ノートルダム女学院にお邪魔してきました(グローバル英語コースの授業編)

2019年9月10日 火曜日

少し授業を見せていただきました。まずはフィリピンにいる先生と1:1で会話するオンライン英会話の授業です。今では導入している学校も増えてきましたが、こちらは京都で1番に導入したとのことです。歴史があるだけに使い方もこなれています。講師任せにせず、ネイティブの先生が管理画面で授業をモニターしています。しかしなんといっても、生徒さん方の楽しそうなこと。こんなに騒がしいオンライン英会話の授業は見たことがありません。本当に皆さんコミュニケーション能力が高いです。ここにいるのはグローバル英語コースの中3生です。このコースの1期生は3人に2人が英検準一級合格という輝かしい実績を上げています。中には高円宮杯全日本中学校英語弁論大に出場した生徒もいるとのこと。中3ですでにこの実力でしかもこの後さらに数回、海外語学研修の機会があるとのことですので、今後がとても楽しみです。

こちらは高校生のプレゼンテーション型の授業です。もちろん英語です。歴史を変えた女性について、全員一人ずつの発表です。先生が専門用語をさりげなく解説して、聞いている生徒の理解を助けています。テーマが前の週に決められてから、1週間で資料を集めて英語での発表原稿と画像を作成するのだそうです。海外の大学のゼミのような授業です。この学校の生徒はAO入試や推薦型の入試にも強いそうですが、このような授業で思考力や表現力が鍛えられているというわけですね。(続く)

ノートルダム女学院にお邪魔してきました(ほぼ観光ガイド編)

2019年9月9日 月曜日

京都東山のふもとには西田幾多郎をはじめとする哲学者が思索にふけりながら散策したとのことから「哲学の道」と呼ばれる琵琶湖疎水沿いの遊歩道がありますが、桜並木がある場所やモミジに代表される鮮やかに紅葉する落葉樹などもあり、京都を代表する観光地です。哲学者が散策したというのはフィクションだと思っていましたが、30年ほど昔のことですが、早朝にそこで京大哲学科の教授や、ノーベル化学賞を受賞した福井謙一先生に出会ったこともあります。(私は早起きして散歩+思索していたわけではなく、朝まで飲み明かしていただけですけど・・・)

それはさておきその哲学の道の真ん中、鹿ヶ谷あたりから緩やかな坂を上るとそこにノートルダム女学院中高の建物が建っています。通学至便というわけではありませんが、高校生徒会長によると、朝は朝日に向かって登校、昼は京都市街地を一望できる校舎からの眺望、夕方は夕陽に向かって下校というのがとてつもなく心地よいのだそうです。住宅地の中ですから夜の通学路は人通りが少なくなりますが、自習室や部活で遅くなった生徒向けに、先生が前後についてふもとのバス停まで送っていくのだそうです。特に生徒同士の仲が良い、先生と生徒の距離が近いという校風はこの環境で育まれているのかもしれません。

学校の中に和中庵という約100年前に建てられた文化財が現存します。元は実業家の邸宅だったそうですが、その後修道女の住まいとして使われていたというものです。耐震補強工事は行われたそうですが、建築当時の和洋折衷の趣を今に伝えています。(続く)

大阪国際大和田中学校・高等学校にお邪魔してきました (吹奏楽部編)

2019年9月2日 月曜日

この学校の吹奏楽部は地区大会で金賞代表の実力なので、そちらの練習風景も見せていただきました。確かに音楽の先生による指摘はなされていますが、面白いのはその練習の間に生徒同士の振り返りをさせるところと、楽譜の書き込みについて調べてくるという「宿題」が出ている点です。先生が知識や考えを教えるのではなく、生徒に考えさせるというスタイルがどうやら強さの秘密のようです。

実はこの皆さんにも9月16日(月祝)の開成進学フェアのミュージックフェアに出演していただけます。14:00過ぎにマイドーム大阪の2階ロビーにお集まりください。単に楽器を吹くだけではない「何か」があるかも・・・。当日をお楽しみに。

大阪国際大和田中学校・高等学校にお邪魔してきました (「ココロの学校」編)

2019年8月30日 金曜日

 この日はたまたま「ココロの学校」というイベントが開催されていました。テーマ設定は生徒さんとのことですが、今回は少年犯罪について外部講師を招いての講演会です。内容はここでは割愛しますが、かなりシビアなテーマです。このような講演会を年に数回開催しており、事前にそのテーマに関する図書を教室に配置したり、質問事項を皆で考えたりと、単に講演会を聞くだけといったイベントではないようです。

私は開始時刻前に生徒さんが集まりつつあるホールにお邪魔しました。元気に生徒さんが集まって話をしたり走り回ったりしていますが、不思議なことに開始時刻2分前になると、先生が何か指示するわけでもないのに全員着席して私語が消えました。もう一つ驚いたのは、1時間以上の講演会の間、先生方が周りで直立し生徒さんを見守っているところです。気分が悪くなった生徒 への対応のようですが 、いかなる場面でも手を抜かない文化が先生方にも共有されているようです。(続く)

大阪国際大和田中学校・高等学校にお邪魔してきました (授業見学編)

2019年8月29日 木曜日

以前、このエントリーで新校地への移転計画をお知らせした、守口市の大阪国際大和田中学校・高等学校にお邪魔してきました。こちらは大阪国際大学のキャンパスと向かい合っていますので、大学の施設を利用することも多いようです。元は女子校ですが共学化されてからもう15年。今では男女ほぼ同数だそうです。

築40年ほどですが、真ん中に吹き抜けのある洒落た設計の校舎です。職員室前の中庭に向かっての廊下には先生への質問用の机が設置されており、活用されています。

さて、廊下の面がほぼ透明ガラスという開放的な教室内では熱気のある授業が展開されていました。教室内の生徒からも廊下の様子がよくわかりますから、 誰かが通ると気が散る生徒がいるはずですが 、まったくそんなことはありません。4時間目のちょっとおなかも空いて落ち着きがなくなる時間帯であるにも関わらず、全員授業に食らいついています。

こちらの教室はドアまで空いていましたので、横から見ていましたが、完全に授業に集中し私の方を見る生徒は一人もいません。

週刊東洋経済の7月27日号で「6年間で伸びる学校」ランキングで全国1位になったこの学校ですが、どの生徒も授業に集中して取り組むという基本が守られていることが大きいようです。(続く)

奈良 東大寺学園 文化祭(第55回菁々祭)

2019年8月27日 火曜日

近鉄「高の原」駅からバスで約7分、関西を代表する進学校の一つ「東大寺学園」があります。そこの生徒さんが文化祭の案内のポスターを持ってきてくれました。 制服も生徒手帳も無い自由な校風の学校ですが、勉強でも遊びでも本気になる生徒さんが集まっていますので、文化祭は多彩なイベントで盛り上がるのだそうです。男子校らしく(?)女装した「美少女コンテスト」や「マッチョコンテスト」といったエンタメ系から、科学部の実験や歴史部の講演会などの勉強系、クイズ大会や室内楽といった教養系など多彩なイベント満載です。興味のある小学生は見に行ってみてはいかがでしょうか。

(ポスターの大きさを直接スキャンできないので、4分割して貼り合わせていますので縦横に筋がありますが、こちらも生徒さんが描いた迫力のある絵なのでした)

相愛中学校・高等学校にお邪魔してきました その2

2019年8月23日 金曜日

さて、相愛といえば「音楽科」が有名です。音楽コースを持っている学校は他にもありますが、正式に「音楽科」を設置している高校は、大阪府下では大阪府立夕陽丘とここ相愛の2校だけ、近畿圏全体を見ても、私立の音楽科設置校は神戸山手女子と相愛だけです。 というわけで音楽科の建物も見せていただきました。

個人練習室がずらりと並んでいます。夏休みだというのに黙々と練習しています。こちらはピアノの部屋。個人練習室にもグランドピアノが標準装備です。

バイオリンも練習しています。オーケストラのパート譜やソナタの楽譜を積み上げて、ひたすら練習しています。

こちらの部屋ではグランドハープのレッスン中。今ハープを学んでいる生徒は3人いるそうです。小ネタですが、グランドハープの弦は47本あり、赤がド、青がファと染められていて数えやすいようになっています。当たり前ですが、音が出るのは弦を弾いたときなので、その前にその弦に指が掛かっている必要があります。というわけで、結構頭を使う楽器なのでした。

こちらは校舎内にあるホール。パイプオルガンもありますね。

相愛高校音楽科の生徒さんに9月16日(月祝)の開成進学フェアのミュージックフェアで演奏を披露していただきます。14:30過ぎにマイドーム大阪の2階ロビーにお集まりください。

 さて、普通科の建物にも行ってみました。吹奏楽部がひたすら真面目に練習しています。別の部屋では打楽器だけで練習しています。世の中には筋肉トレーニング的な練習をしている吹奏楽部もありますが、こちらは音程とリズムにひたすら向き合うといった練習が続けられています。

宗教をベースにした心の教育の成果でしょうか、ともかく常に真剣に自分と向き合う生徒さんばかりといった学校なのでした。

相愛中学校・高等学校にお邪魔してきました その1

2019年8月22日 木曜日

以前このエントリーでも紹介しましたが、ビジネスビル群の中、大阪メトロ梅田から4分の本町駅出口から徒歩約10歩、おそらく足の長い人なら5歩くらいで到着の相愛中学校・高等学校にお邪魔してきました。生徒は通学時には北御堂を通りますが、それでも駅出口から1分もかかりません。

階段を上がると、そこにはグランドになっています。夏休みですが陸上部が練習をしていました。

体育館では新体操部が練習しています。近畿大会上位の強豪です。生徒も先生も真剣な練習が続けられていました。

この学校では放課後に華道・茶道・書道、クラシックバレエや英会話など「Soai教養講座」と呼ばれる外部の専門家を招いての講座が開講されています。その中で華道を習っている生徒さんが「全国高校生 花いけバトル」という即席生け花の近畿大会で優勝し、全国大会に参加したそうです。ともかく真面目な生徒さんばかりといった感じです (続く)

香里ヌヴェール学院にお邪魔してきました(教育内容、コーラス・ハンドベル部編)

2019年8月21日 水曜日

今回案内してくれた男子生徒3人は手にはiPadを持参していました。実はこの端末は全員支給されており、メモも画像もその中に納められています。図書室もLANが整備されており、調べ物も手軽にできるようになっています。伝統を大切にしている学校ですが、英語以外の授業も英語で行う「イマージョン教育」や課題解決型の探究授業、そしてICTの活用など、最先端の教育方法も取り入れられています。この画像はパソコンルームです。

一方、女子校としての蓄積でしょうか、音楽室は2つ、音楽の先生は3人・・・。公立高校ではあり得ない恵まれた環境で、音楽系の部活も盛んです。そこで、コーラス・ハンドベル部の練習を見せていただきました。午前中はコーラスの練習をしていたので体操服姿の生徒もいますが、御覧のようにハンドベルの練習を行っています。前に座っているのが先輩。後輩を上手に指導しています。 たまたま、この部活には男子部員が居ませんが、楽しさの中にも厳しさを持った練習が行われていました。

 ところでこの皆さんの演奏を聴きたいとは思いませんか? 実は、香里ヌヴェール学院「コーラス・ハンドベル部」は9月16日(月祝)の開成進学フェアのミュージックフェアに出演していただけます。15:00過ぎにマイドーム大阪の2階ロビーにお集まりください。

香里ヌヴェール学院にお邪魔してきました(環境・伝統編②)

2019年8月20日 火曜日

食堂はありませんが、お弁当やパンの販売があり、箕面自由学園でも見た某コンビニ自販機もあって、特に困らないとのことです。因みに2時間目と3時間目の間には軽食を取る時間が設けられているとのこと。この学校公認「早弁」はその後の授業の集中力が上がるなど、生徒に大好評な制度となっています。

人工芝のサッカーコートや複層式の体育館などスポーツ系の施設も充実です。少し高台にありますので大阪市内も一望です。

聖堂も建築当時の姿のままです。ここの生徒さんは文化財の中で毎日暮らしているわけです。そのために心も豊かになるのでしょうか、どの生徒さんも礼儀正しく挨拶してくれるのも印象的でした。(続く)