大阪薫英女学院中学校 Special Invitation Day 2020

2020年3月3日 火曜日

英語の4技能が大切だ、英語の民間試験を受けましょう、などと世間では言われていますが、摂津市の薫英女学院では20年以上前から学校全体で英検取得に力を入れています。全員卒業までに英検2級との目標を立てていましたが、勢い余って2018年度は英検準1級が91名、英検1級が6名という破壊的な実績をたたき出しています。数年前に英検の1次試験の前の週に学校にお邪魔したことがありましたが、遅い時刻であるにもかかわらず生徒たちが自主的に問題を出し合ったり、一緒にパソコンに向かったり、とクラスのみんなが楽しく一緒に戦っている姿を見ることができました。 英語を好きになりたいのなら是非見ておきたい学校の一つでしょう。事前申込制となっていますので、学校に4月15日までにお電話をどうぞ。

世の中こんな状況ですから開催できるかどうかは13日には学校のHP確認してください、との案内がついておりました。ともかく無事開催できることを祈っております。

【4/8追記】このイベントはインターネット経由でのバーチャル開催となります。画像をクリックするとPDFが開きます。チラシ裏面に必要事項を記入してお申し込みください。

新型コロナウイルスの私立中高への影響

2020年2月27日 木曜日

新型コロナウイルスによる新型肺炎の広がりは、学校教育にも影響を与えるようになってきました。報道の通り臨時休校を余儀なくされた北海道など、地域によってはすでに大きな影響が出ていますが、2月27日正午~13時30分の間に大阪府下の各私立高校の対応状況を調べてみました。

すると、49校はホームページには特に記載がなく、注意喚起している27校の中にも、「3月2日以降も予定通り行事を行います」と明記しているなど、まだ様子見といった感じの学校が約8割を占めています。ただし保護者専用ポータルや別の手段で在校生に伝達している学校もあるでしょうから、それも加えると、実際にはもう少し減るとは思いますが、それでも過半数は様子見だといえるでしょう。しかし、清風中高や大阪産業大学附属高はスキー合宿(実習)を中止、東大阪大学柏原高は修学旅行を延期、清教学園中、桃山学院高も宿泊を伴う研修などを取りやめるなど早めに対策をとっている学校もあります。また、卒業式に関しても在校生が参加しないなど縮小、または大阪成蹊女子のように保護者は別室でモニター越しに視聴とするなど、配慮がされています。卒業式後の謝恩会など付随行事の中止を決めた学校(大谷、上宮、好文学園、桃山学院など)もあります。履正社高は吹奏楽部の定期演奏会を中止にするなど、部活動への影響も出始めています。

今後の感染拡大によっては状況も変わってくると思いますが、何とか早く収束することを祈るばかりです。

大谷中学校(京都)オープンキャンパス

2020年2月18日 火曜日

JR琵琶湖線に乗り、京都駅から東に進むと間もなく鴨川を渡り、山科との間のトンネルに入るまでの間に右手に見えるのが、145年の歴史を誇る大谷中学校・高等学校です。昨年もこのエントリーで紹介していますので、中身の説明は省略しますが、今年も多くの受験生を集めたようです。  こちらでは小学生には体験授業を、その間に保護者には説明会、といった平行型のイベントと個別相談を組み合わせたオープンキャンパスを実施します。お子さまを一人にするのは心配というご家庭向けに、体験授業を保護者が見学することもできるようです。申し込みは不要とのことですので、上履きをもって当日ご参加ください。

金蘭千里中学校・高等学校 吹奏楽部第6回定期演奏会

2020年2月17日 月曜日

2014年創部の吹奏楽部の定期演奏会です。以前のこの学校をご存知の方は、部活動があることに驚かれると思うのですが、そうなのですよ。6年間お勉強一筋の学校が、部活も行事もある学校に生まれ変わったのですよ。充実の講師陣に加えて、同じ敷地にある千里金蘭大学には立派な音楽ホールが付いていますので、練習環境、本番環境も手伝って、あっという間に金賞レベルの実力を付けてきたのです。その代わり大学合格実績が下がったかといえば、そんなことはございません。初期メンバーでクラリネットを吹いていた女子は現役で大阪大学に入学しています。 というわけで、文武両道を実現しつつある彼らの練習の成果を見てあげてください。入場無料です。

【業務連絡】中室牧子氏講演会 教育講演会のお知らせ

2020年2月14日 金曜日

教育関係、特に学校関係の皆様へ、業務連絡です。こちらの講演会、相当面白そうな内容なのですが、時期が時期だけに当日空席が出そうです。そこで、よろしければ、当日中央公会堂までお名刺1枚お持ちになってお越しくださいませ。前半は中室先生のお話、後半は弊社のガイダンスとなっておりますので、できれば最初からご参加ください。 勿論、一般の方のご参加も歓迎しております。

詳しくはHPをご覧ください!(クリックで弊社HPへ移動します)

立命館宇治中学校 体験会

2020年2月12日 水曜日

京都府宇治市にあります「立命館宇治中学校・高等学校」は女子駅伝と野球部でも知られていますが、お名前からわかるように立命館大学に86.7%(2019年度)が進学するという学校です。一方文部科学省のSuper English Language High School、略してSELHi、(セルハイ)の制度ができた2002年に私学では渋谷教育幕張・目白学園と並んで全国3校のうちの一つとして第1期に指定され、2013年からは関西の一条校で初めて国際バカロレアのコースを設けるなど国際教育にも力は入っている学校です。帰国子女の受け入れにも積極的で英語以外の授業も英語で行われるなど日本にいながら英語が飛び交うという学習環境です。因みに校長先生も海外の方です。 というわけで、この学校についてはひとまず体験してみるというのが一番です。申し込みは学校のホームページよりお申し込みください。

【2月13日追記+お詫び】 こちらのイベントは既に定員に達して締め切られたそうです。 申し訳ございません。春休み中に第2回開催を企画検討中とのことですので、ご興味のある方は学校からのお知らせにご注意ください。

奈良学園中学校 算数(B日程)の入試問題

2020年1月31日 金曜日

1965年に創立された「奈良文化女子短期大学」や「奈良文化女子高校」を持つ法人(中和学園→奈良学園)が1979年に郡山に設立した「奈良学園中学校」は登美ヶ丘にお引越しする話もあったそうですが、そちらには「奈良学園登美ヶ丘」として2008年に新たな学校を設置、奈良県中南部(大和の国の中部・南部というわけで、「中和」「南和」といいます)と北部との教育格差を是正したいという創設者、伊瀬敏郎氏の遺志を継ぐ形で「奈良学園中学校」は郡山に残し2012年にはSSHに指定されるなどさらに発展しています。昨年度の大学合格実績も185名の卒業生に対し、東大2、京大8、阪大12、関関同立140と進学校としても輝かしい実績を残しています。 といった学校から送られてきた今年の入試問題のなかから2問紹介します。

「この斜線部の面積を求めなさい」という問い方は問題集にもあるオーソドックスなものですが、今回の出題は、 いつもは問題条件に含まれている移動角度を逆に求めるという問題です。  落ち着いて考えると、この斜線部の求め方は(半円)+(Aを中心とする扇形)‐(半円(白い部分))と考えると、実は(Aを中心とする扇形の面積)を求めるだけでいいわけです。つまり半円の面積=Aを中心とする扇形、となる中心角(い)を求めればよいことになります。 (半径6㎝)という条件も書かれていますが、この問題では必要なく、扇形の半径が半円の2倍だから同じ中心角だと面積は4倍になる、つまり同じ面積にするには180度を4で割る、という暗算で答えが出ます。(答え45) 次は食塩水の問題です。

これも「2つの容器の濃さが等しい」、という条件をどのように脳内で変換するかというのがポイントです。二つの容器の濃さが等しいのなら、まとめて混ぜても結果は同じ、となりますので、最初に3つ全部混ぜたときの濃さを求めます。数字もきれいなので暗算で4%が求まりますので、あとは天秤算でも何でも使えば、あっさり100gが求まります。(答え100)

後半で、設定の理解にも時間がかかる「場合の数」の問題がありますので、前半の小問をいかに早く楽に解いて抜け出すか、が勝敗の分かれ目になるわけです。そこまで計算されている入試問題、さすがでございます。

さて、明日から関関同立の大学入試が始まります。大学入試問題をごりごり解いてその内容をお知らせしていきたいと思っております。そちらもお楽しみにどうぞ。

灘中学校と神戸女学院中学校 今年の算数の入試問題(算数の2番は「消費税」でした)

2020年1月30日 木曜日

毎年、塾業界では話題に上る灘中学校と神戸女学院中学校の算数の問題です。 どちらも大問2では、消費税増税をテーマにした時事問題(?)が出題されています。 まずは灘中学校から。灘といえば補助線や移動を使って考える平面図形の良問が並ぶのですが、今回はあえて1日目の2番をご紹介しましょう。 食料品は、持ち帰るのなら軽減税率の8%、店内飲食なら10%という消費税のややこしい(?)ルールをテーマにした算数の問題です。

店内で食べるなら5つ買うことはできない=税抜き単価×1.1×5>1000、⇒税抜き単価>181.8円以上・・・のように挟み撃ちで数値を出すという問題です。それ自体難しくはないのですが、日常生活の中にも算数の問題が隠れていますよ、という灘中らしいメッセージを感じることができます。 (答えは182円。いったい何を食べたんでしょう?)

一方、神戸女学院中学校の2番も同じ消費税をテーマにした問題ですが、要求されている「力」が異なるように感じます。

こちらの方は解き方が見えやすい問題ですが、(2)は小数点以下を切り捨てにするというルールから、消費税が732円⇒732~732.999・・・、というふうに解釈し、消費税732円=本体価格は9150円以上、9162.5円未満、のように、不等式の考え方で範囲を絞り込むという考えが必要です。「すべて答えなさい。」の文字を見て、不等式の問題だと気付く能力も要求されています。 (答えは(1)72円 (2)9160円、9161円、9162円)

このように、上位校では大人世界の日常的な事象や時事問題がテーマとなった入試問題が増える傾向があります。これから受験を迎える学年の皆さんは、日々のニュースに関心を持つことや、家族内でのコミュニケーション量の多さも必要だということを意識しておきましょう。

大谷中学校(大阪) 今年の国語と理科の入試問題

2020年1月29日 水曜日

今回は女子校を取り上げてみます。まずは国語の最後の問題。

慣用句や同音異字の書き取りなど知識を問う問題が続いた後に、この新約聖書の書き出しのような問題です。家系図を書かずに頭の中で組み立てようとすると混乱します。短い文章でも文を正確に読み取る力を問うことができる良い問題です。(答えは③と④です)

(中略)

次は理科の問題です。水の働きに関する問題ですが、流速と侵食、体積の相関を現した図2のグラフの読み取りがポイントです。流れが緩やかになれば小さい粒のものも堆積する、といったイメージではなく、流速を読み取って、堆積する粒を選ばせる、といった設問が続きます。理科は暗記物ではありません、という学校側の姿勢がはっきり出ています。さすが理科教育でも定評のある大谷らしい問題なのでした。 (答えは(3)はイ、(4)はウ、(5)はアとイ です)

洛星中学校 今年の算数の入試問題

2020年1月28日 火曜日

今回は京都の洛星中学校のほっこりする(?)問題です。

ウサギとカメの競争です。昔話通り、ウサギが起きた後急いで走ったけどカメに追いつけなかったというオチまでついています。因みに(1)について具体的な距離はわかりませんが、スタートラインからウサギが寝始めた場所までかかった時間(ウサギは2分、カメは50分)に着目すれば速さの比はわかるというものです。何となく洛星の校風をほうふつとさせる問題なのでした。(答えは25:1)