【安心安全】学校丸ごと「抗菌コーティング」

2021年6月28日 月曜日

新型コロナのワクチン接種が始まったといっても、まだまだ気が抜けないコロナ禍ですが、学校でも感染症への対応として、マスク着用はもちろん昼食の「黙食」や手洗いの徹底など、衛生に気を使った生活が続いています。先生方・生徒さんも机やドアノブといった人の手が触れる部分を中心に毎日消毒・殺菌するなど苦労なさっています。一方ウイルスに関する研究も進み、コロナ関連病棟では一番ウイルスが多いのは空調のフィルターや床、靴の裏など、なかなか普段消毒できないところに多いというCDC(アメリカ感染症予防センター)による調査研究もあるようです。

そこで、昨年8月には大阪市旭区の「常翔学園中学校・高等学校」が、さらに今月には神戸市中央区の「神戸龍谷中学校・高等学校」が学校を丸ごと抗菌加工しました。神戸龍谷の先生からの情報ですが、「本学舎と青谷学舎の全教室の机、いす、扉、窓、ドアノブ、スイッチまたトイレの便器、壁、床等手が触れる場所すべて」コーティングしたそうです。教室のみならず講堂や応接室、図書館までコーティングする念の入れようです。

そもそも学校というところは子どもが密になっていますので、季節性のインフルエンザなどの感染症の流行は毎年のように繰り返されていましたが、こちらにも効果がありそうです。光触媒作用を応用した薬剤を使っているので、効果はほぼ半永久的なのだそうです。また抗菌作用だけでなく、消臭作用もあるようです。もちろん使用している薬剤は直接人体に付着しても安全なものなのだそうです。

因みに費用は結構かかったそうですが、これで気持ちの良い環境が手に入るわけですから価値はありそうですね。

(常翔学園の玄関に置かれている施工証明書)

コロナ禍をきっかけに、今回紹介したような取り組みも、今後学校選びの材料の一つになっていくのかも知れません。