大阪府立天王寺高等学校 中学生向け説明会

2019年5月21日 火曜日

今回はこのエントリーでは珍しく、公立高校についてのお話です。

大阪の公立トップ校の一つ、天王寺高校では中学生向けの説明会が開催されます。

まずは授業見学1コマ(現役生も気が引き締まる?)と説明会、部活動見学の3階建ての企画です。つまりこの中間テストが終わって、ちょっとほっとしているはずの6月15日は朝から夕方まで天王寺高校に中学生や中学校の先生が押し掛けるという大変な日になっています。天王寺高校の先生方、頑張ってください。

申し込み制となっていますので、学校ホームページからお申し込みください。来週の火曜日から申し込み開始予定だそうです。

大谷中学校・高等学校 塾対象説明会にお邪魔してきました

2019年5月20日 月曜日

5月16日、大阪阿倍野の大谷中学校・高等学校の説明会に参加させていただきました。

まずは校門にて校長先生、教頭先生、入試部長の先生方がお出迎え。本当に恐れ入ります。歴史が感じられる天井の高い講堂は冷房も効いて爽やかです。

 

まずは堀川校長のご挨拶に続いて教育理念のご紹介。

 

「次世代の命育む女性にこそ高い教養と豊かな魂を」という校祖の理念を具体的に解説していただきましたが、有難いお説教を賜った気持ちになりました。

単に偏差値を求めるのではなく、豊かな魂を育む宗教的情操教育を通じて、

「やさしく、かしこく、うつくしく」をめざす教育活動や、大学進学実績に加えて凛花コースの探求活動、国際交流、大谷ヤングアメリカンズと呼ばれる創作ダンスや民謡など、独特な教育活動も紹介していただけました。

で、ここからが面白い理科ワールドに突入です。

学校説明会ではグローバル教育の紹介としてネイティブの先生を登場させる学校もありますが、大谷は医進コースなど理系教育で定評のある学校らしく、理科の先生によるプレゼンがおこなわれます。前回は物理の先生1名でしたが、今回は生物、化学、物理と3名の先生がご登壇です。

まずは大谷の卒業生でもある生物の先生から、カエルの解剖の授業についてのお話です。

まず、この学校では解剖実習用のカエルは校内で養殖しています。

生徒さんには最初に紙の模型カエルで練習、皮を切ると筋肉組織が出てきて、という構造が多層の紙で表現されているものまで用意されています。

次は動画でさらに予習です。「このカエルはメスでおなかに卵を持っていますので、それを除くと内臓がこのように見えてきます」・・・もはや先生は完全授業モード。引き込まれます。ちなみに仏教の学校ですので、お亡くなりになったカエルさんは供養していただけるそうです。

次は化学の先生。こちらは動画や実験を見せるのではなく、写真で普段の教室での授業の様子の紹介していただきました。数値、単位を適切に使えるように指導する様子から、単に理科に親しむといった授業ではなく、理系としての基礎的な素養を育成するという信念が感じられる授業でした。こんな硬派な化学の授業、珍しいです。

最後に自作の実験装置、教科書の執筆でも有名な物理の先生が登場。東京書籍のデジタル教材のほとんど作成しているという著名な方です。

公式の導出過程を大切に基本法則を基にして原理的に思考する指導を心掛けているとのことですが、デジタル教材の生徒との共同開発を通じて当事者意識を持たせるという工夫をなさっているそうです。生徒さんと一緒に調理器具を利用して作成したというヴァンデグラフ起電機(静電気発生装置)も紹介されました。

生徒さんと先生方との距離が近く、質問もしやすいために生徒さんはわからないことをそのままにしない、先輩後輩の情報交換も活発で、生徒が事前にやることを知っていて楽しみにしている、といった学校文化も手伝って、効果の高い授業が展開できているようです。

今年から始まった高校募集についてですが、新たな制服の新入学生のうち、7割ほどが部活動に参加し、中学校から上がってきた皆さんと学園生活を楽しんでいる様子も紹介されました。

設備のリニューアルも進んでいます。どのようになるのか楽しみですね。

羽衣学園 中学校・高等学校 入試関連イベント

2019年5月16日 木曜日

2013年から共学化、新校舎建築、授業時数の見直しなど、改革が続いた羽衣学園中学校・高等学校ですが、ついに今春の大学入試でついに大きく実績を伸ばしました。国公立が18名、と例年の一桁とは大きな違いです。この学校の歴史で初めて、大阪大学医学部合格者も出たとのことです。関関同立の合格者数も、例年20名前後だったのに対し、今年は51名と大躍進!「ソフトな進学校」としての数々の改革が実を結んだということでしょう。

中学校は来週末にオープンキャンパスがおこなわれます。中学受験を考えているご家庭は、是非その秘密を聞きに行くことをお勧めします。参加方法等詳細は学校HPをご確認ください。

★オープンスクール(大阪青凌中学校高等学校)

2019年5月14日 火曜日

今年度(2019年度)の高校入試においては、昨年度を大きく上回る入学生を迎え入れられました。しかも【特進S】【特進】【進学】コースの中でも上位の【特進S】コースでは初の2クラス設置となり、レベルアップが期待できる生徒が集まって来ているようです。

開校以来、地元密着の少数精鋭の学校(在籍数1000名前後の規模)であり、今年度は近隣の高槻市・茨木市・島本町・吹田市・摂津市からの生徒が入学生全体の約94%を占めているそうです。

それらの要因はこれからの分析となりますが、大きなセールスポイントの1つとしては、来年度(2020年度)より校地移転による新校舎になることです。校地面積は現在の場所とほぼ同じ広さではありますが、オールインワン型の校舎となり生徒の動線が効率良くなっているようです。JR京都線・島本駅から徒歩約8分、阪急京都線・水無瀬駅から徒歩約15分と大阪方面・京都方面からの通学がとても楽になります。

新校舎完成は、今年の8月頃で秋以降のオープンスクールや学校説明会はこの新校舎で実施されるそうです。まだ、旧校舎での実施にはなりますが、6/1(土)を皮切りにオープンスクールが始まります。是非、参加してみてください!

京都文教 キャンパス見学会

2019年5月13日 月曜日

2016年にもこのエントリーで取り上げた京都文教中学校・高等学校の「キャンパス見学会」が開催されます。高校の生徒数については2018年度のデータですが、男子376名、女子529名と、全面共学化から7年目とは思えないほど男女の人数バランスも取れてきた学校です。

(画像をクリックするとPDFが開きます。)

6月に開催される「キャンパス見学会」では学校説明会に加えてキャンパスツアーやステージ発表、部活見学など生徒も総出でお迎えしていただけそうです。さらにランチ&ベーカリー体験、から揚げの無料サービスまで、行われるそうです。ご興味のある方は、事前予約不要ですので、当日お忘れなくお出かけください。

清教学園にお邪魔してきました(やっぱり部活はすごいぞ編)

2019年4月25日 木曜日

この日、高等学校は「文化部発表会」という文化部の新入部員を獲得するためのイベントが近くのホールで行われているとのことで、こちらにも途中からお邪魔してきました。客席の前の方は今年入学した1年生が座っています。舞台に参加する多くの3年生部員はここで引退とのことで、気合十分です。もちろん生徒さんだけのイベントですので一般公開はされていません。というわけで生徒さんの生の姿を見ることができました。

4人だけの演劇部。設定に無理のある学園ものですが、今年のセンター試験の英語に登場した謎のキャラクターを登場させるなど、進学校でなければ受けないネタも含めてギャク満載で面白すぎます。しかも照明やBGMの切り替えなど芸が細かい。

全国大会レベルのダンス部はストリートダンス系が主体ですが、ともかくレベルも高く、場面転換や背景の映像などの効果技術や現代舞踊を取り入れた構成ももはやプロ級です。

次の吹奏楽部のために、舞台上にひな壇を組むなどのセッティングに時間がかかる場面では、その時間を利用して生徒会はクイズ大会を行って会場を盛り上げています。なかなか賢いな。

大阪府大会常連の吹奏楽部はオーボエ・ファゴットといったダブルリードもそろっており、安定の大編成。サックスのシンクロ度も高く金管の音程も良く、やはり演奏レベルは相当なものです。

 

というわけで、一部を見ただけですが、いずれの部活もそろってレベルが高いわけです。また、単に上手というわけではなく、生徒の「工夫」が随所に見られました。多くの学校の文化祭のように一部の生徒が一部の興味のあるイベントを見に行くというのと違い、全生徒が全クラブの出し物を見るというこの発表会が、互いのレベル向上にも繋がっていると考えられます。

少し前にこのエントリーで紹介したように、清教学園高校の併願合格者のほとんどがTOP10高(文理学科設置の府立高校)という強気の出願をしていました。言い換えると併願でもほとんどの受験生が清教学園高校に行ってもいい、行きたいと考えているわけですが、その秘密は何だろうと不思議に思っていました。また、それほど長時間拘束、大量の宿題があるとは聞かないのに大学進学実績が高く維持されているのも不思議でした。もちろん先生方の努力によってレベルが高く工夫された授業がおこなわれているとは思いますが、それに加えて中学校でも高校でもそれぞれ生徒のモチベーションを引き出し、その原動力を生かして個々人の能力を高める舞台装置がすでにできている学校だということを実感したのでした。学校パンフレットの表紙にもある「一人ひとりの賜物を生かす」というキャッチコピーの意味が少しわかったような気がしたのでした。(終わり)

清教学園にお邪魔してきました(部活もすごいぞ、もとい、部活「で」すごいぞ編)

2019年4月24日 水曜日

授業は基本6時間、たまに7時間の日もあるようですが、授業後は9割近い生徒が部活に参加しています。(私立では驚異的な数値です)そこで14年前に作られた体育館を見せていただきますと・・・

バスケットの公式コートが2面取れる広さもさることながら、トレーニングセンターにはトレーニングマシンがずらりと・・・。ここは体育大学ですか、という充実ぶりです。ほかに柔道場も武道場もあり、外にはテニスコートがあり、と充実の環境です。確かここは進学校だったはず。大丈夫か?との疑問に応えるかのように、部活ごとの進学実績の資料があり、チラッと見せていただきました。すると例えば野球部は約半数が国公立合格。全員関関同立以上合格とのこと。野球部の合宿では勉強道具持参となっていて、夜は先輩後輩一緒に勉強会を開催しているそうです。インターハイなど全国レベルの大会に複数のクラブが出場していますが、部活がすごいだけでなく、部活によって学力も含めて生徒を成長させる仕掛けになっているところが、すごいぞ、というわけでした。2019年入試でも国公立大学(省庁大学校除く)現役合格者数が卒業生の34.2%となっています。(参考までに2018年度データですが、岸和田が41.8%、泉陽が30.2%、富田林は15.5%ですので、この数値の高さがお分かりいただけると思います。)(続く)

清教学園にお邪魔してきました(施設編)

2019年4月23日 火曜日

さて、厚かましさついでに施設を見せていただきました。まず、「リブラリア」という名前の図書館外観です。カフェではございません。

6万冊以上の蔵書を誇る図書館。司書の先生常駐で新しい本も多く、学校も図書館に力を入れているようです。その書架の上に何やら論文集がずらり。こちらは中学生が総合学習で作成した課題研究です。テーマは様々ですが、手に取ってみてみるとともかく深い。巻末を見ると多くの参考文献が明示され、しかもインタビューやフィールドワークに実際に出かけた跡も。このレベルのものを中学校のうちに作成できるとは感心至極でございます。

その上のフロアは自習室。中学生は18:00、高校生は19:00まで利用可能です。同じような自習室がほかにもありますが、いずれも監督の教員が付くとのこと。生徒の自主性を重んじる校風ではありますが、ルールはきっちり維持される体制になっています。

キリスト教(プロテスタント)の学校ですからチャペルがあります。高い天井と700席の重厚な木製の椅子が落ち着いた空間を作り出しています。パイプオルガンもスタインウェイのグランドピアノも燦然と鎮座しております。いいなぁ。(公立高校の生徒目線・・・)

(続く)

清教学園にお邪魔してきました(中学生歓迎編)

2019年4月22日 月曜日

南海高野線 河内長野駅から通学専用歩道である「しらかしの道」を通って徒歩10分。落ち着いた戸建て住宅地の中の「清教学園」にお邪魔してきました。

この春、中学校173名、高等学校212名の新入学生(高校1年生は進級生が159名いますので合計371名です)を迎えられたそうですが、今日はその歓迎行事が行われています。

まず、中学生は「新入生歓迎スポーツ大会」。4つのチームに分かれて綱引きやドッジボールの試合が複数同時進行で行われています。4月には入学者向けのオリエンテーション合宿やガイダンスが行われ、何となく緊張感の漂った学校も多いのですが、清教学園では生徒にルールをたたき込むというのではなく、まず生徒さんが学校に慣れることを目指しているようです。

今日は天気も良く、いい思い出作りができたことでしょう。(続く)

(グランド 4階からの遠景写真)

箕面学園高等学校 公開授業

2019年4月17日 水曜日

阪急箕面駅から徒歩5分の住宅地の中にある箕面学園高等学校には、かつては女子のみ募集の「幼児教育コース」がありましたが、2010年度より全面共学の普通科総合選択制に移行して9年目、いまではなんと80種類以上の選択科目から自分だけの時間割を作成することで、大学進学やスポーツなど様々な進路に応じた履修が可能な学校となりました。さらに、十数校の専門学校や大学の協力によって、美理容・調理・自動車整備・観光など様々なジャンルの体験実習講座も開講されています。

今回届いたのは「エリア学習」という特別授業を体験することができますよ、というお知らせです。進学実績や設備などで学校を選ぶのも一つですが、やはり学校で一番重要なのは授業です。在校生と一緒にその授業に参加できるというのは得難い機会だといえるでしょう。事前申込制となっていますので、学校HPで詳細をご確認ください。