【大学入試】2022年度 近畿圏公募推薦入試 結果速報①

2021年12月16日

最後の大学入試センター試験が行われた2020年度入試では、制度変更を嫌った受験生による「超安全志向」、コロナ禍の影響を受けた2021年度入試では、先行き不透明感から「早期決着」と大学入試の世界では2年連続で安全志向が続きました。そこで、今年はどうなるのだろう、という話になるのですが、9月以降のコロナ禍の鎮静化も手伝って、難関大学の秋のオープンキャンパスや説明会が大盛況と、強気の出願が増えるのでは、との説もあります。ところで、近畿圏では「産近甲龍」と呼ばれる規模の大きな大学群を中心に、公募推薦(学校推薦型選抜 公募制)が行われましたが、その結果をいくつか紹介してみたいと思います。

【京都産業大学】

京都産業大学の公募制推薦の出願数は、2020年度13,079件→2021年度12,154件(7%減)→2022年度12,332件(1.5%増)と推移しているのに対し、合格者数は2020年度2,523件→2021年度2,981件(18%増)、2022年度3,993件(34%増)と早めの入試で積極的に合格通知を出す傾向が見られます。その結果平均倍率は2020年度の5.18倍から2022年度の3.09倍まで低下しています。とはいえ、就職状況と研究実績で定評のある京都産業大学ですから、どの学部も2倍を下回ることはありません。

【龍谷大学】

龍谷大学の公募制推薦の出願数は、2020年度15,671件→2021年度17,644件(13%増)→2022年度20,350件(15%増)と続伸しています。それに対して、合格者数は2020年度2,885件→2021年度3,886件(35%増)、2022年度5,115件(32%増)とそれ以上の伸びを記録しています。その結果平均倍率(短期大学部除く)は2020年度の5.47倍から2022年度の3.98倍まで緩やかに低下しています。但しほとんどの大学で志願動向がマイナスとなっている「国際」が3.68倍と高止まり、「経営」では何と8.56倍という高倍率を維持するなど、龍谷大学の勢いを感じます。一方理系の2学部では志願者減がそのまま倍率低下につながった形です。(続く)