【大学入試】合格率と入学率【関西8大学】その2

2021年3月5日 金曜日

では、産近甲龍に関してはどうでしょうか。当グループからの京都産業大学への出願は4割減と記録的なマイナスになりました。但し、合格は23%減。ウチからは合否ラインの受験生が減ったことがわかります。一方近畿大学はほぼ昨年通りの出願だったのですが、合格者は27%増で、入学者は14%増。甲南大学は例年ウチからの受験も少ないので少し極端な数値になっていますが、それでも合格者の減少幅の方が小さいことがわかります。今年多くの受験生を集めた龍谷大学、当グループからは昨年並みの出願でしたが、合格者は2割以上増加、しかし入学者は昨年よりもちょっと少ない感じです。

さらに過去3年間の3月3日時点での入学率を12大学について調べてみました。すると、過去よりも低下している大学が見られます。ということは残念ながら合格通知がまだ届かない受験生も、繰り上げ合格通知がくる可能性も考えられますよ。

ところで、件数はまだ少ないのでここには数値を上げませんが、東洋大学、日本大学など首都圏の大きな大学に関しても合格率が大きく上がって、入学率が下がっています。首都圏でも何かが起こっています。次年度も要注意です。

【大学入試】合格率と入学率【関西8大学】その1

2021年3月4日 木曜日

3月に入り、大学の合否結果が次第に明らかになってきました。そこで、3月3日の当グループの合否結果を元に、中間集計をしてみたいと思います。元データは推薦系の入試から2月入試まですべての出願、合格、入学者数を合わせた件数です。ここの「入学者」とは「入学手続きをした人数」ではなく、進学先として選んだ人です。

まず、合格者数は、関西大学、近畿大学、龍谷大学で過去最高を記録しています。と、自慢めいたことをここに書くと、「どうせ大量に出願させて、数は増やせても、合格率は下がっているんじゃないの?」と意地悪な噂を流されそうなので、そうではございませんというお話をしたいと思います。

確かに関西大学の出願は、昨年比104.6%と増えています。しかし、合格者数は昨年同日比、146%。3月入試がなくなったため、同日で比較すると有利にはなるのですが、それにしても昨年よりも約200件多くの合格通知を頂戴しました。受験生も担当の先生もよく頑張りました。入試情報室もちょっと頑張りました。 一方関西学院大学では出願が昨年比94.5%、しかし合格件数は123%。えへん。 同志社大学は出願が減った分、合格も減っています。立命館大学は共通テスト利用を中心に出願が25%以上減少しましたが、合格件数は昨年比1割減と踏みとどまっており、結果的に昨年とほぼ同数が入学させていただきます。(続く)

【大学入試も新年度】関西学院大学 Webオープンキャンパス

2021年3月3日 水曜日

まだ共通テスト利用の出願が続いている関西学院大学ですが、並行して次の年度の募集作戦が動き出しました。ご覧のようにまだ、対面でのイベントは動員の面でも、運営の面でも難しいとの判断でしょうか、今年はオンラインでの開催となります。タブレットなどの機器やwifiの整備など家庭でのオンライン環境も向上してきましたので、参加できる高校生もこの1年で増えたことだと思います。

ご覧のように詳細なタイムスケジュールによると、学生が企画したものもあるようです。詳しくは大学HPをご覧ください。

関西学院大学 2021年度入試分析(その2)

2021年3月2日 火曜日

実際に試験会場に行かずに合否が決まるこの方式を利用したのかもしれません。因みに国公立との併願率が高い同志社を確認してみますと、共通テスト利用の出願が政策は110%、経済101%と増えている学部もありますが、全体では78%に留まっています。昨年のセンター利用の実質倍率がグローバル地域文化で8.2倍、心理が6.0になるなど、同志社の共通テスト利用はハードルが高すぎるため、今年の出願が抑制されたのではないでしょうか。

まだ、3月入試も残っていますので、4月に入ればもう少し詳しく分析してみたいと思います。

関西学院大学 2021年度入試分析(その1)

2021年3月1日 月曜日

関西学院大学のホームページに出願者数や合格者数などの入試統計が出ていましたので、分析してみました。出願者数÷合格者数で実質倍率を算出し、3年間の推移を出してみました。

2021年度入試では、地方からの流入減、早めに入学校を決めるという受験生心理も働いて関西の私立大学は軒並み一般入試の出願者数が減少しています。そんな中で関西学院の一般入試も例外ではなく、募集が少ないため極端な動きになっている神学部は除いたとしても、ほとんどの文系学部が実質倍率を落としています。但し、コロナ禍の影響で、全国的には出願が抑制された「国際」が関学の場合、2019年度水準まで競争倍率が戻っています。関学の「国際」のブランド力を感じます。 学部改編が行われた理系学部に関してですが、昨年の理工学部が2.6倍だったのに対し、理は3.0倍、建築は5.9倍、生命環境は4.2倍、工は4.3倍(4学部合計で4.0倍)と一気に難化した形です。受験生にとっては厳しい戦いになったわけですが、大学としては専門分野をあえて絞ることで志望動機が明確で意識の高い受験者を集めることができたという事になりそうです。(続く)

【中学入試イベント】常翔学園中学校 春の見学会

2021年2月26日 金曜日

以前このエントリーでも紹介しましたが、中学募集でも、高校入試でも多くの受験生を集めている大阪市旭区の常翔学園。こちらも動き出しが早いです。高校からの入学者が確定したばかりのタイミングで学校見学会を開催します。お?このチラシ、新しい制服です。チラシではわかりにくいのですが、実物はもっと高級感のある色合いで、その色を「常翔ボルドー」というのだそうです。

それはさておき、こちらも施設見学の機会も用意されているようです。小学生と保護者の皆さんは一度お出かけになってみては如何でしょうか。バスの本数の多さにも驚かれることでしょう。

【中学入試イベント】立命館宇治中学校 オープンサタデー

2021年2月25日 木曜日

こちらは土曜日4日(各回2本立てですから、合計8回)に分けて行われる入試関連イベントです。やはりこちらもコロナ禍への対応でしょう、対面ではありますが、各回10名限定となっています。先生方も大変です。

さて、立命館宇治といえば国際バカロレアを導入し、校長先生も外国の方という国際色バリバリの学校です。8割以上の卒業生が立命館大学に進学しますが、学生の半分以上が海外からの留学生で成り立っている立命館アジア太平洋大学への進学や、海外の大学、国公立を目指す学生もいるようです。実はこの学校のテラス付きの食堂、京都の大学生協では最大規模の立命館大学生協が運営しており、多彩なメニューとそのお味も定評があるとのことです。 と、このように恵まれた施設見学も兼ねて、一度訪れてみては如何でしょうか。こちらも学校ホームページからの申し込みとなっています。定員が少ないのでお早めに。

【中学入試イベント】追手門学院大手前中学校 オンラインプレオープンスクール

2021年2月24日 水曜日

今年も多くの受験生を集めた、大阪城のお向かい(というより大阪城が裏?)の追手門学院大手前中学校から案内が届きました。まだまだコロナ禍の影響もありますので、安心安全のZoomを使ったオンライン開催です。

追手門学院大手前中学校といえば、世界大会レベルのロボットサイエンス部の活躍でも有名ですが、どの科目の授業でも探求活動を導入し、ICTを利用した最先端の学習が行われています。そのような授業はやはり体験するのが一番。今回の「プレオープンスクール」でも10種類以上の魅力的な体験プログラムが用意されているようです。小学生の皆さん、如何でしょうか。詳細・申し込みは学校HPからどうぞ。

【大学受験生】関西私大入試戦線 異常有り【まだまだ頑張れ】

2021年2月22日 月曜日

先週は1月末~2月上旬に行われた私立大学一般入試の合否発表がありました。今年は全体的に関西の私立大学の出願者数は減少しており、合格ラインをどの程度で引くのか注目していましたが、現在判明している数値を見れば、少し緩めになっている募集単位が多いようです。

例えば、関西大学の一般入試で、昨年比90.3%の出願に留まった法学部は101.5%の合格者を、同じく一般で出願率が79.5%だった人間健康では、合格者数を昨年比120%出すなど、実質倍率が下がっている状況が見られます。一方で、関関同立の中では一般入試での入学者数の割合が一番高い立命館大学で予想通り地方からの受験生が減少し、実質倍率が下がっているとの情報もあります。この2大学に関してダブル合格した受験生の手続き率に影響があると考えると、立命館の3月入試は緩めになると考えられます。しかし、関西大学は今年から3月入試がありません。もしかすると補欠合格者の繰り上げが行われるかもしれません。

一方、関西学院大学は理工学部の改編によって一般入試の志願者が昨年の214.5%という活況を呈しました。合格者数も昨対比177.1%と増やしましたが、それでも実質倍率は上がったことになります。次年度以降もこの傾向が続くと考えると、目標偏差値も1ランク上で考えておく必要があるでしょう。

産近甲龍の一般入試の出願に関しては、龍谷の一人勝ち、近畿は揺り戻しで、プラス。京都産業の2割以上減、甲南の2割弱減と明暗が分かれました。しかし、いずれの大学も合格者は昨年よりも多く発表しています。従って摂神追桃に関しては、手続き率の低下が避けられなくなります。というわけで、3月入試での合格率は今年に関しては上がると考えた方が自然だと思います。まだ合格通知を手にしていない受験生諸君、がっかりしなくても良いです。出願を急ぎましょう!

令和3年度(2021年度)奈良県公立高等学校入学者特別選抜出願状況

2021年2月19日 金曜日

2月15日に奈良県教育委員会より、特別選抜入試の出願状況が発表されました。 奈良の県立高校は再編が行われ、校名や設置学科の変更が進んでいますが、ともかく今年はコロナ禍の影響も含めて、どの専門学科に人気が集まるのか気になっておりました。 学校ごとの状況は以下の通りです。

県立と市立を分けて、専門別の変化についてグラフにしてみました。ご覧のように総合、農業音楽、体育、国際・歴史分野、といった学科は減少していますが、工業、商業、美術・デザインは増加しています。また、今年から奈良南に設置の情報科学は定員を割ってはいますが、27名の受験生を集めています。

一方、市立高校の方は、コロナ関連の休校に伴う準備不足といった心理も働いているのでしょうか、例年2倍を超える一条の科学探究コースで大きく志願倍率が低下しています。今回発表の募集枠は合計で3102名という小さな規模ですが、一般入試での出願高校にも注視していきたいと思います。