2025年9月5日
あべのハルカスの25階で開催された利晶学園(現:初芝富田林)中高の説明会に参加してきました。副理事長先生から、校名変更の意義や、教育理念と今後の方針をお伺いした後、教頭先生から生徒の日常生活(当日予約できるお弁当の一番人気は唐揚げ弁当)や学校行事(行き先が5つから選べる修学旅行でガラパゴス諸島が一番お高いらしい)などきわめて具体的な内容を紹介していただきました。
もちろん学びについても詳細に紹介していただきましたが、国際教育や探究活動に加えて文理融合教育、というのがこれから目指す方向とのことです。それに伴いコース名称も変わります。
今まで中高とも「S特進」「特進」の2コース制(正確には中学ではS特進のみαとβに、高校からはどちらもαとβ、つまり計4つに分割)だったのですが、それを2026年度から、高校入学段階で文理Ⅲコース、文理Ⅱコース、文理Ⅰコースに分け、2年進級時にS文理コース(国公立型)、G文理コース(私立型)のそれぞれを文系と理系、つまり4つに分割するという形にするようです。
校名変更とコース変更によって、進学校として、また未来に活躍できる子どもを育てるためにさらに進化をするぞ、という熱い決意を感じたのでした。
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2025年9月4日
8年ほど前にこちら神戸常盤女子高校の「家庭科」 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログで紹介した神戸常盤女子高校で、8月30日(土)オープンスクールが開催されました。
午前の部、午後の部と1日に2回転。来場希望が多く、1回では対応が難しかったのでしょう。それはさておき女子が喜びそうな体験講座、「ピザづくり」「クマとウサギのバターケーキ作り」「めざせ☆ゆかた女子」などお楽しみコーナーも満載です。在校生も一緒に考えたのでしょう。
「クマとウサギのバターケーキ作り」にお邪魔してみました。
衛生管理ばっちり。
おなかと耳に何やら載せていますね。
おお、こうなるのか。見ているこちらも思わずほっこりしてしまいます。かわいすぎて食べるのがもったいないです。
このように在校生と中学生が一緒になって楽しい体験をした1日でした。10月には学校説明会、11月には家庭科体験Dayと特進体験Dayも用意されているようです。今回参加できなかった女子中学生も、次回のイベントには参加してみましょう。
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2025年9月3日
高校生にとって部活動も大事な居場所の一つです。そこで競技の技量のみならず、集中力や持久力、体力、コミュニケーション能力などを身につけることもあるでしょうし、全国大会に出場するなどの成果によって忘れられない成功体験を得ることもできます。
しかし、例えば硬式野球など競技人口が多く、経験者も多い種目で全国大会まで進むのは並大抵ではありません。言いかえれば、全国大会に出場するには競技人口の少ない種目を選ぶほうが近道だ、ということになります。
中学校体育の教科書にも出ている「アルティメット」というスポーツがあります。フリスビーを味方でパスしながら敵陣を突破するという、バスケットボールとアメフトを合わせたような基本は7人制の競技です。(と書きながら、やったことが無いので面白さを伝えることができません。すみません。)まだまだ競技人口は少なく、大学から始めるプレーヤーが多いそうです。
大阪の高校でアルティメット部があるのは英真学園と大阪暁光の2校のみ。大会では高校の全国組織はないので大学生と一緒に戦うのですが、大阪暁光アルティメット部は、2023年には男子が、2024年には女子が決勝トーナメントで勝ち上がり、全国大会に出場したそうです。
というわけで、ちょっと珍しい競技ができる学校というのも面白そうですよ、というお話でした。
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2025年9月2日
8月26日に開催された大阪府の教育委員会会議の資料が公開されました。
ご存知の通り、大阪府による修学支援制度の充実(いわゆる「授業料無償化」)によって私立と公立の学費差が無くなることもあり、大阪府の公立高校の受験生は減少しています。そこで、府立高校は「学校改革」「入試改革」「広報改革」を3つの軸とした改革を進めようとしています。
その一つ、「学校改革」の文脈の中で、2026年度から設置される新たな普通科(文理探究科)についての情報がありました。
2026年からは、春日丘高校が文理探究科(学際領域)に、狭山高校が文理探究科(社会共創)となりますが、2029年度以降、寝屋川高校と泉陽高校にも文理探究科(学際領域)が設置されるとの情報が発表されました。
また、同じく2029年以降ですが、旭高校、枚方高校、花園高校、長野高校、佐野高校が文理探究科(国際(仮))に、東の英語科と理数科を国際文化科と総合科学科に改編するという内容も併せて公表されています。
2029年度といえば今の小学6年生が高校受験を迎える年度となります。今後具体的な情報が出てくると思われます。楽しみですね。
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2025年9月1日
ついに9月に入ってしまいました。大阪・関西万博の夏パスが無効になったのを悲しんでいる場合ではありません。関西では中学入試プレテストの季節が巡ってまいりました。
さて、今回は兵庫県芦屋市の六麓荘という、浮世離れした住宅地の中にある芦屋学園のプレテストを紹介します。まず、10月に入試説明会があります。そして、プレテストが11月と12月の2回と、標準的なスケジュールなのですが、面白いことに、それぞれのプレテスト終了後、希望者対象ですが、面接練習が用意されています。小学生にとって恐らく人生初めての面接が、いきなり本番というのは不安でしょう。なかなかいい企画だと思います。
あと、10月11日の説明会に、「わくわくサイエンス」「つくろうマイ楽器」というイベントも用意されています。そういえば万博でも打楽器体験ができるブースがいくつかありましたが、いずれも子どもに大人気でした。小学生の心理をよく御存知でいらっしゃいます。
無料送迎バスも用意されていますので、そちらもご利用できます。お帰りの際は六麓荘からの眺望も併せてお楽しみください。
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2025年8月29日
大阪府で工学科を設置している私立高校は星翔高校と大阪電気通信大学高校の2校しかありません。星翔高校もドローンスクールをいち早く併設するなど面白い取り組みをしていますが、大阪電気通信大学高校はその名の通り大学を併設していますので、ロボット開発やゲームのプログラミングなど高大連携の探究活動も特徴の一つとなっています。
いままでは主に2年進級時にコースごとに分かれるイメージでしたが、次年度から、普通科のアドバンスコースを募集段階から分離することなりました。
さらにコース名も実態に合わせたものにリニューアルし、より中身がわかりやすくなっています。「ゲーム&メディアデザイン」や「AI・情報活用」など今人気の分野もコース名となっています。興味のある中学生は学校HPを確認して説明会などに出かけてみてはいかがでしょうか。
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2025年8月28日
このエントリーでも何度かお知らせしたように、2026年度入試から公募制推薦に、志望理由書などの提出が必要となっている大学が増えてきています。
大学によって、Web出願時に志望理由書を入力させるパターンと、紙にプリントアウトしたものを提出させるパターンに分けられますが、このWebに入力する場合は注意が必要です。
近畿大学から頂いた文書によると、近畿大学は「200文字以上、500文字以内で」となっていますので、200文字未満、もしくは501文字以上ならエラーとなって出願できないそうです。また、最初にログインしてから30分以上経過すると、これまたエラーとなって出願できなくなるそうです。
そこで、まず志望理由書はワードなど他のソフト上に下書きをして、文字数を数えておきましょう。(マイクロソフトのワードなら「校閲」のメニューの中に「文字カウント」という機能がありますので、利用してください。お家にプリンターがあれば、プリントアウトして読み直してから誤字脱字や変換間違いなどを修正するのも良いでしょう。そんな受験生はいないと思いますが、同じ内容の繰り返しや、矛盾を含む文章は不備と判定される可能性がありますので、心を込めて作りましょうね。
それができれば、出願サイトに入って、必要な情報を入力してから「事前課題」の枠に、そのワードなどで作った文章をコピペしてください。すると30分のタイムアウトになる心配はありません。
というわけで、Web出願はスマホでも可能ですが、できればパソコンやタブレットを使った方が良さそうです。詳しくは各大学のHPや説明会でご確認ください。
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2025年8月27日
8月27日の各種報道によりますと、大阪府教育委員会は府立高校2校を2027年度から募集停止する方針を示した、とのことです。
今回対象の2校のうち、一つは門真市の「門真西高校」。1977年人口急増期に108番目の府立高校として作られた比較的歴史の浅い学校です。今年入学したのは49期生となります。大阪府で自動車やバイクの運転免許を取得した方はご存知の「門真の運転免許試験場」のお隣にあります。鉄道の駅からはちょいと遠いのが玉に瑕ですが、広いグラウンドと4階建ての校舎に各種特別教室も完備と学習環境の整った学校です。
しかし、2020年度入試から定員を下回り、2023年度からは定員を240名から200名に減らしたにもかかわらず196名出願とぎりぎりの定員割れ、その後も出願数が定員を上回ることなく、2025年度入試では200名募集に対して140名出願とかなり厳しい状況が続いています。
もう一つは「懐風館高校」。1971年に開校した府立羽曳野高校と1978年に開校した府立西浦高校を統合する形で羽曳野高校の校地に開校した懐風館高校は2009年開校ですので、今年入学した1年生が17期生と、新しい学校です。この段階の統廃合も地域の人口減少によるものですが、その後も人口減少が続き、2018年入試で志願者数が募集定員を17名、2019年度入試では13名下回りました。2020年度入試では9名を上回り、ホッとしたのも束の間、2021年度から定員割れが続き、2025年度募集は定員を240名から200名に削減したにも関わらず、出願が67名と大きく定員を下回ってしまいました。
2027年度からの募集停止が正式決定となれば2029年3月で在校生がいなくなり、人口10万人の羽曳野市から高校が無くなることになります。因みに人口でほぼ同規模でお隣の富田林市には府立3校、私立2校の合計5校の高校があります。羽曳野市は子どもが少ないのでしょうか?また調べてみます。
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2025年8月26日
私立高校美術展でも毎年多くの素晴らしい作品を出品している金光八尾高校でコース改編が行われます。現状では総合進学コースとして入学した生徒が、2年進級時に美術コースを選択する事ができますが、次年度から入学段階から美術コースが設置されることになりました。今までも数々の美術系大学への進学実績を誇るこの学校の美術コース、いかがでしょうか。
ところで、高校進学後に希望が変わる可能性があるので、高校入学時から美術コースに決めるのもどうかな、とご心配の皆さん、実は高2進級時にコースを選び直すことも可能だそうです。美術に興味のある受験生は一度詳しく説明を聞いてみましょう。
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2025年8月25日
数年前までは、公募制推薦では面接もあり、一般選抜の日程も文科省のガイドライン通り2月1日以降に行っていた甲南大学ですが、公募制推薦では面接を廃止し、マーク式の学力試験に加え調査書や志望理由書にも配点をつける、という方式に改善されました。受験生の立場からすると志望理由書を作成する必要はありますが、面接廃止とマーク式という変更は受験しやすくなったわけです。
さて、2025年度入試で、首都圏では一般的ではなかった公募制推薦を東洋大学などが導入したのをきっかけに、文科省が改めて「学力検査は2月1日以降」という原則を順守するように各大学に要請しているようです。簡単に言うと、年内に学力検査だけで合否を決めるのはダメよ、というわけです。2026年度入試から公募制推薦では学力検査だけではなく、志望理由書など他の資料を加えて判定する「総合型選抜」にする大学が増えているのはそのためです。
再び甲南大学の話に戻りますが、甲南の公募制推薦は元から「総合型選抜」なので、変更する必要はありません。ある意味時代の先取りをしていた、ということになりますね。詳しくはこちらのセミナーで確認しましょう。
もう一つ気になる「2月1日以降」の原則に関し、甲南大学の一般選抜は去年から1月30日開始となりましたので、ここは厳密にはアウトとなります。しかし関西では多くの大学が1月末から入試を始めており、今さら日程変更を行うと試験会場の確保が難しくなります。ここからは私の予想ですが、もし2月1日原則を全大学に当てはめようとすると、受験機会が減少するという点で受験生にとって大きなデメリットとなるため、文科省も慎重にならざるを得ないのではないでしょうか。
少なくとも各大学の募集要項が出てしまっている2026年度入試に関しては従来通りです。受験生の皆さん、心配せずに勉強しましょう。
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