2025年6月5日
4月の上旬に近畿圏私大の一般選抜の募集単位ごとの変動について書きましたが、その時にデータの無かった立命館大学の詳細データが手に入りましたので、紹介しておきます。
2024年度には実質倍率が5.3倍だった経営学部経営学科についてです。2025年度では4.7倍と少しは緩和されたのですが、合格最低得点率は68.8%から69.3%へと難化しました。国際経営学科も4.7倍から3.2倍と競争率は下がりましたが、合格最低得点率は69.8%から98.8%と高め安定になっています。一方で文学部の日本文学の倍率は昨年も今年も3.1倍と変化なしでしたが合格最低得点率は65.3%から63.7%へと多少下がっています。2023年度の合格最低得点率は68.6%と難しかったので、敬遠されたということでしょうか。
一方で産業社会学部は5つの募集単位に分かれていますが、いずれも実質倍率が上昇しているにもかかわらず、合格最低得点率では大きな変動がありません。倍率だけを見ると狭き門になりましたが、学力上位層の出願が増えたわけではなかったようです。
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2025年6月4日
昨年度、初芝立命館中学校高等学校が、法人名変更に伴って「利晶学園大阪立命館中学校高等学校」と校名変更されましたが、それに関連して初芝富田林や初芝橋本はどうなるの?と思っていたのですが、ついに初芝富田林中学校高等学校が「利晶学園中学校高等学校」と校名変更する事が発表されました。
校章や校歌も変わるのでしょうか、校名変更って大変そうです。
コース変更も行われるのでしょうか?「コースも刷新!」「新コース名と詳細は7月末公開予定」と書いてあります。楽しみですね。
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2025年6月3日
1967年の開学から34年間は文学部のみの単科女子大だった京都橘が2005年の共学化前後から拡大路線に舵を切り、9つの学部を持つ文理融合型の総合大学に成長しましたが、さらに「デジタルメディア学部」の設置を計画中です。
それを含めて既存学部にも「ロボティクス学科」「臨床工学科」の増設を構想中とのことで、どのような専門分野になるのか、楽しみです。
ところで、オープンキャンパスが複数回行われる場合は一般的にどの日程でも似たような内容にしている大学が多いのですが、京都橘大学は違います。入試関連のガイダンスや講座の内容が少しずつ変わっています。というわけで、6月から8月にかけて6回行われるオープンキャンパスは複数回参加しても得られるものがあるのではないでしょうか。
詳しくは大学HPをご確認ください。
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2025年6月2日
78年前の1947年に開かれた語学学校をルーツとし、1959年に大学に昇格した京都外国語大学は英米語だけでなく、スペイン語、フランス語、ドイツ語、ロシア語など9つの学科を持つ外国語学部に加えて国際貢献学部を併設する、語学系に特化した大学として発展してきました。地理的に広い範囲から学生を集めているのでも知られています。
英米語学科の学生に限るのですが、少し変わった奨学金制度があるので紹介しましょう。
1年次には普通に学費を払うのですが、その間に優秀な成績を収めることができれば、2年次以降の授業料が免除(正確には振り込んだ後で返還される)、という制度です。入学段階で優秀な学生を確保しよう、という奨学金制度と違い、入学後の頑張りを評価するというのは、教育的に良い考えだと思います。
京都外大に入学してから、頑張って勉強して学費を返してもらいましょう。
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2025年5月30日
寝屋川市の大阪電気通信大学では新入生歓迎イベントとして、毎年「卵落としコンテスト」が開催されています。A2 サイズ(つまりA4サイズの4倍の面積)のケント紙(製図などに使われる、少し厚みのある紙)を加工した入れ物に生卵を入れて、ビル3階の屋上に相当する約10メートルの高さから落として卵が割れなければ成功、さらに落下点にある的の中心に近い方が高得点という競技です。入れ物は新入生3~4名のチームで考えを出し合って、はさみとセロテープだけを使って作成します。よく見られるのが空気抵抗を利用して落下速度を調整しようというパラシュート型なのですが、風に流されて落下ポイントからずれてしまうというデメリットがあり、入れ物がつぶれることで卵を守る、紙を折って緩衝材のようにするなど、様々な工夫を見ることができます。
実は29日(木)NHK総合の「おはよう関西」で朝8時前にその準備の様子が生放送される予定だったのですが、中継通信回線が途中で途切れて中止となってしまいました。大学は大阪府寝屋川市ですから、中継車から直接地上局に伝送する確実性の高い方法を取っていたと思うので不思議です。あくまでも個人的な見解ですが、大学内の他の実験施設からの電波干渉でもあったのでしょうか?物理って理論通り上手くいくとは限らないということをこちらでも示すことができたようで、ちょっと面白かったです。それはさておき、映像として見てみたいので、また改めて放送されることを願っております。
コンテストの本選は6月6日。今年はどのようなアイディアのグループが優勝するのか楽しみです。
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2025年5月29日
昨日入試に関して紹介した立命館大学のデザイン・アート学部(仮称)ですが、そのコラボ企画として次の日曜日に「衣笠アートヴィレッジフェスティバル」なるイベントが京都衣笠キャンパスで行われます。このようにしてみると、この新学部が考えている「アート」ってとても幅広そうです。
新学部の教員によるトークセッションと説明会は14:00~15:00です。学内でのキッチンカーや学生団体による発表や体験会も多数用意されていますし、学外の文化財や文化施設を巡る企画もあるようです。これはアート好きにはたまらない。詳しくはHPをご覧ください。30分ごとに学内を巡回する電動カートにも乗ってみたいな。
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2025年5月28日
立命館大学は2026年度4月、新たな学部「デザイン・アート学部」の設置に向けて、現在申請段階です。まだ認可されていませんので募集要項の発表はできません。よって、あくまでも「予定情報」としてですが、一般選抜の概要が発表されました。
180名募集のうち、一般選抜で60名募集予定。その60名の内訳は、全学統一(文系)方式で35名、学部個別配点(情報型理系)方式で15名、共通テスト3教科型で5名、後期分割方式で5名となっており、全学統一が最も大きい募集となっています。
全学統一(文系)方式の入試科目はその他の文系学部と同じですから英語120点、国語(古文あり)100点、地歴公民数(ⅠAⅡBC)いずれか1科目選択100点という配点です。
総合型選抜では65名募集予定で、その内30名が視覚表現型という選抜方法で、視覚表現(スケッチやイラスト、写真、図、表などの視覚に訴える表現に関する質疑)という選考が行われるようです。残り35名はポートフォリオ型で、事前に制作し提出したデザインやアート作品がそのコンセプトやプロセスと併せて評価対象になるとのことです。
180名から、一般選抜の60名と総合型選抜の65名を除くと、残りは55名になりますが、あとはスポーツ推薦や留学生枠、内部推薦や指定校枠などになるようです。
というわけで、視覚表現型による選抜で何かデザインを課される可能性はありますが、基本的には学力検査による入試だということのようです。
詳細は設置認可後に発表される予定です。楽しみですね。
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2025年5月27日
創立103年の女子校、四天王寺高等学校はバレーボール、卓球、ハンドボールなどスポーツ系の活躍でも知られていますが、進学校としての実績も素晴らしいです。今年も東大1、京大13、阪大19、神戸大13など国公立大学に216名、その内医学部医学科に42名、防衛医科大学に4名が合格しています。関関同立も合計371名合格と圧倒的な実績です。大きなカバンをいくつも持って登下校している四天王寺中高の生徒をよく見ますが、置き勉(教材を学校に置きっぱなしにする事)をせずに家でも真面目に勉強に取り組んだ成果かもしれません。
それはさておき、勉強面以外での彼女たちの様子はどうなのでしょうか。受験生の親としては気になるところですが、それをそのまま見ることができる貴重な機会が今回の体育祭見学です。
平日のお昼間ですから受験生本人は無理だと思いますが、保護者(女性に限る)は事前申し込みをすれば参加する事が可能です。6月18日といえば梅雨入りの時期ですが、大阪城ホールですから心配はありません。時間内入退場自由だそうですから、少しでも時間が取れる保護者は見てみてはいかがでしょうか。
お申し込みは学校HPからどうぞ。
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2025年5月26日
最近、とある学校の英語の先生と話をしていて、「中学1年生の英語の学力差が広がった」という話題になりました。小学校で英語が教科化され、通知表に成績が付くようになったとはいえ、「英語を学ぼう」というよりも「英語に親しもう」という内容が多く、また学校以外で英語を学んでいる小学生も多いことから、小学校で既に英語運用能力に差がついていて、中学入学段階で既に「英語嫌い」の子どもが増えているのではないか、との事でした。
英語嫌いにならないためには早い時期から英語を習いに行くのも一つの方法でしょうが、学習塾がいうのも何ですけど、ネイティブの先生がいらっしゃる英語塾ってそこそこ費用がかかります。
そんなことを考えていたところに大阪の樟蔭中学校からこのようなご案内が届きました。合計15回のネイティブによる英語レッスンが7月23日に開講されるのですが、受講料はなんと無料!これを利用しない手はございません。小学生女子の皆さん、早い者勝ちです。お申し込みはこちらの2次元バーコードからどうぞ。
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2025年5月23日
(昨日の続き)
【第2志望校への出願】
公立高校受験者は公立高校を第2希望まで選べるようになりました。但し、この第2志望に関しては「当該校を第1志望とする志願者数が募集⼈員に満たない場合に⾏う」となっていますから、定員割れした学校があれば、そこを第2志望として後から出願できますよ、ということになります。またその第2志望校合格した場合、入学必須ではなく、「公立大2志望校と、私立併願校のどちらかを選んで進学」とあります。志願者が定員を超えている場合、不合格で入学できない志願者がいるのにお席が空いてしまう、ということを避けるために合格者は入学必須となっていますが、定員割れしている場合はそのような矛盾が生じないので、どちらでもいいよ、となったのでしょう。まあ、制服の採寸とかもあるので、ぎりぎりまで進学先で悩むのも得策ではないような気がします。受験生にとってはあまりありがたくもないかなぁ。
【英検等の読み替え率変更】
例えば英検を例にとると、当日の英語の点数を2級は80%、準1級以上は100%に換算するというみなし得点制度がありますが、これを2級で70%、準1級は90%と換算率が下がります。年度によっては当日得点がみなし点を超える受験生が10%台となり、英検を取得しておく方が断然有利となっていましたが、これはやり過ぎだということになったのでしょう。こちらは妥当な提案だと思います。
まだ議論中ですので、導入が遅くなる可能性はありますが、最速でもこの入試変更が関係するのは現在の中3ではなく、中1の学年からとなります。今の中3、中2は今まで通りがんばりましょう。
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