2024年5月16日
3月にこのエントリーで歯科医師国家試験の結果について紹介しましたが、歯科医師の国家試験の合格率は高くはありません。厚労省のHPで確認してみると、新卒に関しては1962名受験に対し1600名合格。合格率は81.5%ですからそれほど厳しくないともいえますが、出願したのは2358名、つまり400名近くが出願したのに受験していないのです。そこで分母を出願者数にして合格率を計算してみると67.9%と厳しい数字になります。しかも6年前に歯学部に入学した人数は約2700名ですので歯学部に入学し、現役で国家試験に合格できる割合は6割を下回ることになります。因みに既卒は1210名の出願に対して460名の合格で合格率は38.0%とさらに厳しい数字となっています。
このような状況がわかった上で歯学部をめざすのであれば、問題ありません。合格後も国家試験合格に向けてがんばりましょう。
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2024年5月15日
1933年に創設された高等女学校がルーツ、つまり91年の歴史を持つ学校法人大阪成蹊学園ですが、4年制の大阪成蹊大学を立ち上げたのは2003年です。本部のある相川キャンパスには現代経営情報学部を、前年に統合した成安造形短期大学の施設も利用した長岡京キャンパスには美術系の学部を、さらにびわこ成蹊スポーツ大学を大津に開学しスポーツ学部を設置するなど拡大路線が始まります。
その後長岡京キャンパスは立命館中高に譲渡し、美術系の学部が相川キャンパスに統合されますが、マネジメント学部、教育学部の開設や既存学部の改編が毎年のように行われ、いまや6学部体制へと成長しました。昨年4月には相川駅の反対側、相川テニスプラザおよび繊維系の会社の物流倉庫の跡地に新たな「駅前キャンパス」を竣工。看護学部とデータサイエンス学部の学生が学んでいます。
で、そのデータサイエンス学部には女子特別枠というのが設定されるのですが、これがなかなか魅力的。データサイエンスを学びたい女子は一度確認しておいた方が良いと思います。次年度から3コース制になる大阪成蹊大学のデータサイエンス学部、目が離せませんね。
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2024年5月14日
京都市下京区、丹波口駅の近くの旧専売公社(現JT)跡地に移転し、近代的で明るい校舎も自慢の京都産業大学附属中学校高等学校は、その名の通り京都産業大学への内部進学が可能であるとともに、今春も京大、阪大、神戸大、島根大医学部など国公立大学に30名の合格実績を誇るなど、他の大学受験にも力を入れていることで知られている学校です。
ところで同じ敷地の中に、「むすびわざ館」という大学法人の建物があるのですが、京都府庁舎の建て替えに伴い、京都府教育庁がそこの3階、4階に入居していました。しかし京都府庁舎の完成に伴って、そのフロアが空きました。そこでそこをリニューアルして200席を超える自習室やグループ学習ができるスペース、質問コーナーなどを設ける予定だそうです。
現状でも学習環境としては十分整っていると思うのですが、さらに充実する学習環境も楽しみですね。
詳しくはオープンキャンパスで聞いてみましょう。
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2024年5月13日
突然ですが、この数字をご覧ください。
司法試験4年合計で12名合格、私立大学法学部公務員就職率大阪第1位など、素晴らしい数字が並んでいますが、これは大阪府八尾市にある大阪経済法科大学の実績です。1学年900名規模の大学の実績だと思うとなかなかのインパクトです。
もちろんこの数字を生み出すためにはそれなりの理由があるのですが、そのあたりをオープンキャンパスで聞いてみてはいかがでしょうか。
4月は終わりましたが、5月のオープンキャンパスは申し込み受付中となっています。
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2024年5月10日
(願書のAI使用に判定システム 大学入試の総合型選抜などで(共同通信) – Yahoo!ニュース)によりますと、総合型選抜などに提出する願書や志望理由書に生成AIを使用していないかどうかを判定するシステムを河合塾が開発した、とのことです。
生成AIが作成した文章の癖を見抜く、とのことですが、生成AIを使っていないのに使った可能性があるという誤判定が5%ほどあるとのことで、まだ改良の余地はありそうです。 それでも一定数以上の規模での総合型選抜入試を導入している大学には、このシステム導入は欠かせないと思います。
しかし、将来的にAIを使いこなせることも社会で必要な能力の一つだと考えると、このシステムが対応できないレベルの志望理由書をAIで作った受験生の方が評価されても良いような気もします。そのうえで口頭試問やプレゼンテーションなど対面での評価も加えて合否判定すればいいのではないでしょうか。
インターネットの普及に伴い広まったコンピュータウイルスの被害とセキュリティソフトの戦いのように、生成AIの発達と、見破るシステムの改良といった不毛な戦いの始まりのような気もします。公平性を保ちつつ受験生を総合的、多面的に評価しましょう、という考え方にそもそも無理があるのかもしれません。
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2024年5月9日
今春募集人数を90名から120名に増加させたところ、結果的に入学したのは141名と募集面でも絶好調の浪速中学校から体験レッスンのご案内が届きました。
浪速中学校高等学校は学外に立派な研修やスポーツの施設がありますが、今回も学外のゴルフ場、テニス場、陸上競技場を使っての体験レッスンが開催されます。
そのレッスン講師もこの通り、プロゴルファー、テニスの全日本チャンピオン、陸上ではアテネオリンピック選手!このレベルのトップアスリートから教えていただける機会は一普通の小学生なら無いと思います。
というわけで、これらの競技に興味のある小学生は是非参加しましょう。各施設までは学校からバス送迎が付いています。お申し込みはお早めに。
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2024年5月8日
昨年もこのエントリーで紹介した近大泉州高校【広大な校地での】近大泉州 COZY見学会【こじんまりした見学会】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)でも今年の学校説明会が始まります。
最寄駅からのスクールバスも完備しているのですが、やはり是非体験していただきたいのは学校の環境の良さです。葛城山が一望できるきれいな空気の中で勉強もスポーツも思い切り・・・といくら文字で書いても伝わらないので、ひとまず説明会に参加してみましょう。お申し込みは学校HPからどうぞ。
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2024年5月7日
学校法人四天王寺の歴史をまとめてみました。
ルーツは593年(推古天皇即位の年)に作られた四天王寺敬田院までさかのぼることができますが、現行の学校制度になってからはこれで合っているはず。
四天王寺大学のお隣にあった四天王寺羽曳丘中高は、1984年に「四天王寺国際仏教中学校高等学校」という全寮制の男子校としてスタートしますが、1990年に校名変更、1994年には通学制が導入され、1997年中学校から段階的に共学化との変遷を経て、2014年から段階的に募集を停止します。一方で四天王寺学園は近鉄バファローズのホームグラウンドだった藤井寺球場の跡地を購入し、藤井寺駅前の一等地に小中一貫校を作ることになります。そこでちょうど四天王寺羽曳丘中高の募集停止に合わせて藤井寺に四天王寺学園中学校、高等学校を増設し、2020年には「四天王寺東」と校名を変えます。
というわけで新しい学校なのですが、どのような学校なのかは体験してみてください、というわけで今回のイベントです。それぞれの講座毎に定員が決まっているようです。お申し込みはお早めに。
ところで、藤井寺球場といえば鳴り物禁止で有名でしたが、学校には軽音学部も音楽部(吹奏楽+合唱)もあります。ご安心ください。
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2024年5月2日
2018年に開校した国際高専から入試関連イベントが送られてきました。
国際高専ってなに?という方は、2017年に紹介したこちらの記事をご覧ください。
【新規開校】国際高専【しかも全寮制】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)
1・2年生の間は全寮制ですので、受験者が石川県在住の必要はありません。日本在住の必要すらありません。教員も半数以上が英語圏のネイティブですから、むしろ英語圏からの入学生の方はストレスがかからないかもしれません。
学費は年間182万円ほど、それに寮費が54万円、食費が63万円ほど。つまりトータルで300万円ほどになりますが、大学と提携している理工系のアメリカの高校に行くことを思えばお安いといえるでしょう。
というわけで、入試イベントのチラシはこちら
そして裏面がこちら
I would like junior high school students living in English-speaking countries to see this as well.
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2024年5月1日
2025年度の開設に向けて準備が進んでいる追手門学院大学の理工学部に関する情報です。
理工学部といえば関西では、立命館大、近畿大、関西学院大、同志社大、甲南大、摂南大、大和大(古い順)に設置されていますが、来年はここに追手門学院大学が加わります。
理工学部は、簡単にいえば「調べる」理学と「作る」工学が合体したもので、機械工学、金属工学、土木工学から化学、物理学、天文学、数学・・・すべてが守備範囲となる言葉なのですが、今回設置予定の追手門学院大学の理工学部はどの分野に軸足を置いているのかな?と思っていたら、カリキュラムイメージが発表されてました。
なるほど、今人気のデータ分析を行う「数理・データサイエンス学科」、ロボットに応用されている制御工学などを学ぶ「機械工学科」、それらを動かす回路設計や電力インフラといった電力工学などを扱う「電気電子工学科」、情報処理とプログラミングから情報セキュリティーも含む「情報工学科」と最先端の専門分野が用意されています。
また、この専門分野を学ぶ前に「基盤共通科目」が用意されており、微分積分やプログラミングなどを基礎から学ぶことができるようになっています。これらの学科名や内容については今後変更の可能性がありますが、かなり意欲的なカリキュラムです。今後の続報が楽しみですね。7月、8月のオープンキャンパスで詳しく聞いてみましょう。
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