大阪私立女子中学校フェア2016 当日の様子

2016年5月7日 土曜日

こちらのエントリー「大阪私立女子中フェア 2016」でご紹介をしました、大阪私立女子中学校フェアが2016年4月29日(日)に大阪新阪急ホテルにて開催されました。

当日は多くの女子小学生・その保護者(と塾などの関係者)がご来場になっており、大変「大盛況」となりました。

当日配布されていたグッズは次の写真のとおりです。

会場は「個別相談ブース・交流コーナー」と「学校パフォーマンス会場」の二つに分かれており、各校とも趣向をこらしたプログラムとなっていました。生徒・保護者と学校の先生がお話を進めることができる「ブース相談コーナー」や、各校の先生や在校生の皆さんと一緒に英会話や手芸などを行う「交流コーナー」は、たくさんのご来場者が列を作っておられました。また「学校パフォーマンス」会場も、ダンスやコーラスといった各校の熱のこもった演技に、大きな拍手がおくられていました。

当日は「とにかく女子中のことに触れてもらう」ということに関して、しっかりと行うことができた学校が多かったのではないでしょうか。今回、受験生・保護者に対して学校のアピールに成功した各校が、今後もきっちりとアピールを続けることができれば、来春の受験者増につながることでしょう。注目していきたいところです。

 

大阪府内の高校の大学入試実績(2016年度)私立大編

2016年4月27日 水曜日

昨日に引き続き高校ごとの大学合格実績がまとまってきましたので分析してみました。

このリストは関関同立の4大学に加えて、近畿大学早慶上智などそれ以上、またはそれに準ずる首都圏・中京・九州の難関大学を加えた計16大学の合格者数を卒業者数で割った「占有率」の順に並べています。(この合格者数は「サンデー毎日」掲載の数値ですので、既卒生も含んでいます。)私立大学は一人で複数合格も可能ですので100%を超えた数値になります。

 

校名に黄色を付けているのは大阪府立で「文理学科」を設置している高校、いわゆる「Top10」と呼ばれる高校です。オレンジ色を付けているのはそれ以外の府立高校。ご覧のように5校がランクインしています。文理学科からは同志社大学の合格数が多いのに対して、(地理的に遠い岸和田高校以外は3ケタ合格!)それ以外の高校は関西大学や近畿大学で数値を伸ばしています。明星、付属池田、清風南海からは首都圏などの合格数が多く出ています。実際に何人の生徒が出した数値なのかはわかりませんが、比較的首都圏の大学に対する指向が強い高校だといえます。

 

大阪府内の高校の大学入試実績(2016年度)国公立編

2016年4月26日 火曜日

高校ごとの大学合格実績がまとまってきましたので分析してみました。
このリストは旧帝国大学の7大学に加えて、東京工業大学と一橋大学を加えた難関9大学の合格者数を卒業者数で割った「占有率」の順に並べています。(この合格者数は「サンデー毎日」掲載の数値ですので、既卒生も含んでいます。)

黄色を付けているのは大阪府立で「文理学科」を設置している高校、いわゆる「TOP10」と呼ばれる高校です。ご覧のようにベスト25位の中に見事に10校がすべてランクインしています。実際にはこの9大学以上の難易度である別大学の「医学部・医学科」への合格者や有名私大志向が強い生徒も居ますので、もっと多くの生徒が同レベルの大学に合格出来ることを表しています。
 

私立高校には「男子校」「女子高」「共学」の区別を付けていますが、女子高は大阪府下22校(来年度からは2校共学化しますので20校になります)のうち1校しかランクインしていません。女子は大阪府外の難関大学より自宅から通える範囲の大学を選ぶ傾向が強いのかも知れません。

 

KYOTO私立中学校フェア

2016年4月19日 火曜日

4月24日(日曜日)に京都、メルパルク京都で「KYOTO私立中学校フェア」という合同説明会が開催されます。京都の24校の私立中学が集うイベントで、各学校30分ずつの説明会の時間が設けられています。

このような合同説明会ではブース形式で質疑応答する形式が多いのですが、共通部分や学校の特色などはまず学校側から説明していただいた方がわかりやすいと思います。また、最初から各学校で行われる入試説明会に回るより効率的だともいえます。

ひとまず4月のこの説明会に参加したうえで志望校の候補を絞り込み、その後の各学校で行われる説明会で個別の事情や不明な点を質問するという使い分けがお勧めです。

KYOTO私立中学校フェア案内

 

羽衣学園にお邪魔してきました

2016年4月18日 月曜日

大阪府高石市にあります羽衣学園にお邪魔してきました。JR阪和線東羽衣駅、南海羽衣駅から徒歩4~5分ほどで到着です。

中学校から羽衣国際大学までが隣接して建っています。今中学校が使っている建物は、元は短期大学として使われていたものだそうで、教室の広さが普通の中学や高校と違いゆとりのあるつくりとなっています。

元々女子高でしたが、共学化して4年目、今では高校でも男子は4割ほど、中学では男女がほぼ半々となっていますので、男子が入学しても女子に圧倒される心配はありません。

まだ、全学年の授業が開始していない時期でしたが、校内のいたるところで部活にいそしむ生徒の元気な声が聞こえてきます。

体育館をのぞいてみました。1Fでは卓球部が練習している横でバトン部が、さらにその隣ではダンス部が、そして2Fの広い空間ではなんとバレー部とバスケ部が同時に練習しています。ここでは体育館をお互いに譲り合って順番に使うという不便はなさそうです。

テニスコートはなんと6面。硬式と軟式が3面ずつ使って練習しています。そしてそこには顧問の先生が何人も・・・。まるでテニススクールのようになっています。

そして全国レベルで有名なのはホッケー部。また別のグランドを使って練習しています。創部3年目には男子ホッケー部も女子の先輩の活躍に刺激を受けたのでしょうか、すでにインターハイ出場を達成しています。一段高くなった講堂の入り口では吹奏楽部の金管楽器が外向いて気持ちよさそうにパート練習しています。小柄なホルン女子、なかなか上手です。

その他、ダンス部や水泳部、ソフトテニス、ソフトボールなど全国レベルの強豪チーム揃い、そう思ってみれば真剣にみんな練習に取り組んでいます。多くの生徒が部活に参加しているようです。

 

これほどスポーツなどに取り組んでいる一方、新しく建てられた校舎は電子黒板や複数のプロジェクターを備えた最新鋭のICT教室があり、アクティブラーニングを中心とした最新の教育活動も行われています。

スパルタ方式ではなく生徒を生き生きとさせて力を発揮させる女子教育の伝統が、さらにいい形で共学になっても受け継がれている、そういった学校でした。

 

大阪私立女子中フェア 2016

2016年4月15日 金曜日

大阪の女子中学校15校が集まって4月29日に開かれるこのイベントがゴールデンウィークに開催されるのは今年で4年目だそうですが、大人気のイベントです。会場は大阪梅田の新阪急ホテルです。

午前10時から開催となっていますが、昨年は10時に会場にたどり着いた人は入場制限がかかってしばらく待たされる状態だったそうです。10時の開場から入場したい場合は受付開始の9時30分までには到着しておいた方が良さそうです。

学校毎の相談コーナーに加えて、今の在校生による交流コーナーや、別室でのパフォーマンスを披露してくれるコーナーも設けています。学校の生徒達による楽器演奏やダンスの披露など、生き生きとした在校生たちの姿を見ることもできます。

これから受験を迎える小学生のお嬢さんがいらっしゃるご家庭は一度足を運ばれることをお勧めします。(詳細は下のリンクをご参照ください。)

http://joshichu-fair.net/

 

 

立命館附属中高合同説明会のお知らせ

2016年4月14日 木曜日

元々は京都の御所の東側にあった、どちらかといえば地味な学校だった立命館大学ですが、35年前に衣笠キャンパスに全面移転、その後氷室、滋賀県の草津市、さらに大阪府茨木市と拡大を続け、今や入学定員が7000人以上、受験者も9万人以上といったマンモス大学になっています。その附属高校も立命館中学・高校1校の時代が長かったのですが、いまや附属校だけで4校となりました。(その他立命館に推薦入学できるコースを設けている係属校もあります。)その附属校のうち、3校が合同で説明会を行うという案内をいただきました。

立命館附属中高合同学校説明会_相談会_案内

 

大学附属の高校というのは、進学できる大学が決まっているため、その違いが分かりにくいものですが、このように合同で説明会をしていただけると、その特色を比較することができ、よいのではないかと思います。

ちなみに今回の説明会に参加しない残り一つの附属高校は、「立命館慶祥中学・高校」です。この学校は北海道江別市にありますので、今回の説明会には参加していただけないというわけです。

 

関西大学中等部・高等部にお邪魔してきました③(安全編)

2016年4月6日 水曜日

4月から「普通科」に学科変更されますが、6年前に「安全科学科」として発足したこの学校は、隣接する関西大学の社会安全学部も含めて「安全」がキーワードになっています。

まず、校舎入口はオートロックになっており、ICカードを持った生徒、教職員以外は入ることができません。コンピュータールームなどもすべてICカードで入室・退室が管理されています。体育館やプール、グランドの前それぞれに更衣室が設けられており、生徒が私物を教室に放置することが無い仕掛けになっています。

校舎が上下に積み重ねられているので、生徒が階段で移動することも多いのですが、その階段や廊下にも工夫が凝らされています。

災害時の避難を想定して、最も生徒で混雑する中央部の階段付近には余裕のあるスペースが設けられています。

階段下での将棋倒しを防ぐために途中で絞り込む場所があります。


中学生用のフロアでは生徒が走り回って階段から落ちても大きな怪我をしないように、あえて階段の途中を折り返しています。

職員室はガラス張りで、向かい側が保健室となっており、その出入りが常に見えるようになっています。

怪我などで不自由な生徒も安心して通学できるように、学校としては珍しい「多目的トイレ」が各階に設けられています。

体育館では熱中症を防ぐためのスポーツ飲料の自動販売機や

冷却しなければいけない怪我などに備えて、製氷機が備えてあります。

 

温水プールは、使用する学年に合せて深さを変化させることができる設備があり、プールでの事故を防いでいます。

このプールの水は24時間濾過されており、加えて災害時には市民の飲料水に転用することができる濾過装置まで備えています。その横は災害用物資の倉庫となっています。

人工芝のグランドも水はけがよく、降雨後でも避難場所として使うことができます。

 

災害時の救援、支援のための道具や物資が展示されたスペースも有り、生徒にも「安全」に関する興味関心が湧くような仕掛けがなされています。隣の社会安全学部の大学生によって組織された消防団もあるそうです。

高校では「安全科学科」として、例えば火災時に水をかけてはいけない物質を学ぶ授業や、環境問題に関する英語の文献を読むなどの授業が行われてきたそうですが、今年の同志社の英語の長文では地球温暖化に関する雑誌記事が出題されるなど、実際の入試問題の役に立つというメリットもあったそうです。

今までにも日本のみならず海外でも学校への不審者の侵入や、大規模災害にともなう被災など生徒が犠牲になった痛ましい事件もありました。めったにないことだからと放置すること無く、生徒のみならず、市民への「安全」を備えているという学校だといえるでしょう。

 

関西大学中等部・高等部にお邪魔してきました②(理科教育編)

2016年4月5日 火曜日

SGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定され国際交流学習も盛んな学校ですが、理科教育に関しても相当先進的な取り組みがなされています。

定期テストが終わった後のテスト直しは多くの学校で行われていますが、この学校の理科のテスト直しはちょっと変わっています。それまでに学んだことの関連をマインドマップという図に表して再び知識の位置付けを確認するというものです。

優秀作品が選ばれて貼り出されていたりします。

数名で合作した大作もあります。これは「代謝」の分野が難しく、苦労した高校生が後輩のために作成したものだそうです。

このように生徒が自分の頭の中を図に整理するだけでなく、他の生徒の理解にも役立つような使い方を行っています。

そればかりか、小中高の理科の先生が自分たちの実践を「サイエンスパーク」という形で発表しています。先生方も自分たちの授業を披露することで互いの刺激になり、生徒も「こんな授業も受けたい」という声を作るきっかけにもなることでしょう。

生物室にはそれ以外にも生徒が作成した鳥の骨格標本やセミの抜け殻を壁に飾ってオブジェみたいになっています。

理科教育を強化しているイメージを持っていなかっただけに、これは思わぬ発見でした。デジタル出力できる顕微鏡などの設備と併せて今後理系科目への興味関心を持つ生徒が増えることでしょう。

(③へ続く)

 

関西大学中等部・高等部にお邪魔してきました①(情報機器編)

2016年4月4日 月曜日

JR高槻駅近くに関西大学の社会安全学部と隣接してそびえる関西大学中等部・高等部は小等部と併せて6年前に創設された学校です。高校は「安全科学科」と珍しい学科名でありながら、文部科学省のSGH(スーパーグローバルハイスクール)に指定され国際交流学習も盛んな学校です。但しこの4月から「普通科」に学科変更されるそうです。

本ブログでは2010年に開学式の模様を報告しましたが、6年経過してどのように使われているのかという点にも着目して見させていただきました。

まず13階建ての校舎は6基あるエレベーターで移動します。小学生は1階から5階まで、中学校は学年別に6階から8階の3フロア、9階が職員室と保健室で10階が図書室、11階から13階がこれまた学年別に高等学校のフロアとなっています。13階からの見晴らしは最高です。屋内の照明はLEDで、ほとんどが自動で点灯・消灯する仕組みです。

カナダ製のしっかりした机は6年間使用したようには見えません。

コンピュータールームです。普通の学校では教卓に向かってコンピューターを配置しているところが多いのですが、ここでは真ん中にミーティングテーブルを置いて、周りで作業する仕様になっています。

この部屋にも貸出し用のMacBook Airがずらりと40台。同じようなキャビネットが校内随所にあり、全部で600台のノートパソコンが生徒用に準備されているそうです。

広大な図書室

見晴らしの良い閲覧室

ここにもMacが・・・

進路指導室にも

Macが・・・

職員室にもMacのデスクトップが林立し、教室には電子黒板や書画カメラ、生物室にもデジタル顕微鏡と、最新のデジタル設備が詰まっていました。

(②へ続く)