2024年6月26日
6月22日の各種報道によりますと、大阪府教育委員会の諮問機関である「大阪府学校教育審議会」が大阪公立高校入試の日程を現行の3月10日から2月下旬の特別選抜に一本化すると素案を作成したとのことです。
早く入学先を決めたい受験生が私立に流れるのを阻止したい、との事ですが、半月ほど入試日程を早くする=私立高校入試結果判明後、公立高校の出願校を選ぶ時間が無くなる、ということですので、私立専願がさらに増えると思います。
また大阪府も公立高校に第2志望制度の導入も検討されているようです。近畿圏では兵庫県も京都府も同じような制度がありますが、第2志望校を書かずに私立高校を選ぶという受験生も少なくはないので、これで公立高人気回復、とはならないと思うのですが・・・。
ひとまず今後の議論に注意しておきたいと思います。
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2024年6月25日
「日本中学校体育連盟(日本中体連)は8日、全国中学校体育大会(全中大会)で令和9年度以降、ハンドボールや水泳、新体操など9競技の大会を開催しないと発表した。」日本教育新聞(6月17日号より引用)
令和9年度(2027年度)以降全国大会を取りやめるのは、水泳、ハンドボール、体操、新体操、ソフトボール男子、相撲、スキー、スケート、アイスホッケー の9競技で、報道によると全国の中学校での部活動設置率が20%を切っている競技だそうです。
スキーは開催地との契約の関係で令和11年度(2029年度)までは実施するそうですが、それ以外は現在の小6が中3になった時には全国大会が無くなる、ということになります。
一方で継続されるのは、陸上競技(駅伝)、バスケットボール、サッカー、軟式野球、バレーボール、ソフトテニス、卓球、バドミントン、ソフトボール女子、柔道、剣道の11競技となります。
因みに日本水泳連盟は「慎重な検討が必要」との声明を出しており、今後何らかの動きも考えられますが、ともかく全国大会が無くなることが、競技人口の減少につながらないことを祈るばかりです。
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2024年6月24日
最後に学部改編や社会学部の移転などで話題を集めた龍谷大学の状況を見てみましょう。
公募も一般も志願者数に関しては右肩上がりの絶好調です。しかし他大学との併願が増えたということでしょうか、公募制推薦手続き率に影響を受ける一般選抜での実質倍率は2019年度から次第に低下しており、今年度は平均倍率が3.04倍と2022年度の2.79倍に次ぐ低い水準となっています。そこで、受験者の学力層の変化が無いと仮定すると、龍谷大学も京都産業大学と同じように難易度が下がっており、逆に言えば今がチャンスだといえるでしょう。
どの学部が特に狙い目なのか、詳しくは7月14日に開催します「2024関西8大学-早慶上理・GMARCH大研究」でお伝えします。お楽しみに。(ここで学校の先生方への業務連絡です。このイベントでは教員対象説明会も予定しております。7月14日(日)10:30~11:30となっております。進路指導の先生方、高3の担任の先生方はよろしければお越しいただければと思います。よろしくお願い申し上げます。)
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2024年6月21日
これまでは記述問題があり、しかも面接が必要だった甲南大学の公募制推薦入試ですが、本年度入試からオールマーク、面接廃止と受験生にとっては大きく受験しやすくなりました。その結果平均倍率は4.73倍と2022年度の3.12倍と比較すると大きく難化したことがわかります。その影響でしょうか、一般選抜での志願者数も増加し、結果的にそちらの平均倍率も上昇しています。2025年度入試では日程変更もありますので、実質倍率がどのように動くのか予想が付きません。受験生は要注意です。
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2024年6月20日
出願件数では今年も日本最多となった近畿大学ですが、公募・一般どちらでも出願数が増加しています。公募制推薦での合格者数は1万3千件を超える規模になり、平均競争率は3.75倍となりました。平均倍率が8.83倍だった2019年度入試と比較すると、半分以下となっています。但し、これも全体的に楽になったわけではなく、建築や総合社会、文芸、情報は高め安定。医学部は毎年難化が続き、ついに今年は9.26倍となっています。これらの学部を考えるときには併願作戦が重要になりますね。
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2024年6月19日
このエントリーでも何度か紹介した神戸市灘区の親和中学校・親和女子高等学校は137年の歴史を持つ神戸最古の女子校で、35年前に神戸市外大の跡地の現在地に移転新築された校舎も自慢の学校です。図書館からの神戸港の眺望も最高です。
中学募集では適性検査型やプレゼンテーション入試など特色のある選抜方法を取り入れるなど、最先端の入試方式を取り入れている事でも知られています。
さて、内部的には5月に既に公表されていたようですが、昨日2025年度の中学募集から男子にも門戸を開くことが発表されました。現時点での情報では、「女子部60名、共学部男女130名」という募集を行うそうです。中学校の校名には「女子」の文字が入っていないので学校名は現状を維持したまま、との事です。
ところで同じ法人が運営する神戸親和大学は2023年度募集から共学化したのですが、共学化前の2022年度の入学者数は243名だったのに対し、2023年度の入学者は467名(なんと1.9倍)と急増したというのも大きなきっかけとなったのでしょう。ただし女子校としての伝統も守りたいということで、「女子部」という形で別学も維持するというお考えではないかと思います。
回し合格制度があるのか?入学後女子部と共学部間の移動が可能なのか?など、詳細については今後の発表を待ちたいと思います。
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2024年6月18日
関関同立の4大学と異なり産近甲龍の4大学は年内に行われる公募推薦による募集枠も大きいので、併せて推移のグラフにまとめてみました。
学部の改編や増設で受験者数を順調に伸ばしてきた京都産業大学ですが、その動きが止まった2021年度入試から出願数が減少しています。この分公募制推薦での合格者を増やして年内に入学者を確保する作戦に出るかとも思われましたが、それほど合否ラインを下がるということはありませんでした。従って一般選抜での平均倍率が下がったのですが、情報理工学部は4.65倍、現代社会は3.76倍と高い倍率になるなど専門分野による差が開いたイメージです。
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2024年6月17日
同志社大学と同じように2021年以降、出願者数は増加を続けていますが、今年は合格者数を絞り込みました。しかし合格最低得点率を見ると文系はあまり変化がありませんが理系が伸びています。特にキャンパス移転の情報理工や理工学部で難化している募集単位がいくつか見られます。詳しくは7月14日をお楽しみください。
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2024年6月14日
他の3大学とは受験者層が少し異なる同志社大学では、出願者数は2021年以降増加が続いていますが、2023年度まではそれに伴って合格者数を増やしてきたようです。しかし、今年は受験者数の増加に対し、合格者は減少。狭き門となりました。細かく見てみると難化したのは理系学部で、文系学部はあまりラインが変わっていないようです。文系の受験生は過度に怖がる必要はありません。
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2024年6月13日
かつては推薦による入学者が6割を超えていた関西学院大学ですが、2021年度から一般選抜で入学者を確保する方針に転換し、一般選抜でも多くの合格者を出すようになりましたが、それに伴って一般選抜の出願者数も増えてきています。従って合格最低得点率もあまり変化していません。次年度も昨年並みの合否ラインとなるのではないでしょうか。
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