2023年10月18日
埼玉県の男女別学の県立高校に対し、県の第三者機関が早期に共学化するべしとの勧告を出したというニュースを見ました。近畿圏では和歌山の海南市立海南下津高校(2024年3月閉校)以外の公立高校はすべて共学となっていますので、埼玉や千葉に、今もなお男子校、女子校の公立名門校が残っているのは不思議な感じがします(GHQによる戦後処理に関し西日本と東日本で差があったことも一つの理由ですが、その歴史はここでは割愛します)。
一方私立に関しては、近畿圏でも男女別学の学校が少なくありません。しかし、共学化する動きは続いています。
さて、大学も例外ではなく、女子短期大学が4年制大学に昇格するタイミングで共学化する流れもありましたが、最近では神戸親和大学や鹿児島純心大学のように4年制の女子大学が共学化するケースもみられます。
そこで、女子大の生徒募集状況は本当に厳しいのか?という疑問を感じたので、強い味方、旺文社の「大学の真の実力情報公開BOOK」で全国69の女子大のデータを調べ、地域別に集計してみました。
各地域の各年度、上から「入学定員」「入学者数」「充足率」の順に並べ、2018年からのデータを作ってみました。2018年の中国・四国はデータが揃っていませんでしたので率は出していません。
まず、全国の数値をみると、充足率が次第に下がってきているのがわかります。特に2023年度入試では、平均充足率が86.1%と厳しい状況となっています。
薄く緑色でセルを塗っているところは全国平均を下回っている地域です。このようにみると、首都圏は下がってきているとはいえ、まだ充足率90%を維持していますが、それ以外の地域は軒並み平均以下となっています。
というわけで、冒頭のニュースに絡めて考えると、首都圏は公立も含めて男女別学の高校が多いので女子大への入学者数の減少は緩やかで、その他の地域の高校は共学校が支配的なので女子大がピンチになっている、という仮説も成り立ちます。
というわけで、首都圏の女子大関係者の皆さん、埼玉県に男女別学を無くさないように陳情に行きましょう。
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2023年10月17日
金木犀の花が香る季節となってまいりました。「金木犀」と聞いて堀内孝雄の「君のひとみは10000ボルト」の歌詞を思い出したあなた、谷村新司の訃報に気落ちなさったことでしょう。
それはさておき10月末から11月は、関西大学入試センターの入試広報グループの皆様にとっては大変お忙しい季節となっております。というのは近畿各地での合計15回もの入試説明会があるからです。年に1回の「関西8大学大研究」や「開成進学フェア」ごときで大変だぁ、とか言ってちゃダメですね(反省)。
今回は事前申し込み不要、参加費無料となっておりますので、ご都合の付く日を見つけて、最寄りの会場に行きましょう。会場によっては「二十一世紀(?)のジャンヌダルク」が駆けつけてくれるかも。
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2023年10月16日
大阪環状線 寺田町駅近くの興國高等学校は生徒数が2000名超のマンモス男子校で、スポーツの強豪としても知られています。普通科が「アドバンス」、「アスリートアドバンス」、「アカデミア」、「キャリアトライ」のコースに分かれ、それに普通科ではない「ITビジネス科」の合計5つの学科とコースが設置されています。つまり教育目標やカリキュラムの異なる5つの教育機関の集合体のような学校です。
今年も11月に「KOKOKU体験フェスティバル」が開催されます。
授業体験が8種類、運動クラブ体験が19種類、文化クラブ体験が7種類の合計34種類から選べます。しかも体験後には食堂で丼やうどんのご提供があるようです。お申し込みはお早めに。詳細・申し込みは学校HPをご覧ください。 オリジナルTシャツのプレゼントもありますよ。
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2023年10月13日
阪急宝塚線雲雀丘花屋敷駅から専用改札を通るとすぐの雲雀丘学園からこのようなご案内が届きました。
年末ともなるとキリスト教系の教会や商業施設はもちろん、駅前や一般の住宅などでも電飾によるライトアップがなされ、季節感を盛り上げてくれるわけですが、雲雀丘学園でも12月に校舎前にある大きなメタセコイア(ヒノキ科の落葉針葉樹)の木をライトで飾ろうとなったようです。但し単に他所がやっているからウチも、という話ではなく、終わりの見えない世界各地で発生している軍事衝突、地震や洪水といった自然災害などで失われた多くの命への鎮魂と平和への祈りを込めて、という極めて純粋かつ高潔な動機のようです。このような「思い」がありますから、どこかのスポンサーがお金をドンと出して設置しました、というのではなく、クラウドファンディングという形で多くの人の力で実現したい、とのことです。しかし、10月11日時点で目標額300万円に対し、集まっているのは51万円ちょっと。達成率17%と低調です。このままでは木の下の方しか光りません。このブログを読んだあなた、この考えに賛同できるのであればご協力ください。詳しくは2次元コードをご覧ください。
個人的には目標以上にお金を集まったら、阪急電車から見える側もガンガンライトアップして欲しいと思います。
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2023年10月12日
昨日、追手門学院大学の共通テスト利用入試について書きましたが、龍谷大学からも追手門を追いかけるかのように共通テスト利用に関する案内が送られてきました。
ポイント1
共通テスト利用入試に英語資格検定をみなし得点として利用することができます。英検のCSEスコアが2300点以上ならなんと100点満点とみなされます。ありがたや~
ポイント2
共通テスト利用入試の受験料は2出願まで20,000円、5出願まで30.000円。お得ぅ~
ポイント3
共通テスト利用による合格者数は全合格者に対する割合が、近年増えてきています。昨年度は4割ほどを占めています。使えそう~
というわけで、昨日と同じオチになりますが、共通テストは受けておきましょう。で、受けるからには準備しておきましょう。
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2023年10月11日
次回で4回目となる大学入学共通テスト(以下「共通テスト」)ですが、センター試験に比べると2割以上問題冊子のページ数が増えるなど、資料や文字が多くなりました。また、答えを求めるのではなく、そのプロセスを考えさせるなど、設問の質も変わってきました。このことから「私立大学を志望しているので、難しくなった共通テストを受験しなくてもいいかな?」と考える受験生がいても不思議ではありません。しかし、それは正しい判断でしょうか?
追手門学院大学では、共通テスト利用がしやすいように制度変更しています。ご覧のように、まず従来の2教科型、3教科型に加えて、4教科型を新設します。一般的に教科数が増えるとハードルが下がりますので、科目間の得点力にあまり差がない受験生にとってはありがたいわけです。しかもこの方式は「桜みらい奨学金」の対象となっています。
さらにお勧めなのが共通テスト「併用」方式。何と1出願目が無料となっております。
詳しくは大学HPや募集要項でご確認ください。
というわけで、このように共通テスト利用や併用に関し出願しやすくしている私立大学も増えています。仮に共通テストの難易度が上がったとしても、受験生全員にとって同じ条件ですので、別に避ける理由にはなりません。むしろ私立大学が第一志望でも出願機会を増やすために、共通テストは受験しておくべきではないでしょうか。
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2023年10月10日
大阪上本町の清風中学校・高等学校についてはこのエントリーでも紹介してきましたが、今回は中学校の理Ⅲプレミアムクラスの中に設定されている「国際コース」についてのお話です。グローバル化が進行している今日、公立・私立を問わず国際系の学科やコースを設定している学校も増えてきましたが、こちらはなんと21か月、つまり2年近くの留学ができて、帰国後に国内の難関大学受験の準備ができるという6年一貫ならではのカリキュラムとなっています。詳しくは10月14日の相談会や11月4日の説明会で聞いて見られてはいかがでしょうか。小学生男子の諸君、世界に挑戦だ。
詳しくはこちらをクリック。
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2023年10月6日
大阪の十三駅から徒歩5分の英真学園からオープンスクールのご案内をいただきました。
こちらのオープンスクールは「ご予約不要」。しかも、13:30と14:40からそれぞれ学校紹介や入試制度の説明会がありますが、並行して14種類の体験講座が設置されており、どちらかの説明会に参加したら、それ以外の時間で体験してね、という仕掛けになっています。
しかも、入退場も自由。運営される先生方や在校生の皆さんは大変そうですが、受験生にとってはありがたい企画となっています。
というわけで、中3生の皆さん、11月4日午後は十三に行ってみましょう。
詳しくはこちらのPDFをご覧ください。
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2023年10月5日
大阪府高石市の羽衣中学校からオープンキャンパスのお知らせが届きました。
今年100周年を迎えたこの学校は、このオープンキャンパス終了の1時間後、30年前にこの中学校の生徒だった方向けのホームカミングデイが開催されます。そして30年前、つまり創立70周年の時に埋めたタイムカプセルを開封するのだそうです。当時は女子校でしたので、多くの女性がお集まりになることでしょう。在校生や受験生のお母様もいらっしゃるかもしれません。
今回のオープンキャンパスでもクラブ体験やランチ試食会も用意されています。来月に用意されているプレテストの受験を考えている受験生も下見を兼ねて、是非ご参加を。お申し込みは2次元コードか学校HPからどうぞ。この学校の次の100年を作るのは、君たちだ!
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2023年10月4日
京都市営地下鉄の「太秦天神川」駅近くの京都太秦(うずまさ)キャンパスが整備されたので、京都先端科学大学は京都市内の学校として定着してきましたが、元々は亀岡に有った京都学園大学がそのルーツで、今でも京都亀岡キャンパスに1学部と1学科が設置されています。
京都亀岡キャンパスはJR亀岡駅から5キロほど。バスの時刻が合えば15分ほどで行けますが、大阪駅から亀岡駅までは1時間以上かかり、バスや電車の乗り換え時間も考えると通学できる範囲は限られる、という立地です。
しかしそんなことでへこたれる大学ではございません。今回、京都、大阪、滋賀の2府1県のなかで対象地域在住の学生向けに定期代or一人暮らし支援ということでしょうか、50万円の給付型奨学金制度が作られました。というわけで、対象地域の皆さん、一度検討してみてはいかがでしょうか。
詳細のPDFはこちら >>
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