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開成教育グループ


高校社会の科目変更か

2016年6月6日

読売新聞 平成27年5月10日(火) 朝刊

文部科学省は高校の社会科について、科目とその扱いを変更する案を発表しました。選挙権年齢の引き下げに合わせ、主権者教育の必要性は様々な方面で主張されてきましたが、6年後にようやく実施される見込みが出てきました。しかし、それより大きい変化は、現行では世界史が必修だったので、世界史Aを学んだあとに日本史Bや地理Bを履修するケースも多く、その連携が上手くいっていたとは限りません。(中には世界史の中でも日本との関連の部分を強調して、日本史にもうまくつながるよう巧みな授業を行う先生もいらっしゃいましたが・・・。)それを歴史総合という形でその後日本史、世界史のどちらを選択しても連携が取れるようにしたのは大きいと思います。但しそれに加えて地理が必修化というのは科目の負担が増えることになるので、この案が通れば、2022年の高校生(現在の小学4年生)からは社会でも差がつくようになる事でしょう。地理の統計などは変わりますが、地名や地域名、気候区分・農業区分などはそうそう変化しませんので、世界地理や、同じように大きく変化しない世界史に興味を持ってもらえるようにカラフルな地図や資料集、歴史事典などを、小学生がいらっしゃるご家庭ではご用意されては如何でしょうか。

 

浪速高等学校・中学校にお邪魔してきました(学校生活編)

2016年6月3日

この学校は生徒の自主的な学習を支援する設備にも力が入っています。

まず、職員室前の「学習室」というガラス張りの部屋は、隣のガラス張りの職員室前にあり、先生に質問をして個別に教えてもらうためのものですが、グループ学習を行うことも可能です。3万冊以上の図書を収納する図書室も立派です。普通は進路指導室にひっそりと収納されている大学入試の過去問や学習用図書も、この学校では開架されています。隣にはそれぞれLEDスタンドがついたブース形式の自習室があります。

 

本館は8階建ての建物ですが、その6階部分が「天空レストラン」と呼ばれる食堂になっています。見晴らしがよく、座席レイアウトも含めてホテルの設備のようです。しかも焼き立てパンのコーナーやソフトクリームなどが買えるカフェテリアも併設されていて、営業時間もお昼だけではないそうです。そこから東館の屋上に作られた空中庭園にでて一休みする事もできます。(ここはさすがに安全面を考えて、お昼だけの解放だそうです。)

芸術科目にも力を入れています。音楽室が3つあって一つは吹奏楽専用となっています。吹奏楽部も地区大会では金賞の常連です。

 

今回はお話を聞いただけでしたが、千早赤阪村に廃校になった小学校を利用して作った「多聞尚学館」という300名収容の立派な合宿施設があります。新入生のオリエンテーションや勉強合宿などに活用されていて、おもしろい事にその合宿の保護者参観まで実施されています。

堺市にも広いグランドを設置したそうで、この設備もクラブなどに活用されているようです。

校舎内のトイレはセンサー式の照明で便器はシャワー式、それに加えて廊下の端にも手を洗ったりすることができるような流しがあります。このように一部の生徒だけの為の設備ではなく、どの生徒も使う設備も充実しているこの学校は、設備の良さだけではなく、生徒を大切にしようという先生方の考え方が現れているようにも感じました。

 

浪速高等学校・中学校にお邪魔してきました(神道-日本文化編)

2016年6月2日

毎年初もうでに行き、地鎮祭や上棟式では神主さんをお願いし、受験前、出産時などには神社のお守りを身に付ける人が多い日本ですが、不思議な事に神社神道系の中学校・高等学校というのはあまりありません。全国でも「皇學館中学校・高等学校」、「國學院高等学校」、「國學院大學久我山中学校・高等学校」、「國學院大學栃木中学校・高等学校」、「浪速高等学校・中学校」の5校しかありません。しかも関西ではこの「浪速高等学校・中学校」しかありません。この神社神道の考えを生かした教育を受ける事ができるのはここしかないという訳です。

学校の正面左手に「学院神社」があります。この立派な鳥居は伊勢神宮の倭姫宮の明神鳥居を譲り受け移築したものだそうです。毎月1日にはここに全校生徒がお参りします。因みに古い社殿は東日本大震災で流失した岩手県大船渡市の神社に寄贈したのだそうです。

神社といえば日本文化と関わっています。日本文化といえば・・・というわけで、まず立派な和室がありました。家庭科で利用されているようですが、床の間が付いた本格的な形式です。建物内のベンチにも畳を利用しているものが随所に置かれています。芸術科目の一つとして書道も重視しているようです。もちろん茶道の部屋もあります。

武道は空手を採用しているようですが部活としても全国優勝レベルという素晴らしい戦績を残しています。剣道や弓道といった部活も強豪です。もちろん硬式野球やサッカー、ボクシングなど伝統的な日本の武道以外にも強いクラブはたくさんあります。

さらに特徴的なのは雅楽部と神楽部でしょう。神楽部は大阪天満宮の先生から直接指導を受けている本格的なものです。雅楽部は2012年の近畿高校総合文化祭(和歌山県大会)で奨励賞を受賞したというレベルで、昨年の「開成進学フェア」で実際に演奏をして頂きましたが、周りの空気感を変えてしまうような緊張感あふれる凛とした演奏が印象的でした。いずれも学内行事等での奉納演奏を担当しているそうです。

道徳教育も神社神道の考えを基礎として、他者とのつながりをテーマにした授業が中学校で行われています。この実践を元に道徳教育研究会がこの学校で開催されたほどです。

このように芸術、部活、道徳教育、学園生活の中に日本文化を重視する仕掛けが織り込まれているこのような学校は類を見ないものです。大人が見ても実際の住まいや生活から薄まりつつある文化を再確認できるような学校でした。

 

浪速高等学校・中学校にお邪魔してきました(ICT編)

2016年6月1日

創立90周年を記念して校舎の建て替え工事が完了した浪速高等学校・中学校にお邪魔してきました。最寄駅は南海高野線「我孫子前駅」ですが、地下鉄御堂筋線「あびこ駅」、JR阪和線「杉本町駅」「我孫子町駅」、のどの駅からも徒歩圏内ですので、大阪市内のみならず、北摂方面からでも十分通学可能な利便性の高い立地です。

遠くから見える立派な建物が中央館という8階建ての建物です。平成27年8月に竣工したそうです。この建物の2階部分が玄関になっています。

玄関を入ったところに「コスモススペース」という名前のオープンスペースがあります。ミーティングテーブルやプロジェクターがありますが、無線Lanの設備もあり、生徒は借りたiPadで調べものもできるという場所でもあります。アクティブラーニングのためにミーティングテーブルやパソコンを用意している学校も増えてきましたが、このように人数やスタイルに合わせて柔軟にレイアウトが変更できるスペースが玄関前にあるのが斬新です。

各教室には電子黒板が準備されています。このような最新の機器を利用しにくいといわれる国語の授業がいくつかの教室で行われていましたが、有効に利用されていました。平均年齢34歳と、先生方も若い方が多いのでこのような新しい授業スタイルも柔軟に取り入れられるのかも知れません。

大画面で一斉に動画が鑑賞できるシアターもありました。面白いのが前半分のスペース。カーペットを敷き詰めたフラットなスペースになっていて、多くの生徒を収容する事も可能です。

化学室です。実験室としての設備に加え、ここにも大型モニターが設置されています。後ろの席の生徒でも先生の実演などを見ることが可能です。

このように新たな設備をそろえました、というだけでなく、それを使って効率的な授業を展開しているのが印象的でした。今年の卒業生のうち、六年一貫の25名中5名が国公立に合格したそうですが、このような充実した設備での学習によって、今後の実績が期待できます。

 

高槻中学校・高等学校にお邪魔してきました

2016年5月31日

高槻中学・高校がなにやら騒がしいので覗いてみました。

あ、建物が消えている。

医大体育館横の建物が消えて、基礎工事が行われています。確かに来年から共学化するのでトイレや更衣室を改装するのかと思えば、何と思い切って校舎が立て替わっています。今の高校の校舎もそのうち消えるらしく、新たに図書館と講堂など大型施設ができるようです。

テニスコートも囲まれている。

ここにはアリーナ棟という多目的ホールを建築するそうです。テニス部かわいそう、と思ったら、グランドの向こうにテニスコートが4面新設する工事が行われていました。

工程表と完成予定図面も戴きました。今の小6が入学する頃には半分完成し、次の年度にはほぼ残り半分が完成するようです。医学部への進学者も多く、理系の生徒が多い学校ですが、物理・化学・生物・地学(!)の実験室が計7教室、準備室が4室並んだ最新鋭の校舎が作られるそうです。

来年から共学化する高槻中学・高等学校ですが、設備もさらに充実させて受け入れ態勢万全なようです。ちなみにこの学校は昔からプールがありませんので、水泳の授業が男女一緒ならいやだなというご心配もございません。

女子の受け入れ人数は決まっていますが、部活への参加など、細かい内容を現在検討中との事です。また新たな情報が入りましたらお知らせしたいと思います。

 

神戸学院大学附属高等学校の学校説明会に行ってきました。

2016年5月30日

5/18(水)朝はまだまだすがすがしい空気の中で、海の眺めもすばらしい神戸ポートライナーに三宮駅から乗って約10分、[みなとじま]駅で降りるとすぐそこに高校の校舎が見えました。駅から徒歩約2分!あっという間に学校に到着しました。この地には大学キャンパスもあり登校時にはポートライナーも満員になるそうですが、電車は2~3分間隔で運行されており、便利であるとしか言いようのない感じです。また、埋め立て地である広大な敷地は平たんでした。今春の教育改革(2コースから4コースへ)と校地移転があいまっていいタイミングだったようです。
校内は緑あふれる空間も演出されていました。

 

説明会の内容は、まず[進路状況]からの説明。大学の進路は卒業生の42%が神戸学院大学、2%国公立大学、38%が他の私立大学、短大へ2%、専門学校へ7%などとなっているそうです。他の私立大学へは指定校もあり産近甲龍への進学が多くなっています。

高校入試については、合否判定得点は《総合点》で判定されます。
《総合点》=評定値×3+学力試験+α項となります。α項は、専願のみに20点と中学校でのクラブ活動や資格保持者などに最高10点が加点されるものです。
募集状況は、専願者が増えた(不合格者も少し多かったようです。)ということです。入学者数は・・・
・特進サイエンス(理数)コース:39名/特進アカデミック(文理)コース:40名/特進グローバルコース:39名/総合進学コース:239名 合計357名となりました。
教育方針については、5つの項目を掲げ、取り組んでおられます。
①:高大連携教育 ②:教育の情報化 ③:きめ細やかな教育 ④:国際的視野 ⑤:社会との出会い
具体的には、オープンスクールや説明会などに参加してみてください。
来年度入試については、210名募集で、試験科目は、特進サイエンス(理数)コースで英数国理の4科目、他のコースは、英数国の3科目となっています。(特進グローバルコースは、英語200点満点)

今回の説明会でのポイントは、来年度より[中学校募集開始]です!男女60名(30名×2クラス)で、中高完全一貫校とします。6年間この2クラスで進みます。(高校からの入学者と混じらない。)進路保証とグローカル(グローバル+ローカル)人材の育成を目指し、5つの学びのポイントで学習指導していくとのことです。
①:中高大連携教育 ②:サイエンス教育 ③:ICT教育 ④:社会連携教育 ⑤:国際理解教育
●入試科目:算国理(小6・3学期末までの教科内容で出題)、Web出願 となります。

★中学校・オープンスクール:8/28(日)
★高等学校・オープンスクール:7/17(日)、8/27(土)

 

「文理学科設置 TOP10高フォーラム」 今年も開催!

2016年5月27日

大阪の公立高校入試においてはグローバルリーダーズハイスクールに指定された10校に「文理学科」が設置され、早いもので今春入試では6期生が入学をいたしました。文理学科を設置するTOP10高への志願者は多く、昨年同様に非常に厳しい受験となりました。文理学科設置TOP10高の入試制度や入試状況、授業内容などにつきまして、各校のまとまった情報提供の場が必要であろうと考えます。そこでこの度下記の日程で開成教育グループ主催「文理学科設置TOP10高フォーラム」を開催いたします。
当フォーラムにおいては、グローバルリーダーズハイスクール10校の校長先生によるパネルディスカッション、TOP10高入試分析・入試制度の解説を予定しております。
詳細は以下の通りとなっています。
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主催:開成教育グループ
日時:6月5日(日) 12:30~15:30(予定)
場所:大阪市中央公会堂 大集会室(大集会室へは館の東側鉄扉門よりお入りください)
対象:文理学科を目指す中学生および保護者
予定内容:
1.グローバルリーダーズハイスクールによるパネルディスカッション
参加予定高校 北野高校・豊中高校・茨木高校・大手前高校・四條畷高校・高津高校・天王寺高校
生野高校・三国丘高校・岸和田高校

2.入試分析・入試制度解説
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申込:こちらから(http://www.kaisei-group.co.jp/seminar/event/604

受験生だけでなく、今後入試を控えておられる小・中学生のお子さまをお持ちの保護者の皆さま方におかれましても、当フォーラムでの情報はお子さまの進路決定に必ずや役立つものと考えております。皆さまのご参加をお待ちしております。

 

東京12大学フェア in 大阪 2016/6/18(土)に開催

2016年5月26日

過去29年に渡って大阪でも開催されている「東京12大学フェア in 大阪」が、2016年も開催されることになりました。

詳しくは次の通りです(画像をクリックするとPDF文書が開きます)。

東京12大学フェア in 大阪

日時:2016年6月18日(土)10:00~17:00
場所:梅田センタービルB1F 梅田クリスタルホール
内容:個別進学相談・資料配布・履修要項及び入試過去問題展示・在学生との相談(12~17時) など

※抽選で東京12大学各校オリジナルグッズをプレゼント
※入場無料、入退場自由

東京の人気大学が一度に大阪に集まってくれるという、大変貴重な機会です。早慶及びMARCHといった東京の大学への進学を視野に入れている受験生と保護者の皆さんは、ぜひ足をお運びください。

 

大阪経済法科大 志願者数が3年間で約3倍に!!

2016年5月25日

大阪経済法科大の高校・予備校対象説明会に行ってまいりました。

同大はここ数年さまざまな改革が立て続けに行われており、注目を集めています。2012年は近鉄八尾駅前に新キャンパスが完成。アクセスが大変良くなりました。そして2013年は、定員を増加。このあたりから、大きく受験者数が伸びはじめます。翌2014年には、経済学部内に経営学科を新設。また既存の花岡キャンパスを大きくリニューアルしました。昨年の2016年からは国際学部を新設。これにより3学部4学科体制となりました。

入学した学生に対しても、きめ細やかなキャリア対策を行っています。単なる資格取得にならないよう、進路に直結した資格取得支援となるよう、法律系や経済・会計系など5分野19講座が用意されています。また同大には専門の資格を持ったキャリアコンサルタントが学生個々の希望や不安な思いに耳を傾けサポートしています。そして4年次は学生全員に就職担任が配置されるなど、個別支援が充実しています。他にも就職活動生には、卒業見込証明書・成績証明書・健康診断証明書などの証明書が無料交付されたり、首都圏で就職活動を行う学生に東京にある大学のセミナーハウスが宿泊施設として無料で提供されているなど、ユニークでありながら学生にとってはありがたいフォローが充実しています。結果、今春卒業生の就職率は97.7%と昨年よりもさらに向上したとのこと。また公務員採用試験の合格者は47名で、中でも大阪府警察本部・奈良県警察本部への大学別合格者数はトップクラスとなっているようです。

このような大学改革や学生一人ひとりを大切にする姿勢が評価されてか、2013年度は2,709名だった志願者数が2016年度は8,466名と約3.13倍と著しい伸びを見せています。昨年との比較でも、学部学科別やAO入試・推薦入試・一般入試・センター利用などの入試区分別の両方で昨年度を上回る結果となっています。

それでは2017年度入試での変更点です。
① AO入試の「公務員AO入試のエントリー条件」の変更、「金融キャリア・会計キャリアAO入試」の名称変更
② 公募制推薦試験に2教科入試を追加
③ 専門学科・総合学科推薦試験の新設
④ 一般A試験の募集人員を拡大
⑤ 特別奨学生の採用者を拡大
⑥ 資格取得奨学金の対象試験を拡大
⑦ 主な試験の出願を完全ネット化

同大の志願者数が急増している理由には、2017年度入試の変更点の中にも見られますが、受験生にとって受けやすい仕掛けがたくさんあることも挙げられるでしょう。そんな同大の入試制度や魅力に触れる機会がたくさん用意されています。詳細は以下のとおり(画像をクリックするとPDF文書が開きます)です。オープンキャンパス一つ取っても、同大の一人ひとりを大切にしている姿勢がうかがえるように思います。

以上、大阪経済法科大説明会についてでした。

 

大阪府立富田林中 大注目の大阪府立初の併設型中高一貫校

2016年5月24日

2017年より新たに大阪府立としては初となる併設型の中高一貫校となる、大阪府立富田林中の保護者・生徒対象の説明会に行ってまいりました。

当日は朝早くから説明会会場の富田林高校に500人を超える参加者が集まりました。説明会への参加は事前にWebでの申し込みが必要だったのですが、申込み開始から数日のうちに定員に達してしまうほどだったようで、みなさんの注目度の高さ、期待感がうかがえます。

同校は、南河内の誇りを胸に抱き、世界とつながり、国際社会で活躍する人材の育成を目指し、その上で、
・グローバルな視野とコミュニケーション力
・論理的思考力と課題発見、解決能力
・社会貢献意識と地域愛
という三つの資質能力を育むことを目標とされています。その目標を達成するべく、全講義室にタブレット端末をはじめとするICT機器を完備することになっています。またすでに富田林高校がユネスコスクールであることも活かしながら積極的に海外との交流を行い、先進的な英語教育を行う予定となっています。

中高一貫による6年間の教育の流れですが、中高の6年間を2年ずつ3つの期に分け、Ⅰ期は「基礎期」として学ぶことの意義・方法の理解・修得を図っていきます。Ⅱ期は「充実期」とし、授業を中心に高い学力や広い視野を身につけ、高校から入学してきた生徒と切磋琢磨していきます。Ⅲ期は「発展期」ととらえ、進路を見据えて自らを鍛え、高い志を実現できるよう取り組んでいきます。そして、イングリッシュキャンプをはじめとするさまざまな学校行事を可能な限り中高共催することで、中学段階から知的な刺激を与えていきたいとのことです。ちなみに気になる?!修学旅行の行き先は海外(台湾)となるとのことです。

予定されている教育課程ですが、毎日「7限×45分授業」となり、国語・数学・英語の授業は毎日あります。これにより、一般的な6限×50分授業と比べ、各教科とも回数・総時間を多くとることができ、目標にかかげるた一つの論理的思考力と課題発見、解決能力を育むための実験・演習授業に時間をかけることができるとしています。また放課後(15:35~)のクラブ活動を行う時間を確保できるので、充実した学校生活を送ることができるとのことです。

授業の具体的な内容としては、
・国語 中3で高1の古文文法を学習する
・数学 中1から積極的に高校の内容に踏み込んだ授業を行い、中3の早い段階から高1内容の授業を行う
・英語 中2で英検3級、中3で英検準2級程度を上回る英語の運用能力を身につけられるよう指導する
ということで、いずれも高いレベルの学習内容が設定されています。

また2020年からの大学受験改革で求められる新しい学力を育成するため、各教科での学習だけにとどまらずに、さまざまな体験、フィールドワークを行っていきます。そしてその体験を通じて、論理的思考力や自ら課題を発見し解決していく能力を養い、学力の向上へとつなげていくと説明されていました。それにより、同校1期生が大学受験を迎えた際の合格実績目標として、京大・阪大・神大の合格者数で合計30名とされています。今春、富田林高校の実績では合計7名(浪人含む)となっています。掲げられている目標はたいへん高いものと言えますが、それだけ中学校開校に期待をし、力を入れていかれるのだろうと思われます。

2017年入試に向けての情報についてです。細かな要項は7月頃に公表予定となりますが、発表されている内容をここに記載します。
・出願期日   2017年1月5日(木)、1月6日(金)
・適性検査日  2017年1月21日(土)
・合格者発表日 2017年1月28日(土)

・募集人員   1学年・3学級・120人
・通学区域   大阪府内全域とし、保護者のもとから通学すること。
・提出書類   出願時に提出する入学志願書には小学校校長の押印が必要。
ただし調査書は必要なし。
・適性検査等  適性検査Ⅰ(国語的問題・45分100点)、
適性検査Ⅱ(社会・理科融合的問題・45分100点)、
適性検査Ⅲ(算数的問題・45分100点)、作文(400字程度・30分・60点)
・選抜方法等  適性検査Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの成績および作文を選抜資料とし、
360点満点で選抜を行う。
・合格者の決定 1.総合点の高いものから、男女別に原則として募集定員の
45%にあたる者をそれぞれ合格とする。
2.残りの10%ついては、男女別を問わずに総合点の高いもの
から順に合格者を決定する。
3.入学辞退者が出た場合は、繰上順位に従い、順次入学の
意思を確認する。繰上順位は上記1・2で合格とならなかった
者のうち、男女を問わず総合点の高い者から決定する。

適性検査の内容は、小学校の学習指導要領に即して作られ、基礎的・基本的な知識や技能をみる問題と、身に付けた知識・技能を活用する力や論理的思考力をみる工夫をこらした問題を、総合的にバランスよく出題するとしています。なので単なる知識を問う問題というよりは、与えられた文章や問題をしっかりと読んだうえで、何を問われているかを正しく理解する力が問われる問題となりそうです。またそのような問題に対し、自分の考えや考え方を表現する力が必要となると思われます。
作文の出題方針も、中高一貫校で6年間学び続けていくことができる意欲・適性および自らの考えや意見を論理的かつ適切に表現する力をみる、としています。単に400字程度の文章を時間内に書くことができれば良いということではなく、まず設題の内容を理解し、それに対しどのような考えをなぜ持ったのかということを書ききる力が必要となってくると言えるでしょう。

最後に、事前に学校側へ寄せられた質問に対する回答がありました。ここまでにご報告できていない内容について紹介します。
・私立中学校等との併願を考えているが、富田林中学校に合格したら、必ず入学しないといけないのか?
⇒合格者は「入学確約書」か「入学辞退届」のいずれかを出すことになります。
「入学確約書」を提出すると、文字どおり入学が確定します。
・高校へ進学する際、内部進学者も試験があるのか?
⇒原則、全員が高校へ進学し、テストは不要となります。
・富田林高校以外の高校への進学は可能か?
⇒富田林高校への進学が前提ではありますが、制度上可能です。
とのことでした。

入試の要項はもちろんですが、受験を考えているみなさんは、どんな制服になるのかなども気になるところではないでしょうか。今後も、6月25日(土・すばるホール)、7月30日(土・すばるホール)、11月上旬(予定・富田林高校)の日程で説明会が行われる予定となっています。是非一度、足をお運びいただければと思います。

以上、大阪府立富田林中学校説明会についてでした。