育英西 中学校・高等学校にお邪魔してきました(授業編)

2022年10月27日

10月24日の日本教育新聞に、国際バカロレア教育・有識者会議が「これまで中心だった高校段階(DP)以外にも、中学段階(MYP)の普及に力をいれていくことで一致した。」との記事がありましたが、国際バカロレアのMYP認定校は日本の一条校(普通の中学校か中等教育学校)では15校、近畿圏では大阪教育大学附属池田中学校と育英西中学校・高等学校の2校しかありません。

そこで、育英西の授業を見たくなってお邪魔してきました。

古文の授業です。高校1年生の10月末、当然助動詞の識別など古典文法を中心に学ぶ時期ですが、おや、4人ずつの班を作って何かしているぞ。

作品に登場する人物の心情を互いに考えて、1枚のプリントに書き込んでいくというグループワークです。生徒たちは活発に意見を出し合っています。古典を学ぶことの楽しさを実感させる実践に感動です。

こちらも国語の授業です。ここでも協同学習が行われています。

こちらの英語の授業では、ついに生徒が立ち上がっています。これは二人組でじゃんけんで勝った方が立ち上がって、もう一人にプリントからの出題をしているところです。

英語の授業とは別に英語コミュニケーションの授業が用意されています。何とネイティブが2人入っての授業。しかも全員立ち上がって会話の練習をしています。

というわけで、座って先生の話を聞いてノートに写す、といった授業がありません。一部のコース生のみを対象とするDPではなく、全員を対象とするMYPを導入したからこそ、すべての授業がこんなに刺激的になっているわけです。中学生でこのような教育を受けた生徒が中心となって、高校からの入学者にもこの教育方法が定着しているのでした。恐るべし・・・(続く)