【東京】順天中学校・高等学校と北里大学が合併【順天堂大学とは関係ありません】

2023年12月4日 月曜日

東京都北区のJR王子駅前に王子神社がありますが、その隣という環境&利便性抜群な場所に順天中学校・高等学校はあります。実はこの学校、1834年(天保5年)に大阪市南本町(相愛中高の南側)に創設された私塾をルーツとしますが、1871年(明治4年)に東京に移転して旧制中学校へと発展し1953年(昭和28年)に現在の校地に移転したあと、なぜか一度女子校となります。その後1990年(平成2年)に共学化され、さらに中学校を併設してSGHにも指定されるなど発展を遂げてきました。卒業生数は毎年250名前後といった規模ですが、毎年国公立に30件前後、早慶上理ICUに70件以上といった合格実績の進学校です。ルーツとなった私塾のスタートから計算すると189年の歴史がある超伝統校ともいえます。

因みに医学部をはじめとする医療系の学部が多い「順天堂大学」とは関係ありません。

さて、この順天中学校・高等学校を運営する「学校法人順天学園」が北里大学を運営する「学校法人北里研究所」と法人合併に向けた協議を開始するとのお知らせが入りました。

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このニュースリリースによると存続法人は「学校法人北里研究所」になるとのことですので、実質的には順天中高が北里大学の傘下に入るという形になりそうです。

北里大学も医学部をはじめとする医療系の学部に加えて、獣医学部や海洋生命科学部など全国的にも珍しい学部も設置している大学で、進学校としての順天中高との親和性も高いのでしょうか。将来的には順天高から北里大学への推薦枠が設定されるかもしれません。そうなれば順天中高の人気がさらにUPするかも、というお話でした。

【中学入学時から】大阪学芸高等学校附属中学校 DD進学コース 新設!【英語圏の大学をめざそう】

2023年11月13日 月曜日

120年前に創設された商業学校をルーツに持つ大阪学芸高等学校についてのお話です。この学校の所在地を「長居公園の近く」と説明することが多いのですが、実は長居公園ができる以前からこの場所にありました。因みに長居公園は大正時代には水田の中にため池が点在するような町はずれだったのですが、昭和23年には競馬場が、続けて競輪場やオートレース場が作られたため、戦後の人口急増期でも市街化されることが無く、今では複数の競技場を持つ広大な公園を作ることができたというわけです。

それはさておき、大阪学芸高校には2019年4月から「ダブルディプロマ(DD)コース」という20名募集のコースを立ち上げました。カナダのブリティッシュコロンビア州の基準に準じたインターナショナルスクールを併設し、そちらの授業も受けることで、日本とカナダ両方の高校卒業資格が得られるというコースとなっております。英語圏の大学への進学も有利になるというわけですね。

で、こちらのコースに入るためには併設中学校からの進学であっても、高校からの入学者と同じように試験を受ける必要があったのですが、次年度から無試験でこのコースに進学できるという枠を中学校募集段階からつくることになりました。これが中学校の「DD進学コース」というわけです。

出願資格等、詳しくは学校説明会で聞いてみましょう。

近畿圏 私立中学校 プレテスト 全体状況【中間集計】

2023年11月6日 月曜日

近畿圏の私立中学校では「プレテスト」などと呼ばれる各学校独自の小6生対象のテスト会を実施する学校が多いのですが、10月末で全体の半分程度の日程が終了しました。そこで、今年の中学受験生は昨年と比べてどうなのかを占う為に、10月21日までの日程で参加者数を集計してみました。

昨年度と今年度両方の参加者数が判明している学校が、現時点で35校ですが、それを合計すると昨年の5,364名に対し、今年度は5,284名(昨年比98.5%)とやや減少しています。昨年度はまだコロナ禍の影響から自宅受験を併用している学校もありましたが、それが無くなったこともあってか、若干減少となっています。

あくまでも途中経過の範囲内ですが、現時点で智辯学園奈良カレッジ、金光大阪、堺リベラル、履正社、相愛が昨年比で1.2倍を超える人気ぶりとなっております。

また追加情報が判明次第紹介したいと思います。

【近畿2府4県+東京都】旧7帝大合格者 ランキング【2023年度入試結果】(その2)

2023年10月31日 火曜日

この20%以内に滋賀県で入っているのは17位の膳所のみ。和歌山からのランクインはありませんでした。大学合格実績を公表した事の無い神戸女学院は当然この表にはありませんが、多くが国公立の医学部を目指しているとの事ですので、もし数値がわかったとしても、それほど高順位ではないかも知れません。

東京都立でのランクインは唯一日比谷のみ。つまり東京では私立の中高一貫校が強いということですね。

【近畿2府4県+東京都】旧7帝大合格者 ランキング【2023年度入試結果】(その1)

2023年10月30日 月曜日

「大学入試全記録」(サンデー毎日臨時増刊)という本が市販されていますが、高校ごとの大学合格実績が事細かく表になっています。こんな本、塾関係者以外の誰が買うのだろうと思うのですが、毎年発刊時期から2~3か月で書店から無くなってしまうので、結構売れているようです。塾関係者ってそこらへんに案外いっぱいいるのか?それはさておき、そのデータを元にランキングを作ってみました。で、今まで大阪だけ、東京だけ、といったランキングだったのですが、大阪の学校と東京の学校を比べてみたいと思い合わせてみました。いつものように学校の規模による優劣を補正するために、合格実績÷卒業生数=「占有率」を計算し、それでのランキングにし、20%以上の学校のみ紹介します。高校募集の基準偏差値(開成公開テスト併願Bライン)をSSとして記入していますが、元データが少ない東京すべてと近畿圏で高校募集を行っていない学校は空欄になっています。

1位は灘。7割が旧7帝大、で残り3割のほとんどが国公立の医学部だそうですので、なんという恐ろしい学校でしょう。

2位は筑波大付駒場。実数では開成や麻布が上に来ますが、卒業生数160名に対してこの実績ですので、占有率ランキングでは上位です。

3位は甲陽学院。こちらも高校募集がありませんので、SSは空欄ですが、中学入試では灘と同じ日程であるため併願できず、受験者層を分け合っている学校です。

4位東大寺学園。制服の無い自由な校風が灘と似ています。大阪・京都からの通学者も多い学校です。次年度から高校募集が無くなります。

5位大阪星光学院。ミッション系の男子校ですが、200名弱の規模でありながら、京都大・大阪大への合格者数は高め安定です。と、ここまでの近畿圏の4校はすべて男子校に占められています。(続く)

【来週は】報徳学園中学校 入試関連イベント【学園祭だ】

2023年10月24日 火曜日

昔は各小学校の校庭に、二宮金次郎(尊徳)の銅像またはブロンズ像がありましたが、薪を背負いつつ一心不乱に書物を読んでいる姿、いったいその書物には何が書かれているのかが気になって、像によじ登ったあなた。反省してください。

それはさておき、この二宮金次郎(後に武士の位を授けられて尊徳となります)は農民でありながら小田原藩士服部家の財政立て直し成功をきっかけに生涯に数百もの村の再興を果たした農政家、実業家(というより、このような枠をはみ出した思想家)だったのですが、その「以徳報徳」の思想を教育に生かそうというのが、この報徳学園なのです。

スポーツ強豪校としても有名ですが、この春も京都大学の理系に3名合格するなど、理系進学にも強い進学校としても知られています。

というわけで、男子校の雰囲気を感じるにはやはり学校行事を見るのが一番、ちょうど次の日曜日、学園祭が開催されます。小学生男子の皆さん、予約不要ですので、一度のぞいてみてはいかがでしょうか?

【世界に挑戦】清風中学校 国際6か年コース 相談会・説明会

2023年10月10日 火曜日

大阪上本町の清風中学校・高等学校についてはこのエントリーでも紹介してきましたが、今回は中学校の理Ⅲプレミアムクラスの中に設定されている「国際コース」についてのお話です。グローバル化が進行している今日、公立・私立を問わず国際系の学科やコースを設定している学校も増えてきましたが、こちらはなんと21か月、つまり2年近くの留学ができて、帰国後に国内の難関大学受験の準備ができるという6年一貫ならではのカリキュラムとなっています。詳しくは10月14日の相談会や11月4日の説明会で聞いて見られてはいかがでしょうか。小学生男子の諸君、世界に挑戦だ。

詳しくはこちらをクリック。

【祝100周年】羽衣学園中学校 オープンキャンパス

2023年10月5日 木曜日

大阪府高石市の羽衣中学校からオープンキャンパスのお知らせが届きました。

今年100周年を迎えたこの学校は、このオープンキャンパス終了の1時間後、30年前にこの中学校の生徒だった方向けのホームカミングデイが開催されます。そして30年前、つまり創立70周年の時に埋めたタイムカプセルを開封するのだそうです。当時は女子校でしたので、多くの女性がお集まりになることでしょう。在校生や受験生のお母様もいらっしゃるかもしれません。

今回のオープンキャンパスでもクラブ体験やランチ試食会も用意されています。来月に用意されているプレテストの受験を考えている受験生も下見を兼ねて、是非ご参加を。お申し込みは2次元コードか学校HPからどうぞ。この学校の次の100年を作るのは、君たちだ!

【定員も増やします】浪速中学校 プレテスト【新校舎も建設中】

2023年10月3日 火曜日

中学募集に関して、2024年度入試から、募集人員を90名から120名へと増加させる、という話は以前このエントリーでも紹介しましたが、少子高齢化なんて関係なく受験生を増やし続けている浪速中学校が、今年もプレテストを実施します。

こちらも10月と11月の2回。本番入試さながらの環境で実施されます。

ところで、高校からの入学者も増加の一途をたどっているこの学校、中学募集人数を増やして校舎に入りきるの?とご心配の皆さん。100周年記念事業の一環として、中学校の建物そのものを現在新築しております。真新しい校舎で学べる今年の受験生は羨ましい限りです。

プレテストの申し込みも現在受付中です。

【適性検査型も導入】大阪薫英女学院中学校 プレテスト【申し込み受付け中】

2023年10月2日 月曜日

大阪府摂津市の大阪薫英女学院中学校でもプレテストが実施されます。この情報だけなら例年と一緒かな?となりますが、実はビッグニュースが!

以前、このエントリーでも紹介しましたが、2024年度入試から「適性検査型」の入試方式が追加となります。それに伴い、プレテストにも適性検査型が追加されることになりました。公立中高一貫校受験生にとっても朗報ですね。但し、2回設定されているプレテストの内、10月15日だけ適性検査型を選ぶことができるようです。つまり、公立中高一貫校受験生はこの10月15日のチャンスを逃すわけにはいけません。

現在申し込み受付け中となっています。お急ぎください。