【大学入試を】大谷中学校の「未来力」入試【先取り】

2017年9月7日 木曜日

大阪、天王寺駅の南、少し小高い住宅地にある、高校からの募集が無い完全6年制の女子進学校、大谷中学校・高等学校の説明会に行ってきました。会場はあべのハルカス23階の大谷大学の施設です。いやぁ気持ちいいです。それはさておき学校の授業内容も詳しく教えていただける充実の説明会でした。ありがとうございました。

まずは、男子校である清風学園で40年、教頭先生としても18年間お勤めの後、この春から女子校である大谷にいらっしゃった堀川校長先生のお話です。やはり女子校の女子の元気よさが新鮮に見えるのでしょうか、女子校の魅力が際立つ教育理念の説明、大谷の魅力が大変リアリティーをもって伝わってきました。

「やさしく」「かしこく」「うつくしく」・・・。いいお言葉です。

英語力の育成がウリの「凛花コース」の説明がありました。30年前から行われている海外研修についても説明がありました。オーストラリア・ニュージーランド・カナダ・タイに姉妹校が8校、その他提携校が多数あり、エージェント任せではない自前の3か月か1年間(希望者)の海外研修が用意されています。また姉妹校から交換留学生が、2016年度は合計で60名ほど来ており、日本に居ながらでも国際交流ができるようになっています。

大学進学については進学校として素晴らしい実績です。昨年度卒業生215名のうち、現役で進学したのは92%、浪人になった17名の内、実は14名は合格校はあるが一浪を選んだそうですので、現役合格率としては98.6%と驚異的な数値になります。その内容でも京大1、阪大7、神戸大5を含み国公立63名、医学部医学科14名などとなっています。また指定校推薦枠も多く、関関同立で38名分、近大19、甲南3など全体で約500名分となっています。

さて、ここで理科の先生が登場。平素の取り組みを紹介していただきました。「医進コース」があるこの学校では理科教育にも力が入っています。化学では実験助手が常駐しており実験室にはドラフト(有害な気体が発生する実験を安全に行うブース)が2台も設置されています。物理では映像教材を作成するという取り組みを通じて、教科書レベルを超えたシミュレーションができたりします。生物の解剖については、カエルは2人で1匹、豚の目玉は1人1個という恵まれた環境で行われています。この解剖用のカエルは学校内で育てているそうで、自給自足だそうです。ちなみにプラナリアやボルボックスも培養して備蓄しているという徹底ぶりです。

もちろんこれほど本格的な授業が行われているので、科学に興味を持つ生徒も増えるだろうと思いながら聞いていたのですが、やはり「科学部」という部活も盛んで、そこの生徒さんが、科学コンテストの国際大会に参加、英語で堂々のプレゼンを行ったそうです。国内から参加した5校のうち、4校はSSHだそうですので、普通の学校からは大谷が唯一の出場だったわけですね。

さて、本日の説明会の目玉、「未来力」テスト、についてです。

1月13日(土)の午後に行われる「1次B」の凛花コースのみの実施ですが、作問例によると、500字~1500字程度の文章を読んで、要約し、読解し、解決方法やそこから予測されることを記述式で答えるという、子どもの思考力まで測れるように工夫された問題です。国語の先生から直々に出題意図と採点基準について説明がありましたが、こちらは学校の説明会で詳しく教えていただけると思います。また、「未来力」テスト型のプレテストも行われますので、子どもとしてはこちらを受験するのが手っ取り早いと思います。

というわけで、9月9日(土)に入試説明会が、11月11日(土)にプレテストが行われますので、大谷中をお考えの受験生・保護者の皆様はこちらにも参加しましょう。

 

 

【先着順】四天王寺中学校 学校見学会のお知らせ【200組様限定】

2017年9月5日 火曜日

大阪の女子校でトップの大学合格実績を誇る四天王寺中学校・高等学校ですが、その実績から、とても厳しい学校だと思われています。登下校の生徒たちも重そうなカバンをいくつも持っていますので、家で行う課題も多いのでしょう。しかし、実際に入学した生徒によりますと、意外に部活が盛んで、行事・講演会などのイベントも多く、勉強一本ではなく、気が付けば楽しく過ごしている自分に驚いたそうです。特に文化部は充実しており、コーラス部は大阪府のコンクールで中学・高校と金賞を獲得し、自然科学部からは今年も日本生物学オリンピックに出場する生徒が出るなど、本格的です。

四天王寺中学校は入学したら勉強漬けだと思っている小学生は、是非見学会に参加して、その偏見を取り除いてください。

 

(クリックするとPDFが開きます)

中学校では長らく算国理社の4教科必須という入試が行われてきましたが、次の入試から算国理の3教科でも受験が可能になります。但し4教科で受験した場合でも、社会ありの400点満点と、社会無しの320点満点を1.25倍した高得点の方で判定してくれるとのことですので、4教科受験した方が損をすることはありません。むしろ社会の平均点が高い場合は得をするケースもあるでしょう。というわけで、そのあたりの詳しい話は学校の方で聞いてみましょう。

 

 

★学校説明会特集!(追手門学院中学校高等学校)

2017年9月4日 月曜日

追手門学院中学校高等学校(茨木)の学校説明会に行ってきました!8/29(火)まだ8月の夏休み?の最中に学校説明会がありました。今回は、大阪(梅田)にあるイベントホールで開催されました。約100組の参加だったでしょうか・・・。

まずは、学校長のご挨拶からでした。来年2018年に創立130年を迎えられ、さらに翌年の2019年には新校舎移転が実施されるということで益々前進される様子です。何か節目になることがあれば、新たな動きがあるのがつきものです。大いに期待できることと思います。

今回特に注目されることは2点。まず、中学校教育における成績の向上です。中1から中2、中3さらに高1と五ツ木模試・ベネッセ模試や進研模試の成績の伸びが飛躍しています。『リフレクション学習』(授業⇒週末課題⇒サイクルテスト⇒フィードバック講習のサイクル学習)が定着しつつあるのではないでしょうか。その他、『コミュニケーション教育』や『志の教育』『情報サイエンス教育』など様々な取り組みも後押ししているようです。

もう一点は、大学合格実績です。この数値については、以前から受験する生徒の学力からすると少し物足りなさを感じておりましたが、2015度⇒2017年度大学入試では、【国公立】68%増、【関関同立】23%増となっています。特に【国公立】については、2015年入試:28名、2016年度入試:29名、2017年度入試:47名と勢いが出てきた感じです。生徒数が増えても【国公立】の合格者数はなかなか増えないのが現状です。今後にさらに期待したいと思います。

 

★オープンスクールは、9/2(土)に実施され、「1,000名以上の生徒・保護者の皆さまにご参加いただきました。」とご連絡もいただきました。

★今後は・・・、

【中】授業見学9/27(水)/ 入試説明会10/21(土)11/18(土)〔プレテストあり〕/ ミニオープンスクール10/7(土)

【高】入試説明会10/14(土)11/11(土)12/9(土)/ イブニング説明会(高槻・池田・吹田・豊中)で11月実施予定

 

是非とも一度足を運んでみてください。

 

 

 

国立大学付属 入試見直し論

2017年9月1日 金曜日

29日に、国立大学の付属校はどうなるのか、という記事を書いたばかりですが、次はこのような新聞報道がありました。文部科学省の有識者会議の議論の内容のようです。

その主張を簡単にまとめると、国立大学の付属校は教員養成のためなので、これから教員が現場で直面するであろう様々な生徒を集めるべきだ、というものです。確かにエリート養成が目的ではないというのはわかるのですが、週休2日制が導入された時でも、付属校ではその数年前から土曜授業をなくしてカリキュラムの開発を行いましたし、20年ほど前に総合学習の研究授業が付属校でしばしば行われていた時でも、付属の生徒たちは教科の時間が削られたにも関わらず、自主学習用に与えられた問題集で、一般中学生以上の基礎学力を維持していたわけです。つまりある程度、学習面で優れた集団でなければ教育面での研究は成立しないのではと思うのです。

付属校の先生方の意見も含めて、今後十分な議論がなされることを期待します。

(画像をクリックするとPDFが開きます)

(読売新聞 2017年8月27日 朝刊より)

 

 

京都府立中学校 選抜日程発表

2017年8月30日 水曜日

平成30年度の京都府立中学校の「選抜日程」が発表されました。

特に今年は新規開校の府立南陽高校附属中学校が開設されますので、京都府南部の小学生にも選択肢が広がったといえるでしょう。

 

選抜日程は、近畿圏統一解禁日の1月13日(土)、発表は17日(水)、19日(金)までに入学確約書の提出が必要になります。その他具体的な内容については、南陽は10月21日、その他の3校は10月28日に説明会が行われるようです。詳しくは各校のHPをご確認ください。志願者は是非参加しましょう。

 

 

【もしかして】国立大学附属校はどうなる?【もしかして】

2017年8月29日 火曜日

8月2日の新聞に、国立大学の教員養成大学・学部を縮小する、という提案が、文部科学省の有識者会議から出されたと報道されていました。まだ、何かが決定されたわけではありませんが、2015年の国立大学法人評価委員会の報告を受けて、国立大学は文系学部縮小や学部の再編を行う大学が増加しましたので、何らかの影響は避けられないと思います。その時も教員養成系に対する風当たりが強かったのですが、今回の報道は具体的な統合の方法まで言及されている点でも、もう1歩踏み込んでいるといえるでしょう。

 

(8月2日 日本経済新聞 朝刊より)

この中に、「県内外の単科大や総合大教育学部を統合する」という提案がありますが、先日、ある教育関係者から、「教育大学がなくなったら、附属校もなくなるのでは?」という情報を伺いました。確かに多くの国立大学附属校は教育学部に紐づいているわけですから、その学部がなくなれば、附属校もなくなるという理屈です。

今後、国立大学の組織改編と合わせて、国立大学附属校の再編や統合、廃止も発表されるかもしれません。注目しておくべきでしょう。

 

 

【公立中高一貫校受験生にも】龍谷大学付属平安中学校 ドラゴンテスト【朗報】

2017年8月28日 月曜日

国際学部や農学部の開設でさらに人気が高まっている龍谷大学ですが、その龍谷大学を中心として24もの学校法人が加盟する「龍谷総合学園」というグループがあります。高校も26校(ハワイに1校ありますので、国内では25校)あるのですが、その中で唯一学校法人龍谷大学直轄の学校が龍谷大学付属平安中学校・高等学校になります。したがってその強いつながりを利用して卒業生の大部分が龍谷大学に進学するのかといえば、そうではなく、4割ほどは京大や京都府立医大をはじめとする国公立大学や難関私立大に進学しています。このように進学校としても伸び盛りのこの学校では今年も「ドラゴンテスト」という名称のプレテストを実施します。ここの中学受験を考えている皆さんは必ず受験しましょう。また、まだ龍谷大学付属平安中学校・高等学校の良さを知らない皆さんは、まずは9月18日(月祝)のオープンキャンパスに足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

(クリックするとオープンキャンパスとドラゴンテストの案内のPDFが開きます)

また、京都・滋賀方面で、公立の中高一貫校の受験を考えている小学生の皆さんにも朗報です。龍谷大学付属平安中学校のドラゴンテストは適性検査型の問題でも受験することができます。適性検査型の対策は、問題集が数多く出版されている教科型と違ってなかなか難しいものですし、その問題を作成するのも大変なのですが、この学校は無料でその練習をさせてくれ、しかも次の週に返却会という解説までしていただけるという手厚いイベントが用意されています。ドラゴンテストや返却会は申込が必要ですが、そのためにもひとまず9月18日のオープンキャンパスに行ってみましょう。

 

 

和歌山信愛中学校・高等学校 入試関連イベント

2017年8月25日 金曜日

南海和歌山市駅とJR和歌山駅の間に和歌山城がありますが、そのすぐ近く、大きな通りに面したきれいな5階建ての校舎が和歌山信愛中学校・高等学校になります。実は和歌山県内に女子高は2校しかありませんが、そのうちの一つです。(もう一つは海南市立海南下津高等学校という、近畿圏唯一の公立の女子高です。)

交通の利便性が高いために大阪からでも通学が可能な女子進学校です。

 

(クリックするとPDFが開きます)

その和歌山信愛中学校・高等学校の入試関連イベントが届きましたので、紹介いたします。9月24日は岸和田、10月28日は泉佐野でも説明会が開かれますので、お近くの方は一度参加してみてはいかがでしょうか。

 

 

私立中学の入試日程について

2017年8月17日 木曜日

そろそろ平成30年度(2018年度)の中学入試の募集要項が発表される時期がやってきました。近畿地区の中学校入試の解禁日は1月13日(土)と決まっていますが、この日1日しか入試を行わない中学校は少なく、ほとんどの中学校では併願受験が可能になるように、翌日の日曜日や、午後を使った入試日程が組まれています。

その日程の組み合わせで受験生は併願パターンを組み上げるのですが、その日程設定の変動によって受験生の人数に大きく変化が生じる場合があります。

今春、初日の午前ではなく、午後入試からスタートさせた京都の東山中学校は、受験生激増と大成功しましたので、来春も同様の日程で行われます。一方、受験日程を午前に動かしたことにより受験者数が減ってしまった大阪桐蔭中学校は、2018年度は再び初日午後入試からスタートさせる作戦を取るようです。

募集でも勢いのある常翔学園中学校は、初日の午後入試を行っていませんでしたが、2018年度から初日午後入試を行い、しかも募集定員を増加させるという発表がなされましたので、入試日程がぶつかる中学校の出願状況への影響が考えられます。

また、公立の中高一貫校の併願として受験しやすいような「適性検査型」の入試を導入している学校もあります。来春から上宮中学校と上宮太子中学校が統合し、新たな学校としてスタートする上宮学園中学校もその一つです。

いずれにせよ入試日程の変更は併願パターンの組み方に影響を与えるだけでなく、入試難易度の上下にも関係してきます。今後清風中学校や帝塚山学院中学校など募集定員の大きい学校でもまだ日程発表が行われていないところもあります。今後行われる発表に来春の受験生は注目しておくべきでしょう。

9月18日(月祝)に行われます「開成進学フェア」では最新の入試情報をまとめて手に入れる事ができます。開成教育グループに通っていない方でも、無料でご参加いただける大規模な進学イベントです。一般の方はこちらからお申し込みの上、ご来場ください。

 

一般生用=https://www.kaisei-group.co.jp/form/shigakufair_osaka/

 

(現在塾生の皆さんは、こちらのフォームから申し込んでください)

 

塾生用=https://www.kaisei-group.co.jp/form/in_shigakufair_osaka/

 

お待ちしております。

 

 

賢明学院にお邪魔してきました(部活動編)

2017年8月9日 水曜日

部活の参加率が8割を超えているというこの学校は、教科の学習だけではなく部活の指導にも力が入っています。体育館が二つあります。一つはバスケットのコートが二つ取れる広さです。女子バスケットボール部とバトンチアダンス部が活動していました。女子バスケットボールを指導していたのは背の高いネイティブの先生。格好いいです。

バトンチアダンス部は高校生のように若々しい女性の先生と、男性顧問の2名体制で指導されていました。そのバトンチアダンス部に覚えたばかりの振り付けを見せていただきました。なんとすでにばっちり揃っています。

もう一か所は小学校の側にある座席格納型の多目的利用が可能な「リヴィエホール」という体育館です。壁面にバスケットのゴールも格納されています。この日はバレーボール部が練習をしていました。

校舎の前に「シャローム広場」とよばれる野外ステージのような場所があります。昼休みにはランチスペースにもなるこの場所でダンス部が練習しています。他の学校のダンス部と違い、いくつものユニットで練習しているのがユニークです。1つのグループからキレッキレのダンスを見せていただきました。

さて、リヴィエホールの1Fではハンドベル部が練習していました。このホールはこの学校の運営母体である「聖母奉献修道会」をフランスで設立した福者マリー・リヴィエの記念館とも呼べる建物です。マリー・リヴィエの肖像画はその正面で演奏する彼らを温かく見守っているように見えました。

もちろん演奏のレベルも高いです。高音域と低音域を上級生が押さえ、中音域に下級生が居るように見えましたが、音域の担当は曲によって変えるのだそうです。それにしても、ベルの数の多いこと!低音のベルは大きく重そうです。

先日もショッピングモールのイベント広場で演奏をするなど地域でも大人気の彼らの演奏は「開成進学フェア」(大阪会場)のミュージックフェアでも披露していただけることになりました。この10人の息の合った演奏が聴ける絶好のチャンスです。楽しみにしていてください。

賢明学院中学校・高等学校のオープンキャンパスは8月27日に開催されます。こちらも事前申し込みが必要となっています。学校のホームページでご確認ください。

 

http://kenmei.jp/highschool/admission/opencampus/

 

玄関に置かれている古い木箱は、この学校を設立するためにカナダから渡ってきた修道女が生活用品(工具も?)を入れて船便で送ってきた箱だそうです。幼稚園からの一貫教育で、面倒見の良い、優しい印象の学校なのですが、この木箱が「次は君たちが世界に出かけて行って教育を広める番ですよ。」と生徒さんに厳しく語っているようにも見えるのでした。