2020年5月25日
先週に続きまして、同じNHKつながりで・・・。7年前にもなりますが、大河ドラマ「八重の桜」で福島県からの受験生が増えたという(大学関係者談)同志社大学も同じように分析してみました。(おうちにいるとテレビ漬けになってきたよ) まず、志願者数と合格者数の推移を見てみましょう。
ご覧のように、2018年が志願者数のピーク。文系の10学部(神学部も文系ですが、募集人数が30人前後と少ないので除外しています)合計で、3万5千人近くが出願しましたが、今年は2万7千ほどと、その時の4分の3近くまで減少しています。一方、合格者数は2019年が底で、今年は少し持ち直していますので、ここ6年間で見ると2018年~2019年が狭き門、今年は昨年よりも少し緩んだ感じです。因みにこの10学部の定員の変化は単年度平均で1%ほどですので、その影響は考えなくてもよいと思います。というわけで、この流れで行けば、来年は多少強気で出願するのも有り、かも知れません。(続く)
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2020年5月22日
他の難関大学でも同じような現象が見られましたが、大学入試センター試験が最後となった2020年度入試に向けて、2019年度から志願者が減少しています。何としても浪人は避けようとする「超安全志向」でしょうか。一方定員厳格化による合格者減の動きも一段落、各学部とも倍率に歯止めがかかってきました。したがって、2020年度の入試の実質倍率は落ち着いてきたようです。但し、そんな中で最難関の政治経済学部は高め安定、法学部、国際教養も要注意、といった状況です。
あと、2017年度から文学部は50名、文化構想学部は70名の「英語4技能試験」を利用する募集枠を設けたため、その分一般入試の定員枠が狭くなったのですが、この年の受験生はそのニュースを知らなかったのでしょうか、知っていても過去データを基にした模擬試験の判定を信じたのでしょうか、いずれも前年度よりも多くの出願があり、結果的に実質倍率が高騰しました。定員枠の変更というのは実質倍率に大きな影響が出ますので、早稲田大学に限らず、大学受験生はそのニュースにも敏感になってもらいたいと思います。
余談ですが、(その1)のほうでNHKが早稲田を応援しているように書きましたが、NHKの別番組「歴史秘話ヒストリア」では福沢諭吉を取り上げていました。さすが公共放送NHK、局内でバランスを取っているようです。
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2020年5月21日
なぜかNHKの朝ドラで応援してもらっている早稲田大学のお話です。(見ていない方向けに先週末からのあらすじを超簡単に説明しますと、昭和初期、作曲家古関裕而をモデルにした若き主人公が早稲田の第一応援歌「紺碧の空」の作曲を依頼される、というくだり)早稲田大学といえばご存じ慶應義塾と並んで日本最難関私立大学なわけですが、募集単位の大きい文系の9学部の一般入試を例にとって私立大学定員厳格化と首都圏の定員抑制が実質倍率にどのように影響したのかを見てみましょう。
2015年から6年間についてみてみました。定員厳格化が始まった2016年から難化が始まっています。2015年から2016年にかけて合格者数はこの9学部合計で1167名減っていますが、出願は逆に3355件増えています。このような傾向は2018年まで続きました。やはりトップ校受験者層は簡単に志望校を下げないということでしょうか。(続く)
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2020年5月20日
以前このエントリーで学校の移転計画について紹介した「大阪国際大和田中学校・高等学校」に関するお話です。こちらの吹奏楽部は昨年の「開成進学フェア」のミュージックフェアにも出場してくれた礼儀正しくて元気な皆さんなのですが、春の定期演奏会も開催できず、吹奏楽部コンクールの中止も発表され・・・と今までの努力が形に残らないという大変かわいそうな状態になっていました。実はこの吹奏楽部、各自の担当楽器を練習するだけではなく、水を入れて音程を調整した空き瓶を、一人1本か2本ずつ持ってその音のタイミングになったら横から吹いて音を出す、という、空き瓶を使ったハンドベルのような練習もしており、その成果はミュージックフェアでも披露していただきました。今回のStay Home状態で脚光を浴びたのはこの技術。おうちにいても、ビンはあるぞ、そんなに大きな音は出ないので近所迷惑でもないぞ、というわけで、星野源の「うちで踊ろう」に合わせて演奏してみて、編集したらみんなで演奏したように見えるのではないか。と企画したここまでは良いのですが、集まった動画を見ると、それぞれ互いに人の音が入っていない状態で演奏しているわけですからタイミングは悪い、音程もあっていないなど、想像以上の困難が・・・。そこを何度も修正してできた動画がこちら。
というわけで、なかなかのクオリティーです。皆さん楽しそうですね。先生も楽しんでます。というわけで、できるだけ引き続きおうちに居ましょう。
因みにこちらの学校でもオンライン説明会が実施されます。 お申し込みは学校のHPをご覧ください。おうちでどうぞ。
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2020年5月19日
部活の戦績も、大学合格実績もうなぎのぼりと人気上昇中の浪速高等学校・浪速中学校ですが、まだまだ外出がはばかられる状況の5月中には オンライン個別相談会を実施するそうです。実はここ数か月間、直接人が集まることが難しい今の状況が続いていることで、ご家庭のインターネット環境やオンラインに関するスキルが向上し、そればかりか映り込み用に背景の壁の装飾や観葉植物のセッティングにこだわるなど、独特な文化が発達してきています。そんな今、 オンライン個別相談会はもはや生徒・保護者にとって大歓迎な企画といえるでしょう。
こちらの学校ではZoom中継での相談会を企画しているようです。予約制となっておりますので、学校のHPからお申し込みください。人気の秘密を学校の先生方から直接聞いてみましょう。
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2020年5月18日
先日、このエントリーで「全国高等学校総合体育大会」(インターハイ)の中止をお知らせしましたが、先日、日本吹奏楽連盟より、吹奏楽の「甲子園」全日本吹奏楽コンクールと、マーチングの「甲子園」全日本マーチングコンテストの中止が発表されました。緊急事態宣言もそろそろ解除なので、なんとかなるか?と期待していたのですが、残念ながら今年の全国大会は無くなりました。地域ごとのコンクールは地域ごとの判断となるそうですが、例えば大阪の中高生は3か月間楽器を吹いていないわけですから、ここでコンクールやります、といわれてもなかなか実力を出し切るのは難しいかも知れません。全国大会だけでなく、地区大会も無くなれば、特にコンクールで引退すると決めていた卒業学年向けに、気持ちの区切りになるイベントを企画していただきたいものです・・・(涙)。
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2020年5月15日
昨日の記事を書いたついでに常翔学園中学校・高等学校のホームページを見てみました。トップページがいきなり先生方総出演の動画です。世間では外出自粛、不要不急の外出は避けましょう、学校も登校日が始まりましたが、数グループに分けて2時間以内とか、子どもにとっても何かとストレスのかかる日々が続いていますが、この常翔学園のトップページはそのような雰囲気を吹き飛ばす勢いがあります。
因みにバックで流れている歌も手拍子も、挿入されているイラストも先生方の手作りで、なんと作成に30時間を要したそうです。先生方が楽しそうに手を振ったり、ポーズを決めるなどのジェスチャーをする様子が次から次へと、それでいて、決してふざけているのではなくて品性が保たれているところが常翔学園らしいところです。このページが無くならないうちに一度クリックして、元気をいただきましょう。
( ↓ リンク先はこちら)
https://www.highs.josho.ac.jp/
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2020年5月14日
関西では学校法人立命館が全学生、児童・生徒に3万円支給というニュースを5月1日に紹介しましたが、学校法人常翔学園はさらにその上を行く支援を打ち出しました。 学校法人常翔学園といえば、「常翔学園中学校 高等学校」と「常翔啓光中学校 高等学校」の2つの中高と、「摂南大学」、「大阪工業大学」、「広島国際大学」という3つの大学を有していますが、中高では生徒・学生一人当たり3万円、大学では5万円という学習支援金を支給するとのことです。それぞれの学校ではオンライン授業が提供されていますが、その準備のためにおうちでもお金がかかったでしょ、というわけでその費用の一部を支給するという形です。
しかし、このグループ合計で2万4千人以上の生徒、学生が在籍していますので、合計金額はなんと10億円以上!このくらい大きい法人になると、こんなこともできちゃうのですねぇ。
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2020年5月13日
このエントリーでも紹介しましたが、昨年にお邪魔した神戸の松蔭中学校・高等学校は、今年から新たなコース制が取り入れられました。さらにその目的をはっきりさせるかのような2021年度入試の募集要項が早くも発表されました。
まず、出願方式についてですが、Web出願が導入されます。それに伴い出願締め切りは、解禁日については前日正午まで、2日目午後、3日目については、当日でも出願可能となっています。
昨年からリスニング付きの英語入試もありましたが、次年度からはグローバル・ストリーム(GS)希望者には英語による面接も取り入れられます。 さらに、英検・漢検による加点もありますので、今までに取得していた受験生にとっては朗報というわけです。グローバル人材育成というはっきりとした目的のために英語入試を拡充させるというわけですね。詳しくは学校HPをご覧ください。
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2020年5月12日
兵庫県宝塚市の雲雀丘学園でも5月に入ってオンライン授業が開始されました。校内には無線LANの設備がありますが、通信の安定性を求めて先生方が廊下や教室にLANケーブルを敷設し、1フロアに各学年のためのスタジオ計6つを設置するなど、高品質なオンライン授業を追及しています。(↓授業中継の様子です。もはやオンライン予備校並みの設備と体制です。)
動画配信や双方向授業など、科目や内容によって様々な形式の50分授業が、中学生は朝から昼まで、高校生は昼休みを挟んで午後まで続けられています。最後に終礼に参加し振り返りを記入すれば1日の終わり・・・とこれでも十分なのですが、そのあとオンライン部活。そういえば雲雀丘学園でも活発で多彩な活動でも有名な鉄道研究部、じっとしていないだろうなと思って調べてみると、やっぱりプラレールにかぶせることができるペーパークラフトなど発信しているではありませんか。もちろん茶道部の先生からの発信やバスケ部のオンラインミーティングなど他の部活もオンラインで活動しています。物理的に離れていても楽しそうですね。
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