香里ヌヴェール学院にお邪魔してきました(環境・伝統編①)

2019年8月19日 月曜日

寝屋川市、京阪電鉄香里園駅から徒歩10分ほど、緩やかな坂道を上がった閑静な住宅地の中に、香里ヌヴェール学院(旧大阪聖母女学院)の校舎が見えてまいります。奥が小学校、手前が中高の建物となっています。今回は生徒会の男子生徒3名に校内を案内してもらいました。

築87年のこの校舎は、高い天井と広い廊下、今でも大変きれいに使われています。この廊下は御覧のように自習スペースにもなっています。共学化されて3年目、御覧のように普通に男子もお勉強しています。

2階の廊下の間に鉄の柵が残っています。昔はその向こうが学校、手前が修道女の居住区だったため、仕切りを設けていたそうです。屋外にも同じような鉄柵があったそうですが、戦時中に供出したため、現存せず、残っているのはここだけだそうです。もちろん今はこの鉄柵が閉じられることはありません。

その鉄柵の横は図書室です。閲覧室には自習コーナーがあって放課後利用することが可能です。

鉄道ファンの皆さん、お待たせしました。こちらのサボ(行先標)は実際に京阪電車で使われていたものです。何と女子校時代、1954年から数年間「聖母女学院専用列車」という通学専用列車が運行されており、校則でもこの電車に乗ることが決められていたそうです。その後、一部の車両が「女学生・児童優先」となりましたが、この学校の共学化に伴ってこの設定も無くなったそうです。 ここで香里ヌヴェール学院の皆さんへ業務連絡です。このサボは結構貴重なものだと思われます。盗難されぬようお気を付けください。(続く)

香ヶ丘リベルテ高等学校 オープンキャンパス

2019年8月6日 火曜日

JR阪和線浅香駅の近くに、ファッション界では定評のある堺女子短期大学がありますが、同じ校地に「堺リベラル中学校・高等学校」と「香ヶ丘リベルテ高等学校」という女子校が併設されています。大学進学を目的とする「堺リベラル」に対して「香ヶ丘リベルテ」はキャリア教育に力を入れており、その目的別に細かなコース分けが行われているのも特徴です。  体験型のオープンキャンパスでは、カフェテリアでのランチ体験もついており、せっかくなら8月24日の1日体験が楽しそうです。これらのコースや職業に憧れる女子中学生はもちろん、興味がある皆さんは一度参加してみましょう。

常翔学園高等学校 オープンスクール

2019年8月5日 月曜日

これまた大学進学実績も募集でも勢いのある「常翔学園高等学校」についてです。 こちらも新たな挑戦に積極的な先生方が多く、体験型の多彩なイベントや、授業でのICT活用もかなり進んでいる学校です。  この前紹介した興國高等学校と同じ日ですが、8月24日にオープンスクールが行われます。実験や実習、学校紹介を組み合わせて自分だけの企画が作れるアラカルト方式です。例えば同じ化学実験でも時間によって3通りの異なった内容となっており、準備だけでも大変だと思うのですが、先生方の熱意溢れる姿勢が表れているように感じます。見晴らしの良い新しい校舎の見学も兼ねて、一度参加してみてはいかがでしょうか。

(画像をクリックするとPDFが開きます。裏面に体験授業やクラブ体験のプログラムがあります。学校ホームページからお申し込みください)

興國高等学校 オープンスクール「夏祭」

2019年8月2日 金曜日

大阪環状線寺田町駅が最寄りの「興國高等学校」は全校生徒が2000名を超える巨大男子校です。もともと商業学校としてスタートした歴史があり、5つのコースに分かれた普通科に加えてITビジネス科という名前の商業系の学科も併設されています。  この学校は「オンリーワン教育」というキャッチフレーズの元、一人ひとりの長所を伸ばしてそれぞれの道に進んでほしいという教育方針を掲げています。実際進路についてでは京大1・神戸大5・大阪市立大2・大阪府立大2などの国公立や関関同立合計89などの誇るべき大学合格実績を出している一方で、大阪府警31名、警視庁6名など就職の面でも素晴らしい実績を出しています。その他ビジネス系やゲームクリエイターになるための専門学校に進むなど、それぞれの生徒に合った進路実現ができている学校です。  大きな学校だからこそできる多彩なコース制、多くのクラブ、充実の施設・・・。ともかく中学生男子は見に行ってみましょう。

(画像をクリックするとPDFが開きます。裏面に体験授業やクラブ体験のプログラムがあります。事前申込制ですが学校ホームページからの申し込みも可能です)

仁川学院 入試関連イベント

2019年8月1日 木曜日

兵庫県西宮市、最寄り駅が阪急電鉄甲東園駅ですが、仁川駅からも徒歩可能な場所にある仁川学院についてです。3年ほど前のこのエントリーでも紹介したとおり、中学校・高等学校は57年前に設立された比較的新しい学校ですが、カトリック系としては珍しい共学校となっています。今年から導入された新たなコース制は中学1年から高校1年までの4年間が一つの単位、そのあと高2・高3で希望進路別、かつそれぞれに文系・理系を設置しますので、かなり細分化されますが、少人数でも分割してきめ細かな指導が行われています。 国際交流や体験型の授業など、最先端の授業も以前から行われていますが、高校からは探究の授業が設けられ、その成果を小論文やプレゼンテーションに表すという、これからの大学入試に通用するような取り組みも行われています。もちろんキリスト教の学校ですから受験指導だけでなく宗教や哲学も大切に指導していただける学校です。 といってもなかなかこの文章でこの学校の魅力を表すのは難しいので、オープンスクールや入試説明会に参加してみましょう。大阪からでも通学が便利な場所ですので、兵庫県のみならず、大阪の小中学生も一度訪れてみてはいかがでしょうか。

【祝】履正社高等学校 オープンスクール【甲子園出場】

2019年7月31日 水曜日
第101回全国高等学校野球選手権(夏の高校野球)大阪大会では7月29日、決勝戦が行われました。かの大阪桐蔭を準々決勝で破った金光大阪と、こちらも強豪の大阪偕星学園を下した桜宮を準々決勝で、近大付属を準決勝で破った履正社の戦い、いやぁ、どちらにも勝っていただきたい。もう2校優勝で良いんじゃないですかね、と思いながらネットの速報を見ていると、まずは金光大阪が1点先取。3回まで点が入らずどうなることかと思っていたら4回に履正社が3点返し、5回に金光大阪が1点追加といい試合になりましたが、その後履正社の追加点が続き、結果は履正社:金光大阪=7:2という結果で履正社が夏としては3年ぶり4回目の甲子園出場を決めました。大阪代表として大阪の人はみんなで応援しましょう。因みに奈良は3年ぶり19回目の智辯学園、和歌山は3年ぶり24回目の智辯和歌山が代表となっており、3年ぶり出場の同窓会のようになっています。 しまった、ブログの目的を見失うところでした。その履正社高等学校と、履正社学園豊中中学校の入試関連イベントに関するお知らせです。高校は8月25日が第1回目の入試説明会。中学校は8月24日に行われます。高校は申し込み不要ですが、中学校は申し込み制となっていますので、学校ホームページをご覧ください。 校舎もおしゃれなカフェや立派なホールがある建物が新築され、かつては強化クラブで頑張る生徒と勉強チームを分けていましたが、今では全員部活もすることができる学校になりました。詳しくは学校説明会に参加して聞いてみましょう。野球部でなくても入学したら来年甲子園に応援に行けるかも、です。

大阪府吹奏楽コンクール結果速報(北地区・中地区・南地区/高等学校A)

2019年7月30日 火曜日
今年も暑い吹奏楽コンクールの時期が巡ってきました。大阪府は学校数が多いため、まず大阪府大会の前に地区大会が行われますが、その結果速報をお知らせします。 今回は26日に行われた南地区大会と中地区そして28日に行われた北地区大会の結果から、大阪府大会に進むことができる「金賞・代表」に選ばれた学校名を紹介します。   まず、26日に行われた南地区大会 以前このエントリーでも紹介した清教学園高校はさすがでございます。例年通り精華高校・登美丘高校と並んで地区大会はクリアです。不思議なことにもう1~2校は毎年入れ替わります。 同じく26日に行われた中地区大会 これまた、本エントリーでおなじみの浪速、2年前の開成進学フェアでアンサンブルを披露してくれた明星、大阪学芸、プール学院に加えて、天王寺高校も堂々のクリア。後で紹介する北野高校も代表ですので、府大会ではTop10高の中でも北野と天王寺といった元ALL文理学科の2校が並ぶことになります。近畿大学附属と明浄学院はここに入っていませんが、シード校ですので、府大会から登場です。   28日に行われた北地区大会 こちらは6校。珍しく課題曲1(「あんたがたどこさ」の主題による幻想曲)を選んだ北野高校をはじめ、先週のブログで紹介した大阪国際滝井や追手門学院大手前、常翔学園などおなじみの高校が選ばれています。昨年は府大会でも金賞に輝いた四條畷学園も地区大会通過です。今回の5曲ある課題曲のうち、2・3・4がマーチ(行進曲)なのですが、課題曲2を選んだ学校が厳しい結果になっているような気がします。そんな中で四條畷学園と追手門学院大手前はその課題曲2で突破していますので、北野高校と併せて個人的には期待しております。ここで、大阪府立淀川工科高校や大阪桐蔭、東海大仰星、関西創価が無いぞとお気づきの方、さすがでございます。これらの学校もシード校ですので、淀川工科は一気に関西大会から、それ以外の高校も府大会から参加できる切符をすでに手に入れております。 これらの学校の部員は8月10日(土)の大阪府大会に向けてさらに気合の入った練習を続けていることでしょう。これらの学校の吹奏楽部に入りたい大阪府の中学生は、大阪国際会議場に行ってみましょう。

大谷高等学校(大阪) 過去問題解説会

2019年7月29日 月曜日
昨年から高校募集を始めた大阪の大谷高等学校の入試イベントについてです。夏休みにお楽しみ系の体験イベント満載のオープンスクールをする学校が多い中で、この学校らしい真面目なイベントです。 その名も「過去問題解説会」。この学校は過去問が1年分しかありませんから、過去問演習をしても傾向をつかむのは難しいかもしれません。そこで、学校の先生による、つまり問題を作った方による説明というのは大変有効だと思います。もしかすると採点基準などもお話しいただけるかもしれません。 また、6年一貫教育で定評のある大谷高校の3か年教育というのはどのようなものなのかについての学校説明会もありますし、終わってから個別相談も可能なのだそうです。申し込み不要とのことですので興味のある中3女子はカレンダーの8月31日のところに印をつけておきましょう。

大阪国際滝井高等学校と大阪国際大和田中学校・高等学校が統合

2019年7月26日 金曜日

大阪府守口市にある「大阪国際大学滝井高等学校」は90年前に「帝国女子薬学専門学校」の附属校として作られた高等女学校でしたが、50年ほど前に校地が4車線道路である内環状線(国道479号線)にぶった切られて狭くなったので、その代わりに大和田に分校を作り、それが今の「大阪国際大和田中学校・高等学校」という共学校になったという歴史があります。

 

因みに「帝国女子薬学専門学校」の方は松原市に移転して「大阪薬科大」に昇格、その後高槻市に移転して3年前に同じ高槻市の「大阪医科大学」、「高槻中高」と法人合併、その勢いで高槻中高の立派な校舎ができました。一方大阪薬科大の移転前の松原市の校地は、今の近鉄の一部だった大阪鉄道(近鉄は複数の会社を統合したから今でも軌道の幅が統一されていません。第3セクターになった線も含めると3種類!)が作った「大鉄学園」という工業高校(男子校)が共学化し普通科になった「阪南大学高等学校」が使っています。マニアックですみません。

 

それはさておき大阪国際大学滝井はこのように創立以来実学を重んじる伝統があり、薬学進学や幼児保育、看護のコースが設けられています。また、学校が費用をほぼ負担してくれる交換留学制度など、国際教育にも力を入れています。

 

ところで世界的電機メーカーであるパナソニックは門真市が本社ですが、近隣の守口市や淀川を渡った茨木市、高槻市にも大きな工場があって、そのために守口市にも茨木市にも「松下町」が存在します。しかしパナソニックは生産拠点を海外に広げていますので、国内の工場が不要になる、というわけで守口市松下町の約2万6千㎡の土地が空きました。そこに目を付けたのがそこから500mしか離れていない大阪国際滝井。そちらを手に入れて2017年からグラウンドなどスポーツ施設として使っていたのですが、そこに大阪国際大和田が引っ越してくることになりました。そんなに近くに来るのだったらいっそのことまとめた方が合理的、という判断になったのでしょう、この2校が統合されることになりました。但し、女子校が共学校と一緒になると共学校になりますので、女子校として入学した生徒はそのまま女子校のまま、つまり大阪国際滝井は高3生が居なくなるまで今の校地で授業を行い、コース編成などは新たな学校に引き継ぐという方向で調整が行われているようです。

 

2021年には新しい校舎が完成する予定だそうですので、今の高1以下の大阪国際大和田の生徒は真新しい校舎で授業が受けられることになりそうです。また新情報が入りましたらここでお知らせします。

【大スクープ】賢明学院中学高等学校が関西学院の係属校へ

2019年7月22日 月曜日

以前このエントリーでも紹介した、ミッション系の共学校である堺市の賢明学院が、先週木曜日に関西学院大学と提携にかんする調印が行われたと発表されました。

現段階で発表されている内容によりますと、理工系の学部に70名の推薦枠が確保できたようです。

それに伴ってコースも再編されますが、高校の「関西学院大学特進サイエンスコース」は35名2クラスで編成されるそうですので、このコースに入ると全員関西学院大学に進学できるということになります。

また中学校も2コース制となりますが、その中の「理数コース」が実質「関学コース」となりそうです。

私立中学校入試では、まだ先の見えない大学入試改革に伴う混乱を心配してか、関西では関関同立附属や係属校へ受験生が集まる傾向にありますので、今後の志望動向には注意が必要です。