2019年度大学入試 高校別実績ランキング(兵庫編)

2019年6月28日 金曜日

さて、今回は兵庫県です。最初に断っておきますが、このデータは学校からのアンケートを元に作成されたものですので、学校がそのアンケートに答えなければデータはありません。実はおそらく上位にランクインするはずの神戸女学院は伝統的に大学合格実績を公表していません。もしかしたら集約もしていないのかもしれません。

神戸大学のある兵庫県ですから、その実績も手伝って「東京阪神占有率」2%以上の学校は43校と、今までに紹介した地域よりはるかに多くなっています。


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ご覧のように灘は東大と京大だけで学年の55%超、甲陽も40%超と圧倒的な実績を出しています。いずれにしても東京阪神上位4校は私立が独占と、中高一貫私立の強い地域だとわかります。上位では伝統校が多い中で、須磨学園がこのラインまで上がってきました。実数では大阪大学の実績において神戸高校に次いで兵庫県2位です。また、神戸海星女子、小林清心、甲南女子、親和女子、賢明女子と女子校も数多くランクインしているのというのが特徴です。男女別学のメリットを生かしたレベルの高い授業がおこなわれていることがうかがえます。


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関関同立に関しては、同志社や立命館といった距離的に離れている大学でも実績を積み上げていますので、全体的に厚めの数値になっています。特に1位の西宮市立西宮高校は合計529名という驚異的な実績が出ています。参考までに首都圏の大学実績も載せておきます。兵庫県からは首都圏の大学受験が多いという特徴もお分かりいただけると思います。(続く)

 

2019年度大学入試 高校別実績ランキング(奈良編)

2019年6月27日 木曜日

大学進学率の高い奈良県の状況です。特に北部は大阪、京都からの流入も多く、進学校の多い地域です。

東京阪神占有率で2%以上の学校は12校ですが、滋賀県と全く異なり半分以上私立高校が占めています。京都大学に強い東大寺、東京大学シフトが成功した西大和とともに最上位実績では拮抗しています。そんな中で奈良や畝傍など県立高校も東京阪神だけでなく、大阪市立大や大阪府立大などで実績を上げていますが、今後の県立高校再編の影響がどのように出てくるのか気になるところです。

関関同立10%以上はこの18校です。こちらでも私立高校が9校と半分を占めています。進学実績だけで考えると、私立の中高一貫校が強い地域だといえるでしょう。(続く)

 

2019年度大学入試 高校別実績ランキング(滋賀編)

2019年6月26日 水曜日

京都と同じ基準で、難関国公立(=東京大学・京都大学・大阪大学・神戸大学)の実績合計を卒業者数で除して補正した「占有率でのランキングを作成し、2%以上の学校を選びました。


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滋賀県で東京阪神2%以上の高校は6校です。御覧のように国公立大に関しては、膳所高校の1強状態です。私立高校は比叡山1校のみランクインしています。実際には京都の私立高校に通学している滋賀県在住の高校生も多いので、京都の資料と合わせる方が実態に合うという見方もあると思いますが、京都の私立で、膳所高校を超えているのは洛星だけですから、やはり膳所高校の強さが際立ちます。


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関関同立の占有率10%以上の15校によるランキングです。やはりここでも県立「御三家」が上位独占です。一方で東大津が上位にランクイン。立命館大学だけで181件合格という驚異の実績を上げています。部活動も盛んな高校ですが、龍谷大の実績では滋賀県No.1と大学進学実績にも力を入れていることがわかります。

また、地理的なこともあってか、滋賀県から兵庫県の関西学院大学への受験生はそもそも少なく、当然実績もほぼありません。(続く)

2019年度大学入試 高校別実績ランキング(京都・関関同立編)

2019年6月25日 火曜日

関関同立の占有率については10%以上の33校を紹介します。参考までに産近甲龍+佛教大学の実績も併せてご覧ください。


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私立大学は一人で2合格以上が可能ですから上位では占有率が100%を超えています。西京、嵯峨野、堀川といった公立高校が健闘しています。女子校では京都女子、京都聖母、ノートルダム女学院の3校がランクインです。但し、この数値は推薦系入試の実績は含まれていませんので、大学附属・提携校は実際にはこれより多くの進学者がいますし、特に私立女子校は指定校推薦枠を多く持っている場合が多いので過小評価されています。実際の進学者数は学校発表の数値もご確認ください。(続く)

2019年度大学入試 高校別実績ランキング(京都・難関国公立大学編)

2019年6月24日 月曜日

高校別の大学合格実績のデータがそろそろそろってきました。大学合格実績だけが高校教育の成果を測るものではありませんが、高校選びの一つの指標となると思いますので、これから2回に分けて、紹介したいと思います。

(元データはサンデー毎日4月21日号です。このデータは高校からのアンケートで作られており、調査後合格者が判明したなどの理由で、学校発表の数値と異なる場合があります。ご了承ください。)


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まずは最難関国公立である、東京大学、京都大学、大阪大学、神戸大学の4大学(東京阪神)の合格者数を卒業生数で割った「占有率」でランキングを作ってみました。実数では京都では洛南がトップですが、占有率にすると4位になります。2%以上の18校は表と通りです。同志社や立命館、京都女子といった大学附属系は低めになりますが、花園や東山、など中堅の私立高校も、中学からの進級者を中心に京大・阪大の実績が出ているようです。(続く)

ノートルダム女学院中学校・高等学校 オーケストラクラブ推薦

2019年6月21日 金曜日

京都のイメージといえばお寺や神社、和服や茶道など伝統的な和のイメージが強いのですが、実は西洋音楽が盛んな地域でもあります。日本で最古の自治体直営のオーケストラである「京都市交響楽団」を始めとして、100周年を迎えた京都大学交響楽団、毎年ヘンデルのメサイア全曲演奏を行う同志社大学、こちらも60年以上の歴史のある立命館大学、さらに龍谷大学、京都産業大学、京都女子大学、京都薬科大学、京都教育大学にもそれぞれオーケストラがあり、京都府立医科大学、京都府立大学、京都工芸繊維大学は合同で「京都三大学交響楽団」を構成しています。

中学校、高等学校でも洛星、京都女子、ノートルダム、同志社、同志社女子の5校にオーケストラ部があります。つまりそれほど広くもない盆地に、プロオケ1つ、大学オケ9つ、中高オケ5つ、その他それらの卒業生たちが作ったアマチュアオケを含めると、数十のオーケストラがひしめいているという不思議な街です。

そんな京都ならではの企画なのですが、以前このエントリーでも紹介したノートルダム女学院中学校・高等学校では、入学段階でオーケストラに入りたい女子への優遇策が発表されました。

詳細は学校ホームページから要綱を確認していただきたいのですが、オーケストラで使われる楽器(バイオリンなど)だけでなく、中学入試ではピアノやエレクトーンでも楽器経験があればOKであるようです。何らかの楽器を習得した生徒なら、別の楽器に取り組んでも成長が早いわけですから納得です。

というわけで、こちらのエントリーは10月1日と早めとなっておりますので、お気を付けください。

 

(画像をクリックするとPDFが開きます。こちらは中学入試用で、高校入試用のものは別に学校ホームページに掲載されています。)

箕面自由学園にお邪魔してきました(部活編)

2019年6月20日 木曜日

 

箕面自由といえば全国レベルの吹奏楽、チアリーダー部、アメリカンフットボール部は超有名、女子バレーボール、男子バスケットボールも近畿大会レベルなど、部活で全国に知られています。

ちなみに、ここまで部活に打ち込んでしまったら、大学進学の準備は大丈夫か?となりますが、3年生の大半がすでにスポーツ系の推薦で行先が決まっております。ここには書けませんが、日本を代表する難関私大にもぞろぞろ・・・。まあこの学校の部活で身についた日本一の集中力と持久力があればスポーツ以外の世界でも力を発揮することでしょう。

 

「桂門ホール」にお邪魔してみます。2層の大きなホールですが、1階部分で吹奏楽が、2階部分でチアリーダー部が練習しているはずです。

おや?美しい歌声が聞こえる・・・。吹奏楽部が楽器を持つ前にトレーニングとして合唱を行っているのだそうです。聞かせていただきました。ん?座って歌うの?おお・・・なんという力強い歌声、正確な音程、声楽の声の出し方ではないのに音程が安定している。しかも鍛え上げられた横隔膜による切れの良いブレスがばっちり合っているので、パート間の掛け合いではそちらに自動的に目が行きます。なるほど、楽器を持つ前に音楽を一緒に作るというところから指導していらっしゃるのですね。基礎練習だというのに思わず感動いたしました。今年のコンクールも楽しみです。頑張ってね。そういえば楽器吹くときは座っているから座ったまま歌う方がトレーニングとして合理的なのかぁ。

(楽器を持っていないですが、吹奏楽部です)

2階に移動しますとジャパンカップ19回優勝、全日本高校選手権14回優勝、海外遠征も多数というチアリーダー部にお邪魔しました。

いや、凄すぎます。全身筋肉女子が空中を飛んでおります。人の上に立っております。後ろ向きに飛び降りたら仲間が複数でキャッチ。命がけのチームワークですが、常にバキバキの笑顔も忘れません。世界レベルの演技の迫力は写真や文章では伝えられません。因みに私も持ち上げられてみました。いやぁ怖かったぁ。

最後にカイセイを応援していただきました。ありがとうございます。これで明日からも生きて行けそうです。というわけで、中学生は勿論、中学入試をお考えの小学生も、毎日全力な箕面自由学園を見るために一度オープンスクールに参加してみましょう。

箕面自由学園にお邪魔してきました(デザインタイム編)

2019年6月19日 水曜日

7限目は箕面自由学園高校生にとって、とても楽しい時間となります。特に高校1年生には週4回、英検対策やビブリオバトル、ゲーム作成、基礎韓国語、グローカルリーダープログラムなどの20種類もの多彩な探究活動から自分の希望するものを選んで参加できる「デザインタイム」というプログラムが用意されています。

今の1年生は全員タブレットを持っていますので、教室前のスクリーンに各人の意見を投影するなど、かなり熱い時間になっています。自分が興味を感じる分野だけに生徒たちも身を乗り出して参加しています。自分たちで考えた成果はe-ポートフォリオとなって学びの記録として残っていきます。このように自分たちで調べて考える教育活動が、今年の国公立大学合格者の急増【国公立大学前年度22名➡77名(内既卒2名、省庁大学校含む)】にも結び付いているのでしょう。因みに高校2年以上の学年は、希望者参加という原則は同じですが、教科の補習といった内容が多くなっています。(続く)

箕面自由学園にお邪魔してきました(施設編)

2019年6月18日 火曜日

このエントリーでも紹介した豊中市と箕面市の間に、甲子園球場(のグランド部分)5つ分の広大なキャンパスを持つ箕面自由学園は、同じ敷地に保育園・幼稚園から高校まで併設する総合学園です。

この併設されているというのは実は利点が多く、堺の賢明学院でも同じ話を聞きましたが、小学生の下校時間が早いので、中学生・高校生がその後部活に使うことができる、保健室も共同なので、保健の先生が3名も常駐しているなど、スケールメリットがあります。食堂も、幼稚園に迎えに来た保護者の待ち合わせ場所になっているそうです。

食堂にはセブンイレブンの自販機があり、食堂の営業時間以外でも軽食を買うことができます。スポーツ系の部活をしている生徒を含めて、好評なのだそうです。

紀伊国屋書店に運営が委託されている図書館はなんと3万冊の蔵書があり、毎月50~80冊の本が入れ替わっています。最新ニュースをテーマにしたコーナーなど展示にも工夫がなされています。奥の方には自習コーナーもあります。

(続く)

【夏といえば】関西8大学大研究 今年も開催します【業務連絡付き】

2019年6月17日 月曜日

もはや関西を代表する夏の風物詩、関関同立産近甲龍の入試担当の方々が一堂に会する「講演形式の合同説明会」およびその合格を手にするための「ガイダンス」がセットになった一大イベント『関西8大学大研究』。今年も開催します。

大学学部の詳細情報、昨年度の入試状況に加え、当社の教育技術研究所から、全8大学英語の出題傾向比較やその対策方法もお教えします。さらに代ゼミの望月先生の特別講演など盛りだくさん。参加費が無料である上に、抽選会も開催!このお得な1日で合格率も、ググっと変わりますよ。

さらに今年から首都圏の『上智大学』『東京理科大学』『明治大学』『立教大学』『法政大学』の5大学も一緒にご参加していただけることになりました。各大学の入試広報の方から講演会形式でご紹介していただけます。だけど首都圏の大学に行くつもりはないからなぁ、と思っている皆さん、関西の大学を比較によってより深く理解するためにも有効です。是非どうぞ。

ここで学校関係の方々への業務連絡です。今年も高校の先生方向けの講演会も開催します。「やっぱり定員厳格化で去年より厳しくなったなぁ」とおっしゃる方、実はすべての大学がそうなっているわけではないのですよ。続きは・・・。というわけで、そちらのお申し込みもお待ちしております。

↓詳しくはこちらをクリック。お申し込みもこちらからどうぞ。↓

https://www.kaisei-group.co.jp/freestep/event/800