文化系部活動の規模

2018年4月23日

そろそろゴールデンウィーク。ということはこの春入学した高校生の「仮入部」の時期が終わる頃でもあります。数年前にわずか8人の部員が楽器を次から次へと持ち替えて見事な演奏を披露している中学校の吹奏楽部の動画が話題になったことがありましたが、やはりある程度の人数がいなければ成立しないジャンルもありますので、先輩方も部員獲得に苦労していることでしょう。

4/20読売新聞朝刊からの孫引きですが、このような資料を手に入れました。

(新聞は設置校数と部員数のみが掲載されていましたので、右端の「1校あたり」というのはこちらで追加し、設置校が多い順に並べ替えています。)

ご覧のように文化系の部活で一番多いのが「美術・工芸」。1校あたりの部員数は13.7名とそれほど大所帯ではありませんが、多くの学校に設置されている様子がわかります。日本では一般的な「吹奏楽」も2位と多くなっていますが、やはり平均部員数は35.1名と一番多くなっています。

3位の書道部も近年リズムに乗って一気に大作を仕上げる「書道パフォーマンス」の流行などで、多くの部員を抱える学校も増えてきたようです。

4位の写真部といえば酢酸の匂いのする暗室に、高価なカメラを買うことができる少数の生徒が集う、というイメージは過去のもので、デジカメやスマホの普及で手軽に写真の世界を楽しむことができるようになりました。結構大所帯の写真部もあるようです。

女子高に多く設置されている合唱部ですが、混声の場合は男子が慢性的に不足するらしく、共学校ではお取りつぶしになっているところも多いようです。逆に考えると男子の確保に成功すれば、競争相手(?)が少なくなっていますのでコンクールなどでも狙い目だと思うのですが。

弁論部はまだ、設置校も少ないですし、平均部員数も4.3人と最少になっていますが、これからの大学入試では集団討論やプレゼンテーションなどの選考方法も増えてくるようですので、進学校を中心に、今後盛んになっていくのではないでしょうか。

この春高校に入学した皆さん、入部届はお早めに。