2025年6月13日
同志社大学の理系学部についてです。他大学でも人気分野である理工学部情報システムデザイン学科ですが、不思議なことに実質倍率は3.3倍(2023年度)→3.0倍(2024年度)→2.9倍(2025年度)と志願者は減少しています。しかしこれまた不思議なことに合格最低得点率は60.6%(2023年度)→61.0%(2024年度)→63.4%(2025年度)と逆に上昇しています。つまり少数精鋭の入試となっているわけですから、次年度この学科を受験しようと考えている受験生は、今年の合格最低得点率を少し超えるあたりを目標に、準備しておくことが必要でしょう。
生命医科学部の医情報学科は生命を幅広くとらえている専門分野です。化学的・物理的なアプローチや認知・行動の神経メカニズムの解明といった生物学的や心理学的な面からも研究できる分野です。AIについても学ぶことができますから理工学部と併せて考えるのもいいかも知れません。
詳細は「関西8大学大研究」でお伝えします。大学受験生の皆さんのご来場をお待ちしております。
(リンク)https://www.kaisei-group.co.jp/freestep/event-topics/31372
カテゴリー: 大学・大学入試 |
2025年6月12日
世の中いろんなことが起こるので、4月頭から掲載してきた関西8大学の2025年入試結果速報がいつの間にやら途切れ途切れになってしまいました。すみません。いよいよ最後の1大学である同志社大学の結果についても分析をしてみました。
文系学部では、最も競争倍率が高くなったのが神学部の4.8倍。昨年の最高倍率は社会学部メディア学科の5.3倍、2023年度の最高倍率は社会学部産業関係学科の5.9倍でしたから、受験生が良い感じに分散したように見えます。神学部は例年3.5倍付近ですが、ここでいきなり倍率アップ。キリスト教だけでなくイスラム教、ユダヤ教も含めて広く宗教哲学を学べる面白さが受験生に伝わったのでしょうか?
一方文化情報学部の倍率は2.6倍(2023年度)→3.1倍(2024年度)→3.3倍(2025年度)と毎年上がってきていますが、合格最低得点率は文系学部の中では低め安定となっています。最先端の統計科学を中心に美学や哲学、心理学に加えて言語学も学ぶことができる面白い学部なのに田辺キャンパスだからでしょうか?多くの受験生にこの分野の面白さも知って欲しいところです。
カテゴリー: 大学・大学入試 |
2025年6月11日
2026年度入試(要するに次の入試)から滋賀県、奈良県では公立高校の入試制度が変更され、日程が一本化されますが、京都府でも同様の変更が検討されています。手続き的にはまだ「構想段階」ですが、2027年度(現在の中2が高校受験する年度)からの導入が想定されています。
現時点で発表されている発表内容とそこから考えられる受験生にとってのメリット、デメリットを挙げてみましょう。
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【現時点での発表内容】
現行の「前期選抜」と「中期選抜」を一本化し、「前期選抜(仮称)」と「後期選抜(仮称)」の2回の受験機会となる。「独自枠(仮称)」と「共通枠(仮称)」の2つの枠を設ける。
独自枠:各校が定める「求める生徒像」に基づき、学校独自の検査項目・配点での選抜。
共通枠:共通の検査項目・配点で選抜を行う。
「独自枠」は1校1学科等、「共通枠」は最大3校3学科等に志願可能。
選抜は連続する2日間で実施され、1日目に共通学力検査、2日目に学校独自検査(独自学力検査、作文、小論文、面接、実技検査など)を行う。
【受験生にとってのメリット】
前期選抜に志願者が集中し、倍率の偏りが生じていた現行制度に対し、一本化により志願倍率のバランスが改善される。
「共通枠」と「独自枠」の両方に志願することで、最大4校4学科まで志願可能。受験生の選択肢は広がる。
【受験生にとってのデメリット】
現行制度では、前期選抜で不合格となれば中期選抜で再挑戦できる機会があったが、新制度では原則として1回の選抜となるため、再挑戦できない。
最大4校4学科までの志願が可能になることで、出願戦略が複雑化する。
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この制度変更に合わせて嵯峨野高校や堀川高校で普通科を廃止し、すべて専門学科にすることが発表されています。というわけで今後の続報にも注意が必要です。
(いつもちょっと漏れてしまう心の声・・・私学にチャンス到来か?)
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2025年6月10日
先週土曜日(6月7日)関西大学北陽中学校の「中学校科学部」の生徒さんと開成教育グループとのコラボ企画、「北陽サイエンスday」が開催されました。
当日は40組近くの小4~小6のご家族に来ていただき、科学の実験に取り組んでいただきました。
来場者の誘導・受付も生徒さんが行います。
デジタル顕微鏡やドラフトチャンバーも備わった真新しい中学校理科実験室を2部屋使わせていただき、既に小学生のテンションは上がっています。
来場者は6つの班に分かれ、生徒さんのタブレット端末を駆使した内容説明を受けてから実験にはいります。今回は2種類の実験と実演見学の3セットが用意されていました。
火を使う実験は危ないので来場者が生徒さんの実演を見る形です。実験助手の方も立ち会っていただいています。
というわけで、あっという間の90分。皆さん、楽しんでいただいたご様子。
関西大学北陽中学校の先生方、中学校科学部の在校生の皆さん、ご協力ありがとうございました。
カテゴリー: 中学校・中学入試 |
2025年6月9日
理系はここ3年間、次第に難易度が上がってきています。理工学部の電気電子学工学科の2023年度の合格最低得点率は54.3%でしたが、今春は61.2%となっています。
大阪いばらきキャンパスに移転した情報理工学部は昨年も実質倍率が6倍を超える大人気となりましたが、今年はさらに難化して理系学部で最難関となっています。次年度以降も要注意です。
詳細は「関西8大学大研究」でお伝えします。大学受験生の皆さんのご来場をお待ちしております。
(リンク)https://www.kaisei-group.co.jp/freestep/event-topics/31372
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2025年6月6日
「理学療法士、看護師、保健師、助産師、管理栄養士、建築士や小学校教諭、幼稚園教諭、養護教諭、保育士などの「健康」と「教育」の有資格者・専門家を育成している。資格試験や就職に強く、就職率ランキング上位常連校である。クラス・ゼミナール担任とキャリアセンター、教採・公務員対策室の専門スタッフによる「ダブル担任制」をはじめとするきめ細やかなサポートが特徴。開学から18年間の全卒業生の就職決定率は99.3%。」(以上 Wikipedia「畿央大学」の概要より引用)
改めてウィキペディアって便利だな。いや違った、畿央大学ってすごいな。ご覧のように資格試験に強く、就職にも強い大学で、ともかくここの学生は皆さん真面目です。その秘密の一つが、この「リーダーシップ選抜」ではないかと思うのですが・・・
以前こちらで「リーダーシップ選抜」【総合型選抜は】畿央大学 リーダーシップ選抜【もう始まってます】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログを紹介しましたが、ざっくりまとめると、
🔹こんな方におすすめ
学校行事やクラブ活動でのリーダー経験がある
チームでの協働や課題解決に取り組んできた
自分の言葉で想いを伝え、行動できる
将来、教育・医療・健康・福祉の分野で人を導く力を発揮したい
みたいな感じなると思います。しかも他大学との併願が可能、というところも大きなポイントですね。
この分野を考えている受験生は、ひとまず6月のオープンキャンパスで詳しく聞いてみましょう。
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2025年6月5日
4月の上旬に近畿圏私大の一般選抜の募集単位ごとの変動について書きましたが、その時にデータの無かった立命館大学の詳細データが手に入りましたので、紹介しておきます。
2024年度には実質倍率が5.3倍だった経営学部経営学科についてです。2025年度では4.7倍と少しは緩和されたのですが、合格最低得点率は68.8%から69.3%へと難化しました。国際経営学科も4.7倍から3.2倍と競争率は下がりましたが、合格最低得点率は69.8%から98.8%と高め安定になっています。一方で文学部の日本文学の倍率は昨年も今年も3.1倍と変化なしでしたが合格最低得点率は65.3%から63.7%へと多少下がっています。2023年度の合格最低得点率は68.6%と難しかったので、敬遠されたということでしょうか。
一方で産業社会学部は5つの募集単位に分かれていますが、いずれも実質倍率が上昇しているにもかかわらず、合格最低得点率では大きな変動がありません。倍率だけを見ると狭き門になりましたが、学力上位層の出願が増えたわけではなかったようです。
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2025年6月4日
昨年度、初芝立命館中学校高等学校が、法人名変更に伴って「利晶学園大阪立命館中学校高等学校」と校名変更されましたが、それに関連して初芝富田林や初芝橋本はどうなるの?と思っていたのですが、ついに初芝富田林中学校高等学校が「利晶学園中学校高等学校」と校名変更する事が発表されました。
校章や校歌も変わるのでしょうか、校名変更って大変そうです。
コース変更も行われるのでしょうか?「コースも刷新!」「新コース名と詳細は7月末公開予定」と書いてあります。楽しみですね。
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2025年6月3日
1967年の開学から34年間は文学部のみの単科女子大だった京都橘が2005年の共学化前後から拡大路線に舵を切り、9つの学部を持つ文理融合型の総合大学に成長しましたが、さらに「デジタルメディア学部」の設置を計画中です。
それを含めて既存学部にも「ロボティクス学科」「臨床工学科」の増設を構想中とのことで、どのような専門分野になるのか、楽しみです。
ところで、オープンキャンパスが複数回行われる場合は一般的にどの日程でも似たような内容にしている大学が多いのですが、京都橘大学は違います。入試関連のガイダンスや講座の内容が少しずつ変わっています。というわけで、6月から8月にかけて6回行われるオープンキャンパスは複数回参加しても得られるものがあるのではないでしょうか。
詳しくは大学HPをご確認ください。
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2025年6月2日
78年前の1947年に開かれた語学学校をルーツとし、1959年に大学に昇格した京都外国語大学は英米語だけでなく、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ロシア語など9つの学科を持つ外国語学部に加えて国際貢献学部を併設する、語学系に特化した大学として発展してきました。地理的に広い範囲から学生を集めているのでも知られています。
英米語学科の学生に限るのですが、少し変わった奨学金制度があるので紹介しましょう。
1年次には普通に学費を払うのですが、その間に優秀な成績を収めることができれば、2年次以降の授業料が免除(正確には振り込んだ後で返還される)、という制度です。入学段階で優秀な学生を確保しよう、という奨学金制度と違い、入学後の頑張りを評価するというのは、教育的に良い考えだと思います。
京都外大に入学してから、頑張って勉強して学費を返してもらいましょう。
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