いよいよ入試シーズンスタート

2019年1月7日 月曜日

正月明け早々の1月5日(土)は香川誠陵中、岡山白陵中の県外入試でしたが、今週は北嶺中、函館ラ・サール中、愛光中、岡山中など寮を併設している学校の入試が続きます。その中で愛光中は昨年より大阪会場の出願者数を大きく増やしていますが、説明会の強化、新校舎建設計画のリリースなどの影響があったとはいえ、学力上位層の受験者が増えたとの見方もできると思います。

近畿圏の私立中学入試解禁日は1月19日(土)と昨年よりも日程に余裕がありますので、県外入試の結果を元に、上位校へ追加で出願されることも考えられます。2019年度の中学入試に関しては、まだ倍率の変動から目が離せません。

「学校選びの道しるべ」について

2019年1月4日 金曜日

あけましておめでとうございます。

いつも本ブログをご愛読くださりありがとうございます。

お正月とはいえ、毎年数千人の受験生を抱える私たちとしては、年末年始関係なく、合否結果の集約までは緊張感が続いています。

大学入試についてですが、2020年度(2021年1月)に、第1回目の「大学入学共通テスト」が始まります。つまり今の高1生が最初の年になるわけですが、受験指導に限って言えば、当然高校も塾も授業内容をリニューアルしていかなくてはなりません。記述試験の導入、英語の民間検定・資格の利用など今回の制度変更は大規模なものですので、過去の大学受験のノウハウが通用するとは限りません。そういった意味で、各高校の合格実績によるランキングも乱高下が予想されます。

「大学入学共通テスト」に限らず、これから人に要求される能力は知識・技能偏重から脱却する方向に進んでいます。それぞれの持つ伝統や校風を活かしつつ、生徒の意欲を喚起し、共に学ぶ姿勢をサポートしているような学校を、今後も紹介していきたいと思います。

今後とも本ブログをよろしくお願い申し上げます。

社長の出身大学 ランキング(地域別編④)

2018年12月28日 金曜日

今回は滋賀です。

こちらでは立命館大が1位で同志社大が2位。立命館大と違って同志社大は滋賀にキャンパスがありませんから当然でしょう。しかし、その差は2割もありませんのでやはり同志社の層の厚さを感じます。3位は滋賀医科大。これも京都の京都府立医科大と同じような理由ですが、これまた1学年の募集が100名と、京都府立医科大と同じような規模です。そう考えると逆に少ないなぁ、という話になりますが、滋賀医科大は「国立」で、もう40年も前の事ですからこの格付けを覚えている人も少なくなりましたが、実は「旧一期校」です。というわけで、卒業後、京都大の医局に属する医師も多く、その分滋賀に留まる率が下がるというわけです。

 

最後に奈良です。

2位の2倍以上と圧勝の近畿大が1位。近畿大の農学部や附属小学校は奈良にありますし、東大阪の本部も近鉄沿線にある近畿大学にとって奈良は「ほぼ地元」だと考えると納得できます。2位は奈良県立医科大、僅差で同志社大、関西大と並びます。京田辺キャンパスを持つ同志社も、近畿大と同じように「ほぼ地元」といえますが、距離的に離れている関西大がほぼ同じ人数だというのは評価されるべきところでしょう。

5位にはこういうランキングには珍しい理工系大学である大阪工業大学がランクインしています。大阪のランキングをお見せした時には突っ込みませんでしたが、大阪でも6位入賞です。実は大阪工業大学は実就職ランキングで連続8年間関西1位にランクインしており(大学通信調べ)、全国社長数も2000名弱と、全国の理工系大学では東京理科大学に次いで2位という大学なのです。こちらも元気のある大学として注目株ですね。

このようなランキングも、見ようによっては大学の歴史や背景などを再認識することができます。

2018年のブログもこれで最後です。ご愛読いただいた皆様には感謝いたします。次回は1月4日にお会いしましょう。良い年をお迎えください。

【緊急】大阪市立 水都国際中学校 志願倍率6倍超え【速報】

2018年12月28日 金曜日

昨日は大阪市立・府立中高一貫校の締め切り日でした。本日その志願者数が判明しましたので、京都、滋賀の公立中高一貫校の志願状況と合わせてお知らせします。

2019年度新設の大阪市立「水都国際中」の志願倍率も注目されていましたが、6.34倍と予想の範囲内とはいえ、この地域最高の数値となりました。一方同じ大阪市立の、「咲くやこの花中」の「ものづくりコース」と「言語コース」が昨年度よりも1倍以上倍率を下げており、水都国際への流出も考えられます。とはいえ、80名募集の学校に合計340名が出願していますので、厳しい事には変わりありません。

京都・滋賀は、ほぼ昨年度と同じ倍率となっていますので、難易度の乱高下は無さそうです。寒い正月になりそうですが、1月の入試に向けて、最後の調整をしていきましょう。

社長の出身大学 ランキング(地域別編③)

2018年12月27日 木曜日

次は京都です。

堂々のトップは同志社大。関西学院大と同じようにアメリカのキリスト教会と関連のある学校ですが、こちらはキリスト教が布教を目的として作った学校ではなく、皆様ご存知新島襄が独自に日本で作った英学校がルーツで、1920年には関西で最も古い私立「大学」となりました。今でも同志社大の受験者層は、近畿圏のトップレベルの高校に占められており、今でも記述問題を含むというこだわりのある(逆に時代の最先端?)入試問題の難易度も他大学と一線を画しています。

一昔前は教員・公務員志望の男子学生が目に付いた立命館大学も2位にランクインです。とはいえ、一部上場企業で比較すると、同志社大32人に対し、立命館大は9人とまだまだ差を感じてしまいます。しかし経営学部では起業を応援する教育プログラムも用意されていますので、今後はこの差が縮まるかもしれません。

6位に京都府立医科大が入っているのは、「社長」というより病院経営の「院長」としてカウントされているからです。京都府下の医学部は京大医学部と京都府立医科大の2大学だけで、募集人数はどちらも約100名と同じような規模なのですが、京都の地域医療は京都府立医科大が主に担っているという状況も見て取れると思います。(続く)

 

社長の出身大学 ランキング(地域別編②)

2018年12月26日 水曜日

さて、続いて兵庫県です。

これまた極めて順当な順位です。財界の子弟も多い甲南大が1位、「関西の経済の半分は甲南で回っている」とは甲南出身者の口癖ですが、これは自慢ではなく、謙遜なのだそうです。モロゾフの前会長も甲南出身というわけで、甲南学園100周年記念チョコレートはモロゾフ製なのでした。このランキングでは2位ですが、一部上場企業の社長に関しては関西学院大の方が多くなっています。関西大と同じように、大学昇格時に専門部文学部および高等商業学部、その後産業研究所を設置するなど財界の人材育成をルーツに持つ、来年で130周年の大学ですが、元はアメリカのキリスト教会が設置した学校ですので、英語教育には定評があります。その伝統もあってグローバル化した企業のトップになるための教育がなされているということでしょう。(続く)

社長の出身大学 ランキング(地域別編①)

2018年12月25日 火曜日

いやぁ今年もクリスマス。今頃ケーキも値引きされてお手頃価格になってまいりましたが、そんな小さいことばかり気にしている大人になってはいけません。ともかく社長、社長になりましょう。そして将来会長になって、高価なクリスマスケーキを定価で大人買いできるようになりましょう。でも社長になるにはどの大学に行けばいいの?というわけで、AERAムック大学ランキング2019(朝日新聞社)で調べてみました。(元データは東京商工リサーチの企業データベースのうち個人企業を含む代表者データを抽出したものだそうです。)

今回は企業の所在地別のランキングです。

まず、大阪

さすが近畿大、元気が違います。関関同立を押さえてぶっちぎりの1位です。社長率が高いといわれている同志社大、関西学院大、甲南大も健闘していますが、やはり大阪では近畿大に続いて、関西大がランクイン。法律学校と商業学校をルーツの130年以上の伝統を持つ関西大としては当然の結果だと思います。(続く)

私立大学の方が多い国は、世界で少数派だった

2018年12月21日 金曜日

 

文部科学省のサイトで「諸外国の教育統計」平成29(2017)年版 という統計を見つけたので、高等教育(大学)に通う学生数とその種別の各国比較をグラフにしてみました。グラフ中の数値の単位は千人です。

 

 

すると、諸外国はこんなもんです。アメリカは州立大学でも日本の私立並みに学費が高いですが、多彩な奨学金制度がありますし、授業料の減免もあります。というわけで、日本にも高等教育の無償化政策が導入されるといわれていますが、実効性のあるものにしていただきたいものです。

 

帝塚山学院中学校高等学校 今年最後の入試相談会

2018年12月20日 木曜日

今週末、こちらも今年最後の説明会です。入試本番まであと1か月ですので、メインは個別相談です。既にプレテストを受験した生徒はその成績も見てもらいながらのお話です。最終受付は19:00ですから、お昼に塾に行っている生徒も参加することができます。受験の下見も兼ねて、もう一度行ってみては如何でしょうか。事前申し込みは不要ですが、上履きは必要だそうです。

 

岡山理科大学 獣医学部 2年目の入試

2018年12月19日 水曜日

学部を新設しただけなのにこれほど話題なった大学も珍しいと思いますが、そんなこととは関係なく、記念すべき1期生は、この業界トップレベルの教授陣の指導の下、獣医学の勉学にいそしんでいるそうです。

関西以西での獣医学部「獣医学科」の新設という点で注目を集めましたが、獣医学部の中の「獣医保健看護学科」は、日本ではまだあまりなじみのない学科名で、獣医師の補助にとどまらず、実験動物の管理や衛生管理など独立して活躍できる技術や知識を身に着けることができるという点で、本来注目すべきところでしょう。

一般入試は1月30日から3日間、及び2月19日の計4日実施されますので、他の獣医学部を持つ大学との併願も可能です。公募の結果から、一般入試の合否ラインも昨年並みとお得になると思われます。詳細は大学HPを見てみましょう。