【大阪府】大阪公立高校の倍率低下の原因と影響【私立はホクホク??】(前編)

2024年4月25日 木曜日

大阪府では定員割れの公立高校が、2023年度全日制134校中39校→2024年度は131校中66校、と激増しました。原因として大阪府で高等学校の就学支援金の充実(高校の授業料無償化)が段階的に導入されることによって、公立高校から私立高校へ受験生が流れ、そのため私立高校が潤っているといわれていますが、本当でしょうか。

大阪には全日制の私立高校が94校ありますが、出願者数の合計は専願に限ると2023年の18,470名に対して2024年には19,994名と1,524名増えています。しかし、併願は2023年度の45,998名に対し、2024年度は43,192名と2,806名も減少しています。

私立高校の入学者数合計は、まだ集計の途中で概数となりますが、1,200名ほど減少しているようです。専願者は増えたものの併願受験生の減少に加えて公立の平均倍率も低下したため公立不合格からの戻りが減少したことが原因と考えられます。

大阪府下の公立中学校卒業者数は2023年度の66,808名から2024年度の66,513名と295名減少していますので、従来の比率で考えると公立と私立の入学者がそれぞれ約180名、120名の減少となりそうなものですが、その10倍にもなる約1,200名減少の原因は何でしょうか。(明日に続く)