【本来なら】山形大学 教育学部 21年ぶりに復活【めでたい話なんですけど・・・】

2025年8月1日 金曜日

「山形大学は2026年度から正式に「教育学部」を設置することを発表しました。

山形大学では、子どもの多様な課題に対応できる教員の養成に向け、「地域教育文化学部」を「教育学部」に改めることを国に申請していました。

7月9日付で国の認可がおり、2026年度から「教育学部」を設置します。」(山形テレビ 7月19日18:53配信ネットニュースより一部引用)

既存の「地域教育文化学部」を「教育学部」に改組する方針は昨年から公表されていました。定員について、当初は地域教育文化学部の165名を維持する構想でしたが、結果的に145名に落ち着いたようです。ところで、その目的は「教育の機能を強化し、教員のなり手を増やす事」だそうです。その部分へのツッコミはお読みの皆さんにお任せするとして、ちょっと気の毒になるのは同じ山形にある私立の東北文教大学。この大学の人間科学部子ども教育学科の入学定員は70名ですが、今年度の入学者数は57名。定員充足率は81.4%と厳しい数字になっています。旺文社のパスナビによる偏差値は35。一方で当然推定値となりますが、山形大学教育学部には45という偏差値を付けていますので、受験者層が重ならないわけではなさそうです。

というわけで、今まで他の都道府県に流れていた、学校教員を目指す受験生が戻ってくることに望みを託す、というところでしょうか。

【夏だ!】摂南大学オープンキャンパスに参加(?)してきました。

2025年7月22日 火曜日

猛暑の7月20日、摂南大学のオープンキャンパスが行われました。

いやぁ、こんなに暑いのに多くの高校生や保護者が集まっているではありませんか。いろんな見学、体験コーナーが用意されていて、どこも大盛況。

で、なぜ私がここにいるのかといえば・・・

実は対策講座を担当してきたのでした。

真剣に聞いてもらえたようで良かったです。がんばれ受験生。

【夏だ!】大阪工業大学 梅田キャンパス 「夏のオープンキャンパス」

2025年7月18日 金曜日

大阪工業大学の梅田キャンパス(OIT梅田タワー)で21日にオープンキャンパスが開催されます。ご覧のように21階の各フロアでイベント満載!普段は立ち入り禁止の場所も大公開。あのNHKの「魔改造の夜」で使われた実物展示もあります。大阪・関西万博のように、「疲れたので、今日は帰って、また来よう。」というわけにはいきませんので、疲れたら21階のバイキングレストランで休憩して、さらに頑張って見て回りましょう。

21日には、このブログの中の人の、正面に座っている人がしゃべります。お楽しみに。

【大学入試】摂南大学の公募制推薦【最新情報】

2025年7月15日 火曜日

先週、近畿大学と龍谷大学の公募制推薦に関して、2026年度入試からweb出願時に志望理由書の入力が必要になるという内容を紹介しましたが、摂南大学でも「入学希望理由書」が必要となるようです。(大学HPより引用↓公募前期日程の配点)

これを見ると、点数化はされませんが、従来から数値化されているテストや調査書と併せて「総合的に判定」されるようです。

ただし、出願システムへの入力ではなく、調査書と併せてプリントアウトしたもの(または手書きで書いたもの)を郵送する、という方式になりそうです。(同じく大学HPより引用↓)

大学によって様々なパターンがありますから注意が必要です。

【個別指導学院フリーステップ主催】「関西8大学大研究」 無事終了

2025年7月14日 月曜日

7月13日(日)に「新大阪丸ビル別館」という四角いビルをメイン会場にして、「関西8大学大研究」が開催されました。関関同立産近甲龍の8大学の募集担当の方に直接参加していただき、講演と個別相談を担当していただきました。さらに卒業生や在校生による個別相談なども大盛り上がり。教育技術研究所による入試問題分析や総合型選抜のセミナー、銀行による奨学金の説明会も行われていて、まるで、大学進学に関する宝石箱や~!(パクらせてもらいました。すみません。)このブログの中の人は高校教員向けのセミナーを担当させてもらいました。45名の先生方、ご来場ありがとうございました。

面白いところでは、ミャクミャクが大阪府から派遣されてきていて、愛嬌を振りまいていました。近くで見ると案外大きいのよ。

それはさておき、今回は2,000名を超える高校生が集まってくれたようです。来年以降高校生になる皆さん、今回参加できなかった高校生は、この時期にまた開催しますので、参加してくださいね。

【ちょこっと深掘り】武庫川女子大学の共学化に反対しているのは誰?

2025年7月8日 火曜日

6月17日にこちらのエントリーでも紹介した、

【衝撃!】武庫川女子大学 2027年度から共学化か?【日本最大の女子大なのに】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ

武庫川女子大学の共学化に関するお話です。

6月27日15:35配信の読売新聞オンラインによると、共学化の中止や延期を求めるオンライン署名に関して、「27日午前10時現在、4万9000人以上が賛同し、サイトで「大きなショック」「多様性をはき違えてる」などの声がある一方、卒業生を名乗る賛同者は「経営上必要な判断だと信じたいが説明不足だ」とコメントした。署名は7月17日に締め切り、理事会に提出する。」と報道されていました。念のためその署名サイトを7月5日に確認したところ、件数は既に5万件を突破していました。

そこで、学校関係者に状況を直接聞いてみました。まず、学内で学生による、反対運動は起こっていないようです。また、この件に関する大学側から学生向けの説明会が行われましたが、その会場である公江記念講堂地下の食堂には多くの学生がいたにもかかわらず、会場内にはそれほど学生は居なかったそうです。考えてみれば共学化は早くても2027年度から、ということは現在の3年生、4年生(薬学部だと5年生、6年生)には影響がないわけです。また1年生、2年生は高校時代共学校で過ごしてきた人の方が多いはず(合格者出身校ランキングの上位19位までが公立高校)ですから、学内に男子がいても違和感はないのかも知れません。

学生時代(場合によって中学からの10年間)をこの環境で過ごし、良い思い出を持っている卒業生が、共学化に対して複雑な思いを持つのは理解できますが、それでも5万件は多すぎるような気がします。

ここから先は皆さんの御想像にお任せします。共学化による男子志願者の流入で困るのは誰かなぁ?

ところで、阪神高速を走っていても目につく、中央図書館の上にそびえたつHF用の八木アンテナ(少ししか見えていませんが、写真の矢印の下)は何のためにあるのかは、その学校関係者もご存知ないようでした。(どなたか教えていただければ幸いです)

【公募制推薦】近畿大学 龍谷大学 事前課題を追加【他大学も追随か?】

2025年7月7日 月曜日

以前、このエントリーで紹介したニュース【今さらジロー】公募制推薦はルール違反なのか?【文科省の今回の姿勢】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログの続報です。

どうやら文科省の「いちゃもん」が止まりません。そこで、各大学は公募制推薦に関して一工夫しなくてはと検討中。そんな中で、いち早く・・・

近畿大学HPに以下の情報が掲載されていました。

龍谷大学も同じように事前課題を課すことになりました。

というわけで、受験生にとっては出願時にちょいと手間がかかることになりました。各大学募集要項は既に発行しているところがほとんどですが、他大学でもこのような変更がなされる可能性が高いです。受験生の皆さん、気を付けましょう。

文科省の皆様、既に定着している入試制度や日程に関しては静かに見守ってください。受験生が混乱するだけですので。

摂南大学 農学部にお邪魔してきました

2025年7月3日 木曜日

看護学部を見せていただいた後は、農学部にお邪魔してみました。

さすが、新設の農学部です。最先端の分析機器など高価な設備が揃っています。

分析機器も最先端

人工気象室もずらり

中はこんな感じ

今回ご案内してくださった先生はカリウムの含有量が低い稲の栽培という最先端の研究をなさっています。

附属農場では学生全員に区画が貸し与えられ、それぞれ作物を育てることができます。休み時間に自分の区画の世話をしている学生の姿も。

見学させていただいていると技官の方からナス(「とげ無し千両」という品種)をお土産にいただきました。

家に帰って一品(ナスベーコン)を作ってみました。味は最高。文字通り美味しい学問です。

因みに大学の農学部といえば実習用の農場がありますが、その附属農場は大学から離れた場所に設置されているのが普通です。たとえば京都大学はキャンパス内にある林学の苗畑以外の附属農場は京都府最南端の木津川市にあり、神戸大学も兵庫県の加西市(六甲キャンパスからだと片道2時間以上)にありますので、実習がある曜日は大変です。その点、大阪公立大と摂南大学はキャンパス内に農場があるので、楽ちんですね。

と、3日連続で摂南大学に関する、記事を書きましたが、実はこちらの講演のための予習なのでした。薬学部、看護学部、農学部を考えている高校生の皆さん、こちらでお待ちしております。(↓)

【夏だ!】摂南大学 枚方オープンキャンパス【どこかの塾の講演も・・・】 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ

摂南大学 看護学部にお邪魔してきました

2025年7月2日 水曜日

摂南大学薬学部のお隣は看護学部の建物です。というわけで、そちらにもお邪魔してきました。男子学生は少数派ですが、看護学部としては多い方だそうです。

広大な実習室。近畿圏の看護学部としては最大規模ではないでしょうか。ご覧のように柱がありません。本格的な電動ベッドと壁際には病院と同じように吸引と酸素のラインも完備されています。

見事に整理された物品棚。整理整頓、衛生管理といったところまで教育が行き届いています。

新生児の沐浴実習のための施設。上の鏡で実習者の手元が見えるようになっています。

共用プリンターのある学生ラウンジや、本格的なブース形式の自習コーナーもあります。

放課後の時間帯でしたが、結構学生さんが残って自習していました。皆さん真面目だ。

その他在宅看護を想定した一般住宅を模した設備やシミュレーター(心音や呼吸音が再現できるマネキン)なども用意されていました。

その他、看護学部の先生から直接説明していただきましたが、医療現場ですぐに役に立つ人材育成に対する熱い熱意を感じたのでした。

摂南大学 薬学部にお邪魔してきました

2025年7月1日 火曜日

大阪府の枚方市と京都府の八幡市は隣接していますが、ちょうどその境目に摂南大学の枚方キャンパスがあります。5年前に開設された農学部の建物は京都府に建っているため、京都府の建築条例に従って3階建てとなっています。大阪府に位置する、以前からある薬学部の建物より低層なのはそういうわけだったのね。

それはさておき、薬剤師国家試験の合格率は大学によって差がありますが、摂南大学薬学部は以前から全国トップレベルの合格率で知られています。しかし、近年ではその合格率を上げるためでしょうか、合格が危うい学生には1年遅れで受験を勧める大学もあるようで、合格率ランキングだけでは薬学部を評価できません。つまり合格率と入学者のうち国家試験合格まで現役でたどり着けた学生の割合(ストレート合格率)も見る必要があります。

こちら摂南大学の薬学部はそのストレート合格率を上げるために2年前から教育内容を大きく変更しました。詳しくはオープンキャンパスなどで聞いていただきたいのですが、カリキュラムや時間割を工夫し「一人も置いていかないぞ!」という熱意が感じられます。

薬学部ですから実験室も超本格的なのですが、まるで医学部のような本格的な臨床系の授業も行われていました。薬学部といえばどこでも同じだと思っていたあなた、ちゃんと受験校は調べて選びましょうね。

実験室

臨床系の授業の様子