京都市を流れる鴨川の左岸、今は川端通となっている通り沿いの五条と七条の間に明治2年(1869年)に「下京第31番組小学校」が開校し144年の歴史を紡いできたのですが、平成26年(2014年)に近くの中学校と統合され、義務教育学校となりました。その跡地に移転してきたのが京都府南丹市園部町に2012年に工芸学部のみの単科大学として開学したばかりの京都美術工芸大学。2016年に建築学科の設置に併せてこの地に新たなキャンパスを作りました。2022年には工芸学部から建築学科を独立させて定員150名の建築学部ができました。
建築学部となった初年度の2022年度は150名の定員に対して163名の入学となりましたが、そこから連続して1回も定員割れを起こすこともなく、2025年度募集では196名(定員の1.31倍)の入学者となっています。大学全体としても250名の定員に対して293名の入学ですので、安定軌道に入った感じです。
因みにこちらの大学はグループ校として京都建築大学校という専門学校を持っており、Wスクールシステムによって2年修了時に建築士の受験資格を得られます。つまり在学中に建築士(一級、二級、木造)の資格を得ることも可能です。2024年度には在学中に一級に2名、二級に47名、木造に62名が合格しているそうです。というわけで、建築士をめざす皆さん、こういった道もあるよ、というお話でした。










