のように番号札を取って順番に待つ方式です。大学の事務室も進化したものです。その外に災害用の備蓄倉庫があります。水害も想定してあえて3Fに設けたそうです。

     

    2階には「スチューデント コモンズ」という小集団学習やネイティブによる英会話を行うスペースがあります。いくつかのガラス張りの小部屋は壁一面がホワイトボードになっており、議論や授業にも使われるそうです。

     

    阪南大学といえばJリーガーを40名以上輩出するほどのサッカーで有名な大学ですが、スケート(ショートトラック)においても、オリンピック選手の出身校として知られています。長野五輪で金メダルを取った西谷岳文選手、冬季五輪に3度出場している小澤美夏選手のユニフォームも展示されています。

     

    4階は記念ホールとなっており、講演などにも使える仕様となっています。

     

    勉強の設備と同じくらい欠かせないのが食堂です。学内には食堂、カフェテリアが3か所あります。大学生協の購買では文具や書籍はもちろん、スーツまで注文することができます。

    最後は図書館。2層の開架式の図書館です。DVDの鑑賞ができるソファーのコーナーまであります。社会での「実践力」にこだわる大学らしく、ビジネスソフトのマニュアル類なども充実していました。

    次の日曜日に今年度最後のオープンキャンパスが行われます。高校生の皆さんは、この就職に強いという大学を自分の目で確かめてみてはいかがでしょうか。

     

     

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  • 帝塚山中学校・高等学校にお邪魔してきました(学習環境編)

    前回(帝塚山中学校・高等学校にお邪魔してきました(「男女併学」編))に続きこの学校の学習環境についてです。まず、グラウンド、この広大なグラウンドに加えて、野球など部活動用のグラウンドも近所にあります。駅前なのにこれほど広い校地が取れている学校はほかにはないと思います。また、プールは屋内プールです。夏の「臨海学舎」の遠泳に備えて体育以外の先生も総出でみんなが泳げるように指導されているそうです。

    理科系の実験室がなんと7つも。この学校では理科の先生に加えて実験助手が3、4名いらっしゃるらしく、実験に力を入れています。何と年間に1000件以上の実験を行っているそうです。生徒一人あたりでは全体の授業の3分の1ほど(つまり週1~2回)が実験なのだそうです。生物でも解剖など本格的な実験が行われており、大学の医学部医学科の合格人数117名(関西で9位)を誇るだけのことはあります。屋上には天文台もあります。
    また家庭科室では女子はもちろん男子も裁縫や調理の実習を行います。試食をするためのテーブルまで用意されています。
    本格的な和室があります。茶道部が使うための茶室も本格的です。ここで、作法の授業も行われるのだそうです。

    ずらりと並んだ自習ブース。なんと夜8時まで使えます。もちろん最後には先生が玄関(つまり駅の目の前)まで生徒を誘導してくださるのだそうです。


    5万冊の蔵書を誇る開架式の図書館です。最新の本が常に供給されています。隣の「帝塚山大学」の図書館の本を取り寄せることも可能だそうです。


    このランゲージセンターは英語のリスニングとスピーキングを養成する施設です。パソコンがずらりと並んだ部屋なのですが、そのパソコンにはカメラが付いています。つまり発音の口の形まで指導できるわけです。ちなみにネイティブの先生は6名いらっしゃるのだそうです。

    音楽室は3つ!同時に3部屋で授業が行われています。そして、この中学校ではなんと女子は全員バイオリンが必修なのだそうです。
    学習・スポーツ・情操面の全てを伸ばす抜群の教育環境を備えた素晴らしい学校であるとの印象を受けました。

     

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  • 帝塚山中学校・高等学校にお邪魔してきました(「男女併学」編)

    奈良県学園前の帝塚山中学校・高等学校は学校法人「帝塚山学園」が運営する学校です。大阪の「帝塚山学院」という女子校と名称が似ていますが、実はルーツは同じで、75年前にこちらは男子校としてスタートした学校なのだそうです。今では大体男女比は1:2ですが、今の中1で男子4クラス、女子6クラスという人数バランスです。学園前の駅を降りると専用歩道橋を渡って1分ほどで学校に到着です。

    この学校の特徴は、「男女併学」。同じ校地ではありますが、男女は別々の教室で学びます。ホームルーム教室も分けて配置され、授業の合間も男女が混じることが無いようになっています。

    まず、中1の授業を見せていただきました。こちらは女子の教室です。プロジェクターを使った理科の授業ですが、後ろの生徒まで身を乗り出すようにして授業に集中しています。私たち見学者を全く気にすることもありません。

    こちらのクラスでは数学の授業です。中2で学習する連立方程式の文章題を早くも扱っていますが、先生の説明がスムーズなので、難しそうに見えないところが不思議です。無駄な板書を省いた効率的な授業に生徒たちも集中しています。

    次に中1男子の授業です。男の子たちも、楽しそうに授業を受けています。数学の授業では女子のクラスと同じ連立方程式の文章題を行っていますが、板書の違いを見て気が付きました。この年代の男子は活動量も多く、ノートをとるときもあまり手間をかけようとしないものですが、それを補うためでしょうか黒板の説明は女子に比べてこちらのほうが丁寧です。


    世界地理の授業は東南アジアの宗教についての解説ですが、すでに高校内容です。宗教史に入り込んでいます。このようにより詳しい内容から教科に対する興味を引き出そうとする、男の子受けしそうな授業でした。この年齢の男女の特性の違いを見越して、男女を別クラスで授業しようと考えたこの学校の教育は、実に合理的だと実感しました。

     

    授業では分けられていた男女ですが、放課後の部活や生徒会活動、学校行事は男女が一緒です。もちろん種目によって男子のみや女子のみの部活もありますが、文化部の多くは男女が混じって活動しているそうです。(続く)

     

     

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