2019年度大学入試 高校別実績ランキング(京都・難関国公立大学編)

2019年6月24日 月曜日

高校別の大学合格実績のデータがそろそろそろってきました。大学合格実績だけが高校教育の成果を測るものではありませんが、高校選びの一つの指標となると思いますので、これから2回に分けて、紹介したいと思います。

(元データはサンデー毎日4月21日号です。このデータは高校からのアンケートで作られており、調査後合格者が判明したなどの理由で、学校発表の数値と異なる場合があります。ご了承ください。)


※クリックで拡大します

まずは最難関国公立である、東京大学、京都大学、大阪大学、神戸大学の4大学(東京阪神)の合格者数を卒業生数で割った「占有率」でランキングを作ってみました。実数では京都では洛南がトップですが、占有率にすると4位になります。2%以上の18校は表と通りです。同志社や立命館、京都女子といった大学附属系は低めになりますが、花園や東山、など中堅の私立高校も、中学からの進級者を中心に京大・阪大の実績が出ているようです。(続く)

ノートルダム女学院中学校・高等学校 オーケストラクラブ推薦

2019年6月21日 金曜日

京都のイメージといえばお寺や神社、和服や茶道など伝統的な和のイメージが強いのですが、実は西洋音楽が盛んな地域でもあります。日本で最古の自治体直営のオーケストラである「京都市交響楽団」を始めとして、100周年を迎えた京都大学交響楽団、毎年ヘンデルのメサイア全曲演奏を行う同志社大学、こちらも60年以上の歴史のある立命館大学、さらに龍谷大学、京都産業大学、京都女子大学、京都薬科大学、京都教育大学にもそれぞれオーケストラがあり、京都府立医科大学、京都府立大学、京都工芸繊維大学は合同で「京都三大学交響楽団」を構成しています。

中学校、高等学校でも洛星、京都女子、ノートルダム、同志社、同志社女子の5校にオーケストラ部があります。つまりそれほど広くもない盆地に、プロオケ1つ、大学オケ9つ、中高オケ5つ、その他それらの卒業生たちが作ったアマチュアオケを含めると、数十のオーケストラがひしめいているという不思議な街です。

そんな京都ならではの企画なのですが、以前このエントリーでも紹介したノートルダム女学院中学校・高等学校では、入学段階でオーケストラに入りたい女子への優遇策が発表されました。

詳細は学校ホームページから要綱を確認していただきたいのですが、オーケストラで使われる楽器(バイオリンなど)だけでなく、中学入試ではピアノやエレクトーンでも楽器経験があればOKであるようです。何らかの楽器を習得した生徒なら、別の楽器に取り組んでも成長が早いわけですから納得です。

というわけで、こちらのエントリーは10月1日と早めとなっておりますので、お気を付けください。

 

(画像をクリックするとPDFが開きます。こちらは中学入試用で、高校入試用のものは別に学校ホームページに掲載されています。)

箕面自由学園にお邪魔してきました(部活編)

2019年6月20日 木曜日

 

箕面自由といえば全国レベルの吹奏楽、チアリーダー部、アメリカンフットボール部は超有名、女子バレーボール、男子バスケットボールも近畿大会レベルなど、部活で全国に知られています。

ちなみに、ここまで部活に打ち込んでしまったら、大学進学の準備は大丈夫か?となりますが、3年生の大半がすでにスポーツ系の推薦で行先が決まっております。ここには書けませんが、日本を代表する難関私大にもぞろぞろ・・・。まあこの学校の部活で身についた日本一の集中力と持久力があればスポーツ以外の世界でも力を発揮することでしょう。

 

「桂門ホール」にお邪魔してみます。2層の大きなホールですが、1階部分で吹奏楽が、2階部分でチアリーダー部が練習しているはずです。

おや?美しい歌声が聞こえる・・・。吹奏楽部が楽器を持つ前にトレーニングとして合唱を行っているのだそうです。聞かせていただきました。ん?座って歌うの?おお・・・なんという力強い歌声、正確な音程、声楽の声の出し方ではないのに音程が安定している。しかも鍛え上げられた横隔膜による切れの良いブレスがばっちり合っているので、パート間の掛け合いではそちらに自動的に目が行きます。なるほど、楽器を持つ前に音楽を一緒に作るというところから指導していらっしゃるのですね。基礎練習だというのに思わず感動いたしました。今年のコンクールも楽しみです。頑張ってね。そういえば楽器吹くときは座っているから座ったまま歌う方がトレーニングとして合理的なのかぁ。

(楽器を持っていないですが、吹奏楽部です)

2階に移動しますとジャパンカップ19回優勝、全日本高校選手権14回優勝、海外遠征も多数というチアリーダー部にお邪魔しました。

いや、凄すぎます。全身筋肉女子が空中を飛んでおります。人の上に立っております。後ろ向きに飛び降りたら仲間が複数でキャッチ。命がけのチームワークですが、常にバキバキの笑顔も忘れません。世界レベルの演技の迫力は写真や文章では伝えられません。因みに私も持ち上げられてみました。いやぁ怖かったぁ。

最後にカイセイを応援していただきました。ありがとうございます。これで明日からも生きて行けそうです。というわけで、中学生は勿論、中学入試をお考えの小学生も、毎日全力な箕面自由学園を見るために一度オープンスクールに参加してみましょう。

箕面自由学園にお邪魔してきました(デザインタイム編)

2019年6月19日 水曜日

7限目は箕面自由学園高校生にとって、とても楽しい時間となります。特に高校1年生には週4回、英検対策やビブリオバトル、ゲーム作成、基礎韓国語、グローカルリーダープログラムなどの20種類もの多彩な探究活動から自分の希望するものを選んで参加できる「デザインタイム」というプログラムが用意されています。

今の1年生は全員タブレットを持っていますので、教室前のスクリーンに各人の意見を投影するなど、かなり熱い時間になっています。自分が興味を感じる分野だけに生徒たちも身を乗り出して参加しています。自分たちで考えた成果はe-ポートフォリオとなって学びの記録として残っていきます。このように自分たちで調べて考える教育活動が、今年の国公立大学合格者の急増【国公立大学前年度22名➡77名(内既卒2名、省庁大学校含む)】にも結び付いているのでしょう。因みに高校2年以上の学年は、希望者参加という原則は同じですが、教科の補習といった内容が多くなっています。(続く)

箕面自由学園にお邪魔してきました(施設編)

2019年6月18日 火曜日

このエントリーでも紹介した豊中市と箕面市の間に、甲子園球場(のグランド部分)5つ分の広大なキャンパスを持つ箕面自由学園は、同じ敷地に保育園・幼稚園から高校まで併設する総合学園です。

この併設されているというのは実は利点が多く、堺の賢明学院でも同じ話を聞きましたが、小学生の下校時間が早いので、中学生・高校生がその後部活に使うことができる、保健室も共同なので、保健の先生が3名も常駐しているなど、スケールメリットがあります。食堂も、幼稚園に迎えに来た保護者の待ち合わせ場所になっているそうです。

食堂にはセブンイレブンの自販機があり、食堂の営業時間以外でも軽食を買うことができます。スポーツ系の部活をしている生徒を含めて、好評なのだそうです。

紀伊国屋書店に運営が委託されている図書館はなんと3万冊の蔵書があり、毎月50~80冊の本が入れ替わっています。最新ニュースをテーマにしたコーナーなど展示にも工夫がなされています。奥の方には自習コーナーもあります。

(続く)

【校名変更】四天王寺東(現 四天王寺学園) 高等学校・中学校【東が付きます】

2019年6月6日 木曜日

四天王寺の境内にある女子校の話ではありません。姉妹校として藤井寺球場跡に新たに2014年にできた「四天王寺学園中学校」、2017年にできた「四天王寺学園高等学校」についてのお話です。羽曳野市にあった「四天王寺羽曳丘中学校・高等学校」は2019年3月末をもって閉校となりましたので、お引越しをした、という解釈をする方もいらっしゃいますが、移転というわけではなく、別の学校ができた、という扱いになるようです。

 

「四天王寺藤井寺」という名称ではなくて、「四天王寺学園」というおしゃれな名称だったのですが、やはり「四天王寺中学校・高等学校」との混同があったのでしょうか、高校としてはわずか2年で名称変更となります。その名称とは「四天王寺東」。確かに四天王寺の南東にありますので、位置関係から付けたのか、何か仏教的な意味がある名称なのか、詳しくは分かりませんが、少なくとも四天王寺との混同はなくなりそうです。

中学校は6月8日に学校見学会が開催されます。事前申し込みが必要となっていますので学校ホームページをご確認ください。トップページに「お申し込みはこちら」のボタンがあります。

 

因みに泉北高速鉄道「泉ヶ丘駅」の近くに「東大谷」高等学校がありますが、阿倍野にある大谷中学校・高等学校のほぼ真南にあたります。近年移転しましたから、その前の位置関係を表すのかと思い出してみましたが、移転前の「東大谷」も大谷の敷地の南西にあったような気がするのですけど・・・。すみません。また、由来を聞いてきます。

高槻中学校・高等学校に、お邪魔してきました(新しくできた施設編)

2019年5月31日 金曜日

約300名収容の丸いホールが新たに作られました。プレゼンテーションにも使えるように大型スクリーンやプログラムされた照明切り替え装置、自動カーテンなどが設置されています。

(すみません、この写真だけは学校HPから拝借しました)

生徒会活動や授業にも利用されているそうです。


ホールは2階ですが、その下の1階部分には「アクティブラーニングコモンズ」とよばれる多様な学びのための設備があります。こちらでもプレゼンの練習ができそうです。

 

図書館入口です。

豪華客船のようです。(実は乗ったことはないのですが、妄想してみました。)

貴族の書斎のようです。(貴族の知り合いはいません。あくまでも妄想です。)

キノコが生えています。(照明器具です。)

天井が高いです。(つまりとても静か。)

上の層にも自習コーナーがあり、重厚な木製の机と椅子で生徒さん方は黙々と勉強や読書をしています。

関西の中高単独図書館としては最大の規模だそうです。司書の先生も何人もいらっしゃいます。夕方6時までは自由に使えます。

受験生向けにはオープンスクールなどで見学できる機会もあるでしょう。以前このエントリーで紹介した7つもある理科実験室と併せてゴージャスな図書館も是非御覧ください。

 

高槻中学校・高等学校に、お邪魔してきました(部活が元気編)

2019年5月30日 木曜日

2年前から工事が続く高槻中学校・高等学校にお邪魔してきました。2年前にお邪魔した時には理科実験室ができたばかりでしたが、いまは事務所などが入る最後の建物工事が始まっています。国道170号線から巨大なクレーンが見えています。

今年で共学3年目、つまり中1~中3まで女子がそろった高槻中学校ですが、運動部に限っては女子が加入できるものが限られる(バレーボールやバスケットボールはまだ女子だけでチームが組めないため入部できないなど)と聞いていたのですが、どのような様子でしょうか。

こちらはバトミントン部、こちらも女子の姿が目立ちます。先輩がテンポよく練習メニューを切り替えています。

剣道部にも女子が数多く在籍しています。面をかぶっていてわかりにくいですが、この写真に写っている半分くらいが女子です。

こちら新しくできた専用練習場を持つ卓球部は逆に今年から男子は入部できないとのこと。ここにいる男子部員は中2以上です。

一方文化部については軽音楽部以外すべて女子の加入が可能です。化学部は女子部員の方が多く、吹奏楽部も半分程度が女子で占められています。男子校だった時より部員数も増え、音楽室パンパンです。

 

男子も含めて中1の95%ほどがいずれかの部活に所属しているそうです。(続く)

大谷中学・高等学校(京都) 入試関連イベント

2019年5月28日 火曜日

京都駅からJR奈良線で一駅、または京阪本線の東福寺駅から徒歩5分。つまりは京都市のみならず、滋賀県・奈良・大阪も通学範囲に含まれる大谷中学・高等学校から入試関連イベントのご案内が届きました。

この学校ではなんと56年前の1963年、一つの教室に授業を担当する先生と机間支援をしながらそのフォローをする2人の先生で運営する「バタビアシステム」という授業形式が導入され、今でも続けられています。

もともと男子校だったからか野球部や部員が100名以上いるサッカー部などのスポーツ系の部活も盛んですが、1997年から中学校、2000年から高校も共学化され、文化部では女子の方が多いクラブが多い(軽音楽部は男子:女子=56:73、吹奏楽部は7:49、韓国言語文化部は0:27 いずれも2019年5月現在)など今では女子も元気に活躍しています。

というわけで、交通の便利さと生徒さんの元気よさを確認するためにもぜひ学校説明会やオープンスクールに参加してみてはいかがでしょうか。詳細は学校ホームページをご覧ください。

大阪府立天王寺高等学校 中学生向け説明会

2019年5月21日 火曜日

今回はこのエントリーでは珍しく、公立高校についてのお話です。

大阪の公立トップ校の一つ、天王寺高校では中学生向けの説明会が開催されます。

まずは授業見学1コマ(現役生も気が引き締まる?)と説明会、部活動見学の3階建ての企画です。つまりこの中間テストが終わって、ちょっとほっとしているはずの6月15日は朝から夕方まで天王寺高校に中学生や中学校の先生が押し掛けるという大変な日になっています。天王寺高校の先生方、頑張ってください。

申し込み制となっていますので、学校ホームページからお申し込みください。来週の火曜日から申し込み開始予定だそうです。