清明学院高等学校にお邪魔してきました

2016年11月7日

今回は大阪市住吉区墨江にあります清明学院高等学校を紹介します。

南海高野線「沢ノ町駅」から徒歩3分ほど、とても便利な場所にある共学校です。1941年(昭和16年)に創立された「大阪住吉女学校」がルーツですが、2000年(平成12年)に男女共学化し、校名も「清明学院高等学校」と改称されました。現在の男女比は6:4と男子の方が少し多くなっています。私立の高校は中学校や大学と併設されている場合も多いのですが、こちらの学校法人は高校1校だけの設置となっています。そのことは高校3年間の教育成果で勝負することに特化した学校だ、ともいえます。かつて女子校だった時代は専門学校や就職する生徒も多かったとのことですが、近年では進学校としての実績を安定して出しており、2016年度入試でも国公立4名、関関同立37名(うち指定校推薦無し)など多くの生徒が大学への進学を実現しています。

今回は授業が終わって1時間以上経った遅い時刻にお邪魔しました。人工芝の校庭からは元気な声が聞こえてきます。硬式テニス部が練習しています。その向こうには特進コース全学年が入った校舎がありますが、教室の電気がついています。遅い時刻ですので一部の部活の生徒しか残っていないと思っていましたが、何が行われているのでしょうか。学校の先生に御案内していただきました。

新しくはありませんが清掃が行き届いた広い廊下の両側に教室があります。何とどの教室にも補習授業や自習の生徒が残っているではありませんか!この学校では補習授業もすべて先生方が担当しているそうです。進路指導部長の先生まで補習授業を担当していました。こちらは看護・医療系特進コースの3年生の教室です。ちょうど問題演習を行っていました。

もちろん部活の生徒も頑張っています。この学校には硬式野球部が無い代わりにサッカー部が盛んで外部のグランドも借りて活動しているそうです。全国大会への出場歴があるなど立派な戦績を誇っています。

 

体育館では女子バスケット部が実戦さながらの真剣な練習をしています。もう一つの体育館からは剣道部の激しい音が聞こえてきます。講堂では吹奏楽部が個人練習をしていました。この夏のコンクールでも大阪地区予選の小編成部門で優秀賞受賞の実力です。今回は見ることができませんでしたが、ダンス部も全国大会レベル、美術部も数々の受賞歴があります。

整理された進路指導室の向こうには自習室がありました。補習を受けている特進コースの生徒以外でも遅い時刻まで使うことができ、別室で先生が生徒の質問に答えていらっしゃる姿も見ることができました。きめ細かいコース制に加えて先生方の熱意によって今の進学実績が生み出されていることがよくわかりました。

さて、食堂にはサッカー部の卒業生から食堂の職員さんに向けた感謝の寄せ書きが飾られていました。この学校で部活や勉強に3年間燃え続けた彼らには、自信とともに大きな感謝の心も育ったようです。

対応してくださった先生はこの学校のことを「うちは特徴が無いので」と謙遜なさっておられましたが、進路指導、生徒指導にかける先生方の熱意が大きな特徴だといえます。この学校のように近年進路実績が伸びた学校にはそれだけの理由が必ずあります。オープンスクールなどのイベントではわかりにくいこれらの特徴にも、是非着目して学校選びをしてみてはいかがでしょうか。