早くも来年度入試の説明会が始まります!!

2017年1月20日 金曜日

1/14(土)に統一解禁日を迎えた近畿地区の中学入試。今週末には、大阪市立咲くやこの花中や初めての入試を迎える大阪府立富田林中などを控え、まだまだ合格へ向けて頑張っている受験生もたくさんいらっしゃることと思います。

そんな中、すでに来年度の入試へ向けた動きが始まっています。

日時・場所:
2017年3月4日(土) 13:30~15:00(13時受付開始) あべのハルカス 25階会議室

内容:
・新時代の女子教育とは
・平成29年度中学校入試報告

申込方法:
・帝塚山学院中ホームページより専用申込フォームにて申込
・添付のPDF(上記の画像をクリックしていただきますとPDFファイルが開きます)裏面に必要事項を記入し、FAXにて申込

あらかじめ定員が決まっているようですので、ご興味のあるみなさまはお早めにエントリーされることをお勧めします。自分の受験はまだまだ先のこと、などとは思わずに積極的に説明会へ参加してみましょう!!

 

東京都 私立高校の無償化が始まります

2017年1月18日 水曜日

大阪では2011年から始まっている、私立高校の無償化が東京都でも実施されることとなりました。

17日の新聞各社の報道によりますと、東京都の小池百合子知事は都内外の私立高校に通う都内在住の生徒の授業料について、世帯年収760万円未満の家庭を対象に、実質無償化する方針を明らかにしました。都の試算によると、支給対象は都内の約5万1千人で、約3割の生徒が対象になるようです。この支給基準となる年収760万円というのは、大阪の590万円と比べてかなり高くなっています。

無償といっても施設費や制服、修学旅行の積立などは対象外となりますので、全く費用が必要なくなるというわけではありませんが、最大で年間44万2千円を受け取ることができるため、その効果は大きいと思います。

また、都内の私立高校だけでなく、都民であれば都外の私立高校に通っていても無償化が適用されるというのも魅力的です。私立高校によっては広い校地・充実した設備といった学習環境や、進学実績を特長としている学校もありますので、公立高校と経済的な負担があまり変わらないとなると、当然私立高校への入学希望者が増えることになるでしょう。また、私立高校の方が良いといった評判から、近年盛んになってきた都立高校の学校説明会に参加する人数が減少すれば、都立高校の魅力を知ってもらう機会が減る事にもなりますので、来年以降の都立高校受験者がさらに減少するかもしれません。

一方、年収400万円未満であれば、私立小学校・中学校に通う世帯には年間10万円が支給される制度も来年度から始まります。高校から私立に進むのではなく、もっと早く、小学校、中学校から入学するという動きも出てくることでしょう。

 

大阪でも私立中学入試 始まりました(その2)

2017年1月13日 金曜日

昨日に引き続き、私立中学入試の様子をお送りします。

次は9日に大阪福島にありますTKPガーデンシティ大阪梅田という会場で実施された愛媛県の愛光中学校の県外入試の様子です。

ビルの真ん中を高速道路が貫いているというユニークな構造のビルですが、受験生は面白がっている場合ではありません。ここは上の階にある受験会場までエレベーターで入場するのですが、1Fのエレベーターからは受験生だけが入場していくようになっています。

そこで、建物の外で受験生が塾ごとに集合して激励を受けたりすることになります。毎年同じなのですが、800人以上の受験生が集まるこの入試会場ではのぼりや応援の旗が林立して神社の縁日のようになっています。そこで開成ベガの塾生たちは、寒風と混雑を避けて近くの地下モールに集まり、先生たちから注意事項の伝達を受けていました。

こちらもすでに合否が発表されています。この後の日程の中学校を受験する場合は、合格した受験生はその通知を自信に変え、残念だった受験生は結果を反省材料として生かし、14日から本格化する京阪神の中学入試では力を出し切ってほしいと思います。

 

大阪でも私立中学入試 始まりました(その1)

2017年1月12日 木曜日

今週末には大学入試センター試験と京阪神の私立中学校入試が行われますが、近畿圏以外の私立中学校で大阪を会場とする入試(「県外入試」と呼ばれます)はすでに始まっています。

昨年9月に「開成進学フェア」の会場として使わせていただいた「マイドームおおさか」では、この8日(日)に函館ラ・サール中学校の入試が行われ、早くも合格発表が出ています。そこで、実際の入試会場の様子をお伝えしたいと思います。

御覧のように広い会場に机が並べられています。いつもと違う雰囲気で生徒たちは緊張していますが、試験開始直前まで保護者や塾の先生も試験場の中に入ることができますので、直前のアドバイスを与える姿なども見られました。

この週末は気温も下がり厳しい天候になるとの予報もありますが、受験生は体調管理に気を付けて、力を出しきってもらいたいと思います。

 

 

大阪府立富田林中の競争倍率が発表されました

2017年1月11日 水曜日

大阪府立としては初めて設置される「大阪府立富田林中学校」の入試(適性検査)が1月21日に行われます。その志願者数が大阪府教育庁より発表されました。

120名の定員に対して603名が出願で、競争倍率は5.03倍と厳しい戦いになっています。参考までに近畿圏の公立中高一貫校の競争倍率で、判明しているものを上げておきます。

富田林中学校には、男子274名、女子329名と女子の方が多く出願しています。女子の方が厳しい戦いになっているように見えますが、男女別に定員の45%を選び、残りの定員10%は男女関係なく選ぶという方針ですので、男女比が45:55以上に偏らない限り、難易度には差が無いと考えられます。(男子が定員の45%、つまり54名合格し、女子が定員残りの66名合格すると仮定すると、男子の倍率は5.07倍、女子の倍率は4.98倍とほぼ同倍率になります。)

 

1月21日には以下の「適性検査」と「作文」が実施されます。

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ア 適性検査Ⅰ(国語的問題)

国語を適切に表現し正確に理解するための基礎的・基本的な知識・技能、他の人の立場で考える想像力、分かりやすく伝えるための表現力及び筋道立てて考えるための思考力と思考に基づく判断力をみる。【45分間100点】

イ 適性検査Ⅱ(社会・理科融合的問題)

グローバルな視野、資料やデータを活用する力、論理的思考力及び課題発見・解決能力などをみる。【45分間100点】

ウ 適性検査Ⅲ(算数的問題)

資料・図表や与えられた条件などから見通しをもち、判断や考察をし、問題解決を図る能力をみる。【45分間100点】

【作文の出題方針】

400字程度とし、中高一貫校で6年間学び続けていくことができる意欲・適性及び自らの考えや意見を論理的かつ適切に表現する力をみる。【30分間60点】

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この合計360点の上位から合格者が決まるというシステムです。

 

ちなみに入学辞退者が生じた場合、「募集人員を満たすよう繰上合格者を決定する。」とされています。それに関して募集要項には次のように書かれています。

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・入学意思の確認の実施日及び時間帯は、2月1日(水)の午後2時から5時までとし、予備日として2月2日(木)の午後2時から3時までとする。

・入学意思の確認は、保護者への電話連絡により実施する。電話連絡は、入学志願書中の緊急連絡先へ行う。留守番電話への伝言の録音等は行わない。

・連絡がとれない場合や保護者による確認ができない場合は、繰上順位を最終に回す。

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つまり、電話が通じなかったらせっかくの権利が消滅するということです。

富田林中学を受験して合格通知が来なかった受験生はもちろん、それに伴って入学辞退者が生じた私立中学校からも繰上合格が発生する可能性もありますので、中学受験をしたご家庭は、少なくとも1月中は連絡が常にとれるようにしておいた方が良いでしょう。

 

 

中学入試・高校入試にもスマホの波

2017年1月6日 金曜日

日に日に寒さが厳しくなって参りました。この厳しさが増すたびに、入試の時期がやってきたように感じます。
この時期にも、各学校ごとにさまざまな情報が受験生に提供されていますが、最近では提供方法にも時代を感じさせる手段が用いられています。

スマホの普及率が7割を超えたといわれる昨今、保護者の多くの皆様もスマホを利用されているのではないでしょうか。スマホにはアプリといわれるスマホ専用のソフトが存在し、ゲームやお助けツールなど手軽に楽しめるものが無料で利用できたりします。そのアプリの中に「私立学校の公式アプリ」があるのをご存知でしょうか。

資料請求や進学相談会のニュースなど、受験生やその保護者にとって有益な情報が手元で素早く確認することができて便利です。またニュースが更新されるとお知らせされるようになっているので、大切な情報を逃すこともありません。

志望校合格を目指す受験生・保護者はもちろん、次年度以降へ向け志望校選びの真っ最中だという皆様にも必携のアプリではないでしょうか。まずはアプリを入手するサイト(App Storeや Google Playストアなど)へ行き、そこで気になる学校名を検索してみてください。大学とは違い、私立中学校・高校学校ではまだまだアプリを公開している学校は少ないですが、今後増えて来ることが予想されます。定期的に検索してみて確認されるといいでしょう。

以上、中学入試・高校入試 スマホ・アプリについてでした。

 

 

小学校英語 教科化 2018年より先行実施

2016年12月26日 月曜日

12月22日の毎日新聞によりますと、2020年から導入予定の新指導要領の目玉の一つである「小学校英語の教科化」が2018年より先行導入されるとの報道がありました。2020年導入ということは、関係するのは現在の小1以下の学年だと見られていましたが、この先行実施によって現在の小3以下の学年が影響を受けることになりました。

 

(毎日新聞Online http://mainichi.jp/articles/20161222/ddm/002/100/163000c より引用)

ここで、気を付けたいのは、指導要領によって「教科として」教えられる科目になるということは、今でも私立中学校入試で一部選択として扱われている英語が本格的に導入されるばかりでなく、公立中高一貫校の適性検査も変わってくることが予想されます。さらに、中学入試を考えていない生徒にとっても、中1の英語の教材から、現行のようなアルファベットと簡単な単語といった導入段階が消え、ある程度のまとまった会話文や文章からスタートすることになるなどの影響を受けることになります。

加えて新聞記事には最後に書かれていましたが、新指導要領では高校の間に学ぶ英単語の数を、現在の3,000語程度から5,000~6,000語程度に増やすとのことです。従って大学入試に出題される英語長文のレベルも上がると考えられます。(実は、今の大学入試で使われている英語の長文は、雑誌記事や小説を題材に使っているものが多いのですが、原文のままではなく、高校生でもわかるように、表現技法や単語のレベルを落として書き直しているものがほとんどです。)つまり、今の小3以下の学年が大学受験をするころには英語圏で実際に使われている本格的な素材文を早く読んで的確に理解する力が必要になるというわけです。

小学校が全面的に外国語を取り入れるのは史上初めてのことであり、教員の研修も含めて授業の質を保証する方法についての詳細が決められていないタイミングで、さらに工程を短くする答申に対しては今後議論も起こるでしょう。しかし、導入時期が決まったことによって一部の私立小学校や公立の研究校で行われている実践が紹介される機会も増えると思います。

 

 

京大現役合格者が伸びた学校

2016年12月15日 木曜日

昨日の東京大学に引き続き、今回はこの10年間で、京都大学現役合格者を増やした学校のランキングを紹介します。(「高校の実力」2016年完全版 毎日新聞社より)

同じく表の中で学校名を黄色に塗っているところは私立の学校です。

           

昨日の東大と異なり、京大では公立高校の躍進が目立ちます。特に2011年から文理学科を設置した大阪府立の双璧、キタの「北野」、ミナミの「天王寺」がそろってランクインしています。京大に限らず、現役合格の割合も上がっているようです。また、2004年から附属中学校が併設された京都の公立「西京」、「洛北」も、2011年にはすでにその効果が出ていることがわかります。「神戸」の伸びも神戸第一学区が2005年度、芦屋学区と合併し、内申に絶対評価を取り入れるといった入試改革が行われた時期と重なっています。このように、公立高校の大学入試実績は制度上の変更と連動して変化していることがわかります。

一方、医学部や首都圏への進学志向が強かった名古屋のトップ校「東海」では、研究者志向が強い生徒の増加で、京大人気が高まったようです。首都圏からの唯一ランクインしている「女子学院」もリベラルな校風が、自由な研究活動を行っているイメージが強い京大とマッチしたらしく、近年志願者が増えているとのことです。

公立校が躍進している中、進学準備に向けた補習や講習を充実させている私立の「大阪桐蔭」、「開明」が伸びています。特に「開明」は2001年から中学から順次共学化しましたので、2006年の実績は男子校最後の数値となります。共学化と併せて行った学校改革が進学実績に結び付いたといえるでしょう。

直近の大学合格実績だけではなく、その経年変化とその背景を併せて見ることも、学校を選ぶ一つの方法だと思います。

 

東大現役合格者が伸びた学校

2016年12月14日 水曜日

この10年間で、東京大学現役合格者を増やした学校のランキングを見つけましたので、紹介します。(「高校の実力」2016年完全版 毎日新聞社より)

表の中で学校名を黄色に塗っているところは私立の学校です。10年前の2006年度入試と比べて、2016年度入試までの増加数でのランキングです。これは伸びのランキングですので、たとえば毎年100名以上の現役合格者がいる開成や筑波大付属は10年前から同レベルの実績を上げているのでランキングには入っていません。

この表を見ると、まず、私立の中高一貫校で伸びている学校が多いことがわかります。この学年は中学校入学時がリーマンショック後でしたので、私立中学の受験者が減った世代ですが、特に首都圏の私立難関校ではあまり影響が出なかった、または逆に他の私立中学・高校との差別化を図るために進学実績を上げるための改革が行われたと考えられます。

一方、近畿圏から唯一ランクインしている灘高は、元から京大への合格者が多い学校ですが、東大シフトが進んだと考えられます。受験時に学部や学科を決めなければいけない京大より、大学入学後に専門分野の選択ができる東大の方が魅力的に見えた受験生が増えたのかもしれません。

このように近年伸びてきている学校は、まだ中学受験時の偏差値が上がりきっていないところもありますので、受験校選びの材料にしてみてはいかがでしょうか。

 

京都聖母学院中学校・高等学校にお邪魔してきました

2016年12月7日 水曜日

京都市伏見区の「京都聖母学院中学校・高等学校」は京阪電車「藤森」駅から徒歩3分という便利なところにあります。同じ敷地の中に幼稚園から小・中・高・短大までが併設されている学園の中にあります。小学校までは共学ですが、中学校以上は女子校です。昨年度の卒業生は139名とそれほど大きな学校ではありませんが、京都大学をはじめとして国公立12名合格、関関同立43名合格、その他上智大学や東京理科大学などの難関大学にも合格者を出すなど、すばらしい進学実績をあげています。

カトリックミッションスクールらしく校門からすでにクリスマス仕様になっています。

正面に学園の本部がある「本館」があり、その横に中学校・高等学校の校舎があります。向かいの幼稚園からは元気な声も聞こえてきます。

職員室の前が質問受付コーナーになっています。明るい廊下に机が並べられています。同じように職員室前に机を並べている学校を見たことがありますが、ここでは筆記具やメモ用紙などが置かれており、日常的に実際に活用されているようです。優れた大学合格実績はこういったきめ細かな対応で生み出されたことがうかがえます。ちなみにここにもクリスマスツリーが。

図書室も充実しています。4万冊は閉架にしているそうですが約8万冊の蔵書を収蔵しており、随所にみられるディスプレイも生徒の興味を引く工夫がいたるところになされています。基本はNDC(日本十進分類法)で配架されていますが、全集やシリーズものをまとめるなど、書架が非常にすっきりとしていて見やすくなっています。中にはカーペット敷きのコーナーもあり、リラックスして閲覧できる工夫もされています。ぬいぐるみや毛布が備えられているなど、女子校らしい気配りもありました。ここもクリスマス仕様になっています。図書室は自習室として夜8時まで利用することができるそうです。

「オラトリウム」というお祈りをするための部屋がありました。この建物にはチャペルが無いため、代わりにこの部屋があるそうです。天井が高く、おごそかな雰囲気が感じられる部屋です。オルガンも備えられています。もちろんここにもクリスマスツリーが。

 

この部屋だけではなく、階段や各教室にも(エレベーターの中まで)十字架が飾られています。廊下の窓にもクリスマスの飾りがあり、学校を挙げて降誕祭を祝う気持ちが表れています。

 

ちょうど授業中でしたが、どのクラスも「レベルが高いな!」という印象を受けました。生物室では眼球の解剖実験が、また普通教室でもハイスピードな英語の授業や、数学の「場合の数と確率」の授業も行われていました。調理実習の部屋は楽しそうです。これらの日々の授業の積み重ねは、落ち着いた環境の中でのキリスト教による情操教育と相まって、大学進学も含めて生徒の可能性を伸ばしているのだなと感じられる学校でした。

 

もちろんこの学校は高校からの入学もできますが、可能であれば中学校から入学して落ち着いた6年間を過ごされるのはいかがでしょうか。