ここ数年、入試制度を改善して、受験生にとって「受けやすくなった」甲南大学です。公募制推薦の結果が出ましたが、どのような入試だったのでしょう。速報値を見てみました。
まず、ざっくりと全体状況をまとめると、「今年は去年より受かりにくかった」です。
全学合計の実質倍率(=受験数÷合格者数)は昨年度の5.3倍から6.3倍に上昇しています。特に法学部が昨年度の3.7倍から6.4倍、経営学部が6.6倍から10.1倍と大きく難化しています。やはり出願が増えた募集単位で高倍率となりました。一方で理系では合格最低得点率が5割台の学科(理工学部の宇宙理学・量子物理工学科以外の3学科)もあり、こちらは一般選抜でも狙い目となるでしょう。 昨年度は文系学部の国語の受験者平均が79.7点と高すぎて、国語では差が付かなかったという不思議な入試でしたが、今年は平均60.2点と良い感じになった一方、英語の平均点が41.4点と厳しかったので、一般方式よりも外部英語検定試験活用方式の合格最低ラインが高くなっています。先に挙げた経営学部をはじめとして合格最低得点率が8割を超えている募集単位がいくつもありました。今年は例年よりも厳しかった、ということで、今回良いお知らせが来なかった受験生も気を落とさず、次の準備に取り掛かりましょう。



