コロナ禍と大学入学共通テスト(その1)

2021年3月29日 月曜日

本当に今年の受験生はご苦労様でした。大半の大学入試日程も終了しましたが、このコロナ禍のなか、受験生の動向について2月にもこのエントリーで紹介しましたが、続けて明らかになってきた状況についてお伝えします。統計の元データは大学入学センター(https://www.dnc.ac.jp/)を参考にしています。

今年度から新たに名前も変わってスタートした「大学入学共通テスト」ですが、過去のセンター試験からの「志願者数」を見てみましょう。

18歳人口に影響を受ける志願者数では見えにくいのですが、志願率の折れ線グラフを見ると、リーマンショックの影響があった2008年、2009年に一段落するものの、その後の就職市場の活況もあって2018年まで緩やかな上昇が続いていました。しかし、英語の外部資格や記述式の解答方式が導入されるといわれていた5~6年前から中学入試でも大学附属系の志願者が増え、推薦系の募集枠を増やす大学の増加もあって共通テスト受験を避ける進路選択をした受験生が減少し、2018年の49.4%をピークとして減少しています。(続く)

平安女学院中学校・高等学校 オープンキャンパス【春の入試関連イベント情報】

2021年3月26日 金曜日

そろそろ、春休み向けのイベントが届くようになってきました。今回紹介するのは京都市の「ど真ん中」にありながら、一歩中に入ると別世界、文化財級(本物の文化財もあります)の校舎や礼拝堂も自慢の平安女学院中学校・高等学校です。

中学校入試では昨年よりも志願者も増加している「立命館・ステップ・プラス」コースなど、注目すべきことは施設以外にもたくさんあるのですが、ひとまず3月27日は校舎見学もできるようですので、ひとまずそちらから学校を知っていただくのも良いのではないでしょうか。詳細は学校HPをご覧ください。

大阪国際中学校高等学校 開校説明会【中学校は3月27日】

2021年3月25日 木曜日

以前このエントリーでも紹介した、新たに誕生する「大阪国際中学校高等学校」についてです。いよいよ来年4月の開校に向けて、「開校説明会」が開催されます。新たな学校は現在建築真っ最中ですので、説明会は大阪国際大学(大阪国際大和田中高のお隣)のホールで行われます。どのような学校が誕生するのでしょうか。制服はどうなるのでしょうか。この説明会でいよいよリリースされます。また、国際バカロレアのコース設置も構想しているようですので、大阪市立(2022年度からは「府立」)水都国際中学校の併願先にもなりそうです。ひとまず事前申し込み制となっていますので、詳しくは学校HPをご覧ください。

※申し込みは3月25日(本日)24時が締切となっております。

※希望者は終わってからの個別相談も可能となっております。

【大学入試】甲南大学 オープンキャンパス【春のオープンキャンパス情報③】

2021年3月24日 水曜日

こちらも速報値ですが、甲南大学も今年の実質倍率が低下したようです。といいつつ、合格最低ラインが下がらないのが甲南大学の不思議なところ。地元を中心に根強いファンが付いています。こちらを見ると、共通テスト利用が結構お得だったようです。次年度以降の受験生はこちらも出願の参考にしてみてください。

さて、添付のチラシ、被写界深度の浅い良い写真なのですが、背景の、右にうっすら赤く写っているのがポートタワー、中央の白い建物がメリケンパークオリエンタルホテルでしょう。ということは、撮影場所は対岸のポートアイランドの神戸学院大学のキャンパスの近く?いやぁ攻め込んでますなぁ。因みに、甲南大学のポートアイランドキャンパスは島の南側、神戸空港に面した方面となります。フロンティアサイエンス学部のオープンキャンパスに参加する方は、ポートライナーで「京コンピューター前」までどうぞ。

【大学入試】関西外大 オープンキャンパス【春のオープンキャンパス情報②】

2021年3月23日 火曜日

以前もこのエントリーで紹介した関西外大もオープンキャンパスが予定されています。前回は航空業界への就職に強いという話をしましたが、コロナ禍の影響により、その業界は新卒の採用を中止するなど大変なことになっています。しかし、4年後までその状況が続くとは考えにくく、2021年入試でも志願者が減少しているなど、むしろ今は外大系が狙い目だといえるでしょう。

というわけで、オープンキャンパスはこちらです。詳しくは大学ホームページをご覧ください。

【大学入試】京都産業大学 オープンキャンパス【春のオープンキャンパス情報①】

2021年3月22日 月曜日

まだ、速報値ですが、京都産業大学の今年の入試はこのような感じでした。簡単に言えば、今年は一般入試での実質倍率が下がっています。特に法学部の変動が大きかったので、次年度の揺り戻しが心配です。このような最新の入試状況や志望学部を絞り込むためにも、次年度受験予定者は是非、オープンキャンパスに参加してみましょう。

大阪在住の人によると、距離的に遠いイメージがあるようですが、バスに乗れば案外楽に到着することも実感できると思います。事前申し込みは大学HPからどうぞ。

近畿圏 2022年度 私立中学校・高等学校入試日程

2021年3月19日 金曜日

ようやく大阪府の公立高校入試の合否発表も終わり、入試シーズンもそろそろ終盤を迎えましたが、次年度の近畿圏の私立中学校・高校入試の日程が発表されました。 中学校は今年と同じ大学入学共通テストの初日と同じ日が解禁日です。

高等学校の近畿圏トップバッターは和歌山。1月29日(土曜日)となっています。その後、滋賀、奈良、京阪神と例年通りの順番となっています。中学受験をする新小6、高校受験をする新中3の皆さん、頑張りましょう。

医療関連(コ・メディカル)系の大学入試動向(その2)

2021年3月18日 木曜日

【救急救命】大幅増

将来なんらかの医療技術に携わりたいという受験生は毎年一定数いますので、先の2分野の減少分がどこに移動したのか調べてみました。すると、まず、救急救命が倍増していました。もちろん全体としての数が少ないので極端な変動になったわけですが、京都橘、明治国際医療を中心に増加しています、因みに首都圏では帝京、杏林で増加しています。

【放射線・診療放射線】大幅増

臨床検査は減少しましたが、放射線の分野では倍増以上と大幅な伸びとなっています。こちらも森ノ宮医療や神戸常盤に診療放射線学科が新設されたというのも大きいのですが、京都の南丹市に大手レントゲン機器メーカーである島津製作所が設立した、この分野では最も歴史のある京都医療科学大学の受験生も増加しました。名古屋、徳島など国立の保健学科の放射線技術専攻を目指す受験生も増えました。

ちょっと番外編 【獣医 動物看護】倍増以上!

おうち時間が増えたためにペットと触れ合う時間が増えたのでしょうか、獣医や動物看護の志願者が昨年よりも大きく増えています。2019年から2020年に向けても倍増したのですが、今年はさらに倍増、つまり2年前の4倍になっています。入学率(=合格者のうち入学した人数)も増加していますので、獣医学部や獣医保健看護学部を第1志望にした受験生が増えていることになります。

というわけで、次年度の受験生へのメッセージですが、今年極端な動きのあった医療系の募集単位に関しては次年度の志願動向によってさらに変動することが見込まれます。併願校のリサーチなど、早めの対策をお勧めします。

医療関連(コ・メディカル)系の大学入試動向(その1)

2021年3月17日 水曜日

全世界を1年以上混乱に陥れている新型コロナウイルス感染症が大学入試動向にどのように影響したのかを、このエントリーでも紹介してきましたが、そろそろ合否発表も終盤戦という事で、当グループからの受験者過去3年間のデータを元に分析をしてみました。

【看護】大幅減少

まず、看護系について、国公立の志願動向ではプラスに振れているというニュースについてお知らせしましたが、どうやら都市部と地方とで差が出ているようです。当グループからの受験生が増えた大学は 関西医療大学 京都先端科学大学 滋賀県立大学 宝塚大学 園田学園女子大学 神戸常盤大学滋賀県立大、 の6校でした。(10名未満の出願校は除外) 例年50名以上が受験する摂南や京都橘、同志社女子でも減少、30名以上が受験する千里金蘭、梅花、京都光華、佛教も大きく減っています。また高齢者施設でのクラスター発生のニュースも影響したのでしょうか、甲南女子の看護リハビリテーションでも減少が見られました。

【臨床検査】大幅減少

こちらも全体的に3割以上の大幅減少となりました。例年多くの受験生がお世話になっている京都橘、森ノ宮医療でも減少、昨年よりも増加したのは専攻として2020年に新設された神戸学院大学のみでした。(5名未満の出願校は除外)(続く)

滋賀県立高校 一般選抜 合否発表

2021年3月16日 火曜日

レミオロメンとは関係なく、3月9日に入試の行われた滋賀県立高校の(一般選抜)学力検査による入試の合否発表が本日(3月16日)です。 教育委員会から発表された表の右側に不合格者数の理論値と、昨年よりも0.1倍以上倍率が上がっているところ(但し今年、1倍を割っているところは除外)に「難化」の文字も入れてみました。

(画像クリックで拡大します)

やはり膳所高校、一般入試でも大人気。滋賀県で一番不合格者の多い学校となりました。その次は大津。昨年と大きく倍率が上がって難関となりました。その次は地域が変わりますが草津東、玉川、石山と続きます。彦根東は昨年よりも上がったとはいえ、1.17倍。受験者層は限られるので難易度が下がったわけではありませんが、落ち着いた倍率となっています。 ともかく今日で、滋賀県の大半の中3生の進学校が決まるのだなと、流れる季節の真ん中で、感じてみたのでした。