「学校法人「村上学園」(大阪府東大阪市)は、運営する東大阪大柏原高校(大阪府柏原市)について、2027年度以降の生徒募集をやめると発表した。26年度の入学生が卒業する29年春で閉校する予定。」(読売新聞オンライン 2025年11月29日13:45配信)
硬式野球部はこの夏の甲子園にも出場するなど、勢いがあるなぁと思っていたのですが、まさかの募集停止の発表です。
確かに今年の入学者数は近年で最も少ない125名。学校全体在籍数も500名を下回っている状況です。しかし学校というものは生徒数が少なければクラス数を減らすなど経費の調整も可能で、実際に今春大阪府下でも入学者数が100名未満の高校は9校ありますので、それだけが原因ではないと思います。
参考までに、過去10年間の入学者数と卒業生数をリストにしてみました。卒業年度に関しては、2022年度入学生が卒業した2025年3月の人数を2022年度の欄に入れています。(卒業生数はサンデー毎日増刊「大学入試全記録」の数値を参照)

すると卒業生数が入学者数を上回っている年度がみられます。多くの高校では入学者数より卒業者数が少なくなるものですが、増えるというのは転編入によるものでしょう。しかしそれを割り引いたとしても中途退学は少ないようです。落ち着いた教育活動と丁寧な指導がなされているのでしょう。こんなにいい学校なのに募集停止とは・・・。東大阪大学柏原高校の在籍生はもちろん、教職員や卒業生、地域の皆さんの心情を考えると、心が痛みます。



