大阪学芸高等学校の国際科

2018年11月26日 月曜日

大阪市住吉区の大阪学芸高等学校は商業学校をルーツに持つ学校ですが、その商業科も募集停止してから30年。今では国公立に20名、関関同立に75名合格といった進学実績を上げている進学校となりましたが、海外研修など国際教育にも力を入れています。

その大阪学芸、ついに「国際科」を設置することになりました。留学を前提とした「1年間留学コース」と、カナダの学校の卒業資格も併せて得られる「ダブルディプロマコース」に分かれており、海外への大学進学も視野に入れたかなり「とがった」国際科になりそうです。特に「ダブルディプロマコース」のある高校は、日本で2校目、西日本では初の試みとなります。(1校目は東京の文化学園大学杉並高等学校)

今の計画では週36時間のうち18時間は、英語はもちろん数学や理科の授業もカナダブリティッシュコロンビア州認定の教員によるオールイングリッシュ授業となるようです。したがって、カナダへは5週間の短期留学を行うだけで、カナダの学校の卒業資格も得られるというわけです。

既に専用職員室も完成したとのこと、準備は着々と進んでいるようです。

国際科は募集については専願のみ、各コース40名ずつの募集となっています。入試科目も出願方法も異なりますので、受験を考えている場合は必ず事前に個別相談に行きましょう。12月2日が最終回となっています。

公立中高一貫校・楠隼中学校高等学校(鹿児島県立)

2018年11月22日 木曜日

大阪でも公立中高一貫校といえば、[咲くやこの花中][水都国際中(来年度開校)][富田林中]と有名ですが、他府県にも公立の中高一貫校で有名な学校があります。その一つが鹿児島県立楠隼(なんしゅん)中学校高等学校です。

この学校の設置における大きな特徴は、公立学校でありながら男子だけの全寮制あることです。また全寮制であるため職員配置も他の公立学校に比べると多くなっており、学習指導、生活指導ともしっかりと行われているとのことです。

学習指導の特徴としては、総合的な学習の時間で「シリーズ宇宙学」を学ぶ点です。JAXA(国立行政法人宇宙航空研究開発機構)等による年間6回程度の講義や講座を行い、宇宙航空に関する課題研究に取り組みます。宇宙やロケット工学などに興味ある生徒には受講してみたい内容となっています。

そして必要経費が、学費と寮費(食事代込)で中学校は5.8~6.2万円、高等学校は7.3~7.7万円程度です。経済的にも通い易くなっているようです。

ところで今春は高校第1期生が卒業しました。卒業生数36名。進学先は、東京大2名、広島大1名、千葉大1名など国公立大14名。大学校2名。私立大12名。などとなっています。小規模校でありながら、1期生の実績としては健闘されているように思います。今後の実績も大いに期待できることでしょう!

さて、来週には中学校入試で願書の受付が始まります。中学校入試は県外でも実施されますので興味のある方は是非、学校のHPを覗いてみてください。

■中学校

[願書受付]11/26月~12/7月

[受験会場]5会場(本校・鹿児島会場・東京会場・大阪会場・福岡会場)

■高等学校

[願書受付]1/15火~1/22火

[受験会場]2会場(本校・鹿児島会場)


浪速高校 今年最後の入試説明会

2018年11月20日 火曜日

以前このエントリーでも紹介しましたが、関西以西唯一の神道系の学校である浪速中学校・高等学校の、こちらも本年度最後の説明会のご案内です。

ここで内緒の情報です。大学合格実績も飛躍的に上昇しているこの学校、高校募集での合格ラインもやはり上昇してきているのか、と心配している受験生もいらっしゃると思いますが、こちらの分析ではほぼ変化は無いように思われます。

ともかく昨年の合格者の最低点など具体的な情報も教えていただけると思いますので、最後の入試説明会、個別相談会に参加してみては如何でしょうか。今までに学校での説明会に参加したことが無かった方は、是非立派な設備の見学も兼ねて参加してみましょう。


(平成最後の)私立中高等学校入試説明会

2018年11月16日 金曜日

紅白の主演者も発表されるなど、年末モードが日に日に濃くなってまいりましたが、おそらく学校が集まっての説明会としては本年最後となるイベントの紹介です。開成教育グループでも9月に滋賀・大阪・東京で「開成進学フェア」という入試説明会を開催しましたが、その後中学校の成績が上昇した、中学受験生は五ツ木駸々堂模試を受験して、その結果によって志望校を変えたくなった、などと状況の変化も考えられます。というわけで、いよいよ出願校を決めようというこの時期ですが、今まで考えていなかった学校の特徴や、今の成績で受験するのがふさわしいのかどうかを直接学校の先生に聞くことができる説明会に参加することは意義深いと思います。

今までにこのエントリーで紹介した学校も数多く参加します。場所は梅田センタービル。各線梅田駅から観覧車のあるHEP FIVEとESTの間を通って、ESTが切れたところを左に曲がれば正面に見えます。参加してみましょう。


梅花中学校・高等学校・梅花女子大学 「星降る夜のナイト説明会」

2018年11月15日 木曜日

こちらも中高に関しては今年最後の入試に関する説明会ですが、なんておしゃれなネーミングなのでしょう。「入試説明会」といった文言が全く使われず、「入試」=どきどきする怖いもの、といったイメージは全く感じさせません。

場所はグランフロント北館2F、南館からの連絡デッキをまっすぐ進んでクリスマスツリーのある吹き抜けの左手を進むとその「The Lab.」という会場に到着します。平日開催ですので学校帰り、保護者の方はお仕事帰りにどうぞ。せっかくですのでクリスマスツリーだけでなく、けやき並木のイルミネーションも見て帰りましょう。

因みに12月15日(土)には大学受験向けの入試対策講座が「茨木ガーデンキャンパス」で開催されます。こちらも「クリスマスイブニング2018」というイベントと同時開催となっておりますので、大学受験の方はこちらもお楽しみください。詳しくは大学HPをご覧ください。

第37回 大阪府高等学校 第2ブロック音楽会

2018年11月13日 火曜日

記録的に厳しかった夏の暑さもウソのように、今年もさわやかな秋がやってきました。というわけで、芸術の秋を楽しんでまいりました。

例年千里金蘭大学佐藤記念講堂で行われる高等学校第2ブロック音楽会ですが、今年は早稲田摂陵中学校・高等学校の「学園生徒会館」が会場です。2004年に建てられたこの建物は1Fが明るい食堂、2~3Fが約600席規模の立派なホールとなっています。舞台上には本格的な反響板が設置された音楽ホールとしての設計ですが、前半分の座席には折り畳み式の小型テーブルが設置されるなどセミナー仕様としても利用可能となっています。

(プログラム2ページ目以降はこちら↓のリンクをクリックすると、PDFが開きます。)

第37回第2ブロック音楽会プログラム

単独出演の21団体のうち、16団体が府立高校ですが、ここでは私立高校についてレポートします。

関西大倉中・高からは吹奏楽とギター合奏の2団体も単独ステージに出演です。どちらも30人以上と人数も多く、素晴らしい演奏を聞かせてくれました。(因みに1校で単独ステージ2団体出演は、これ以外には府立茨木高校と三島高校の2校だけです。)

共学2年目となった高槻中・高の吹奏楽は早くも女子部員の姿が目立ちます。とはいえ、まだまだ男子の方が多いので、切れの良い男子校サウンド(?)は健在です。

大阪高校の吹奏楽部も人数が多くなってきました。歌謡曲の編曲ものと吹奏楽の定番「テキーラ」で盛り上げてくれました。

早稲田摂陵中・高の吹奏楽は吹奏楽コースの生徒と、それ以外のコースの生徒の所属する吹奏楽部の混成チーム合計87名という大人数での出演です。演奏曲目は「オリエント急行」。本物の機関車が動き出して走り出す様子が目に浮かぶような素晴らしい演奏でした。客席の高校生たちも喜んでいます。

この音楽会ではコンクールのように賞や点数が付かないことも影響しているのかもしれませんが、どの学校も伸び伸びとした楽しそうな演奏ばかりでした。そういった意味でそれぞれの学校独自の雰囲気が発揮されるという点でも面白い演奏会です。

最後は時期的に少し早いのですが、合同合唱団+合同オーケストラによるクリスマス・メドレーの演奏で締めくくられました。

この演奏会は外部向けの宣伝はされていませんが、一般の入場も可能ですので、音楽に興味のある中学生は、出演する高校に所属する先輩などから情報を得て聴いてみては如何でしょうか。入場料は無料です。

★京都府内私立学校2019年度入試相談会

2018年11月12日 月曜日

京都府内の私立学校でもいよいよ今年度最終の募集関連の合同イベントが開催されます。これまでに、『第32回京都府内私立中学校・高等学校展』(9/1、9/2みやこめっせ)、『第10回私学フォーラム〔挑戦する私学〕』(講演会9/2みやこめっせ、生徒&保護パフォーマンス9/24・10/7京都ビル室町小路広場)が実施され多くの来場者を迎えられたそうです。今回、今年度最後のイベントとして、『第17回京都府私立中学・高校入試相談会』が行われます。

一度に色々な学校への相談ができる最後のチャンスです。是非学校選びに活用し、自分に合った学校を見つけて12月に実施される各学校での入試説明会に参加することをお勧めします。

●第17回京都府私立中学・高校入試相談会

・11/25(日) 午前10時~午後5時

・メルパルク京都5F・6F


追手門学院創立130周年記念式典にお邪魔してきました

2018年11月9日 金曜日

明治時代のお話です。陸軍の外郭団体であった財団法人「偕行社」が将校の子弟学校として1888年、大阪城の横に「西日本」最古の「私立」小学校「大阪偕行社附属小学校」を設立しますが、その学校が今の追手門学院の元となっています。(因みに「日本」最古の「私立」小学校は慶應義塾幼稚舎、次が学習院初等科、続いて立教女学院小学校、横浜英和小学校、東洋英和女学院諸学校、捜真小学校と追手門の前に5校も誕生しています。公立も含めて「日本最古の小学校」は慶應の前の年(1873年)に作られた、今では重要文化財に指定されている長野県松本市の「旧開智学校」です。)

追手門学院は先に述べた小学校に加えて、今ではこども園から大学院までを設置する総合学園となっております。大学が先に設置され、付属高校、中学、小学校と対象年齢が下に延びてきている学校法人も多いのですが、この追手門学院のように、小学校をルーツとして後から中学・高校・大学を作った学校法人(甲南、学習院(創立当時は帝国立)、ちょっと事情は違いますが慶應も?)の共通点として、財界人の子弟が多く入学するからでしょうか、今でも卒業生に経済界で活躍している人(つまり社長さん・会長さん)が多いような気がします。今日も企業紹介のブースが会場ロビーにずらりと並んでいました。

それはさておき、今回の記念式典、大阪城ホールに1万人以上の在校生、卒業生、来賓を集めての巨大イベントです。しかしここからが変化球。祝辞やご挨拶はほとんどありません。司会進行もほとんどなく、和太鼓によるオープニングに続いて、オリンピックの開会式のように音楽(演奏)と生徒の演技、学長による学園紹介のプレゼンテーションと映像がプロジェクションマッピングと共にシームレスに流れていくという趣向です。最後は吹奏楽部によるラデツキー行進曲の演奏と観客による手拍子にて式典は締めくくられました。学校法人の周年式典としてはなかなか斬新です。

正直楽しめました。まさに見せつけられた、という感じです。130周年でここまでハードル上げたら、10年後はどうなるんでしょう、と要らない心配をしてしまいました。

準備も含めて、児童・生徒・学生の皆さん、先生方、お疲れ様でした。今回は周年イベントのご紹介でしたが、後日、学校改革についてもご紹介していきます。ぜひご期待ください。

清風高等学校 最終入試説明会 個別相談会

2018年11月8日 木曜日

こちらも募集に関する最終イベントのご案内です。

このエントリーでも紹介しましたように新校舎が完成し、さらに充実した学習環境が整った上本町の男子校である清風学園では、高校入試に関する、入試のワンポイント情報や校舎見学といった「入試説明会」と「個別相談会」が開催されます。

予約不要とのことですので、受験前にもう少し聞いておきたいことがあれば是非ご参加ください。


★進む公立高校統廃合!

2018年11月6日 火曜日

読売新聞の調査によると、2018年度春の都道府県立高校入試で全体約1300校以上の約4割に当たる131校が募集定員を満たせず定員割れしたことが分かりました。少子化が進み、定員割れは全国都道府県で生じ、19道県で設置高校の半数以上を占めました。中学卒業生数はさらに減る見込みですので、2019年度入試以降でも広く定員割れが続くと見られます。

東京都は、2018年度春入試で31校、埼玉県も38校、大阪府では17校となっています。大阪府はそのあおりを受けて統廃合が進んでおり、大阪府立と大阪市立の高校を計8校減らすことを決め、2024年度までにさらに8校程度で募集を停止する予定です。

これまで多くの公立高校統廃合により『母校』がなくなってしまうという淋しいことは、卒業生にとって、辛く感じるのは間違いないことでしょう。一方で、受験生にとっては、今後の進路選択に大きな影響を与えることとなるでしょう。