【続報】近畿圏 中学入試プレテスト 動員状況

2022年12月22日 木曜日

前回速報をお伝えしてから3週間。かなり順位も変わっていますので、紹介しましょう。

まず、今年度動員数ランキング(2回以上実施の学校は複数回の合計)

1位:帝塚山学院 1,170名 昨年よりも58名減ですが、1,000名超です。

2位:大阪桐蔭 1,101名 昨年よりも155名減。昨年は首位でしたが、今年は惜しくも2位。それでも余裕の1,000名超です。

3位:常翔学園 1,088名。速報では暫定首位でしたが、恐らく3位で確定でしょう。

4位:関西大学北陽 988名 昨年よりも30名減で1,000名を割りましたが、根強い人気は変わりません。

5位:清風南海 950名 こちらも例年通り上位です。

6位~10位はご覧の通りです。

次は伸び率ランキング

前回ランクインしていなかった学校だけ紹介します。

2位:神戸山手女子 179.17% コース改編をはじめとして、教育内容のリニューアル進行中。グローバル教育と探究活動を軸に、進学実績にもこだわる学校へと変貌しつつある注目校の一つです。

6位:大谷(京都) 143.37%。実数で100名以上の伸びです。高校入試でリスニングを導入する事でも話題になっていますが、中学からの6年間を、2年+3年+1年と区切りをつけたコース編成で従来から行われている先取り学習ももちろん人気ですが、オンライン英会話やAIを利用した個別学習システムなど最新の技術を積極的に取り入れる柔軟さも好評なようです。

7位:京都橘 141.86% こちらも元気な進学校で、高校募集も好調な学校です。女子バレーボール、男女サッカー、は全国レベル、吹奏楽部(特にマーチング)はもはや世界レベルと部活動も活発ですが、進学実績も伸びてきているだけでなく、拡大路線を続ける京都橘大学も存在感を増してきており、注目度が上がっているのも納得です。

9位:初芝立命館 138.78% 立命館大学に進学するコース(昨年は提携枠で立命館大学に118名合格)ももちろん安定の人気を集めていますが、国公立に22名(内現役21名)などそれ以外の大学への合格実績の高まりも注目されています。

10位:城南学園 129.03% 保育園から保育系の大学院まで備える総合学園ですが、中学校は内部進学も含んで50名募集という規模の女子校です。学力養成に加え、人間力養成として、ピアノの個人レッスン、茶道・華道・筝の授業や、体育では弓道を取り入れるなど特徴的な教育も行われています。

というわけで、これらの学校は今年の注目校ということになるのでしょうか。もちろん伸び率の方は昨年比較ですので、規模の大きな学校は上位ランクに出てきにくいわけですが、逆に規模が小さくても注目すべき学校という意味で挙げさせてもらいました。今後の動向に注目です。

【コロナ禍ですし】学習塾の中学入試当日の入試応援について【ご近所の目もありますし】

2022年12月21日 水曜日

12月1日のお願いが通じたのか、中学入試当日の学習塾の応援についていくつかの学校からお知らせが届きました。場所や動線に関して細かく指示していただいている学校もありましたが、対応はざっくり以下の3通りに分類できます。

①ご自由にどうぞ

関西大倉、清風、浪速 など

②人数制限有り

四天王寺(5名以内)、大阪女学院(3名以内)、開明(3名以内)、清教学園(2名以内)、香川誠陵(2名以内)、金蘭千里(最低限で)、大阪府立水都国際、咲くやこの花(適正な人数で)など

③今年もご遠慮願いたい

同志社、立命館、高槻 など

もちろん、今後のコロナだけでなく、インフルエンザなどの感染症の広がりによっては③に移行する学校も考えられます。特に指示をいただいていない学校でも、人数も絞り込んで、道に広がらないなど、ご近所にも一層の配慮が必要でしょう。ともかくスムーズに入試が行われることが最優先ですので、学校のご迷惑にならないように気を付けます。

【神戸山手女子中学校・高等学校】きてみてヤマテのクリスマス【オープンスクール】

2022年12月12日 月曜日

今から98年前の1924年に創設された「山手学習院」という学校をルーツに持つ伝統校神戸山手女子中学校・高等学校から入試関連イベントのお知らせが届きました。

選抜高等学校野球大会(春の甲子園)の開会式での大会歌の合唱でも知られており、兵庫県の私立高校では唯一音楽科が設置されていたのですが、コースの再編に伴って次年度以降は音楽科としての募集が無くなるようです。代わりに大学進学に特化したコースが設けられ、英語力の獲得や大学受験に特化した学校へと生まれ変わるようです。

さて、17日(土)の午前中には「きてみてヤマテのクリスマス」というオープンスクールが開催されます。入試に向けた講座や各種体験イベントが用意されているようです。加えて個別の相談会も設置されているようです。興味のある小6、中3女子は事前申し込みの上、参加してみましょう。

【まだ間に合う】常翔啓光学園中学校 入試関連イベント【あと、業務連絡(お願い)が2点】

2022年12月1日 木曜日

いよいよ12月になりました。あと44日で近畿圏の中学校入試解禁ですから、受験生はそろそろ受験校を絞り込み最後の調整に入っている時期でもあります。しかし、まだ受験校を決め切れていない、または秋から受験生になったので受験校をまだ探しているというご家庭もないわけではありません。実際、入試情報室にも各教室から様々な問い合わせが入っております。というわけで、12月にも説明会を開催していただいている学校はたいへんありがたいです。

個別相談窓口を開けている中学校もありますが、常翔啓光学園では12月にも2回ミニ説明会を開催していただけるようです。ご興味のある方は是非学校HPからお申し込みください。

(各中学校の皆様へ業務連絡です。ご迷惑をおかけしてはいけませんので、入試応援に関する方針(応援に来ないでね、とか)をお知らせいただけると幸いです。)

(サンタクロースの皆様へ業務連絡です。近畿圏の中学生には「パスツール高校受験版」という受験情報誌が喜ばれます。大手有名書店にてお求めください。)

【速報】近畿圏 中学入試プレテスト 動員状況

2022年11月28日 月曜日

近畿圏の私立中学校で行われているプレテストの状況が順次入ってきましたので、こちらで把握している範囲ではありますが、好調な学校をいくつか紹介したいと思います。

まず、動員ベスト5(2回以上実施の学校は複数回の合計)

1位 常翔学園 1,088(昨年差105名増)ついに1,000名超! もう勢いが止まりません。

2位 関大北陽 988(昨年差30名減)減ったとはいえ、ほぼ1000名。強い関大系の中でも人気の高さが光ります。

3位 清風南海 954(昨年差14名減)進学校としてのブランド力は揺らぎません。

4位 上宮学園 940(昨年差275名増)現在判明している範囲では、近畿圏の中学校一番の増加数です。

5位 明星 770(昨年差38名増)男子校人気も続いています。

いつも上位の近畿大学附属は、学校受験とおうち受験を合計すると843で5位になるはずですが、学校受験だけでは616ですので、今回はランク外にしています。

それでは伸び率ベスト5

1位 大阪体育大浪商 (昨年比192.6%)中学校としては小規模ながら、2年次より選べる2つのプログラムが支持されたという事でしょうか。

2位 京都産業大附属 (昨年比150.0%)大学付属のメリットと、この春も国公立大に23名と進学校としての実力、双方を持つ学校として根強い人気です

3位 百合学園 (昨年比150.0%) こちらも規模としては大きな学校ではありませんが国公立4名、上智に2名といった進学実績に加え、大量の指定校推薦もあり、進路には困らない学校ですが、実は中学校から習熟度別の指導、土曜日の補習(上位者に向けての枠もあり)などきめ細かな指導が評判を呼んでいます。

4位 一燈園 (昨年比144.4%) 実数では9名が13名ととても規模の小さい学校です。生徒、教職員の全員が家族のような環境で、幅広い教育活動が行われています。

5位 神戸龍谷 (昨年比143.6%) 1学年80名募集の中規模校ですが、今年は145名がプレテストを受験しています。これも2位の京都産業大学付属と同じく、大学推薦枠の安心感と、進学校としてのコース別指導の2面作戦が高評価を得ています。

まだ判明していない学校や受験者総数を発表しない学校もありますので、今後ランキングは変動する可能性がありますが、ここに挙げた学校にはそれぞれ人気の理由があります。小5以下の小学生の皆さんもこれらの学校にも注目してみてはいかがでしょうか。

【中学入試プレテストも】大阪信愛学院中学校 プレテスト【後半戦】

2022年11月16日 水曜日

13日の日曜日、近畿圏では雨が降り、その後一気に冬に近づいた感じになりました。近畿圏の私立中学校の多くで行われている「プレテスト」もそろそろ後半戦です。11月5日、12日に実施した学校が多く、この2週間がピークだったのですが、11月後半に2回目を実施する学校もあります。

今年から共学化した大阪信愛学院もその一つ。23日の祝日にプレテストとその解説会が行われます。朝8時受付開始、と早いスタートですが、解説も含めて午前中には終わるようになっています。小学6年生の皆さん。詳しくは学校HPをご確認ください。

【コロナ対応】兵庫教育大学附属中学校 募集要項【フローチャート付き】

2022年11月9日 水曜日

国立大学附属も含めて、国公立の中学校の募集要項もそろそろ出揃ってきましたが、結構学校ごとの差があって面白いです。例えば埼玉大学教育学部附属中学校は、入学願書の配布日(平日のみ)と時間(9:00~12:00及び13:00~15:30)も決められており、出願も直接持参のみ。郵送受付は行っていません。一方、横浜国立大学附属横浜中学校はインターネット出願のみ。出願後に出力した願書と小学校による報告書をレターパックで郵送する形です。奈良県立国際中学校は郵送でも持参でも願書の提出ができます。同様に、兵庫教育大学附属中学校も出願についてはどちらでも良いのですが、コロナ対応に関してフローチャートでわかりやすく示されていたのでちょっと紹介します。

受験生の体調が悪かった場合や濃厚接触者となった場合の対応が示されています。いずれの場合でも、「受験」「別室受験」「追試験受験」のどれかに該当しますよという安心材料にもなっています。募集要項にこの図を載せるという発想は、先生方の日々の創意あふれる教育活動も透けて見えるような気もしますね。

もちろんこの対応や判断は学校によって異なりますので、受験生はそれぞれ自分が受験する学校の募集要項や注意事項を確認しておきましょう。

育英西 中学校・高等学校にお邪魔してきました(放課後編)

2022年10月28日 金曜日

さて、放課後になりました。図書館を見てみましょう。こちらは学習コーナーにもなっていて、自習や調べ学習をしています。この図書館には生徒のノートパソコンから自由にプリントアウトすることができるカラープリンターも設置されています。

職員室前の質問受付コーナーです。たまたま今日は少なかったのですが、多くの生徒が先生に質問や相談に訪れるスペースだそうです。

グラウンドです。強豪ハンドボール部がゴールを自分たちで運んできて設置しているところでした。

体育館です。こちらも強豪バドミントン部とバスケットボール部。指導は先生方が手分けして行っているそうです。

筝曲部です。専門の先生の的確な指導を受けている最中です。このお2人も相当上手なのですが、押し手(音程を上げるために左手で弦を押し込む奏法)の加減について細かい指摘がなされていました。

最後は音楽部(軽音)。即席ライブで元気な演奏を聴かせてくれました。

というわけで、立命館コースがある、それ以外にも関西大学をはじめとして提携枠や指定校枠も豊富といった進路に関する安心材料だけではなく、国際バカロレアの理念を取り入れた教育活動と、それによって自分たちで考えて動ける人へと成長させてくれる学校だということがよくわかりました。入学希望者が年々増えている理由が少しわかったような気がします。すれ違う生徒さん方の自然で気持ちの良い挨拶からも先生方との関係の良さが表れているように感じられました。

育英西 中学校・高等学校にお邪魔してきました(授業編)

2022年10月27日 木曜日

10月24日の日本教育新聞に、国際バカロレア教育・有識者会議が「これまで中心だった高校段階(DP)以外にも、中学段階(MYP)の普及に力をいれていくことで一致した。」との記事がありましたが、国際バカロレアのMYP認定校は日本の一条校(普通の中学校か中等教育学校)では15校、近畿圏では大阪教育大学附属池田中学校と育英西中学校・高等学校の2校しかありません。

そこで、育英西の授業を見たくなってお邪魔してきました。

古文の授業です。高校1年生の10月末、当然助動詞の識別など古典文法を中心に学ぶ時期ですが、おや、4人ずつの班を作って何かしているぞ。

作品に登場する人物の心情を互いに考えて、1枚のプリントに書き込んでいくというグループワークです。生徒たちは活発に意見を出し合っています。古典を学ぶことの楽しさを実感させる実践に感動です。

こちらも国語の授業です。ここでも協同学習が行われています。

こちらの英語の授業では、ついに生徒が立ち上がっています。これは二人組でじゃんけんで勝った方が立ち上がって、もう一人にプリントからの出題をしているところです。

英語の授業とは別に英語コミュニケーションの授業が用意されています。何とネイティブが2人入っての授業。しかも全員立ち上がって会話の練習をしています。

というわけで、座って先生の話を聞いてノートに写す、といった授業がありません。一部のコース生のみを対象とするDPではなく、全員を対象とするMYPを導入したからこそ、すべての授業がこんなに刺激的になっているわけです。中学生でこのような教育を受けた生徒が中心となって、高校からの入学者にもこの教育方法が定着しているのでした。恐るべし・・・(続く)

【来年一緒に】羽衣学園 中学プレテスト【100周年をお祝いしよう】

2022年10月26日 水曜日

近畿圏では10月~11月といえばプレテストの季節。土日祝は複数の私立中学校でプレテストが開催されており、11月6日(日)も8校での開催が予定されています。その中の1校、羽衣学園についてのお話です。

高石市の羽衣学園(え?堺市では?という疑問がうまれた方、テニスコートやお隣の羽衣国際大学の学生会館は確かに堺市西区ですが、中高の校舎は高石市です)は、1923年開校、つまり来年が創立100周年となります。2013年に共学化して今では中学校は1学年60名規模、高校は500名を超える大きな学校へと成長しました。

90周年事業で建設された新たな校舎で展開される多彩な学習活動も魅力ですが、女子校時代から強豪で知られているホッケー部をはじめとしてクラブも盛んな元気な学校です。

というわけで、今入学すると一緒に100周年のお祝いをすることができます。中学受験の皆さん、いかがでしょうか?