【さすが】立教大学 2021年度入試から英語の独自試験原則廃止【最先端】

2019年11月25日 月曜日

11月1日、文部科学省が英語民間試験結果について大学入試センターを通して提供する方針を撤回したことを受けて、2021年度入試より原則入試科目から英語を外し、民間英語試験のみを活用するとの方針を示していた立教大学の動きに注目していましたが、11月21日に新たに「大学入学共通テスト」の英語の成績も利用すると発表しました。文学部の別日程を除いて英語の独自試験をやめてしまうという方針は維持しつつ、英語民間試験受験が難しい条件の受験生にも門戸を開いた形です。  検定で認められた英語の力と、スピーキングやライティングの無い共通テストのスコアを同じように評価するのは不思議なような気がしますが、実は立教大学は20年以上前から英語教育研究所と全学統一の言語カリキュラムを推進するためのランゲージセンターを設立し、国内外のプログラムの研究や教材・カリキュラムの開発を行っています。さらに来年からは1年生に英語ディベート科目を必修化するなど、独自の英語力育成プログラムがあるので、入試で試される英語力には最初から期待していないというメッセージだと思います。  

というわけで、立教大学を考えている高校生の皆さん、早めに英語の民間試験を受験することはお勧めしますが、入学後の英語教育を楽しむためにも、入試科目になくても英語好きにはなっておきましょうね。

【祝】大和大学 「理工学部」設置 認可される【新学部】

2019年11月22日 金曜日

11月15日に発表された新学部認可です。大和大学理工学部は「数理科学」「情報科学」「電気電子工学」「機械工学」「建築学」と幅広く5つの専攻分野を持ち、それらの融合型カリキュラムが特徴となっています。これからの社会で求められるデータサイエンスの分野もカバーされている一方、既存の教育学部のノウハウを生かし、中高の数学教員免許など免許資格取得も目玉となっています。大和大学も認可が遅れたため、入試は今からスタート。指定校推薦やAOで先にお席が決まった受験生は居ないわけですから、まさにチャンスです。このために建設され、現在最終整備中の最新設備も魅力ですね。

【祝】京都先端科学大学 「工学部」設置 認可される【新学部】

2019年11月21日 木曜日

なぜか認可が遅れていた京都先端科学大学「工学部」が11月に入ってようやく認可されました。従来の「経済経営学部」「人文学部」「バイオ環境学部」「健康医療学部」に加えて5学部体制になります。 この大学の前身は「京都学園大学」ですが、2018年3月に日本電産の永守重信会長が運営法人の理事長に就任し2019年4月に「京都先端科学大」に名称を変更し、改革の目玉としてモーター技術者を中心とした人材育成をする工学部を新設するとの構想でしたが、通例なら8月末に発表される認可が保留になり、AO入試や11月実施予定だった公募推薦入試ができないなどの影響がありましたが、受験生にとってはまだ定員は全く埋まっていないわけですからお得だといえるでしょう。12月8日にオープンキャンパスがあるようです。ものづくりに興味のある受験生はどうぞ。

英語民間試験利用の延期報道について

2019年11月1日 金曜日

2021年度大学入試に向けて利用予定であった英語の民間試験利用に関して、延期するとの報道がありました。文部科学省は制度設計をさらに検討ののち「2024年度導入を目指す」とのことです。 この民間試験利用延期に関する影響は以下の通りです。

① 大学入学共通テストと併用で、出願資格などに使われる大学の入試に関して民間試験は必須ではなくなる。

② 私立大学など、既に独自の利用を発表している制度に関しては何の影響もない。

③ 受験時期や回数は大学入学共通テストとの併用を元に設計されていたものなので、「高3の4月から12月の間に受験した2回のみ有効」などといった制約は無くなる 。

④大学入試利用を想定して新設される予定だった試験(英検1dayS-CBTなど)の実施については各実施団体から発表されると思われるが、現段階では不明

ひとまず現在の報道の範囲では、現高校2年生は、従来の「センター試験」と同じ時期に実施される「大学入学共通テスト」を受験、国公立大学へ出願、私立大学への利用となり、英語民間資格受験は必須ではなくなります。私立大学等で民間資格の利用も考えておらず、国公立受験でのみ必須なので受験しなきゃ、と思っていた高校生にとっては負担軽減となります。とはいえ、英語の4技能が大切なのは変わりませんので、いずれかのタイミングで検定に挑戦するようにしましょう。

英語民間試験を比較してみました(その2)

2019年10月30日 水曜日

最後にスピーキングに関する試験内容を比較してみました。 これまただいぶ差があります。

というわけで、高2以下の皆さん。これを参考に受験する試験を選んでください。リーディングやライティングの比較もまた近いうちにご紹介する予定です。

英語民間試験を比較してみました(その1)

2019年10月29日 火曜日

数日前に英語民間試験の利用についての大学の対応をこのエントリーで紹介しましたが、高校生に自分で英語民間試験を選んでね、といってもまともな比較表がありません。というわけで作ってみました。 まず、料金比較。TOEFL iBTは米ドルで235ドルとのことですので本日のレート1ドル108円で換算してみました。すると・・・。

こんなに価格差があるなんて・・・。もちろん試験によっては受験するグレードでもっと安いコースもありますが、IELTSやTOEFL iBTはこの価格です。 次に試験時間を比較してみました。

全体で2時間から4時間半を超えるものまで・・・。同じ「資格」とみなすのはちょいと雑なような気が・・・。(続く)

近大が滋賀にやってくる(Kindai is comin’ to Shiga)

2019年10月28日 月曜日

そろそろ年末。クリスマスソングの「サンタが街にやってくる」のメロディーでどうぞ。

ひとしきり楽しくなったところで本題です。滋賀の大学受験生の皆さん、お待たせしました。近畿大学が移転してくるという話ではなくて、滋賀にも入試会場ができましたよというお話です。

大学受験では年々一人当たりの出願回数が増える傾向にあり、受験料の総額も結構な金額になるのですが、忙しい受験生にとっては試験会場に行くための交通費や宿泊費に加えて、そのための時間もストレスとなります。というわけでキャンパス外に試験会場を設定するという配慮をしてくれる大学も増えてきました。

規模、知名度とも日本トップクラスの近畿大学も受験生の利便性を考えて札幌から沖縄まで50近い試験会場を設けていましたが、今回さらに滋賀の会場が追加されたとのことです。公募推薦入試はJR守山駅前の能開センターで行われます。そこに通っている生徒は有利かも、と思われる皆さん、ご安心ください。この校舎には小中学生しか通っていないそうです。

英語民間試験 4割の大学は使わない?

2019年10月23日 水曜日

文部科学省は21日、2021年度大学入試から導入される英語民間試験について、利用する大学を発表しました。それによりますと、全国1068校の大学・短期大学(学部生募集を行わない大学や省庁大学校を除く)のうち、630校は大学入試センターの成績提供システムへの参加を申し込んだ、つまり何らかの形で英語民間試験を入試に利用することを表明した、とのことです。この大学数を割合にすれば59.0%、つまり逆に言うと約4割の大学が利用しない、ということになります。

 但し、設置別にみてみると、国立は95.1%、公立は85.7%、短期大学を除く私立大学でも65.2%が参加するわけですから、大学入試に民間試験が不要になったわけではありません。今の高校2年生以下の皆さんは民間試験へ向けた準備もお忘れなく。

関西大学 入試説明会

2019年10月16日 水曜日

今年も秋の入試説明会の季節が巡ってまいりました。大阪府下最大の大学、関西大学でも各地で説明会が開催されます。(関西大学の学部学生数は今年5月時点で28,648名、4つのキャンパスはすべて大阪府下です。近畿大学は全学部学生数では33,370名のマンモス大学ですが、東大阪キャンパスと大阪狭山キャンパス(つまり大阪府下)に限ると24,835名と関西大学の次の規模になります。因みに日本で学部学生が最も多い国立大学は大阪大学ですが、同じく5月時点で15,285名です。) このような規模の関西大学の13の学部のうち、最も小さい(定員が少ない)のはどの学部でしょうか?・・・

実は今年創設10周年を迎えた外国語学部なのです。1学年165名定員、現在全学年合計705名の学部学生が学んでいます。1年間留学しても4年間で卒業できるというカリキュラムで、その留学も、台湾、韓国、キルギス、ドイツの協定校では、英語と現地語の2か国語が習得できるという珍しいシステムが導入されています。卒業生もCAやマスコミ、商社など語学力がものをいう分野で活躍しているとのことです。

それはさておき10月末から各地で開催される説明会は「英語対策講座」「入試説明」「個別相談会」がセットされています。事前予約不要、入退場自由とのことです。日程と場所を確認して参加しましょう。 因みに関西大学で学部学生が一番多いのは3,433名の学生が学ぶ社会学部なのでした。

【学科新設】大阪工業大学 2021年からデータサイエンス学科(仮称)新設【設置構想中】

2019年10月11日 金曜日

大阪工業大学は工学部、ロボティクス&デザイン工学部、情報科学部、知的財産学部の4つの学部からなる理系中心の大学ですが、2021年から情報科学部の中に「データサイエンス学科」(仮称)を新設するとのことです。 今日では加速度的に通信技術が向上し、それに伴って膨大な情報(ビッグデータ)が共有できるようになってきました。それに伴ってAIを応用したデータ分析やアルゴリズムの作成の重要性が増してきているわけですが、残念ながら国内でその技術が学べる大学は多くはありません。そこに着目したのが立教大学と大阪工業大学。立教大学は大学院からの設置ですが、大阪工業大学は新学科を作って学部の段階から人材育成を考えているようです。まだ設置申請も行っていない「構想中」という段階ですので、詳細については今後の発表に注目です。