国公立大学の入学辞退率②

2020年7月27日

それでは、規模は関係なく、辞退率が少ない順に並べたらどうなるか、というのがこちらです。(4%未満の20大学だけ抜粋)医科大学・教育大学など志望動機が堅そうな受験生が集まる大学が上位に来ています。筑波技術大学は聴覚・視覚障がいがある受験生限定ですので、志願倍率でも1.3倍と高くはないのですが、高い基準を設けて合格者は78名に絞り込んでいます。辞退は1名のみですから第一志望率が高いことがわかります。しかし、7.7倍の高倍率を潜り抜けて合格したのに東京芸術大学を辞退した2人はその代わりにどこにいったのだろう?あなた方のおかげで大学が定員割れになっているじゃありませんか。ああ、インタビューしたい・・・。

因みに公立大学(80大学202学部)の平均辞退率は18.0%。こちらも規模に関係なく辞退率が4%未満の大学を並べてみると、国立と同じような結果になりました。見方を変えればこれらの単科大学は、ほとんど募集定員通りの合格通知しか発行しませんので、ボーダーラインでの出願には要注意、ということになるわけです。因みにこのリストにありませんが、下関市立大学は450名募集のところ、544名、つまり1.21倍もの人数を入学させたので、おそらく文部科学省に怒られたと思います。別に知り合いでもないのですが一応入試担当の方を弁護しておきますと、この学校は例年辞退率が高いので、正確に歩留まりを読むのは難しいのでした。