あけましておめでとうございます

2023年1月4日 水曜日

このブログをご愛読の皆様、あけましておめでとうございます。

ゆっくりとお正月気分を味わいたかったのですが、学習塾ですからこの年末年始も大学受験準備ガイダンスや勉強会といった入試関連のイベントなどフル稼働でございました。皆さんは初詣にいらっしゃったでしょうか?

実は、もちろんそれぞれのご家庭や地域の風習や文化を否定するものではありませんが、個人的には受験生に初詣はお勧めしておりません。現実的な理由としては、寒い時期に人混みの中に長時間いると、様々な感染症に罹患するリスクがあるよ、というものですが、そもそも我が国の「神」とは人間の予想や努力を越えた災いをもたらす「力」であって、人助けをするものではないとの立場で説明しています。「カミナリ」の語源も「神鳴り」だとされていますし、何度も氾濫を起こした河や火山の近くには必ず神社があることからもわかるように、むしろ人々の努力を無にする存在なのです。京都の北野天満宮も菅原道真公をリスペクトするために作られたのではなく、大宰府で客死した菅原道真の怨霊によって都にもたらされた幾多の災難(政敵の相次ぐ病死・事故死、宮廷への落雷や干ばつ、疫病の流行)を鎮めるために作られたとされています。各地で収穫を祝う秋祭りも、「神」による災いが無かったおかげでこれだけたくさん作物が取れました。従ってその一部をお供えして感謝し、神楽を舞って「神」も一緒に楽しんでください、という趣旨です。従って、「私は十分努力をし、ほぼ合格できるはずである。お願いですからその邪魔をしないでくださいね。」と心で唱えるのが正しく、その自信が無い受験生は初詣に行くべきではない、と伝えてきました。

とはいえ、どのように心で唱えようと罰が当たるわけでもありませんので、受験生が今年初詣に行ってしまったからといって反省しなくてもいいのですが、志望校に合格した後には是非お礼参りをして、「邪魔をしていただけなかったおかげで合格できました。入学後も頑張ります。」と心で唱えましょう。

それはさておき、新しい年になりましたので、気を引き締めて教育関連のトピックス、入試情報の収集・発信に努めてまいります。引き続きのお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。

令和4年(2022年) 最後のブログ

2022年12月29日 木曜日

早いもので、ついに2022年の最後のブログとなりました。今年も本ブログをお読みいただいた皆様、ありがとうございました。

高校では新指導要領(新課程)が導入され、今の1年生が新しい教科書を使う初めての学年となりました。色々と話題になっている「情報Ⅰ」という科目も2年生に回す学校もあるなど、それほど大きな混乱は無いように感じられます。しかし、彼らが迎える2025年度入試に関し、大学共通テストには「情報Ⅰ」が新設、地歴では日本史でも世界史でももれなく「歴史総合」が出題範囲となり、数学では文系でも数Ⅰ・A・Ⅱ・Bに数学Cの一部が追加されるなど、受験生の負担が増加する見込みです。履修内容や試験範囲の増加に対する賛否はさておき、難化した大学入学共通テストや出題範囲が増えた私立大一般入試を回避、つまり一般学力選抜をしない高校生が増加するのではないかという懸念もあります。新課程でレベルの上がった英語の教科書を使っている現在の中学生をみていると従来よりも学力差が広がったと感じている当社の教員も多く、大人の責任として、その格差に対する対応はもちろん、広がってしまった学力格差が今後の社会にどのような影響を及ぼすのかも考えておく必要もあるでしょう。

一方、海外に目を向ければロシアによる軍事侵略という、現代では考えられない蛮行が今も進行しておりますが、各国の環境問題に対する考え方にも影響を及ぼしています。たとえば原発を全廃し環境負荷の小さい天然ガスにエネルギーを依存することで環境問題の先進国とされていたドイツでは、ロシアからの天然ガス供給停止に対応すべく、原発全廃を延期し、エネルギー自給率を上げる方向で世論が動いています。経済性と環境負荷に加えて、自国防衛という3つの要素から最適解を求めなければならないという難しいかじ取りを強いられています。実学というものは、無駄を省き、人々の生活を豊かにしようとするものですが、何を犠牲にして、何を我慢すべきか、そもそも国家とは何か、などと考える局面ではむしろ形而上学的な思考も必要とされることでしょう。

今年のブログを読み返してみましたが、あまりに薄い内容で、ガッカリします。目先の入試に向けた情報や対策も重要ですが、そもそも何のために勉強をすべきなのかを考えさせられるような、実のある内容を掲載しなければならないなと思いつつ、引き続き出来る範囲での情報提供も行ってまいります。皆様に於かれましても、来年はさらに良い年になるように願っております。引き続きよろしくお願い申し上げます。<m(__)m>

次回の更新予定は2023年1月4日となります。

【明日から】私立大学 入試本格スタート【関関同立】

2022年1月31日 月曜日

既に私立大学の一般選抜は始まっていますが、関関同立に関しては関西大、関西学院大、立命館大、が2月1日から、同志社大が2月4日から一般入試が始まります。というわけで、今年も明日から即日分析を行って、出題内容などをここに掲示いたします。

というわけで、いつものブログは2月14日(月)から再開となります。即日分析もお楽しみに。頑張れ受験生。もっと頑張れ私。

新年あけましておめでとうございます

2022年1月4日 火曜日

このブログをご愛読の皆様、あけましておめでとうございます。

ゆっくりとお正月気分を味わいたかったのですが、学習塾ですからこの年末年始も教室での冬期講習に加え、大晦日には「関関同立近大 英語答案作成練習会」といった入試関連のイベントをオンラインで開催するなどフル稼働でございました。(お片付け中の段ボール箱に囲まれて、出入りが不便・・・)

とはいえ、ともかく新しい年になりましたので、気を引き締めて教育関連のトピックス、入試情報の収集・発信に努めてまいります。引き続きのお付き合いのほど、よろしくお願い申し上げます。

令和3年(2021年) 最後のブログ

2021年12月29日 水曜日

早いもので、2021年もあとわずかです。今年も本ブログをお読みいただいた皆様、ありがとうございました。しかし、2019年12月に発生した中国での集団肺炎が、これほど世界に長期間に影響を与えるとは当時誰が予測したでしょうか。2つの世界大戦による中止以外は4年に1度行われてきたオリンピック・パラリンピックですら延期になったわけですから、大変な状況になったものです。

教育の世界でも2020年2月末の休校要請から始まり、卒業式や入学式も含め、ほとんどの学校行事への影響はもちろん、楽しいはずの昼休みも黙食の日々。その影響からか中高生が多いファーストフード店でも最近は妙に静かになってしまいました。2020年は高校野球をはじめとして全国レベルの大会やコンクールがことごとく中止になりましたが、今年に入ってからも部活動は断続的に活動中止となり、モチベーションが保てず中途退部者も続出・・・。

海外との交流も制限され、海外語学研修や異文化体験を特徴とする高校のコースや大学の学部は志願者減。また、エンタテインメント業界の冷え込みから、音楽や舞台芸術を志向する高校生も減少しています。一方でテレワークや遠隔授業の広がりから情報通信環境や技術は一気に進化し、大学受験の世界でも情報系の分野の志願者が増えるなど、急激な構造変化が進行しています。旅行やライブといった体験型・参加型のエンターテイメントに制約がかかる中で、読書時間が増えたのでしょうか、出版物の売り上げが15年ぶりに伸びるなど、思わぬ良い(?)影響も出てきています。

2019年12月末のブログを読み返してみましたが、近畿大学から頂いた「近大みかん」の写真を掲載した呑気な内容です。2022年の12月には、このようなのほほんとしたブログが書けるような世の中になっていれば良いなぁ、と祈りつつ、お読みいただいた皆様に於かれましても、来年は良い年になるように願っております。来年もよろしくお願い申し上げます。<m(__)m>

あけましておめでとうございます

2021年1月4日 月曜日

なんやかんやで、年が明けました。 新型コロナウイルス感染症に呪われた2020年でしたが、2021年こそは治療法やワクチンが実用化されて人々を感染の恐怖から解放していただきたいものです。やっぱりマスクは不便です。

それはさておき、中学入試・大学入学共通テストも来週末。これらの入試が無事に行われることを祈りつつ、より良き年になることを願いましょう。

入試に関する情報、今年もお送りしますよ。本年もよろしくお願い申し上げます。

令和2年 最後のブログ

2020年12月29日 火曜日

思えば1年前、2020年がこんな年になるとは思いもしませんでした。東京オリンピック・パラリンピックも開催され、海外からの入国者数も史上最高!教育の世界でもグローバル系学部の人気がうなぎのぼり・・・のはずが、世界の環境が一変してしまいました。

実は102年前の1918年3月、アメリカが起源の新型ウイルスが第一次世界大戦の出兵によってヨーロッパに持ち込まれ、世界各地でのパンデミックへとつながっていきました。感染情報が当時中立国だったスペインから発表されましたので「スペイン風邪」と呼ばれますが、そこから2年の間に世界で1億人が亡くなったともいわれています。当時の人たちもワクチンや治療法がない中で、ウイルスに関する知識もないまま、ひとまずマスクは必須、という生活が強いられたようです。

日本では当時の人口約5500万人の約43%が感染し、39万人が亡くなったとされていますが、その結果集団的な免疫を獲得し、流行はそこで一気に下火になります。その直後の1925年に大阪と東京でラジオ放送が開始されました。最新の情報や娯楽を「密」にならずに楽しめるという新たなメディアは大歓迎され、人々の生活が一変し、その後テレビにつながるマスコミュニケーションへと発展してきます。(但し世界で悪化した経済状況が第二次世界大戦につながり、各国で国民を煽動するためにもラジオ放送が使われたという負の歴史も忘れてはいけません)

さて、コロナ後の世界を考えてみますと、既にインターネットを利用した双方向通信での授業提供や会議などが一般的になってきましたが、さらにバーチャル空間でのアバターを介しての会話やホログラムなど、新たなインターフェースがコミュニケーションの形を変えていくことになるでしょう。データベースの検索やデータ解析を先回りして行ってくれるAI秘書を各自備える日が来るかもしれません。そうなれば、そこで人として必要とされる能力は知識や技能ではなく、創造性の高い分野になるわけです。(例えば、文字をきれいに正確に書く、という技術はもはやパソコンに任せておけばよいのですが、同じ文字を書くのでも一種デザイン性が求められる「書道」は無くならなかったのと同じです)したがって、教育の目指す方向も今までと大きく変わるわけです。長時間拘束と反復練習、大量の課題で知識を詰め込もうとする教育は、もはや求められていないことになります。

「学校選びの道しるべ」ブログでは、これからの100年を作っていく子どもたちのために、学校や教育に関する客観的データを収集することに加え、実際に学校に足を運んでしか得られない情報も取材し、学校選びに失敗する子どもを一人でも減らしたいという思いで、掲載を続けていきたいと考えています。今後ともお付き合いよろしくお願い申し上げます。 どなた様も良い年をお迎えください。(受験生の皆さん、今年の初詣は感染予防の観点からも受験後に行くようにしましょう)

(次回の更新は令和3年1月4日(月)の予定です)

いよいよ令和2年スタート

2020年1月6日 月曜日

あけましておめでとうございます。 この業界に長年居ますと、年の変わり目=冬期講習の中休み、くらいの重さにしか感じなくなっているわけですが、干支も最初のねずみに戻ったということで、心機一転、受験情報をより早く、よりたくさんお届けしたいと考えております。 2021年度大学入試は入試改革初年度といいつつ、英語の民間試験の全面利用見送りや記述式の再検討など、結局今までとあまり変わらないのでは?という論調もネット上には散見されますが、文科省の急激な方針変更をきっかけとして各大学ではどのような入試が望ましいのかについての議論が活性化され、結果として大学ごとに異なる様々な制度が生まれ並走することも考えられます。 また、今年は東京オリンピックが開催されるために、特に首都圏では大学のオープンキャンパスだけでなく中学校・高等学校の入試説明会も日程の集中化や回数減などの影響が考えられるため、例年よりも早めに情報収集することが重要になります。 このブログでも可能な限りその情報収集のお手伝いをしていきたいと考えております。今年もよろしくお願いします。

(昨年9月に練馬区で開催した「開成進学フェア」(東京会場)の様子)

いよいよ平成が終わります

2019年4月26日 金曜日

あと5日になった「平成」ですが、こちらのブログは土日祝の更新がありませんので、これが平成最後のブログとなります。

思えば平成が始まったころは、公立高校のオープンスクールや説明会どころか学校を紹介するホームページもリーフレットもなく、どの学校がどのような校風であるのかは、地域や先輩方からの情報しかありませんでした。また、私立の中学校や高等学校は、受験生向けの説明会はありましたが、学習塾を対象とした説明会をしていないところもあり、十分な情報を得るのは困難な時代でした。

大学も同じようなもので、国立大学は白黒印刷の募集要項の冊子のみ、私立大学はそれよりはもう少しきれいな(とはいえ文字だけの)学部紹介パンフレットと出願書類がセットになったものがありましたが、書店で有料販売されていました。これで専門性の高い大学を選びなさい、というわけですから乱暴な話です。大学受験では「蛍雪時代」のような情報誌がありましたが、高校に関しては同じような情報誌が出版されていた人口密集地を除くと、ほぼ中学校の内申点で受験校が決められていたように思います。

当時、私の進路指導で入学した学校が自分の求める環境と異なり、我慢を強いられた生徒・学生も少なからずいたはずだと思うと心が痛みます。

すべての子どもにとって「良い」学校や「悪い」学校というのは存在しません。子どもに伸ばすべき個性があるように学校にも校風や理念といった個性があり、その個性の相性(通学時間などもその相性に含まれます)で学校の「良し悪し」が決まるものです。そういった意味で今は当時よりはるかに学校の中身を知る機会が多いわけですから、ミスマッチが減ったことでしょう。一方ネット上の出所不明な情報が氾濫する今日は逆にどの情報を信じればよいのか判断に迷う局面もあると思います。一部の無責任なネット上の書き込み(もし、それが真実だとしても、客観的情報ではない場合も)やその情報を鵜呑みにした加筆や拡散が、多くの学校関係者がおこなっている熱意溢れる誠実な教育活動に水を差している側面も否定できませんし、そもそも匿名による投稿は学校の校風や理念をまともに紹介していないものが大半です(中には所属コース名称を間違っているなど「偽」在校生の書き込みも)。

「学校選びの道しるべ」ブログでは、できるだけ客観的データを収集しつつ、実際に学校に足を運んでしか得られない情報も取材し、学校選びに失敗する子どもを一人でも減らすことに加え、よりよい教育活動が学校関係者に共有していただけることを願って、元号が変わっても掲載を続けていきたいと考えています。今後ともお付き合いよろしくお願い申し上げます。

(次回の更新は令和元年5月7日(火)の予定です)

「学校選びの道しるべ」について

2019年1月4日 金曜日

あけましておめでとうございます。

いつも本ブログをご愛読くださりありがとうございます。

お正月とはいえ、毎年数千人の受験生を抱える私たちとしては、年末年始関係なく、合否結果の集約までは緊張感が続いています。

大学入試についてですが、2020年度(2021年1月)に、第1回目の「大学入学共通テスト」が始まります。つまり今の高1生が最初の年になるわけですが、受験指導に限って言えば、当然高校も塾も授業内容をリニューアルしていかなくてはなりません。記述試験の導入、英語の民間検定・資格の利用など今回の制度変更は大規模なものですので、過去の大学受験のノウハウが通用するとは限りません。そういった意味で、各高校の合格実績によるランキングも乱高下が予想されます。

「大学入学共通テスト」に限らず、これから人に要求される能力は知識・技能偏重から脱却する方向に進んでいます。それぞれの持つ伝統や校風を活かしつつ、生徒の意欲を喚起し、共に学ぶ姿勢をサポートしているような学校を、今後も紹介していきたいと思います。

今後とも本ブログをよろしくお願い申し上げます。