関西8大学合格者と進学先(産近甲龍編)

2019年12月27日 金曜日

この4大学を見比べると、最も甲南大学の歩留まりが高くなっています。当グループの教室展開地域の影響も否定できませんが、甲南大学合格者の他大学進学先に関西学院大学がそれほど多くないことから、入試日程も含めて甲南大学は関西学院大学志願者の併願校にはあまりなっていないようです。一方近畿大学は歩留まりが59%とあまり高くはありませんが、他大学進学状況を見ると和歌山大、大阪府立大など国公立の併願校となっているなど、受験者層がここ数年上がってきたことがわかります。

さて、入試情報室も明日からお休みに入りますので、次回のブログの更新は1月6日です。 本年もお世話になりました。受験生にとってはお正月といっても気の休まらない日々だと思いますが、体をいたわりつつ頑張っていただきたいと思います。

入試情報室、冬の定番「近大みかん」。ビタミン摂取で体調管理だ。

関西8大学合格者と進学先(関関同立編)

2019年12月26日 木曜日

今年もあとわずか、大学入試では公募制推薦の結果が出そろい、いよいよ最後の「センター試験」、私立大学の一般入試というシーズンになってきました。大学の入試担当の方とも色々お話をしますが、必ず話題に上るのは「歩留まり」についてです。ご存知のように文部科学省による入学定員厳格化の影響で、入学者数を厳格にコントロールする必要が出てきましたので、まずは合格者数を絞り込み、手続き状況を見てから追加合格を出すというのももはや珍しくなくなりました。しかし受験生心理からすると、あとから追加合格と言われても、あなたは合格といえども最低点だったのよという、あまりうれしくないお知らせを受け取るようなもので、できれば最初から合格と言われたほうが気持ちよく入学できるというものです。 入試担当の方による適正な合格ライン設定のご参考になるかどうかわかりませんが、昨年度入試で開成教育グループから関西8大学に合格した人がどの大学に入学したのかを調べてみました。私立大学は一人で複数回合格可能ですが、このデータは実人数で計算しています。

まず、御覧のように4大学とも合格者の入学率が高いということです。関西学院大学は合格者のうちなんと73%が入学しています。「関西8大学大研究」や「大学受験ガイダンス」といった当グループのイベントや各大学のオープンキャンパスなどから得た情報で、本当に行きたい大学を選んで受験したと考えられます。加えて当グループでは合格者数を増やすために無理な出願をさせているわけではないこともお分かりいただけると幸いです。(どや顔) 同志社大学合格者のうち3割は他大学進学ですが、京阪神など難関国公立大への進学が大半です。他3大学の他大学進学状況と同志社大学はワンランク違うことがお分かりいただけると思います。 関西学院大学合格者のうち、立命館大学に進学した者は理系の1名のみでしたが、立命館大学合格者のうち関西学院大学に進学したのは4名。内3名がこの年も難関だった立命館大学経営学部合格者です。立命館大学の大阪進出(大阪いばらきキャンパス)時には関西学院大学受験者層の流出が見られましたが、兵庫県東部~大阪市内では依然関西学院ブランドが強いことがわかります。(続く)

大谷中学校(大阪) 新年度入試説明会

2019年12月25日 水曜日

令和最初のサンタさんwithトナカイが通過したばかりですが、次学年の入試説明会のご案内です。 人気上昇中の阿倍野の大谷中学校では2020年度入学生がそろそろ固まった2月29日、次の学年向けに、つまり今の小5向けに中学入試分析会が開催されます。

ところで、お知らせの右下あたりに「阿倍野台ガーデンコート完成!」の文字が見えます。分譲マンションのお知らせではございません。現在校地の再整備が進んでいますが、それによって生まれる緑あふれる中庭の事でございます。今の受験生も入学した春には在校生のお姉さま方と一緒にその真新しいお庭で輪になってお弁当を広げたりすることでしょう。

本当はここに書いたら怒られるかもしれませんが、この説明会、新小6対象ではありますが、ご興味があれば現小4(新小5)でも参加可能とのことです。申し込み不要ですから行ったもの勝ちです。ご心配な方は一度学校にお問い合わせくださいませ。

近畿圏中学受験プレテスト動員数(速報)

2019年12月24日 火曜日

近畿圏の私立中学校の多くで行われているプレテストについてです。各中学校で行われる入試練習会は、学校によって「近中模試」(近大豊岡)、「初芝プレテスト」(初芝橋本)、「清教中学模試」(清教学園)、「Jテスト」(常翔学園)、「ドラゴンテスト」(龍谷大学平安)など様々な名前が付けられていますが、本番と同じ校舎の中で、本番と同じような時間割で行われるという点ではほぼ同じです。プレテストを行っていない学校もありますし、今年はその回数を増やしたなど、プレテストの参加者数を増やす工夫をした学校もありますが、このテストで昨年よりも大きく受験者数を伸ばした学校は、入試でも多くの受験生を集める可能性がありますので、目安としてご覧ください。12月中旬時点で受験者数が判明したデータのみですが、全日程合計動員数のベスト10をリストアップしてみました。

まず、動員が1000名越えの3校は、今年も安泰。順位も昨年と同様です。4位~6位は大学附属系が続きます。8位の常翔学園も摂南大学、大阪工業大学などを系列に持っていますが、2019年度大学入試で国公立の合格実績を大きく伸ばしたのもプラス材料でしょうか、順位を一つ上げています。 昨年から高校募集も始めた大谷(大阪)も60名近く増やして9位から8位へ。9位の親和は1回目の説明会が台風で中止になった影響もあったのでしょうか、昨年より順位を落としていますが700弱を維持しているのはさすがです。10位はこのエントリーでも紹介した、新校舎も気持ちの良い上宮学園が12位から一気に10位にランクインです。 昨年度よりも大きく人数が増えている学校については初日の受験者数が増える可能性も高いと思われます。出願の作戦を組み立てるご参考になさってください。

高円宮杯第71回全日本中学校英語弁論大会

2019年12月23日 月曜日

11月29日に東京有楽町「よみうりホール」で「第71回全日本中学校英語弁論大会」の決勝大会が行われました。この大会は1949年から始まり、後援には外務省や文部科学省、NHKなどがついているという日本最大かつ最も権威のある英語弁論大会です。 約10万人の中から各地区予選を勝ち抜いた151人が中央大会に進み、最初の2日間の間に27名に絞り込まれ、最終日の決勝大会で「高円宮杯」を目指すという大会です。持ち時間は5分。議題は自由ですが映像などは使用できませんので、まさに弁論のみの戦いです。

https://jnsafund.org/result20191129(公式ホームページより転載)

今年、この大会で優勝したのは和歌山の開智中学校の澤井さん。おめでとうございます。もちろんご本人の努力も大きいと思いますが、検定教科書をすべて利用し、とことん深堀りをする授業に加えて早朝読書や新聞を使った調べ学習など徹底した国語教育の成果なのでしょう。

近畿圏からはノートルダム女学院中学校の三林さんも7位に入賞しています。因みに三林さんは京都府代表として3年連続出場していますが、帰国子女というわけでも、渡航経験があるわけでもなく、(正確には中3の夏休みに3週間、学校での海外研修に参加したのみ)平素は学校 で行われているオンライン英会話を楽しんでいるという、話してみても普通に明るい女子です。但し、日本語でのプレゼン能力も高いお子さんで、生徒会でも副会長として活躍中です。

英語の4技能が重要だといわれていますが、中学校の時期にここまで英語が使いこなせるようになっていると、更に様々な問題意識を持つことができ、その後の進路選択にも活かすことができるでしょう。 このような大会に積極的にエントリーしているということも、学校選びの材料の一つではないでしょうか。

(こちらは和歌山の開智中学校・高等学校の前に掲げられている横断幕です。この写真も「中の人」撮影・・・。)

やっぱり英語の民間試験は受けておきましょう

2019年12月20日 金曜日

令和元年11月1日、文部科学省によって「大学入学共通テスト」への英語の民間試験の利用を急遽中止するとの発表がありました。それを受けて出願資格に民間試験を利用する国公立大学も減少するなど、民間試験の重要性が薄れてきたようにも見えますが、以前このエントリーでお知らせしたように例えば立教大学は独自の英語入試をやめて、共通テストの英語と民間試験を利用する方針です。1発試験の共通テストよりもスコア有効期間が2年間の民間資格の方が使い勝手が良いでしょうから、おそらく大半はそちらでの出願になると思われます。

また、他の大学でも、民間試験結果による加点や別枠募集への出願が可能になるなど、英検の級やGTECなどのスコアが邪魔になることはありません。

 こちらは京都先端科学大学の奨学金についてのチラシですが、この奨学金にエントリーしようと思えば出願資格が英検2級以上(もちろん同レベルであれば他の試験も可)の試験を受けなければならないので、募集人数は少ないので競争率は厳しいとは思いますが、民間試験結果のおかげで数百万円(留学費用も給付となりますから場合によっては一千万以上!)の学費が手に入る権利が得られます。  

 というわけで、現在高2以下の皆さん、頑張って民間試験も受けましょうね。

京都翔英高等学校 入試説明会

2019年12月19日 木曜日

京都府宇治市にある京都翔英高等学校は商業系の専修学校をルーツに持ちますが、25年前に高等学校になり、その後全日制普通科単位制の学校になりました。甲子園に2回出場している野球部も有名ですが、バスケットやサッカー、バレーボールに加えて、ゴルフ部や少林寺拳法の精神を生かしている学校ということで少林寺拳法部などスポーツ系の部活の充実でも知られています。  

全校生徒838名(5月時点)と大規模校ではありませんが、7つのコースにわけて手厚い指導を行っています。単位制という制度を生かして、授業時間や単位数がコース(この学校では「類型」と呼びます)によって大きく異なるのも特徴です。

 ということで、この学校にも興味を持った受験生は、ひとまず説明会に参加してみましょう。美術系の講習会も行われるそうです。詳細および申し込みは学校ホームページからどうぞ。

上宮高等学校・上宮学園中学校にお邪魔してきました(部活動編)

2019年12月18日 水曜日

上宮といえば部活が盛んなのでも有名です。ちょうど期末試験が終わっての午後は部活天国。校内各所から楽しそうな声が聞こえてきます。いくつか活動中の部活を見せていただきました。

新校舎の5階には、新しい弓道場もできました。そもそも弓道が盛んな学校なのですが、今では50人以上の部員が活動しており、午前午後で女子と男子分かれての練習です。もちろん初心者用の俵も設置。矢道も人工芝の公式戦でも使える恵まれた環境で多くの部員が練習しています。

こちら体育館地下の温水プールです。休憩なしに部員がガンガン泳いでいます。各コースにはタイムを計測する部員が、プールサイドでは指導する先生がフォームなどを大きな声でアドバイスしています。このように1年じゅう泳いでいる部員たちは直射日光を浴びないので色白ですが、逆三角形の体形になっていくそうです。

テレビにもたびたび出演している書道パフォーマンス部の活動風景です。部屋が汚れないように黒いシートで覆われた部室で巨大な作品作りの打合せをしています。卒業生でもある先生とマネージャーが居るなど、組織的なクラブです。

ダンス部も有名です。部員も多く、いくつものグループに分かれて練習しています。教室を使っているグループ、多目的ホールを使っているグループなどそれぞれ厳しい練習をしています。まるでダンススクールのようになっています。講堂では講師の先生に巨大な鏡の前で振り付けを教えてもらっていました。

余裕のある楽器庫を持つ音楽室では吹奏楽部が緊張感あふれる練習していました。

生徒の部活動といえば顧問の先生が付き添っていると思われがちですが、実際には多くの学校では生徒の自主練習が中心といったのが実情です。しかしこの学校ではどの部活にも先生やコーチが付き添って、熱意ある指導を行っているのが印象的でした。 現在北側の古い校舎の解体工事が行われています。そこには新たなグラウンドができるそうです。そちらの完成も楽しみです。

お忙しい中ご案内いただいた先生方、お邪魔した生徒様方、ありがとうございました。

上宮高等学校・上宮学園中学校にお邪魔してきました(図書館編)

2019年12月17日 火曜日

2020年に130周年を迎えるという歴史ある学校ですが、図書館も5万冊を超えるといわれる蔵書の多さでも有名です。最近の高校生は本を読まないといわれますが、この学校では図書館も教育の重要な施設と位置付けており、以前の校舎でも図書館は広かったのですが、今回の新校舎でさらにパワーアップしております。まず、外からも中が見えるような透明ガラス。思わず入りたくなる仕掛けです。

天井に固定されている書架には蔵書が整然と並んでいます。まだ書架に余裕がありますね、と質問すると、いえいえ、まだ元の図書館の書庫にあるのをすべて移し切れていないんです、とのこと。さすが府内トップレベルの蔵書数を誇るだけのことはあります。

 授業の為のコーナーもあります。ここで課題を与えられて図書館内を自由に使える授業・・・。私も受講してみたいです。

 試験終了後なのに自習している生徒がこんなにいます。案内してくださった先生が、「ウチの生徒、こんなにまじめだったかな?」と首をかしげています。いやいや、この勉学に対するモチベーションをつくったのは先生方ですよ。

 ところで図書館の運営は書店の紀伊国屋さんに委託しているそうです。年間に1000冊以上の図書を購入しているそうですから、書店にお任せするのは合理的ですね。一般図書に加えて最新の「赤本」も揃っております。とても居心地良さそうな空間なのでした。(続く)

上宮高等学校・上宮学園中学校にお邪魔してきました(新校舎編)

2019年12月16日 月曜日

大阪上本町駅南、清風中学校・高等学校と至近距離の上宮高等学校・上宮学園中学校は来年130周年を迎える歴史ある学校で、明治41年の地図で確認すると、当時は近鉄線も環状線の鶴橋駅もありませんが、この学校は今と全く同じ場所に今よりも少し広い校地があったことがわかります。このように歴史のある学校なので、作家の司馬遼太郎や有栖川有栖、吉本興業の会長や牛乳石鹸の前社長や最初に述べた清風中学校・高等学校を運営する清風学園の理事長など各界の著名人を多く輩出しています。  北側に校舎、道を挟んで南西にグラウンドがあったのですが、そちらに今回新たな校舎が建設されましたので、見せていただきました。 まず、外観。

玄関。一足式(上履きに履き替えない方式)ですが、ピカピカです。

食堂。サービスでランチにケーキが付くときもあるそうです。営業時間外でも食べ物を売っている自販機もあります。

先生が3名以上常駐の保健室。ベッドは5つ、シャワー室やカウンセリングコーナーも設置されており、ほぼ病院です。

いやぁ、充実してます(続く)。