【開成教育グループからの】昨年より出願数が増えた大学ランキング②【出願数比較】

2020年4月14日

今日は10位から6位です。

 看護、理学療法、鍼灸といった医療系で定評のある森ノ宮医療大学ですが、今年度から開設した「診療放射線学科」は従来のレントゲン技師以上の技術を必要とする、放射線を使った治療のスペシャリストを養成する全国でも珍しい学部が設置され、話題性が上がった形です。何と入学者数は昨年の2倍以上です。

 割合でいえば3%増なのですが、元々の出願数が多いのでここに立命館大学がランクインしています。入学者数も2%増、つまりほぼ変化なしという状況です。文部科学省による入学定員厳格化の方針によりここ数年続いていた合格者減もひとまず落ち着いたようです。

 スポーツでも有名な阪南大学は流通、商業、国際観光といった分野に特化した大学ですが、学部構成では桃山学院と重なるという意味でも、併願受験が増えたようです。桃山学院の難化に伴って、入学者数も281%と激増しています。

 今年で80周年も迎える大阪電気通信大学はデジタルゲーム(eスポーツ)や情報通信が有名ですが、2年前に増設された建築学科、今年から改組された医療健康科学部など、先端の技術への対応にも積極的な大学ですが、7位にランクイン。但し入学者が昨年比84.6%と減少していますので、合格ラインを上げたために歩留まりが下がったのではと思われます。

 そして、このエントリーでも紹介したことのある追手門学院大学が堂々6位にランクイン。学部再編、キャンパス移転など矢継ぎ早に行われる改革に高校生が反応した形です。海外大学との連携やキャリア教育の充実など、まだあまり知られていない魅力がありますので、まだまだ伸びしろがあると考えられます。(続く)