関西8大学合格者と進学先(関関同立編)

2019年12月26日 木曜日

今年もあとわずか、大学入試では公募制推薦の結果が出そろい、いよいよ最後の「センター試験」、私立大学の一般入試というシーズンになってきました。大学の入試担当の方とも色々お話をしますが、必ず話題に上るのは「歩留まり」についてです。ご存知のように文部科学省による入学定員厳格化の影響で、入学者数を厳格にコントロールする必要が出てきましたので、まずは合格者数を絞り込み、手続き状況を見てから追加合格を出すというのももはや珍しくなくなりました。しかし受験生心理からすると、あとから追加合格と言われても、あなたは合格といえども最低点だったのよという、あまりうれしくないお知らせを受け取るようなもので、できれば最初から合格と言われたほうが気持ちよく入学できるというものです。 入試担当の方による適正な合格ライン設定のご参考になるかどうかわかりませんが、昨年度入試で開成教育グループから関西8大学に合格した人がどの大学に入学したのかを調べてみました。私立大学は一人で複数回合格可能ですが、このデータは実人数で計算しています。

まず、御覧のように4大学とも合格者の入学率が高いということです。関西学院大学は合格者のうちなんと73%が入学しています。「関西8大学大研究」や「大学受験ガイダンス」といった当グループのイベントや各大学のオープンキャンパスなどから得た情報で、本当に行きたい大学を選んで受験したと考えられます。加えて当グループでは合格者数を増やすために無理な出願をさせているわけではないこともお分かりいただけると幸いです。(どや顔) 同志社大学合格者のうち3割は他大学進学ですが、京阪神など難関国公立大への進学が大半です。他3大学の他大学進学状況と同志社大学はワンランク違うことがお分かりいただけると思います。 関西学院大学合格者のうち、立命館大学に進学した者は理系の1名のみでしたが、立命館大学合格者のうち関西学院大学に進学したのは4名。内3名がこの年も難関だった立命館大学経営学部合格者です。立命館大学の大阪進出(大阪いばらきキャンパス)時には関西学院大学受験者層の流出が見られましたが、兵庫県東部~大阪市内では依然関西学院ブランドが強いことがわかります。(続く)

やっぱり英語の民間試験は受けておきましょう

2019年12月20日 金曜日

令和元年11月1日、文部科学省によって「大学入学共通テスト」への英語の民間試験の利用を急遽中止するとの発表がありました。それを受けて出願資格に民間試験を利用する国公立大学も減少するなど、民間試験の重要性が薄れてきたようにも見えますが、以前このエントリーでお知らせしたように例えば立教大学は独自の英語入試をやめて、共通テストの英語と民間試験を利用する方針です。1発試験の共通テストよりもスコア有効期間が2年間の民間資格の方が使い勝手が良いでしょうから、おそらく大半はそちらでの出願になると思われます。

また、他の大学でも、民間試験結果による加点や別枠募集への出願が可能になるなど、英検の級やGTECなどのスコアが邪魔になることはありません。

 こちらは京都先端科学大学の奨学金についてのチラシですが、この奨学金にエントリーしようと思えば出願資格が英検2級以上(もちろん同レベルであれば他の試験も可)の試験を受けなければならないので、募集人数は少ないので競争率は厳しいとは思いますが、民間試験結果のおかげで数百万円(留学費用も給付となりますから場合によっては一千万以上!)の学費が手に入る権利が得られます。  

 というわけで、現在高2以下の皆さん、頑張って民間試験も受けましょうね。

【一般入試】近畿大学 ウナギ人工ふ化成功【㊙情報もありますよ】

2019年12月13日 金曜日

 クロマグロの養殖で知られる近畿大学水産研究所ですが、この度その生態が謎に包まれているウナギの人工ふ化に成功したとのニュースが入りました。  浜松のウナギの養殖は有名なのですが、実は稚魚である「シラスウナギ」は天然でしか存在せず、そのシラスウナギを取ってきて栄養と温度を与えて早く大きく育てるという技術なのです。しかし、近年シラスウナギの漁獲量が激減し、このままではウナギが食べられなくなるのではと危機感を抱いておりました。(ウナギ大好きな中の人)  しかし、今回ウナギの親から取った卵を元に人工授精を行いシラスウナギまで育てることに成功したとのことです。これでウナギを絶滅から救うことができるかもしれません。  ところで、日経新聞によると、近大が人工ふ化から稚魚まで育てることができた魚は18種類にのぼるそうです。

(日本経済新聞社電子版11月1日 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO51701480R01C19A1LKA000/より転載)

 うまくいっただけでこれだけの種類があるわけですから、失敗したのも含めると実は膨大な種類の魚を相手に実験を行ってきたことでしょう。さすが研究熱心な近畿大学です。

 ところで、入試に関する㊙情報です。昨年度の高倍率を敬遠してか昨年度より出願数が減って競争率も落ち着いた近畿大学の公募推薦入試でしたが、経営学部はそれ以上に合格者を絞り込んでいます。つまりまだまだお席が空いております。一般入試では文系は経営学部・特にキャリアマネジメントが超お勧めです。理系は最低点を見る限り、キャンパスが変りますが生物理工がお勧めとなっております。併願の作戦に是非お役立てください。

【よく見ると】大阪工業大学 特待生制度【実はお得】

2019年12月10日 火曜日

大阪梅田に22階建ての校舎を建てるなど、拡大路線の続く大阪工業大学についてです。一般入試に向けて、お得情報が届きました。

① 他学部の併願ができるよ。→合格通知が来る確率は当然上がります

② 特待生制度があるよ。→4年間全額免除となれば国立大学よりもお得です

③ 入学検定料の軽減制度があるよ。→別日程を同時出願するとお得です

詳しくは大学のホームページをご覧ください。出願は今月24日から始まります。梅田キャンパスにあるロボティクス&デザイン工学部に入学すると、毎日大阪を見下ろしながらランチを楽しむこともできますよ。

産近甲龍摂神追桃 狙いの大学は?

2019年12月9日 月曜日

京都産業大学・近畿大学・甲南大学・龍谷大学・摂南大学・神戸学院大学・追手門学院大学・桃山学院大学の公募推薦入試の出願数が明らかになりました。ひとまず、今回の出願数の推移が、一般入試の難易度にも影響を与えますので、参考にしてみてください。 (昨年比の高い順に並べてみました)

特に今回多く出願者数が減っていたのは近畿大学。出願数、レベルとも年々上昇していたのですが、安全志向からでしょうか、今回は大きく減少しています。一方摂南大学は昨年よりも2千件以上出願が増えていますが、農学部新設の影響で定員も増えていますので、一般入試でもまだまだお席が空いております。というわけで、一般入試の受験校選択の参考になさってみてください。

追手門学院大学 公募推薦 結果速報

2019年12月6日 金曜日

追手門学院大学の公募推薦入試が終わり、結果が判明しました。 大学入試制度改革の影響からか、昨年あたりから受験生は最難関校を避け、中堅大学に集中する傾向が出ています。追手門学院大学もその影響で昨年は受験生が集中し、一般入試で高倍率になった学部もありましたが、今年の動きはどうなるのでしょうか。

まず、公募推薦全日程・方式の出願者数合計は昨年に比べ687名減の9435名。昨年が1万件以上の出願がありましたので減ってはいますが、実人数に換算するとほぼ横ばいといったところでしょうか。 最もメジャーなスタンダード方式に関しては昨年差573名(約1割)増となっています。それでは方式での合格最低得点率で比較してみましょう

おや、得点率が上がっている募集単位がほとんどありません。多くはマイナスに振れています。心理や募集人数が多い経営で昨年差が0ということは、問題の難易度にはそれほど差が無かったと考えられますので、地域創造では合否ラインを下げて合格者確保を行ったことがわかります。

合格者数と合格最低点昨年差を散布図に表しました。すると、御覧のように近似直線の上に位置する募集単位は合否ラインを変えずに、または経営法務のように上げても多くの合格者を出しているわけですから受験者層が上がったことがわかります。一方国際教養、国際日本、経営マーケティング、社会は合格者の増加以上に合否ラインを下げていることになりますから、受験者層は昨年並み、または下がっていることになります。 一般入試では合格者をすでに多く確保してしまった地域創造よりも、社会学部や国際系の学部の方が穴場だとわかります。というわけで受験生の皆さん、出願前の学部の選択のご参考にどうぞ。

大阪経済法科大学 お得な情報

2019年12月4日 水曜日

2016年から国際学部を新設し、志願者増加が続く「大阪経済法科大学」からも「一般試験・前期」の出願案内が届きました。就職率の高さや公務員採用試験の合格者数など、この大学が誇るべきところはいろいろあるのですが、今回は特別奨学生についてもお知らせがありました。成績上位者210名に初年度学費の約120万円が免除されるという大盤振る舞いです。もし対象者が全員入学手続きをすれば2億5200万円の持ち出しになるという豪華なキャンペーンです。しかも英検を持っていると奨学生枠も・・・。 というわけで、こちらの出願も今月20日から開始されます。 詳しくは下の画像をクリックしてみてください。

(画像をクリックするとPDFが開きます。)

近畿大学 一般入試準備の季節です

2019年12月3日 火曜日

今年も早いもので12月になりました。近畿大学より1月以降の入試日程についてまとめた表を頂戴しました。出願期間は早いところで1月3日からです。高校の事務室は年末年始に閉まってしまいますから調査書の請求はお忘れなく。

ここで、極秘情報です。すでに終了した近畿大学の公募推薦入試ですが、高倍率になった昨年の反動で、出願者数が減少したそうです。その中でも理系なら生物理工の医用工学科以外の学科、文系なら法学部や経営の会計学科の合格最低点が低めだったようです。もちろん合格するためだけに専門分野を変えるというのもどうかな、と思いますが、ちょうどこれらの分野を目指している受験生にとっては、近畿大学の一般入試も狙い目なのではないでしょうか。 ともかく準備はお早めに。

【スクープ】大和大学 社会学部 開設!?【2021年?】

2019年11月29日 金曜日

大和大学理工学部の新校舎からグラウンドの向こうに建設機械が見えます。気が付けばJR社宅がどんどんなくなっています。大学の職員の方にあれは何かと聞いてみると、平然と

「ああ、あれは社会学部を建築するんですよ」

このブログの中の人「えええ?ばらしてもいいんですか?」

職員の方「良いんじゃないですか?」

中の人「どんな専門分野を含むのですか?」

職員の方「社会学とかメディアとか、心理学とか・・・じゃないですかね」

中の人「それもばらして良いんですか?」

職員の方「まあ、これから変わるかもしれませんが良いんじゃないですかね?」

と、ゆるい会話の中にとんでもない内容が・・・。スクープしちゃいます。地質学的に同じ地盤の上に建つ関西大学社会学部を意識した学科・コース設定になるのでしょうか。 特に心理学に関しては既存の立命館大・関西大・追手門学院大に対し受験者層の位置関係もどうなるのか気になるところです。こちらも注目です。

今日も平和な大和大学キャンパスの光景です。

【新学部】大和大学 理工学部 準備状況【急ピッチ】

2019年11月27日 水曜日

先日このエントリーで、理工学部の新設についてお伝えした大阪府吹田市の大和大学にお邪魔してきました。2014年の開学から6年目、学校周辺にもカフェやスーパーができてにぎやかになってきました。

理工学部の建物は工事中と聞いていましたが、外から見るともうできているじゃぁありませんか。LED照明の廊下の両側には真新しい講義室がずらりと並んでいます。

机イスが中心の講義室は今からでも授業ができそうです。但し、実験器具が入る予定の研究室は最新のものを入れるために今から備品を設置するそうです。まあ、まだ1年生だけの来年はそれほど必要ないでしょうし、保守管理費を考えると来年以降でもよいのでしょう。

大型実験機械を入れるためのクレーンも備えた工場のような教室も御覧の通り。大手空調メーカーの工場などを参考に作ったそうです。

というわけで新たにできる理工学部にはどのような学生が入学してくるのか楽しみです。

今から大和大学を目指す受験生は、12月14日の一般入試対策講座に参加しましょう。

【極秘情報】近隣の一部の高校に理工学部の指定校推薦をこのタイミングで依頼したそうです。もしかしたら君の学校にも来てるかも。進路指導室に急げ。