2021年3月11日
今年は3月入試の無い関西大学について、まだ受験生からの合否結果連絡が届いていないなど集約作業の最中ですが、ひとまず大勢は判明したと思いますので、分析してみました。 元データは開成教育グループからの受験生ですので、大学発表の公式データとは異なった傾向になることをご了承ください。
以前、このエントリーで紹介しましたように、当塾からの出願件数は増えています。但し、昨年は3月入試があったので、同日比で集計して見ると昨年が追い付いてきたため、3月9日比較では昨年比103.6%となっています。それに対して合格者数は145.1%と大きく伸びています。従って、受験者数が昨年と全く同じだとして比較すると、合格できる可能性は1.4倍になったことになります。 その「合格率」の変化だけを見て、募集単位ごとのランキングを作ってみました。なんと、「化学生命工 化学・物質工」以外ではすべてプラス。「化学生命工 化学・物質工」は合格しにくくなっているように見えますが、実際の合格者数は増えています。 このランキングで上位に位置する募集単位は次年度の模擬テストでの判定基準が下がる可能性がありますので、受験生が大きく増える可能性があります。今の高2以下の学年については、このように極端に難易度が動く学部-学科の受験には細心の注意が必要になります。(続く)
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2021年3月10日
今日は大阪府の公立高校一般入試の日です。コロナ禍というわけで、朝の応援、今年は遠慮しました。普通科と専門学科を合わせた20,969の定員に対して23,594名が出願しています。平均倍率で1.13倍となっています。 その中でも、大学進学に力を入れている「グローバルリーダーズハイスクール」(GLHS)に指定されている10高(TOP10高)の倍率の推移を調べてみました。
18クラスも定員が減少した北摂(旧1学区)の豊中と茨木が今年もTOP10の中での最高倍率1.53倍となっています。高津は昨年の揺り戻しで下がっていますが、それでも1.43倍と高めになっています。旧2学区の四條畷と大手前は中学校の希望調査の段階よりも多少落ち着いた倍率となりました。定員が1クラス減少の北野はもっと高めに出るかと思いましたが、他校に流れたのでしょうか、結果的にほぼ昨年並みの競争倍率となりました。その他揺り戻しによる変動はありますが、当然憧れのトップ校ですから、それほど低い倍率にはならないようです。発表は18日。ドキドキしながら結果を待つことにします。
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2021年3月9日
何とか緊急事態宣言が解除された大阪ですが、大阪工業大学から「対面型」オープンキャンパスの案内が届きました。版画調の垢ぬけたデザインが目を引きます。次の日曜日には阪急梅田駅東側すぐの「梅田キャンパス」での開催です。
研究室見学や学生団体の実演、個別相談コーナーもあります。完全予約制となっていますので、申し込みは大学のHPからどうぞ。
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2021年3月8日
昨年からのコロナ禍の影響で1年間飛んでしまったノートルダム女学院オーケストラクラブの定期演奏会、ようやく再開です。前回と同じびわ湖ホールの大舞台で演奏を楽しむことができそうです。入場料無料、是非皆さんお越しくださいと言いたいところですが、やはりこのご時世ですので座席を間引いての全席指定となっています。ローソンチケットから事前に座席券を手に入れてください。因みにプログラムは有名なバレエ音楽2曲に続けて、ドヴォルザークの交響曲第6番。1880年に作曲されたこの交響曲は、作品としては6番目なのですが、初めて出版されたために戦前には第1交響曲もいわれていたものです。因みにその後第7番が第2交響曲、第5番が第3交響曲として出版され、そんなわけで有名な「新世界より」は第9番ですが、戦前のレコードには第5交響曲と書かれており、CDの時代になっても「SymphonyNo.9(5)」という妙な表記のものが売られています。ややこしいですね。それはさておき、ノートルダム女学院の皆さんが1年間のお休みを経て演奏するこの曲が、始めて出版されたドヴォルザークの交響曲というのも再スタートを感じさせるフレッシュな選曲です。演奏機会がそれほど多い曲ではありませんが、3拍子の心おだやかな旋律から始まるこの作品、聴いてみては如何でしょうか。あっ、「楽曲選びの道しるべ」になってしまった。 小中学生の音楽好きの皆さんには、「オーケストラクラブ推薦入試」というのもあります。詳しくは学校ホームページをご覧ください。
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2021年3月5日
では、産近甲龍に関してはどうでしょうか。当グループからの京都産業大学への出願は4割減と記録的なマイナスになりました。但し、合格は23%減。ウチからは合否ラインの受験生が減ったことがわかります。一方近畿大学はほぼ昨年通りの出願だったのですが、合格者は27%増で、入学者は14%増。甲南大学は例年ウチからの受験も少ないので少し極端な数値になっていますが、それでも合格者の減少幅の方が小さいことがわかります。今年多くの受験生を集めた龍谷大学、当グループからは昨年並みの出願でしたが、合格者は2割以上増加、しかし入学者は昨年よりもちょっと少ない感じです。
さらに過去3年間の3月3日時点での入学率を12大学について調べてみました。すると、過去よりも低下している大学が見られます。ということは残念ながら合格通知がまだ届かない受験生も、繰り上げ合格通知がくる可能性も考えられますよ。
ところで、件数はまだ少ないのでここには数値を上げませんが、東洋大学、日本大学など首都圏の大きな大学に関しても合格率が大きく上がって、入学率が下がっています。首都圏でも何かが起こっています。次年度も要注意です。
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2021年3月4日
3月に入り、大学の合否結果が次第に明らかになってきました。そこで、3月3日の当グループの合否結果を元に、中間集計をしてみたいと思います。元データは推薦系の入試から2月入試まですべての出願、合格、入学者数を合わせた件数です。ここの「入学者」とは「入学手続きをした人数」ではなく、進学先として選んだ人です。
まず、合格者数は、関西大学、近畿大学、龍谷大学で過去最高を記録しています。と、自慢めいたことをここに書くと、「どうせ大量に出願させて、数は増やせても、合格率は下がっているんじゃないの?」と意地悪な噂を流されそうなので、そうではございませんというお話をしたいと思います。
確かに関西大学の出願は、昨年比104.6%と増えています。しかし、合格者数は昨年同日比、146%。3月入試がなくなったため、同日で比較すると有利にはなるのですが、それにしても昨年よりも約200件多くの合格通知を頂戴しました。受験生も担当の先生もよく頑張りました。入試情報室もちょっと頑張りました。 一方関西学院大学では出願が昨年比94.5%、しかし合格件数は123%。えへん。 同志社大学は出願が減った分、合格も減っています。立命館大学は共通テスト利用を中心に出願が25%以上減少しましたが、合格件数は昨年比1割減と踏みとどまっており、結果的に昨年とほぼ同数が入学させていただきます。(続く)
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2021年3月3日
まだ共通テスト利用の出願が続いている関西学院大学ですが、並行して次の年度の募集作戦が動き出しました。ご覧のようにまだ、対面でのイベントは動員の面でも、運営の面でも難しいとの判断でしょうか、今年はオンラインでの開催となります。タブレットなどの機器やwifiの整備など家庭でのオンライン環境も向上してきましたので、参加できる高校生もこの1年で増えたことだと思います。
ご覧のように詳細なタイムスケジュールによると、学生が企画したものもあるようです。詳しくは大学HPをご覧ください。
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2021年3月2日
実際に試験会場に行かずに合否が決まるこの方式を利用したのかもしれません。因みに国公立との併願率が高い同志社を確認してみますと、共通テスト利用の出願が政策は110%、経済101%と増えている学部もありますが、全体では78%に留まっています。昨年のセンター利用の実質倍率がグローバル地域文化で8.2倍、心理が6.0になるなど、同志社の共通テスト利用はハードルが高すぎるため、今年の出願が抑制されたのではないでしょうか。
まだ、3月入試も残っていますので、4月に入ればもう少し詳しく分析してみたいと思います。
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2021年3月1日
関西学院大学のホームページに出願者数や合格者数などの入試統計が出ていましたので、分析してみました。出願者数÷合格者数で実質倍率を算出し、3年間の推移を出してみました。
2021年度入試では、地方からの流入減、早めに入学校を決めるという受験生心理も働いて関西の私立大学は軒並み一般入試の出願者数が減少しています。そんな中で関西学院の一般入試も例外ではなく、募集が少ないため極端な動きになっている神学部は除いたとしても、ほとんどの文系学部が実質倍率を落としています。但し、コロナ禍の影響で、全国的には出願が抑制された「国際」が関学の場合、2019年度水準まで競争倍率が戻っています。関学の「国際」のブランド力を感じます。 学部改編が行われた理系学部に関してですが、昨年の理工学部が2.6倍だったのに対し、理は3.0倍、建築は5.9倍、生命環境は4.2倍、工は4.3倍(4学部合計で4.0倍)と一気に難化した形です。受験生にとっては厳しい戦いになったわけですが、大学としては専門分野をあえて絞ることで志望動機が明確で意識の高い受験者を集めることができたという事になりそうです。(続く)
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2021年2月26日
以前このエントリーでも紹介しましたが、中学募集でも、高校入試でも多くの受験生を集めている大阪市旭区の常翔学園。こちらも動き出しが早いです。高校からの入学者が確定したばかりのタイミングで学校見学会を開催します。お?このチラシ、新しい制服です。チラシではわかりにくいのですが、実物はもっと高級感のある色合いで、その色を「常翔ボルドー」というのだそうです。
それはさておき、こちらも施設見学の機会も用意されているようです。小学生と保護者の皆さんは一度お出かけになってみては如何でしょうか。バスの本数の多さにも驚かれることでしょう。
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