【新規開校】国際高専【しかも全寮制】

2017年10月10日

高等専門学校といえば、16歳で入学する学校ですが、厳密には高等学校と異なり、大学と同じ「高等教育機関」になります。したがって5年(商船に関する学科は5年半)で卒業すると大学の3年に編入することができます。ロボコンのおかげで工業高等専門学校は有名になりましたが、商船や商業といった分野の学科をもつ高等専門学校もあります。ここで突然ですが、問題です。日本には国公立の高等専門学校が54校ありますが、私立の高等専門学校は全国に何校あるでしょうか。

答え=3校。東京都町田市の「サレジオ工業高等専門学校」、三重県名張市の「近畿大学付属工業高等専門学校」、石川県金沢市の「金沢工業高等専門学校」だけです。で、この度、最後の「金沢工業高等専門学校」が2018年度より「国際高等専門学校」と名前を変え、場所も石川県白山市に移転して新たな学校として開校することになりました。

教育内容はかなり特徴的です。

1.教員の半数以上が英語圏のネイティブです。数学・理科・情報など大部分の授業は英語で行われます。
2.1年生・2年生は全寮制です。夜の7時半から9時半までは担当教員がついて課外学習(補習)が行われます。もちろん英語の習熟度別の補習も計画されています。寮の横には天然温泉施設もありますが、部屋にもシャワールームはあるそうです。
3.3年生の1年間は全員がニュージーランドの工業系の国立高等教育機関である「オタゴポリテクニク」に留学します。7000名規模の学校で1年間学びます。
4.4年生・5年生の2年間は金沢工業大学の学生と共同研究活動を行います。

この段階ですでに技術者として海外企業でも十分通用する能力が付いていると思いますが、高等専門学校の強みの、大学3年生に編入するという技も使えます。大阪大学や神戸大学に、センター試験(2020年度からは「大学入学共通テスト」)を受けずに入学(編入)することが可能です。


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大阪からは少し遠いですが、どうせ寮に入ってしまえば通学時間はゼロです。現在建築中の3食補習付きの新築物件に入居可能です。今回のオープンキャンパスは移転前の場所で行われますが、高専って何?と興味を持った中学生は一度お話を聞いてみてはいかがでしょうか。