武庫川女子大学附属中 個性豊かな3つのコース

2011年12月9日 金曜日

入学直後は無難なカリキュラム・取組内容とされている学校が多い中、中学段階から各コースとも思い切った教育内容を実践されているのが興味深いです。

武庫川女子大学附属中の受験生・保護者対象説明会に行ってまいりました。

武庫川女子大学附属中

冒頭にも書きました通り、武庫川女子大学附属中には3つのコースがありますが、それぞれが中学段階から際立った特徴・教育内容を持っておられます。

①インテリジェンスコース ~広い視野と深い見識を持った女性の育成~
幅広い教養を学ぶ様々な行事を行うなどし、併設大の文学部から薬学部までのすべての進路に対応している。高校に上がると「文系」「理系」「教員養成系」「スペシャリティー養成系」の4つの系に分かれる。理系では物理・化学・生物3つすべてを履修する、教員養成系は全国でも珍しい系統、スペシャリティー養成系は音楽・スポーツなどの才能を伸ばす生徒のサポートに適している、などどれも多彩。

②スーパーイングリッシュコース ~国際社会での活躍を目指す女性の育成~
「多読・多聴・多書」で英語力を養ったり、英語の授業では日本人・外国人教師によるチームティーチングで「英語のみで授業」を行ったり、朝礼・終礼も英語で実施するなど、徹底的に英語を使う。なお、テストでは「下線部を和訳せよ」ではなく「下線部についてあなたはどう思うか述べよ」等、思考を問う問題にしているそう。

③スーパーサイエンスコース ~次代を担う女性研究者・高度技術者の養成~
「サイエンスツアー」と称し、中学ではトヨタなど国内のサイエンス研修、高校では世界の有名大や施設で海外研修を行う。第1・3・5土曜に中学で実施している「土曜セミナー」では科学的事象をテーマとした独自のプログラムを実施し、研究へとつなげている。理系のコースだが、将来は英語で研究成果をプレゼンする機会が増えるため、英語にも注力している。

特に、「理科室が中高合計で18教室もある」「(生徒数の多さにも比例しているとは思いますが)理科の先生が他校に比べて多い」「女子校でありながらSSHに指定された」ことなどから、スーパーサイエンスコースは他校の理系コースと比べて深い学びが期待できそうです。

さて、附属大・短大への内部進学はどのようになっているのでしょうか。

毎年高3の11月末に大学への内部進学に関してすべて決定されるようです。その際に加味される成績は「高1~3年(2学期まで)の成績」となっています。

ちなみに、毎年1学年中約90%が併設大・短大へ内部進学をされているそうです。

内部進学が決まった高3生は、3学期に進学予定先学部・学科の入学前教育を受講したり、大学の「教養講座」を受講したりすることが課せられることになっています。

その附属大で常に人気が高いのが「薬学部」ですが、薬学部への内部進学率は以下の通りとなっています。

2007年度 14.2% 2008年度 13.5% 2009年度 12.9% 2010年度 14.0%

最後に、間近に迫った2012年度入試について簡単にいくつか。

今回の説明会では「B方式で50名はとりたい」と発言されていました。今春は77名受験・48名合格という状況ですので、これと同等の合格者数が出ることは期待できそうです。ただ、どの程度の受験者数になるか?によっては(当然ですが)倍率が異なってきますので、合格に必要な力は受験者数如何で大きく上下することになる点、注意が必要です。

スーパーイングリッシュコース受験者を対象に、保持資格による加点(総点30点)があるのはご存知でしょうか?ただし、「英検3級以上」「TOEIC350点以上」「TOEFL36点以上(IBT)」「TOEFL420点以上(PBT)」が基準となっており、これ以上のものが必要となっています。また、どういった資格が何点加算されるのかについては一切不明です。

大規模な学校でありながら、入学当初から各コースともきめが細かく、思い切った教育内容を実践されております。将来の志望がはっきりしている生徒であればスーパーサイエンスあるいはスーパーイングリッシュのいずれかのコース、まだじっくり時間をかけて考えたい生徒にはインテリジェンスコースがオススメです。

大阪桐蔭中 午後入試の遅刻者対応は?

2011年12月5日 月曜日

大阪桐蔭中から、2012年度入試における「遅刻者対応」が発表になりました。

大阪桐蔭中は、前期1月14日(土)と中期16日(月)の2回とも「午後入試」とされていることは、過日のこちらのエントリー「2012年度近畿地区中学入試 入試日程②」でご紹介している通りです。

16日(月)の中期を午後入試とされるのは2012年度入試からですが、統一解禁日である土曜日実施の前期については今春入試から午後入試とされています。

昨年のちょうど今ごろの話になりますが、近畿地区私立中学入試において、これまで統一解禁日午後に入試日を設定した前例が無かったことと、例年受験生が多く集まって高い倍率となる大阪桐蔭中が実施をする、ということで、入試の前段階ですでに「試験時間に間に合わない場合はどうなりますか?」という問い合わせが大阪桐蔭中に殺到していたようです。

そこで昨年は「遅刻者対応時間割」を事前に発表しましたが、これが大きな反響を呼んでいました。

ちなみに、今春入試での遅刻者対応については昨年のこの時期にアップしたこちらのエントリー「大阪桐蔭中 前期入試 遅刻しても大丈夫?」でご紹介しています。

さて、間近に控えた2012年度入試においてはどのような対応をされるのか?について、この程発表がございましたので、以下にご紹介いたします(以下大阪桐蔭中発行の文書からの転載です)。

———————————————————————————————————————

大阪桐蔭中 前期・中期 遅刻者の対応について

4教科型(Ⅰ型)受験者には、基本的には1限目社会、2限目国語、3限目算数、4限目理科と続くテストを実施致します。1限目社会に間に合わなかったⅠ型受験生は、原則として3教科型(Ⅱ型)にて受けて頂くこととなります。但し、どうしても4教科型受験を希望する受験生については、時間割は異なりますが社会科試験を受験できるように配慮させていただきます。

①4教科型(Ⅰ型)遅刻者については、原則として3教科型(Ⅱ型)受験に変更をしていただきます。
②4教科型(Ⅰ型)遅刻者で社会科試験の受験を強く希望する受験生には社会科を受験できるように別途試験を設定します。
③Ⅰ・Ⅱ型受験とも、17時10分に遅刻した受験生で18時10分までに到着した方については受験できるよう配慮させていただきます。
④Ⅰ・Ⅱ型受験とも、18時10分以降に到着した受験生について、受験の可否は当日、試験会場にて検討判断させていただきます。
⑤前期・中期入試ともに上記の対応とさせていただきます。

———————————————————————————————————————

遅刻の可能性がある受験生の皆さんは、必ず直接大阪桐蔭中にご質問・ご相談いただきますようにお願いします。

おかげさまをもちまして 2周年

2011年12月1日 木曜日

2年前の12月1日、当ブログが誕生を致しました。

以来丸2年の間、お盆や年末年始を除いて平日はほぼ毎日記事をアップしてまいりました。

始めた当初は書く記事のネタを探すので精一杯で、アクセス数も今と比べると非常に些細なものでした。しかし当ブログの筆者は、文章を書いたり、数字を拾ってきて分析したり、あちこちに散らばっている情報を1つにまとめたり、という事を苦としない性分であることが幸いし、当初予定としていた「2~3日に1回の記事更新」では間に合わないぐらいの記事ストック量になり、いつしか「平日は毎日更新する」ということが半ば慣例化するようになりました。

当ブログ開始当初よりもアクセス数が増えているのは、おそらく「記事更新が頻繁に行われているから」というのが最も大きな理由なのではないか、と思っています。ですから、この点については今後も変わることないスタンスで取り組んでいきたいと思います。

さて、肝心の記事の内容についてです。取るに足りない記事が大半を占める中で、あちこちの掲示板で紹介された記事もあったり、直接お会いした方にお褒めをいただけた記事もあったりしました。

中には、(どの記事とは申しませんが)当ブログでご紹介したネタが大きな波紋を呼んでしまい、その学校さんにご迷惑をおかけした節もあります。

それも含めて、当ブログがたくさんの方のお目に留まっていることがわかる出来事がここ半年くらいの間で増えてきました。今後も常に「たくさんの方に見られている」ということを意識して、ネタの選定や文面の作成にあたって行きたいと考えています。

さて、この2年間のアクセス状況をいろいろな角度から分析しましたところ、人気の上位に来ている記事は「大阪府公立高の倍率関連」の記事でした。最終出願状況は当然ですが、その前段階で公表される「進路希望調査結果」も高いアクセス数となっていました。

その他の人気記事と言えば、ブログ開始間もないころである2010年2月5日にご紹介したこちらのエントリー「受験生はこれを聞いて頑張れ!受験応援ソング」があります。Googleの検索で「受験応援ソング」と入れて検索しますと、当該記事が上位に挙がってきます。

当該記事内でご紹介している曲が微妙に古くなっていますので、書いた本人としては「もうこの記事を見るのは勘弁してくれ」と思う所もあるのですが、だったらまた後日これに似た新しい記事を書けばいいのかな、とも思っています。

話が横に逸れてしまいましたが、「読者の皆さんを意識したネタ・文面で、出来るだけ平日は毎日更新する」ことをモットーに、今後も細々と続けていく所存です。

引き続きご愛読の程、よろしくお願いいたします。

入試直前の最後のチャンス! 京都府私立中高合同相談会

2011年11月30日 水曜日

12月に入り、私立中高が合同で実施する説明会の類がぱったりとなくなってしまい、その代わりに各校がそれぞれの校地で実施する説明会が主流になってきています。

しかし、京都府私立中高連合会は来る12月4日(日)に大々的なイベントを京都駅前で実施されます。詳しくは以下の通りです(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。

———————————————————————————————————————

京都府私立中高 入試相談会

京都府私立中高 入試相談会

日時:2011年12月4日(日)10~17時
場所:京都駅前 メルパルク京都 5・6F
参加校(京都府内全40校中33校):
大谷中高・京都学園中高・京都外大西高・同志社中高・花園中高・東山中高
龍谷大学付属平安中高・洛星中高・洛南中高・立命館中高・京都両洋高・京都文教中高
華頂女子中高・京都女子中高・京都精華女子中高・京都橘中高・京都光華中高
京都産業大学附属中高・京都聖母学院中高・同志社女子中高・京都西山高
ノートルダム女学院中高・平安女学院中高・京都明徳高・洛陽総合高・立命館宇治中高
同志社国際中高・南京都高・京都成章高・京都翔英高・京都聖カタリナ高・京都美山高
京都芸術高
特典:「京都私立中学高校ガイド」を無料進呈(数に限りあり)

———————————————————————————————————————

ご覧のとおり、全40校中33校が参加するという、大変大きなイベントとなっています。

また、当日は6F受付にて「京都私立中学高校ガイド」が無料でもらえるようです。各学校の紹介、入試要項、クラブ一覧、各自治体等各種助成制度、奨学金制度の概要などが掲載された、充実した内容になっています。ただ、数に限りがあるようなので、ご入用の方は出来るだけ早めに会場入りするようにして下さい。

常翔学園中 進学校宣言

2011年11月28日 月曜日

常翔学園中の受験生・保護者対象説明会にお邪魔してきました。

常翔学園中①

今回で4回目となる中学受験生対象の説明会だったそうですが、ご覧の通りひどい雨の中で実施された説明会でした。にもかかわらず、用意された会場はほぼ満席となっていました。改めて常翔学園中への受験生・保護者からの熱い視線を感じた次第です。

常翔学園中②

冒頭の校長先生のお話の中で、今後の常翔学園中の進む道について触れられました。

中学卒業時の偏差値目標を、Ⅰ類61~70・Ⅱ類54~64と設定されておられるそうです。これは、高校入試における常翔学園高の最上位コースである「スーパーコース」の合格に必要なレベルよりも高いものとなっています。

このことから、中学校からの入学者を今後常翔学園の大学合格実績全体を牽引する集団にすることを前提として、様々な取り組みをこれから実施されていく予定であることが分かります。つまり、常翔学園中は難関国公立大を頂点としてしっかりと実績を出せる「進学校」になることを目指されている、ということです。

気になるのが、同法人内にある大阪工業大・摂南大・広島国際大への進学についてです。現在、高校のスーパーコースと特進コースでは「内部進学」という形を取らさずに、あくまでも公募推薦入試等を受験(常翔学園高出身者に関しては特典があるそうですが)して合格を勝ち取ってもらうというスタンスをとられています。それらのコースよりも高校進学時には上位の成績となることを目指している中学ですから、大学への内部進学に関しては中学から持ちあがった生徒たちに関しても、先にご紹介した高校の2つのコースと同様の対応となる公算が大きいでしょう。

今回の説明会では「プレテストの総括」もお話いただきました。

今回のプレテスト受験者数は272名となり、昨年よりもほんの少し減った形です。ちなみに、受験者における男女比率は男子62%・女子38%、となりました。

今回のプレテストの大きな特徴点は、昨年のプレテストから平均点が26点アップしている、という点です。今回のこの結果から「上位層がかなり集まっている」という様子が伺えます。

上位層が集まっているのではないか、という予想を裏付けるエピソードを1つご紹介しておきましょう。今回の説明会当日、受験生対象に「算数勉強会」が実施されました。説明会の最中にその勉強会のご担当でいらっしゃる先生が「隣の部屋で算数をやってもらっていますが、皆さんどんどん進んでいくので、このあとどうしよう」と言われていました。

今回のプレテストにおける各教科の留意点を、算国に限定してご紹介します。

国語
・問1ではことばの意味と適語補充の練習をしっかりとしておくべき。本文中からぬき出す時は正確にすること(漢字などを写し間違えたりするとそれだけで大きな減点になる)。
・問2では繰り返し出てくる語に注目をしつつ、主題をつかむ練習をしておくこと。
・問3の漢字問題はどうやら難易度が上がったようで、正答率が昨年の80%から今年は60%と大きくダウン。

算数
・問1は平均点23.1点で、計算問題を多くこなして計算力をつけることが必須条件。
・問2は単位間違いや位間違いといった単純ミスが多く見られたので、その点に注意すればもっと得点出来る余地はある。
・問3は図を書いて求める面積がどこなのか?を分かるようにしたり、計算の仕方を工夫するなど、ちょっと手をかけて問題にあたると正答率がぐっと上がるだろう。
・問4は良く出来ていた。
・問5は典型的な旅人算であったにもかかわらず慣れていないと思しき答案が多かったようで、まずは旅人算のルールが分かるまで具体化しておいてほしい。

1期生の皆さん101名はここまで誰1人として欠けることなく、元気に学校生活を送っておられるようです。その生徒たちが大学進学を迎える6年後にはどのような大学合格実績が出ているのでしょうか。

1期生が巣立つ2017年春、今から楽しみです。

2012年度近畿地区中学入試 入試日程⑥

2011年11月24日 木曜日

2012年度近畿地区中学入試 入試日程①
2012年度近畿地区中学入試 入試日程②
2012年度近畿地区中学入試 入試日程③
2012年度近畿地区中学入試 入試日程④
2012年度近畿地区中学入試 入試日程⑤
に続くエントリーです。2012年度近畿地区中学入試における各校の入試日程の位置取りを府県ごとにご紹介し、大きな動き・トピックスや府県ごとの特徴などをご紹介しているシリーズです。

今回は「番外編」とでもいいましょうか、このシリーズ①~⑤でご紹介した入試日程を総合的に見て「来年度入試ではこんな併願パターンが出来る」という例を、2つばかりご紹介したいと思います。

まずは「清風中が統一解禁日午後で新入試を導入」「高槻中が洛星中の後期と同日に入試日を新設」「西大和学園中が入試回数1回減+午後入試化」といった形で話題が集中している、男子難関~上位校の併願パターンについて考察してみたいと思います。

下の画像は、先にご紹介した清風中・高槻中・西大和学園中などを中心とした男子校及び共学校の難関~上位校における入試日程の位置取りを示したものです。

男子難関~上位校 例

男子が受験可能な難関~上位レベルの学校でやはりキーポイントとなるのが西大和学園中の位置取りです。それと同じく、大阪桐蔭中の1回目・2回目の午後入試も大変絶妙な位置取りにいることから、併願パターン作成の際には通らざるを得ない道となっていることがわかります。

図内に黄色く示されている所を順番に受験していくと考えた際、何と14日(土)~20日(金)の1週間の間に実に10校受験が可能となります。

・・・男子受験生でこういった難関~上位校を狙われている皆さん。実際にはここまで過酷な併願パターンとされるご家庭は無いとは思いますが、「1日に2校の入試を受ける」ことや高槻中の後期など「遅くの日程まで頑張る」といった形が来年度入試では起こり得ることで、今回図内で黄色く示したような併願パターンに限りなく近い形となる方が出てくるかもしれません。そうなった場合は「持久力勝負」となります。

「持久力」というのは何も体の面だけを指しているのではなく、むしろ精神面でやる気や根気が持続する方のことがより重要になるでしょう。今のうちに周りの受験生よりもタフな体・精神力を持てるように意識しておきたいものです。

さて、男子難関~上位校では過酷な併願パターン設定が可能であることをお示しした次は、今や大人気の大学附属校の併願パターンです。

数々の男子校と同様に、今年は特に大学系列校の入試日程に大きな変更が出ています。ご存知の通り、同志社香里中と同志社女子中において後期日程が新設される、という点がそれです。

関関同立各大学が直接運営している附属校、あるいはそれに限りなく近い形での運営・内部進学状況となっている学校の入試日程を以下にまとめてみました。

大学附属校 例

男子校の時と同じように、黄色く示している部分をたどるような形で併願することが可能である、ということをお示ししています。

上の画像内の通りに受験しますと、14~16日の3日間で関関同立すべての附属校を制覇することが可能となります。同志社女子中がパターン内に混ざっていますので女子限定のものとなっていますが、15日午前を立命館中・16日午前を同志社香里中とすれば男子受験生でも関関同立の横断が可能となります。

「関関同立附属校 全制覇!」を目指す受験生が出て来てもおかしくは無い日程である、ということがわかります。

しかし、「そんな受験生はいないだろう」とお思いかもしれませんが、実際に今年度入試においては同志社中・立命館中・関西大学中の順番に3日間受験を続けた受験生もおりました。

と、2例とも少し極端な併願パターンの組み方となっている例でしたが、こんなことが出来るぐらい2012年度中学入試は入試日程が混沌としている、ということを申し上げたいのです。

全6回続きました中学入試日程のシリーズは今回で終了となります。一連のエントリー・情報が受験生の皆さんのお役に立てば幸いです。

2012年度近畿地区中学入試 入試日程⑤

2011年11月21日 月曜日

2012年度近畿地区中学入試 入試日程①
2012年度近畿地区中学入試 入試日程②
2012年度近畿地区中学入試 入試日程③
2012年度近畿地区中学入試 入試日程④
に続くエントリーです。2012年度近畿地区中学入試における各校の入試日程の位置取りを府県ごとにご紹介し、大きな動き・トピックスや府県ごとの特徴などをご紹介しているシリーズです。

これまで、大阪府・兵庫県・京都府の順に2012年度入試日程をご紹介してきました。今回は奈良県・滋賀県・和歌山県内各校の入試日程をご紹介いたします(画像をクリックすると拡大します)。

近畿地区中学入試 入試日程

※作成には万全を期していますが、入試日程は各校入試要項等で必ずご確認下さい

奈良県と和歌山県では入試日が17日(火)以前にかたよって配置されていることがわかります。この傾向は大阪府及び京都府の各校と傾向は同じです。特に奈良県の各校は大阪府・京都府からの受験生の流入に大きく頼る必要がありますので、相手関係として大阪府・京都府の各校の入試日程を意識した位置取りにせざるを得ないことから、このような形になっているものと思われます。

その中でも特に、来年度入試における注目点は「西大和学園中 入試回数減少+午後入試に!」でも過日にご紹介しましたとおり、西大和学園中が入試回数を2回から1回に減少させるのと同時に日曜日の入試(3科4科選択日程)を午後入試化する、という大変大胆な変更です。

この変更により、各塾実施の模擬試験及び五ツ木駸々堂において、西大和学園中だけでなく男子難関校の志望動向に大きな変化が見られるようになりました。現在掴んでいる所では、明星中の15日(日)実施の2次が人気となっているようです。午前中に明星中を受験後、明星中の最寄り駅であるJR玉造から西大和学園中の最寄り駅であるJR王寺までの電車での移動は約30分と、大変近距離に位置している2校です。その点から明星中が西大和学園中の併願先として白羽の矢がたったものと思います。

他には、智辯学園中がこれまでの1回きりのチャンスだった入試から一転し、17日(月)にもう1回入試機会を設けています。

さて、奈良県が14~17日に入試日程を詰めこんできている一方で、滋賀県各校は22日(日)以降にも入試日を設定しているところが多く見られます。滋賀県に限っては非常にゆったりとした形で中学入試を捉える事が出来る点が他府県と全く違う傾向にあります。

ここまで5回に分けてご紹介をしてきました近畿地区各校の入試日程の位置取りですが、次回のエントリーではこれらを踏まえて「こんな併願パターンが組めますよ」ということを簡単にご紹介したいと思います。

2012年度近畿地区中学入試 入試日程④

2011年11月18日 金曜日

2012年度近畿地区中学入試 入試日程①
2012年度近畿地区中学入試 入試日程②
2012年度近畿地区中学入試 入試日程③
に続くエントリーです。2012年度近畿地区中学入試における各校の入試日程の位置取りを府県ごとにご紹介し、大きな動き・トピックスや府県ごとの特徴などをご紹介しているシリーズです。

4回目の今回は京都府全校の入試日をご紹介いたします。早速ですが以下の画像をご覧ください(画像をクリックすると拡大します)。

京都府私立中 入試日程

※作成には万全を期していますが、入試日程は各校入試要項等で必ずご確認下さい

入試日程に関する話題に限定した際、京都府内各校の中で来年度に向けて最も注目されているのは「同志社女子中の後期日程の新設」です。当ブログでも過去にこちらのエントリー「同志社女子中 後期入試実施へ!」で詳しくご紹介しております。大阪府共学校のエントリーでもご紹介した同志社香里中の後期新設と合わせてご確認いただければと思います。

さて、大阪府下各校では実施率が高かったものの、兵庫県ではさほど実施校がなかった「土・日連続の入試日程設置」状況ですが、京都府はどのようになっているのでしょうか?

———————————————————————————————————————

14日(土)・15日(日) 連続入試実施校
(京都府男子・女子・共学校)

男子校(2校中1校 50.0%)
東山中

女子校(8校中5校 62.5%)
華頂女子中・京都精華女子中・京都聖母学院中・同志社女子中・ノートルダム女学院中

共学校(12校中4校 25.0%)
大谷中・京都文教中・花園中・立命館中

———————————————————————————————————————

14日(土)・15日(日)で連続して入試日を設置している学校の率は、特に女子校で高くなっており、大阪府下の女子校でご紹介した約70%に迫るほどの高い実施率です。この中には先ほどご紹介しました同志社女子中も入っています。

共学校においては大谷中と京都学園中が各1回入試回数を減らされています。また、龍谷大学付属平安中が2回目・3回目の入試日を今春実施日から後退させているのも特徴です。

兵庫県下ではほとんど実施校が無かった午後入試、京都府ではどのような実施状況となっているのでしょうか?

———————————————————————————————————————

午後入試導入校
(京都府男子校・女子校・共学校)

男子校(2校中0校 0%)
該当なし

女子校(8校中2校 25.0%)
京都聖母学院(B日程)・ノートルダム女学院(Ⅱ日程午後)

共学校(12校中1校 8.3%)
京都学園(B日程)
———————————————————————————————————————

2日間連続して入試日を設定している学校数の多さの割には、午後入試導入校は少なくなっています。この点においては大阪府とは一線を画す傾向にあります。

女子校で午後入試を導入されている京都聖母学院中とノートルダム女学院中の2校ですが、共に15日(日)に午前・午後の2回入試回を設置されています。特にこの日の午後の方では、同日午前に実施される同志社女子中の後期入試から帰る女子受験生を狙って設定されたものと思われます。

京都府についてまとめますと、入試日程こそ前倒し傾向にあるものの午後入試に関しては消極的なので、時間的には(毎日のように午前・午後と追いたてられる大阪府よりは)余裕のある中学入試になるのかな、というところでしょうか。

次回のエントリーでは奈良県・滋賀県・和歌山県各県の入試日程を検証致します。

2012年度近畿地区中学入試 入試日程③

2011年11月16日 水曜日

2012年度近畿地区中学入試 入試日程①
2012年度近畿地区中学入試 入試日程②
に続くエントリーです。2012年度近畿地区中学入試の入試日程と注目点を順にご紹介しております。前回までの2回のエントリーでは大阪府の男子校・女子校・共学校についてご紹介しました。こちらも合わせてぜひお読み下さい。

今回は兵庫県全校の入試日程を検証いたします(画像をクリックすると拡大します)。

兵庫県私立中 入試日程①

兵庫県私立中 入試日程②

※作成には万全を期していますが、入試日程は各校入試要項等で必ずご確認下さい

大阪府下の男子校・女子校・共学校は14日(土)~16日(月)の3日間に入試日程が密集しており、各校とも早い入試日の設定とすることで受験生・入学生を早くに確保したいという思惑が見て取れましたが、兵庫県に関しては17日(火)以降にも入試日が大阪府よりも残っているという印象です。

なお、兵庫県下全校の中で14日(土)・15日(日)の2日間連続で入試日程を組んでいる学校は以下の通りとなります。

———————————————————————————————————————

14日(土)・15日(日) 連続入試実施校
(兵庫県男子・女子・共学校)

男子校(7校中0校 0%)
該当なし

女子校(15校中8校 53.3%)
小林聖心女子学院中・甲南女子中・神戸海星女子学院中・神戸国際中・神戸山手女子中
親和中・武庫川女子大学附属中・百合学院中

共学校(12校中6校 50.0%)
芦屋学園中・神戸龍谷中・須磨学園中・滝川第二中・仁川学院中・雲雀丘学園中

———————————————————————————————————————

女子校・共学校で約半分ちょうどの学校が、男子校では7校中該当ゼロということで、大阪府と比べて入試日程の位置取りにおいては「少々余裕が見られる」傾向にあります。特に女子校において大阪府の約70%が2日間連続で入試日を設定しているのに対し、兵庫県女子校は50%を少し越えたぐらいである、ということでかなり差が激しくなっています。

そんな中でも、入試日程を大きく前倒しして来ている学校があります。男子校の甲南中が例年統一解禁日から8日後の日曜日に実施をしていたⅢ期を、2012年度では水曜日にまで一気に前倒しされています。また、共学校では啓明学院中が前年度火曜日実施だった2回目の入試日を1日前倒しにされています。ご注意ください。

2012年度入試の大きな流れの1つである「午後入試の導入」についてはどうでしょうか。大阪府では男子校・女子校・共学校関係なく、全般的に午後入試導入の動きが活発であることを過去のエントリーでご紹介しています。兵庫県についても検証してみましょう。

———————————————————————————————————————

午後入試導入校
(兵庫県男子校・女子校・共学校)

男子校(7校中0校 0%)
該当なし

女子校(15校中0校 0%)
該当なし

共学校(12校中3校 25.0%)
芦屋学園中(B日程)・滝川第二(B日程)・仁川学院(2次前期)

———————————————————————————————————————

驚いたことに、午後入試導入校は男子校・女子校ではともにゼロ、共学校で25%、という形になっています。大阪府下では男子校・女子校・共学校ともに30%弱の学校で午後入試が導入されていたことを考えると、ここでも大阪府とは違って「のんびりとした」といいますか、これまで通りの中学入試のスタイルが貫き通されていることがわかります。

お隣同士の府県ではありますが、入試日程の位置取りにおいてはこんなにも傾向が違います。改めて良い発見となりました。

次回のエントリーでは京都府全校の入試日程について、これまでと同様の切り口で検証をしてみたいと思います。

2012年度近畿地区中学入試 入試日程②

2011年11月14日 月曜日

2012年度近畿地区中学入試 入試日程①」に続くエントリーです。2012年度近畿地区中学入試の入試日程と注目点を順にご紹介しております。前回のエントリーでは大阪府の男子・女子校についてご紹介しました。こちらも合わせてぜひお読み下さい。

今回は大阪府共学校全校の入試日程を検証いたします(画像をクリックすると拡大します)。

近畿地区中学入試 入試日程②

近畿地区中学入試 入試日程③※作成には万全を期していますが、入試日程は各校入試要項等で必ずご確認下さい

男子校・女子校と同じく、14日(土)~16日(月)の3日間に入試日程が密集していることがお分かり頂けると思います。各校とも、早い入試日の設定として受験生・入学生を早くに確保してしまおう、ということが見て取れます。

なお、大阪府共学校で14日(土)・15日(日)の2日間連続で入試日程を組んでいる学校は以下の通りとなります。

———————————————————————————————————————

14日(土)・15日(日) 連続入試実施校
(大阪府共学校)

共学校(44校中24校 54.5%)
上宮太子中・追手門学院中・追手門学院大手前中・大阪学芸中・大阪国際大和田中
大阪産業大学附属中・大阪青凌中・大阪体育大学附属中・開明中・関西大倉中
関西大学北陽中・関西大学連携浪速中・金光大阪中・金光八尾中・四天王寺羽曳丘中
常翔学園中・常翔啓光学園中・太成学院大学中・帝塚山学院泉ヶ丘中
東海大学付属仰星中・初芝富田林中・初芝立命館中・箕面自由学園中・桃山学院中

———————————————————————————————————————

大阪府共学校の実に半数以上で2日間連続の入試日程とされています。先ほど述べましたとおり、入試日を早く設定することで早期の入学者確保を狙う、という思惑が見てとれます。

特に2012年度入試では近畿大学附属中の後期が、例年の火曜日実施から月曜日実施に変更になっている点が、「入試日程の前倒し」傾向にある大阪府内各校の中でも特に大きな動きです。

また、大きなニュースとなったのが同志社香里中の後期入試新設です。当ブログではこちらのエントリー「同志社香里中 後期入試実施へ!」で詳しくご紹介しています。

入試日程を減らす学校の中で注目なのが上宮中です。ご存知の通り、この春の共学化で高校では大変な受験者増となりましたが、中学に関してはそこまでの過熱感はありませんでした。実際、今年の2次B(午後入試)においては入学者が数名に留まったこともあり、思い切って2012年度入試では3回入試から1回減少させて2回入試とされています。

入試日程を減らす、ということではありませんが、もう1校注目校があります。関西大学第一中が2日目(日曜日)に実施していた面接試験を初日午後に移動させることによって、2日間入試から単日入試に戻されています。このことによって、15日の併願校に大きな変化が出てくることが予想されます。

男子校・女子校と同様に、大阪府の共学校においても午後入試を導入している学校数が多くなっています。以下、午後入試を実施される学校の一覧です。

———————————————————————————————————————

午後入試導入校
(大阪府共学校)

共学校(44校中12校 27.3%)
大阪産業大学附属(1次B)・大阪桐蔭(前期・中期)・関西大倉(B・C日程)
関西大学北陽(2次)・四條畷学園(2次A)・常翔学園(B日程)・常翔啓光学園(B日程)東海大学付属仰星(C日程)・初芝立命館(B日程)・桃山学院(B方式)
履正社学園豊中(前期2次)・早稲田摂陵(第3回)

———————————————————————————————————————

2012年度入試において午後入試を新設される学校の中には、併願パターンに大きな影響を与えそうな学校がいくつかございます。特に大阪桐蔭中の中期、関西大倉中のB・C日程、履正社学園豊中中の前期2次といったところでの午後入試新導入には注目が集まっています。

次回は兵庫県各校の状況をご紹介します。府県が変われば入試日程の位置取りの傾向が大きく変わります。その辺りの所もおわかりいただけるようなエントリーになると思いますので、どうぞお楽しみに。