大阪国際大和田中学校・高等学校にお邪魔してきました (「ココロの学校」編)

2019年8月30日 金曜日

 この日はたまたま「ココロの学校」というイベントが開催されていました。テーマ設定は生徒さんとのことですが、今回は少年犯罪について外部講師を招いての講演会です。内容はここでは割愛しますが、かなりシビアなテーマです。このような講演会を年に数回開催しており、事前にそのテーマに関する図書を教室に配置したり、質問事項を皆で考えたりと、単に講演会を聞くだけといったイベントではないようです。

私は開始時刻前に生徒さんが集まりつつあるホールにお邪魔しました。元気に生徒さんが集まって話をしたり走り回ったりしていますが、不思議なことに開始時刻2分前になると、先生が何か指示するわけでもないのに全員着席して私語が消えました。もう一つ驚いたのは、1時間以上の講演会の間、先生方が周りで直立し生徒さんを見守っているところです。気分が悪くなった生徒 への対応のようですが 、いかなる場面でも手を抜かない文化が先生方にも共有されているようです。(続く)

大阪国際大和田中学校・高等学校にお邪魔してきました (授業見学編)

2019年8月29日 木曜日

以前、このエントリーで新校地への移転計画をお知らせした、守口市の大阪国際大和田中学校・高等学校にお邪魔してきました。こちらは大阪国際大学のキャンパスと向かい合っていますので、大学の施設を利用することも多いようです。元は女子校ですが共学化されてからもう15年。今では男女ほぼ同数だそうです。

築40年ほどですが、真ん中に吹き抜けのある洒落た設計の校舎です。職員室前の中庭に向かっての廊下には先生への質問用の机が設置されており、活用されています。

さて、廊下の面がほぼ透明ガラスという開放的な教室内では熱気のある授業が展開されていました。教室内の生徒からも廊下の様子がよくわかりますから、 誰かが通ると気が散る生徒がいるはずですが 、まったくそんなことはありません。4時間目のちょっとおなかも空いて落ち着きがなくなる時間帯であるにも関わらず、全員授業に食らいついています。

こちらの教室はドアまで空いていましたので、横から見ていましたが、完全に授業に集中し私の方を見る生徒は一人もいません。

週刊東洋経済の7月27日号で「6年間で伸びる学校」ランキングで全国1位になったこの学校ですが、どの生徒も授業に集中して取り組むという基本が守られていることが大きいようです。(続く)

光華女子学園 「第3回 KOKA ENGLISH CONTEST」

2019年8月28日 水曜日
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京都市右京区、京都マラソンのスタート・ゴール地点でも有名な西京極総合運動公園からほど近いところに、幼稚園から大学院まですべてそろっている「光華女子学園」があります。以前、このエントリーでも紹介したように、幼稚園から大学院までそろった伝統のある総合学園です。  この学校が主催のイングリッシュコンテストの案内が届きました。 中高生が参加するのかと思えば、なんと幼稚園児や小学生の部門も ・・・。大変な時代になってきました。 因みに本選では京都光華女子大学や京都光華中高の先生が審査員されるようです。 このコンテストは女子に限られるわけではありませんので、男女問わず英語の力を試してみたい子どもはエントリーしてみてはいかがでしょうか。

奈良 東大寺学園 文化祭(第55回菁々祭)

2019年8月27日 火曜日

近鉄「高の原」駅からバスで約7分、関西を代表する進学校の一つ「東大寺学園」があります。そこの生徒さんが文化祭の案内のポスターを持ってきてくれました。 制服も生徒手帳も無い自由な校風の学校ですが、勉強でも遊びでも本気になる生徒さんが集まっていますので、文化祭は多彩なイベントで盛り上がるのだそうです。男子校らしく(?)女装した「美少女コンテスト」や「マッチョコンテスト」といったエンタメ系から、科学部の実験や歴史部の講演会などの勉強系、クイズ大会や室内楽といった教養系など多彩なイベント満載です。興味のある小学生は見に行ってみてはいかがでしょうか。

(ポスターの大きさを直接スキャンできないので、4分割して貼り合わせていますので縦横に筋がありますが、こちらも生徒さんが描いた迫力のある絵なのでした)

北摂私立中学校 3校合同個別相談会

2019年8月26日 月曜日

今回は北摂の3校合同中学説明会のご案内です。 まずはこのエントリーでも紹介した、移転新築の追手門学院中学校。斬新な設計の新校舎も魅力です。次は2020年4月にこれまた移転新築の大阪青凌中学校。ともにスクールバスが必要のない駅近となりました。そして現在新校舎建設中の関西大倉中学校。移転はしませんが、10年前の体育館建設から久しぶりの新校舎建築。2022年完成予定だそうです。といった共通点のある3校が合同で、JR高槻駅隣接の「クロスパル高槻」で合同説明会を実施します。特に大阪青凌は今の学校での説明会に参加しても結局入学後その場所には通学しないわけですから外部での説明会に参加したほうが合理的かもしれません。 開催時間が短いのでその点だけお気を付けください。

相愛中学校・高等学校にお邪魔してきました その2

2019年8月23日 金曜日

さて、相愛といえば「音楽科」が有名です。音楽コースを持っている学校は他にもありますが、正式に「音楽科」を設置している高校は、大阪府下では大阪府立夕陽丘とここ相愛の2校だけ、近畿圏全体を見ても、私立の音楽科設置校は神戸山手女子と相愛だけです。 というわけで音楽科の建物も見せていただきました。

個人練習室がずらりと並んでいます。夏休みだというのに黙々と練習しています。こちらはピアノの部屋。個人練習室にもグランドピアノが標準装備です。

バイオリンも練習しています。オーケストラのパート譜やソナタの楽譜を積み上げて、ひたすら練習しています。

こちらの部屋ではグランドハープのレッスン中。今ハープを学んでいる生徒は3人いるそうです。小ネタですが、グランドハープの弦は47本あり、赤がド、青がファと染められていて数えやすいようになっています。当たり前ですが、音が出るのは弦を弾いたときなので、その前にその弦に指が掛かっている必要があります。というわけで、結構頭を使う楽器なのでした。

こちらは校舎内にあるホール。パイプオルガンもありますね。

相愛高校音楽科の生徒さんに9月16日(月祝)の開成進学フェアのミュージックフェアで演奏を披露していただきます。14:30過ぎにマイドーム大阪の2階ロビーにお集まりください。

 さて、普通科の建物にも行ってみました。吹奏楽部がひたすら真面目に練習しています。別の部屋では打楽器だけで練習しています。世の中には筋肉トレーニング的な練習をしている吹奏楽部もありますが、こちらは音程とリズムにひたすら向き合うといった練習が続けられています。

宗教をベースにした心の教育の成果でしょうか、ともかく常に真剣に自分と向き合う生徒さんばかりといった学校なのでした。

相愛中学校・高等学校にお邪魔してきました その1

2019年8月22日 木曜日

以前このエントリーでも紹介しましたが、ビジネスビル群の中、大阪メトロ梅田から4分の本町駅出口から徒歩約10歩、おそらく足の長い人なら5歩くらいで到着の相愛中学校・高等学校にお邪魔してきました。生徒は通学時には北御堂を通りますが、それでも駅出口から1分もかかりません。

階段を上がると、そこにはグランドになっています。夏休みですが陸上部が練習をしていました。

体育館では新体操部が練習しています。近畿大会上位の強豪です。生徒も先生も真剣な練習が続けられていました。

この学校では放課後に華道・茶道・書道、クラシックバレエや英会話など「Soai教養講座」と呼ばれる外部の専門家を招いての講座が開講されています。その中で華道を習っている生徒さんが「全国高校生 花いけバトル」という即席生け花の近畿大会で優勝し、全国大会に参加したそうです。ともかく真面目な生徒さんばかりといった感じです (続く)

香里ヌヴェール学院にお邪魔してきました(教育内容、コーラス・ハンドベル部編)

2019年8月21日 水曜日

今回案内してくれた男子生徒3人は手にはiPadを持参していました。実はこの端末は全員支給されており、メモも画像もその中に納められています。図書室もLANが整備されており、調べ物も手軽にできるようになっています。伝統を大切にしている学校ですが、英語以外の授業も英語で行う「イマージョン教育」や課題解決型の探究授業、そしてICTの活用など、最先端の教育方法も取り入れられています。この画像はパソコンルームです。

一方、女子校としての蓄積でしょうか、音楽室は2つ、音楽の先生は3人・・・。公立高校ではあり得ない恵まれた環境で、音楽系の部活も盛んです。そこで、コーラス・ハンドベル部の練習を見せていただきました。午前中はコーラスの練習をしていたので体操服姿の生徒もいますが、御覧のようにハンドベルの練習を行っています。前に座っているのが先輩。後輩を上手に指導しています。 たまたま、この部活には男子部員が居ませんが、楽しさの中にも厳しさを持った練習が行われていました。

 ところでこの皆さんの演奏を聴きたいとは思いませんか? 実は、香里ヌヴェール学院「コーラス・ハンドベル部」は9月16日(月祝)の開成進学フェアのミュージックフェアに出演していただけます。15:00過ぎにマイドーム大阪の2階ロビーにお集まりください。

香里ヌヴェール学院にお邪魔してきました(環境・伝統編②)

2019年8月20日 火曜日

食堂はありませんが、お弁当やパンの販売があり、箕面自由学園でも見た某コンビニ自販機もあって、特に困らないとのことです。因みに2時間目と3時間目の間には軽食を取る時間が設けられているとのこと。この学校公認「早弁」はその後の授業の集中力が上がるなど、生徒に大好評な制度となっています。

人工芝のサッカーコートや複層式の体育館などスポーツ系の施設も充実です。少し高台にありますので大阪市内も一望です。

聖堂も建築当時の姿のままです。ここの生徒さんは文化財の中で毎日暮らしているわけです。そのために心も豊かになるのでしょうか、どの生徒さんも礼儀正しく挨拶してくれるのも印象的でした。(続く)

香里ヌヴェール学院にお邪魔してきました(環境・伝統編①)

2019年8月19日 月曜日

寝屋川市、京阪電鉄香里園駅から徒歩10分ほど、緩やかな坂道を上がった閑静な住宅地の中に、香里ヌヴェール学院(旧大阪聖母女学院)の校舎が見えてまいります。奥が小学校、手前が中高の建物となっています。今回は生徒会の男子生徒3名に校内を案内してもらいました。

築87年のこの校舎は、高い天井と広い廊下、今でも大変きれいに使われています。この廊下は御覧のように自習スペースにもなっています。共学化されて3年目、御覧のように普通に男子もお勉強しています。

2階の廊下の間に鉄の柵が残っています。昔はその向こうが学校、手前が修道女の居住区だったため、仕切りを設けていたそうです。屋外にも同じような鉄柵があったそうですが、戦時中に供出したため、現存せず、残っているのはここだけだそうです。もちろん今はこの鉄柵が閉じられることはありません。

その鉄柵の横は図書室です。閲覧室には自習コーナーがあって放課後利用することが可能です。

鉄道ファンの皆さん、お待たせしました。こちらのサボ(行先標)は実際に京阪電車で使われていたものです。何と女子校時代、1954年から数年間「聖母女学院専用列車」という通学専用列車が運行されており、校則でもこの電車に乗ることが決められていたそうです。その後、一部の車両が「女学生・児童優先」となりましたが、この学校の共学化に伴ってこの設定も無くなったそうです。 ここで香里ヌヴェール学院の皆さんへ業務連絡です。このサボは結構貴重なものだと思われます。盗難されぬようお気を付けください。(続く)