• 関西大 2016年度一般後期に向けて

    関西大が一般後期・センター利用後期に向けて開催された「後期入試対策講座」にお邪魔させて頂きました。

    一般後期は、3/3木に文系学部、3/4金に理系学部、3/3・4の両日では文理融合型である総合情報と社会安全の2学部、がそれぞれ試験を実施されます。

    また、外国語学部に関しては英語1科目での入試となっており、英語力に自信がある方はぜひともチャレンジしてほしいと思います。

    一般後期では「2学部併願」という制度が設けられており、1回の試験で2学部の合否判定を受けることが可能です(その分、受験料は高くなりますが)。第1志望学部に次いで入学希望となる学部があるのであれば、積極的に出願することをオススメします。併願先を決める際には、過去の学部別合格最低点などを参考にするのがよいでしょう。

    さて、今年度の関西大の入試はどのような状況になっているのか、ここで詳しく見てみたいと思います。下の表は、過去6年間の学部別志願・合格動向を表したものです。一般入試のみを対象として表を作成おり、センター利用型については割愛しています(画像をクリックすると拡大します)。

    一般前期・センター利用前期中期合計の志願者数は73,799名となり、前年の74,714名から915名・1.2%の減少となっています。一般・センター利用それぞれに分けて志願者数の増減を見てみますと、一般前期は昨年から1%、センター利用前期中期は2%の減少となっており、特にセンター利用での志願者数減が目立ちます。

    学部別の動向は次の通りとなっています。

    ・法
    志願者数48.3%増と一時の人気薄から回復傾向にあるものの、往時のレベルにはまだまだ
    ・文
    前年比85.4%と大幅減。国際系や心理系も有するが学部として特化した所が他大学にも増えたので志願が流れていると分析できる
    ⇒ 国際学部や心理学部のような名前にこだわらず、中身を重視する生徒には狙い目
    ・経済
    前年比7.2%増だが、特に全学部日程内「同一配点方式」に志願が集中している
    ・商
    全学部日程での志願減少率が9.9%と大きいが、上記の経済学部での「同一配点方式」に志願者が流れている様子
    ・社会
    志願者数は6.7%の増加をしているが、合格者数は前年から10%強の減少となっている
    ⇒ 一般では合格最低点を大きく下げたにも関わらず合格者が減っている一方、センター前期では合格者数が大きく増やされている
    ・政策創造
    前年比79.9%の志願者数だが、前年大きな人気となった反動である
    ・外国語
    志願者数は前年並みも合格者数が8.8%減らされており、相変わらず高いラインが必要となっている
    ・人間健康
    志願は8.1%増だが昨年志願が減った分までは取り戻せておらず、合格最低点も下がっている
    ・総合情報
    志願は前年並みであるのに対して合格者数は6.9%減っている
    ⇒ 合格最低点を下げている所が見受けられる
    ・社会安全
    昨年「開設以来最高」のが志願者数となった反動で、今年は-22.8%の志願者数となっているが、合格者数は0.9%の減に留まっている
    ⇒ センター利用は大きく合格者数が増やされている(セ利用前期は実に前年の2倍)
    ・システム理工
    志願の減少の割には合格者数は据え置かれており、お得だった
    ・環境都市工
    建築学科は集まっているがその他の2つ(都市システム工・エネルギー環境都市工)で志願の減少となり、トータル7.7%減
    ⇒ 建築と他2学科の合格最低点差が前年よりも開いており、特に建築志向だが学科のこだわりが薄い生徒には都市システム工は狙い目
    ・化学生命工
    昨年に続き今年も志願減(6.4%減)、一方で合格者数は75名増えており、入り易い入試になっている印象

    開成教育グループ 入試情報室は、関大合格に向けて最後まで頑張る受験生の皆さんを応援しています。

     

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  • 京都産業大 一般入試後期に向けた説明会

    京都産業大が一般入試後期に向けて実施される説明会についてご紹介します。

    以下詳細などになります(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。


    京都産業大 一般入試【後期日程】対策講座

    日時・場所:
    2016年2月25日(木)13~15時半 AP大阪梅田茶屋町
    2016年2月26日(金)13~15時半 京都産業大学 むすびわざ館

    内容:
    一般入試【後期日程】ガイダンス、英語対策講座、個別相談


    高校生の皆さんはもちろんですが、保護者の皆さんもお気軽にご参加下さい。

     

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  • 立命館大 2016年も3月入試説明会を開催

    一般後期向けの各大学主催説明会のうち、今回は立命館大の説明会についてご紹介を致します。

    詳細は以下の通りです(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。なお、以下の画像では大阪で開催される回のみのご紹介としていますが、大学HPには東京や福岡などの開催地も含め、全部で6か所での開催が予定されていることが告知されています(画像をクリックすると拡大します)。


    立命館大 3月入試説明会

    日時・場所:
    2月19日(金)東京 秋葉原 TKPガーデンシティPREMIUM秋葉原 3階
    2月19日(金)京都 京都 キャンパスプラザ京都 4階
    2月19日(金)広島 広島 広島国際会議場 地下2階
    2月20日(土)愛知 名古屋 TKPガーデンシティ名古屋新幹線口 7階
    2月20日(土)大阪 茨木 大阪いばらきキャンパス A棟2階
    2月20日(土)福岡 福岡 博多バスターミナル 9階

    内容:大学・入試説明会(文系・理系別)、英語・数学対策講座、個別相談


    最後のチャンスを最大限に活かし、立命館大の合格を勝ち取りましょう。

     

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  • あきらめないで! 私立大後期入試に向けての説明会

    2月に入り、私立大入試が本格的に実施されており、中旬以降はその合格発表が続々と行われています。このブログをお読みの大学受験生の皆さんはどのような結果になりましたでしょうか?

    私立大入試ですが、2月の一般入試前期が最も規模が大きい入試となっています。一部の大学は2月の一般入試ですべての入試を終えてしまうのですが、大多数の私立大では3月に行われる「一般入試後期」と呼ばれる入試にも、少数ではありますが、定員を割いて受験チャンスを設けています。

    一般入試後期で合格を勝ち取ってもらうために、各大学は受験生を対象として「後期入試出願のポイント説明」や「予備校講師による教科別対策講座」をメインとする説明会を開催されています。

    今回のエントリーでは、近畿地区の主要私立大で3月に入試を行う大学が主催する、一般入試後期に向けた説明会日程・内容をご紹介したいと思います(画像をクリックすると拡大します)。

    ※作成には万全を期していますが、日時等は必ず各大学のHP等でご確認下さい

    一般後期入試に向けての注意点を1つ。「今までオープンキャンパス、説明会、入試を通して全く大学に行ったことがないけど、後期入試は受験する」という方は、出来れば複数ある日程の中で大学のキャンパスで行われる説明会に参加する、大学での実施が無い場合は別に時間をとって大学まで足を運ぶなどし、とにかくキャンパスを隅々見るようにしましょう。一度もキャンパスの様子を見たことがない大学を受験させるのは、入学後のミスマッチの可能性を考えると、進路指導をする側にとってみても抵抗があります。その大学を受験して正しいかどうか、については実際にご自身の目でキャンパスを見てから決めるようにしてください。

    そして、こういった説明会に参加することの利点のうちで最も大きなものとして、各教科の対策講座による傾向分析や学習法といった勉強面の情報が得られることと、各学部の「一般入試前期終了時点の人気動向、合格・手続き状況」を聞かせてもらえる、というものがあります。

    特にこの人気動向に関する情報があれば、後期試験における「狙い目学部」や「要注意学部」を探り当てることが可能です。出願学部で迷いがある、あるいは学部にこだわりはないがとにかく○○大に合格したい、といった方に関してはこの情報は大変有益になることでしょう。また、こういった情報は説明会に参加しないと得られないものです。見逃せません。

     

     

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  • 新センター試験 「年複数回実施」を見送りへ

    過去、当ブログでも何度もご紹介をしております「2020年度からの新大学入試」に関する続報です。

    センター試験に代わるテストとなる「大学入学希望者学力評価テスト」は「年複数回の実施」と予定されていたのですが、文部科学省はその方針を「見送る」方向で検討している、という報道がこの程ありました。

    以下、これに関して報じられた新聞記事の引用となります。


    センター試験後継、年複数回実施見送り 文科省検討(2016年1月27日産経新聞 より)

    現行の大学入試センター試験に替えて、平成32年度から導入予定の「大学入学希望者学力評価テスト」について、文部科学省が「年複数回実施」を当面見送る方向で検討していることが27日、関係者への取材で分かった。高校の授業日程への影響や試験会場となる大学側への負担が大きいためとしている。

    評価テストでは、現在のような一発勝負からの脱却を図り、年複数回の試験実施が検討されていた。ただ、マークシート式以外に、思考力や判断力をみる目的で新たに取り入れる記述式問題は採点に時間がかかる。

    文科省は記述式の採点期間を問題数などによって10~40日程度と試算。記述式は国語と数学で先行実施するが、マークシート式をセンター試験と同様に1月中旬とした場合、記述式は前年12月ごろに行うことが想定され、複数回実施となると、さらに同年の夏や秋に日程を確保する必要があるという。かねて高校や大学側から複数回実施は困難との声が出ていた。

    これらの検討案は1月29日の有識者会議で示され、是非などが議論される。


    上記の記事から主だった部分を抜き取ると以下のようになりますでしょうか。

    ・「大学入学希望者学力評価テスト」について、文部科学省が「年複数回実施」を当面見送る方向で検討している
    ・理由の1つ目は「記述式の導入で採点に時間がかかる」
    ・理由の2つ目は「高校の授業日程への影響や試験会場となる大学側への負担が大きい」

    年明け前の12月はおろか、夏や秋にも同テストが実施されるとなると、高校での行事と重なったり、そもそも試験範囲を全て学習し終えていない、というようなことが起き得ます。その点から考えますと、今回は一旦「見送り」として、充分検討することが必要であることは誰の目から見ても明らかではないでしょうか。

     

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  • 大学選びの指標 学部系統別「進路決定率」

    今回は「進路決定率」なる用語とデータをご紹介致します。

    大学選びにおいて重要視される指標として代表的なのは「就職率」であることは誰しもがお認めになるところではないでしょうか。最近では「就職希望者数を分母とした就職率」を示す「就職決定率」という用語が広まり、そちらでの情報公開や比較が一般的となっています。

    しかしながら、大学卒業後の進路は「就職」の他にも「大学院進学」もあり、特に理系学部の卒業生は大学院へ進学する割合が高くなっています。

    就職決定率の数値ではこの大学院進学者を横においた計算となっています。

    今回ご紹介する「進路決定率」というのは、「大学卒業者における就職者と大学院進学者の割合」を示すものであり、就職or大学院進学どちらであったにしても進路が決まった、という率を示しています。

    次にご紹介するグラフでは、2015年度卒業生の進路決定率を学部系統別にご紹介しています(画像をクリックすると拡大します)。


    ※旺文社「大学の真の実力 情報公開BOOK」より

    薬学部・歯学部を除く理系学部の進路決定率が大変高くなっているのがわかります。特に理、工、農・獣医畜産・水産といった系統は卒業生のうち1/3~1/4が大学院へ進学しており、これが全体の進路決定率を押し上げている要因になっています。

    一方で文系学部では、大学院へ進学する者は1割どころか5%前後しかいない学部・系統が圧倒的に多く、言い換えれば卒業者のほとんどが就職という道を選んでいます。よって、世間一般の就職(新卒採用)状況の良い・悪いが進路決定率の高い・低いに大きく影響を与えてきます。

    大学をお選びになる際、特に理系学部を選ぶ受験生の皆さんは、就職率と合わせて大学院への進学者数や進学率なども調べておきましょう。
     

     

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  • 近畿地区国公立大 社会福祉士合格率ランキング

    当ブログでは、過去にも「薬剤師」「看護師」「司法試験」といった難関資格の大学別合格率をご紹介してまいりました。

    今回のエントリーでは社会福祉士にスポットを当てて、近畿地区国公立大の合格率をご紹介致します。

    まずは、社会福祉士という資格・職業について説明をせねばなりません。社会福祉士とは「身体上・精神上の障害があるために日常生活を営むのに支障がある人の福祉に関する相談に対して助言や指導、援助を行なう専門職(wikipediaより)」を指し、医師や薬剤師などと違い、この資格が無ければ福祉業界では働けない、ということはありませんが、福祉業界において上級職を目指すためには必要となる資格です。

    近畿地区には、国公立・私立問わず社会福祉士の育成に向けて力を入れている大学が多くあります。それらを整理する意味でも、合格率と合わせてご紹介を致します。なお、今回の合格率は「第27回社会福祉士国家試験」の、既卒者も含めた合格率でランキングしています(画像をクリックすると拡大します)。

    国公立大の合格率が高く、次いで40%台後半に武庫川女子大と京都女子大、その次に30%台後半には関西学院大が続いています。

    社会福祉士に限らず、大学卒業後に資格試験の合格を目指しているのであれば、志望大学の「資格試験合格率」を必ず調べるべきです。その際は、今回ご紹介しているような「単年度」の合格率ではなく、過去数年間の合格率を教えてもらい、大学が持つ「その資格試験に対する強さ」を長い期間で判断することが大切です。
     

     

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  • 女子の憧れ! キャビンアテンダント採用数ランキング10~14

    女子の間で人気が高い職業の一つが「キャビンアテンダント」です。

    今回のエントリーでは、10~14年の合算での各大学のキャビンアテンダント採用数ランキングをご紹介します(画像をクリックすると拡大します)。

    並んでいる大学名を見ていますと、首都圏の大学に偏っているということも無く、トップ5以内に近畿地区の大学が3つランクインしているなど、近畿地区の大学も数多く顔を出しています。

    また、ランクインしている大学の顔ぶれを見てみると、早稲田大や関関同立といった難易度の高い大学はもちろんのこと、同志社女子大・聖心女子大・日本女子大・東京女子大・学習院女子大・津田塾大といった女子大も大健闘しています。

    ただ、やはり関西外国語大と青山学院大、この2校の実績がダントツで高いのは年を経ても変わらない動向です。

    特に関西外国語大には、「エアライン演習室」なるものが校舎内に用意されており、教科書の学習だけではわかりにくい「緊急時の対応」も含めた授業がこの演習室で実施されているようで、緊急脱出時の乗客の誘導、客室に持ち込まれた不審物の捜索、といった実技を交えた具体的な講義も行われているようです。

    こういった実際の航空機の内部を再現した演習室で実に具体的な内容を訓練されている学生と、そうではない学生とでは採用試験時に大きな差が出るのは当然でしょう。

    関西外国語大のキャビンアテンダント採用数1位、まだまだ続きそうですね。

    将来航空業界で働きたい女子の方は、このランキングをぜひ参考にしてみて下さい。

    ちなみに、キャビンアテンダントはいわゆる「和製英語」で、英語圏では「フライトアテンダント」もしくは「キャビンクルー」と呼ばれていますから、ご注意を。
     

     

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  • 京都で学生生活を 京都の大学紹介サイト「コトカレ」

    京都市には38の大学・短期大学が存在し、同市の人口の1割に相当する約15万人の学生が学ぶ、まさに「大学のまち・学生のまち」です(京都市HPより一部抜粋)。

    そんな「学生のまち」である京都で大学生として生活をしている皆さんが、全国の中高生に向けて大学の様子やキャンパスライフを紹介するメディアとして「コトカレ」なるサイトがオープンしています。

    これは、「京都の大学生が主体的に取材や執筆を行い、「京都」で「学ぶ」「住む」「遊ぶ」「食べる」など、様々な切り口でリアルな京都の魅力を伝え(京都市HPより)」るため、京都で学ぶ大学生が学生目線で全ての記事を作成されるそうです。

    サイト名およびアドレスは以下のとおりです。

    コトカレ(https://kotocollege.jp/

    実際にサイトを覗いてみますと、「特集」「学ぶ」「観る」「遊ぶ」「住む」「食べる」「撮る」というカテゴリーを設けられており、頻繁に更新がされているようです。

    このサイトの運営に携わる大学生は12大学から59名(京都女子大学16名、立命館大学12名、同志社大学9名、龍谷大学6名、京都産業大学5名、京都大学3名、京都橘大学2名、同志社女子大学2名、京都外国語大学1名、京都府立大学1名、京都精華大学1名、京都造形芸術大学1名)が選ばれており、「広報チーム(プレスリリースや取材対応、PRイベントなど)」「企画・取材・編集チーム(企画や取材、記事作成など)」「総務チーム(内部管理や研修の企画など)」といったチーム分けもされており、さながら一般企業における企画・広報部門といった趣きの運営をされています。

    「京都の大学で学びたい!」「京都で学生生活を送りたい!」という全国の中高生に向けて、リアルな情報を楽しくお届けしれくれるものとして、今後のサイト運営に期待をしています。

    高校生の皆さん、ぜひ一度ご覧ください。

     

     

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  • 国公立大 2次出願に向けて ~2016年度 系統別人気動向~

    早いもので、本日1月26日(火)から国公立大の出願が始まっています。自己採点結果も返却され、受験生の皆さんは国公立大2次の出願についていろいろと考えを巡らせていることと思います。自分が志望している系統、大学・学部の人気傾向については非常に気になることと思います。

    こちらのエントリー「2016年度センター試験 予想平均点と難易度変化」では、去る1月16日(土)・17日(日)に実施された大学入試センター試験の科目別予想平均点についてご紹介しました。

    今回のエントリーでは、今回のセンター試験結果を受けての国公立大の各系統別人気動向をご紹介します。なお、今回ご紹介するのは河合塾及び駿台の集計結果に基づく資料となります。

    まずは、大きなくくりでの人気傾向をご紹介します(クリックすると拡大します)。

    まず目を引くのが、教育(総合科学課程)での大きな人気減です。今年度入試では15の大学で教育学部の総合科学課程(ゼロ免課程)が廃止されることで定員が大幅減となっています。また、同じくくりとなる教育学部においては2次試験で英語・理系科目・小論文を増やす動きがあり、定員減と合わせて受験生の不人気を一手に買っています。

    また、理系学部においても全般的に人気が下がっている様子が伺えます。これは、昨年度入試からの「新課程」対応によって特に理科での科目負担の増加が不人気を呼んだ流れが今年も続いている、という形です。

    科目負担が厳しくなっている大学は出願が敬遠される傾向がありますから、これを逆手にとって出願すると「意外と低倍率」で戦える可能性もあります。一度、各予備校のセンターリサーチ結果で調べる価値はあると思います。

    理系学部の冷え込みに反し、文系学部では軒並みの人気増となっています。ここ数年は国際や外国語の系統が唯一人気を集めている文系でしたが、今年は経済経営系の人気が復活しています。また、一時は「下がる一方」だった法学系においては昨年に続いての人気増となっており、ここ数年続いていた「入り易い」という状況から脱した印象を持ちます。

    では、もう少しくくりを細かくして検証してまいりましょう。次の表は駿台が発表された、学部・学科・系統別の人気動向に関する詳細なデータです(それぞれの画像をクリックすると拡大します)。

    ※前期・中期・後期・独自各日程の第一志望を集計

    赤く塗っている所は「昨年よりも人気が5%以上上がっている」所、青く塗っている所は「昨年よりも人気が5%以上下がっている」所であることを示しています。

    先にご紹介した河合塾のデータは「前期日程のみの集計」である一方、この駿台のデータは「前期・中期・後期・独自各日程の第一志望を集計」とありますので、指数に若干の差が生じています。

    文系学部・学科・系統に関しては比較的赤い色(=前年よりも人気が高くなっている)が増えていますが、理系では文系ほど多くの系統で赤い色を見かけません。

    こちらのエントリー「2016年度大学入試 国公私立大 系統・分野別志望動向」でご紹介をしました通り、「近年の文系学部の人気薄」からの反動もあるものの「景気の回復と就職状況の良化」によって文系学部が大幅に人気を戻しているのと、好調な文系とは対比的に、「センター理科の科目負担増」と、景気の回復と就職状況の良化によって『資格志向』で進学先を選ぶ必要が無くなったことがあり、理系で志望者が減少している、ということが、今回のリサーチ結果でも如実に現れています。

    文系では昨年度に引き続いてやはり国際系や外国語系の人気が高いのですが、特に外国語系では昨年度に人気を集めた「英米語」「フランス語」「スペイン語」といったメジャーな言語での「昨年度の反動による人気低下」が目を引きます。こういったメジャーな言語は大体「必要とされるレベルが高い」のが相場なので、単に「人気薄」ということで飛びつくことの無いようにせず、必要とされるラインをしっかりと見極めた上で出願を決めて欲しいと思います。

    反対に、理系では昨年に続いて理学系が避けられており、工学系で前年度以上の人気を集めている所が少しあります。難度の上では「理学>工学」というのが一般的なので、文系の受験生とは正反対に、センター試験で思うように点が取れなかった受験生たちが「弱気」となり、志望先を変更してきているようです。

    工学系の中では「建築・土木・環境工学」が前年比105%と人気を集めていますが、実は昨年のセンターリサーチにおいても「前年比106%」と人気になっていましたので、2年連続の人気上昇となります。

    ご存じの通り、2020年には東京でオリンピックが開催されることになっています。それに向けて、特に東京では建築ラッシュとなっているようです。今年大学に入学する学年の皆さんが卒業するころには、「東京オリンピック開催直後」ということで、オリンピックで活気づいた建築業界がまだ「勢い」を維持しているのではないでしょうか。今回の「建築・土木・環境工学人気」を見ていると、それを見越した学部選びをされている受験生が多いような気がします。

    ここから先の注意事項です。センターリサーチ結果をしっかりと分析して出願先の大学・学部を決める必要性が非常に高いです。各予備校がリサーチ結果の「度数分布」を公表していますから、そちらをじっくりと見て「2次で合格できる範囲」なのかどうかを見極めて欲しいと思います。

    今回ご紹介したデータを出願の際の参考にしてもらえたら、と思います。

     

    関連記事:
    2016年度大学入試 国公私立大 系統・分野別志望動向
     

     

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