【☆祝☆】大阪公立中高一貫校 合格実績速報【水都は過去最高】

2024年1月29日 月曜日

先週行われた大阪の公立中高一貫校の合否発表が日曜日に行われました。今年からwebで受験者本人が合否を発表するシステムになりましたので、掲示板前で悲喜こもごも、という光景は無くなりましたが、得点も同時に開示、と進化しています。

さて、当グループからの合格実績速報です。

水都国際中学校(80名募集)65名合格。2019の開校時から記録を取っていますが、過去最高だった昨年の63名をさらに上回り記録更新となりました。

咲くやこの花中学校(各コース20名募集の計80名募集)(ものづくり(理工))14名合格、(スポーツ)12名合格、(言語)16名合格、(芸術(美術・デザイン))10名合格、合計で52名合格。

富田林中学校(120名募集)7名合格

というわけで、元大阪市立の2校に関しては圧倒的なシェアを獲得することができました。まだ合否未判明の受験生もいますので、今後多少数値が増えるかもしれませんが、ひとまず速報としてお知らせしておきます。

【安定の良問】清風南海中学校 2024年度入試問題 【算数と国語】

2024年1月26日 金曜日

清風南海の今年のSG・A入試の問題も見てみました。

(著作権処理の関係で国語は画像無しとさせていただきます。ご了承ください。)

算数の円が絡む求積問題では円周率を3.14ではなく22/7を指定していたので「ん?」と思ったのですが、円の半径が14㎝と設定されているため計算が楽になる仕掛けになっており、しかも移動を使ったらあっさり解ける、まるで知恵の輪のようなすっきり感のある問題でした。国語では最後に詩の解釈問題がありました。設問は1つのみですが、なかなか奥深く、この問題を作った先生の授業を受けてみたくなるような出題でした。というわけで、清風南海今年も良問ぞろい、というわけでした。

(おまけ この問題の解き方)①は補助線COで扇形と直角二等辺三角形に分割。②はDOとBOを結んで、AOにDからおろした垂線の足をF、Bからおろした垂線の足をGとすると、△DOFと△BOGが合同なので、共通部分を除いた右下の台形とDFの左側の三角形が等積になり、網掛け部分は中心角45°の扇形に変形できます。円を見たら半径を引いてみよう、というお作法を守っていれば解ける問題なのでした。

【今年から変更】大阪公立中高一貫校 出題内容②【合否発表は28日】

2024年1月25日 木曜日

富田林中と水都国際中2校共通問題となった適性検査Ⅱの算数的問題についてです。

統計や比、割合、規則性など幅広い出題でしたが、この最後の問題は、ダイヤグラムを書いて解くのが最短だと思いますが、今までの水都国際の入試に無かったタイプの出題なので、戸惑った受験生も多かったのではと思います。(答えは(1)230m、(2)分速60m、(3) 12分25秒後、(4)720m)

というわけで、次年度以降の受験を考えている小学生の皆さんは受験算数もやっておいた方が良さそうです。

【今年から変更】大阪公立中高一貫校 出題内容①【合否発表は28日】

2024年1月24日 水曜日

昨年度より大阪市立の2校が大阪府に移管され、今年は入試に関しても大きな変更が行われました。

唯一府立校だった富田林中学校は独自の問題で入試を行ってきましたが、今年度は水都国際中学校と適性検査Ⅰ、適性検査Ⅱが共通問題になりました。しかも適性検査Ⅰの中に「英語的問題」として英語のリスニングの問題が追加されました。

まず、その英語のリスニングはどのような問題だったのか、一部紹介します。

リスニングのスクリプトは以下の通りです。

いかがでしょうか。聞き取る必要があるのは単語だけではなく、この問題ではものさしを「持っていない」「買いたい」という部分の聞き取りがポイントとなっています。(答えはエ)(続く)

【京都愛ではなくて】京都市立西京高等学校附属中学校 2024年度選抜 適性検査【受験算数愛が必要】

2024年1月23日 火曜日

滋賀県立中学校と違い、京都市立中学校は京都ネタがほぼ出題されていません。適性検査Ⅲの理科で「京太さん」が、社会で「京子さん」が調べ学習をするという設定があるのと、葵祭についての小問が1つあるだけで、社会の分野でも札幌市と秋田県など東北地方と長崎市がテーマの問題で占められています。そんな中で適性検査Ⅰ(算数分野)の中から小問を2つほど紹介します。

(2)の計算問題は受験算数で出てくるパターンを利用しながら計算しなければ大変時間がかかると思います。答えが今年の西暦になるあたりも私立入試っぽいです。

(3)の求積問題は、「1辺の長さが6㎝の正方形・・・」と書いてあるのにマス目が7つ!ということは1マスが6/7㎝!?と驚かせてくれるのですが、1マスの中の木の葉型を1として2マス使っている木の葉型は縦横2倍だから4枚分、などと計算すると、合計面積は一番小さい木の葉型の49枚分となり、おお一気に約分できちゃうぞ、という問題です。

というわけで、西京を受験するには受験算数愛が求められています。

【滋賀県愛あふれる~】滋賀県立中学校2024年度選抜 適性検査【2枚目すべて滋賀県ネタ】

2024年1月22日 月曜日

近畿圏では中学校入試も終盤となり、入試問題がいろいろと届くようになってきました。その中から今日は滋賀県立中学校の適性検査を紹介します(といっても権利の関係で、実物の画像はありません)。

滋賀県立中(守山、河瀬、水口東)は3校とも共通問題で、「適性検査」と「作文」の2つの得点で合否が決まります。「適性検査」の問題は2枚あり、算国理社の4教科すべての内容が含まれています。適性検査の1枚目は算数・理科に関する融合問題で、図や表を参考にする内容となっています。2枚目は主に社会科の分野での出題なのですが、滋賀県の人口動態のグラフや地図があり、最後の問題は東京日本橋にある「ここ滋賀」という滋賀県のアンテナショップの役割を論じさせる内容です。

作文も2題出題されましたが、その第2問もびわ湖のプラスチックごみを減らす取り組みに関する文章を読んで論じさせるものでした。

というわけで、滋賀県立中学校の入試問題の半分は滋賀県愛で成り立っている、というお話でした。

【近畿圏】中学校入試 そろそろ後半戦【適性検査型も大盛況】

2024年1月18日 木曜日

1月13日(土)から始まった近畿圏の中学校入試、そろそろ後半戦となってきました。今年は、滝川中学校の共学化、金蘭千里中学校・薫英女学院中学校での適性検査型入試の導入などのトピックスがありました。滝川中学校は予想通り受験生は男女とも増加し大盛況となりました。また、今年から適性検査型を導入した金蘭千里中学校と薫英女学院中学校は、新たな学力観に基づいた教育活動が行われているアピールにもなったのでしょうか、この方式以外も含めて志願者を伸ばしています。

思うように力が出せなかった受験生も、まだ今週末以降入試日程が残っている中学校があります。是非最後までチャレンジしてもらいたいと思います。

コロナ禍以来中止になっていた入試当日の応援ですが、今年は一部の学校様からお許しをいただきましたので、新しく作った手旗を持って金蘭千里中学校にお邪魔してきました。

【えっ、もう?】常翔学園中学校 現小3~5年向け 中学入試説明会【2025年募集イベントスタート!】

2024年1月10日 水曜日

このエントリーでも何度かご紹介した大阪市旭区の常翔学園中学校についてです。中学校からの募集は、スーパーJコース約25名、特進コース約100名の合計約125名になります。しかし、1月5日14時30分段階で既にA日程124名、B日程238名、C日程199名、J日程165名の合計726名が出願しているという活況ぶりです。

13日から入試が始まるわけですが、実は次の学年向けの募集イベントのご案内をいただきました。2月4日(日)の枚方会場を皮切りに8日程7か所で説明会が開催されます。中学入試が終わり、高校入試はまだというタイミングで、しかも高3生の進路決定で超御多忙なこの時期、先生方のお体も心配になってしまいます。しかしこの先生方の熱意と活動が急上昇を続ける大学合格実績や募集面での活況ぶりの原動力なのでしょう。頭が下がります。

この説明会はすべて事前申し込み制となっています。現小3~5年と保護者の皆さん、学校HPからお申し込みください。

【新年特集】2024年はこんな年になる?

2024年1月5日 金曜日

2024年はどのような年になるのでしょうか。現状を踏まえ今後の入試について私なりの考えを書いてみたいと思います。

大学受験では旧指導要領世代の最後の入試を迎えるわけですが、私立大志願者の半分以上が既にどこかの合格切符を持っているという状態ですのであまり悲壮感はありません。国公立も含めて強気な今の高校3年生、最後まで戦う受験生も多いようです。次の高校3年生(現時点の高校2年生)はコロナ禍による影響を中2の時から受けた学年ですが、高校入学時から授業や学校行事もほぼ正常化したのも影響しているのでしょうか、生徒間の人間関係、学校との信頼関係も含めて昔に戻ってきたように感じます。大学受験は各種推薦系入試の広がりもあり、早期決着の傾向が年々強くなってきましたが、この学年からは専門分野や受験校選びに十分時間をかけた上で、2025年度入試では総合型選抜の利用が増える一方で指定校推薦を利用しない受験生が増えるような気がします。

高校受験について、全国的にはそれほど大きな動きはありませんが、大阪府に関しては「高校授業料完全無償化」のニュースによって受験生がどのように動くのか注目です。因みに大阪府の中3生の人数は、昨年の約66.800人から今年は約66,500人と300人ほど減少しているのに対し、大阪府下の公立高校の定員は増加していますので、定員割れとなる公立校が増えるのではないでしょうか。今の中1年は高校入学時点から完全無償化になる学年ですから、私立専願者の増加などの動きも考えられます。

中学受験に関しては、近畿圏に関してはあと半月ほどで答えが出るのですが、12歳人口の減少に対し、中学受験に参加する子どもの割合が上がるため、実人数としてはほぼ変わらないと思われます。但し、現在の小5、小4の学年では受験熱が高まってきていますので、次年度以降の増加が考えられます。首都圏では都内の私立中学校の定員合計よりも中学受験に参加する人数が2020年度以降超過するという過熱ぶりですが、この傾向はさらに強まってくるのではないでしょうか。

などということを、この冬は不作だったそうで職員の皆さんでも手に入らなかったという貴重な「近大みかん」をいただきながら考えていたのでした。公募推薦での出願が5万件を超えた近畿大学にあやかりたいものです。

【奈良県からは】大阪府の高校授業料「完全無償化」奈良県の状況【2校のみ】

2023年12月8日 金曜日

大阪府の高校授業料完全無償化に関する続報です。

11月28日にお知らせ【ついに和歌山も!】大阪府の高校授業料「完全無償化」和歌山県の私学も参加 « 学校選びの道しるべ|開成教育グループ 入試情報室 学校・入試情報ブログ (kaisei-group.co.jp)しましたが、その後の報道によると和歌山県の私立高校はすべてこの制度に参加する方針のようです。

一方で、大阪府からの通学も多い奈良県の私学の動向にも注目していましたが、12月7日の読売テレビの報道によると、「智辯学園」「智辯学園奈良カレッジ」の2校が参加をする方針を固めた、とのことです。同じ法人の「智辯和歌山」は参加ですから、そこは予想の範囲内です。しかしそれ以外の私学は現時点で不参加とのことです。大阪府民がこれら不参加の高校に通学する場合は従来通り授業料が必要となります。

これから入試シーズンを迎えますが、今後の中学入試、高校入試の出願動向にどのような影響があるのか、注視しておきたいと思います。